恵那山(広河原ピストン)
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- GPS
- 05:47
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,353m
- 下り
- 1,336m
コースタイム
- 山行
- 4:25
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 5:45
天候 | 曇→晴→曇 |
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過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
中央道上り:園原IC料金所出て突き当たりのT字路を左折、あとはずっと道なり。 ※園原ICは名古屋方面からの出口と名古屋方面への入口のみのハーフインターチェンジ。つまり東京、伊那方面から来ても出られません。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ゲート前に約15台のP。ゲートから広河原登山口までは舗装路だがところどころ崩落跡あり、落石注意。 広河原登山口からは約300mごとに10分割の標識あり。 3/10まではかなりの急登。 5/10くらいまでは比較的緩やか。 6/10手前辺りからやや氷結。 山頂まで森林限界下なので風はよけやすい。 下りだけ山頂から6/10の下までチェーンスパイク着用。 4/10-6/10あたりが眺望良好で中アや南南アが見える。 山頂三角点、最高標高点とも眺望は乏しい。 恵那山避難小屋の裏の岩の上からの眺望は良いが狭いので転落注意。 |
その他周辺情報 | 麓の昼神温泉郷に日帰り入浴可能なところがいくつかある。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
アルプスは急激に冷え込んできて積雪が増えつつあり、アクセスするための道路も冬期閉鎖となりました。
ここ何週かは割合ハードな山行が続いていたので、久々にまったり歩こうかという話になり、せっかくだからあまり足が向かない南信地方のお山に行くことにしました。
恵那山は深田百名山だそうですが、どういうお山なのかは全くイメージがなく、せいぜい南信の阿智村と美濃の中津川との県境にあるという地理的な認識がある程度、標高も2000mちょっとかなあくらいの印象でした。
したがって、積極的に登るお山の対象ではなかったのですが、今年はよく北信地方には行ったものの、中アを含めて南信にはほとんど全く行っていなかったことと、この時期であれば登山者もまばらだろうと思い、訪ねてみました。
実際に登ってみると、序盤は急登であるものの距離は短く、傾斜もそれほど急ではありません。国土地理院地形図サイトで手動測定によれば、俯瞰距離は約3360m、標高差は約960m、cosθ15.9°であり、燕岳合戦尾根のcosθ18.0°と比して緩やかです。それと、おしなべて急ではなく、序盤の3割程度に急登が集中しており、そこから先は比較的緩やかな登りが続くので、楽かキツイかで考えればかなり楽な部類に入るでしょう。
それに、山頂まで森林限界を脱しないので、一部の場所(中盤の笹原付近)を除いて眺望に優れませんので、眺望が好きな方にとっては実に地味なお山です。
ところで、恵那山山頂付近には小さなお社さんがいくつか建立されています。よく見てみると、山頂にある恵那神社の奥宮以外に葛城(奈良・葛城神社)、富士(静岡・山梨・浅間神社)、熊野社(和歌山・熊野神社)、神明社(三重・伊勢神宮)、剣社(福井・劔神社)、一宮社(その地方で最も格の高い神社のこと)と計7社が祀られています。これは即ち、恵那山が各地方の大神社の信仰を一山で担っているということを意味します。
元々、恵那山は「胞山」とも表記し、その山名は天照大神が生まれたときの胞衣(えな・へその緒のこと)を納めたという伝説に由来しています。修験の意味合いとしての登山が盛んだった江戸時代に多くの人々が恵那で講を結び、この山に登っていたそうです。7つもの社が置かれているのも、そうした大衆化された江戸時代の信仰登山の存在が関係していたのかもしれません。
そして信州側からは奥まっていて目立たない恵那山も、中央道の恵那山トンネルをくぐって中津川市に入ると、その市街地から広々とした立派な山容を見ることができます。その姿は、愛知南部から三重県の伊勢湾にかけて認める雄大たるもので、伊勢湾を航行する船の目標となっていたことから、船伏山という別名もあるそうです。こうした歴史や山容から名山として名高くなったのでしょう。
美濃側の川上(かおれ)集落に恵那神社があり、昔はここで禊をしてから登っていたそうですが、現在ではその距離の長さからかやや荒廃気味だそうです。お山の歴史などを知った上で美濃側から恵那山の姿を認めながら登ると、地味なルートのこのお山に対してまた違った印象を覚えるのではないかと想像しています。
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