記録ID: 2815118
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沢登り
丹沢
四十八瀬川本沢〜小丸尾根
2020年12月19日(土) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 738m
- 下り
- 726m
天候 | 晴れのち霰 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・今日は8時過ぎ時点で駐車場は満車。路肩に10台程度。 ・トイレは駐車場奥にあり。登山届ポストはないので渋沢駅北口または大倉バス停で。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■四十八瀬川本沢 ・西山林道を鍋割山方面へ進み、「本沢」と標識がある箇所から入渓する。 すぐに見える堰堤含み、下流部は堰堤が続く。すべて右岸(左側)から巻くが 3連続する最上段の堰堤は落ち口直下が崩れているので、15mほど戻って少し 大きく巻く。 ・堰堤が終わり沢が右に曲がると連瀑帯になる。 最初の8mは右壁を登り落ち口少し上に逆層壁を登ってからトラバースするのだが 今日は時期柄ヌメリと染み出しがあり、以前より少し登りにくくなっていたため 下の二俣まで戻って左岸尾根を登る。 小ピークを越して広い平地状のコルから沢側へ下りる割と明瞭な踏み跡を使って 沢に戻る。 この平地状コルには石垣があり昔の山仕事の名残りが残っている。 十数年前まではコルの下にある堰堤に堰き止められた広い池があったのだが、 今は単なるゴーロ帯になってしまった。 なお上述した8m滝の上部も数mの滝があり、これも右のリッジから高巻くが やや脆い。その後の滝も概ね右を巻いて越す。(今回は行かなかったが) ・コルから沢に戻ると広大なゴーロ帯。昨年の台風でその堆積量は益々増えた印象。 沢がやや左にカーブすると875m二俣。 左はまだまだ大量のゴーロ帯が続く。右は一般的な水の流れる渓相で2段の各1m 小滝を左からやり過ごし少し進むと920mで二俣となる。 真っ直ぐ方向の右沢には滝が見え、左から直角に合わさる左沢には「お〜」と 声も上がる大滝が前衛の4m滝を従えて落ちている。 落差は等高線から数えるに25mはありそうで、一条の流れを真っ直ぐに落とす 直瀑だ。まさに滝らしい滝である。 直登は無理なので高巻きとなる。一見右壁の方が緩そうに見えるが、段差の上部が 草状になっており上も壁が見え隠れしているので行き詰るかもしれない。 ルートは左壁に取る。浮石混じりなのでフォロワーには少し上流部にいてもらう。 脆い土ザレをキックステップでステップを確保しながら半ば木登り状態で弱点を 繋ぐ。50mロープがそろそろ一杯になりそうな所でやや右手に寄り、木をビレイ ポイントにして後続に登ってもらう。 そこからは滝との間に崩れた凹角が見えた。落ち口に出るにはホールドとなる 木がほとんどないトラバースになってしまうので、そのルート取りは止めて 木で安定した凹状左の尾根状を登る。 再び50mロープがもう少しで一杯になる箇所の木でビレイする。先ほどの1P目 よりは安定している。 傾斜の落ちた尾根を進むと、右手の沢の水が突然大量に湧き出した10×15m滝が 見える。これだけの湧水量はなかなか見られない。この沢の水源だ。 さて尾根と沢床との高度差は数mしかないが、小さなコルは崩れているので 1〜2mほど弱点である左側を馬酔木の木を少し漕いでコルに下り沢に戻る。 ・この先、沢はゴーロ帯と小さな涸れ棚が出てくる程度で詰めは急なガレ場になって いるので、ここで遡行はやめて、水源滝の上部を右手の尾根に向け登っていく。 尾根を詰めていくとひと登りで傾斜が緩くなった1050m辺りから南東方向に見え る小丸尾根に向かいトラバースし、小丸尾根1070m辺りで登山道に合わさる。 ・小丸尾根の745m小コル手前から植林用搬出林道が出来、登山道から外れないよう 誘導ロープもあり随分歩きやすくなった。 少し前は道迷い遭難も複数あって、我々遭対協も道迷いを起こした箇所にロープを 張った。(上部のロープは色も褪せたが懐かしい私物・・・まだ頑張っていてくれ てうれしい) 遡行グレード 2級(連瀑帯に入った場合)また巻いて大滝左壁を登る場合2級下 『丹沢の谷200ルート』(山と溪谷社2017年発刊)にトポ掲載しています。 ■マウントファーム登山学校(冬季も丹沢の沢登りは充分可能なので行っています) http://mt-farm.info/ on覚書:丹沢の谷200ルートNO.016 |
写真
感想
オファーにより四十八瀬川本沢へ。個人的には7年振りの遡行。
堰堤群を概ね左岸から巻いたあとに出てくる連瀑帯の最初の10m滝は時期も手伝って以前より悪くなっていました。
染み出し&ヌメリもあり途中から降りて左岸尾根を大巻き。
量を増した大ゴーロ堆積帯を通過し右俣〜左沢へ入れば、本沢の大滝に出会えます。
本当にこれぞ「The滝」!バーティカルな壁を25m以上の落差で落ちています。
厄介なものはこの滝の巻きです。
一見右尾根が行けそうに見えますが多分行き詰るでしょう。
左壁のグズグズな浮岩とザレを半ば木登り状態で登ります。
前回はソロでしたが今回はフォロワーがいらっしゃるので、50mロープを2ピッチいっぱいに出して巻きました。
この大滝の上で左岸から10✖15m滝。ここは大量の湧き水で水源となっていて見事です。
詰めは急な崩落地帯になっているため、水源滝の上で左岸尾根に渡り、尾根を詰めて地形図上の等高線間隔が少し緩んでいる1050mラインを南東にトラバースして小丸尾根1050mに出ました。
下山中、いつも救助訓練を共にしている秦野警察山岳救助隊がパトカーで上がってきました。聞くと鍋割山稜No8〜9間で足を怪我した登山者がいるとのことでした。
2020年も、たくさんお世話になりました。
沢は行ってみないとわからない。
四十八瀬本沢がこんな高巻きタイプの沢とは、あんまり想像していなかった。
隣のミズヒ沢に似ている感じかな。そりゃ隣なんだものね…
こんかいは連瀑を巻いたので、いつか入ってみたいなあ…
反省:ロープワーク。セルフとれてなかった(大汗)
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