大無間山トレッキング(田代in/out)
- GPS
- 10:21
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 2,397m
- 下り
- 2,398m
コースタイム
- 山行
- 9:28
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 10:13
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※今月より、時速120kmに引き上げられた新東名を利用。快適! |
コース状況/ 危険箇所等 |
【田代登山口⇔小無間小屋】 標高差800m近い急登・直登。夜明け前スタートの場合、あまり多くないピンクテープを見落とさないように。落ち葉が積もった細い(50cm幅位)、片側が急斜面のトレイルもあり、登りも下りも慎重な歩行が必要な箇所あり。 【小無間小屋(P4)⇔P3⇔P2⇔P1⇔大崩落地⇔小無間山】 小屋〜大崩落地間はアップダウンが多く、岩々した区間も多いため、転倒・滑落注意。大崩落地の核心部は50mほどだが、最近張られた新品2本含め、4本近くロープがあり、それらを補助に慎重な登り下りが必要。大崩落地〜小無間山間は、急傾斜な区間が多く、木の根・幹・枝、つかまれるものは何にでもつかまり、着実な三点支持で登り下りを心がけたい。 【小無間山⇔中無間山⇔大無間山】 標高差200m近くを登ったり下りたり。大無間山直下は登り一辺倒だが、傾斜は緩い。基本は樹林帯で眺望がないが、落葉したこの季節は、樹間から南アルプスを望める区間も多い。何箇所か、南アルプス側(北側)、駿河湾側(南側)の樹林が開け、眺望がきくスポットもあり! |
写真
感想
先週、七面山(二百名山)や愛鷹山(二百名山)からも見えたオクシズ(奥静岡)エリアの二百名山・大無間山!東京からかなり遠く、高速(新静岡)下りてからも遠く、麓(井川湖)からも遠く、それでいて山頂眺望もない地味な名峰。翌12/28は降雪予報で、雪に閉ざされる前のラストチャンスと踏み、意を決して日帰りアタック!
12時間程度かかると予想し、日暮れ前の17時には下山できるよう、朝5時に出発!ヘッドライトの灯りを頼りに、さほど多くないピンクテープと踏み跡を頼りに、いきなりの急登をハイペースで直登していきます!
朝6時を過ぎる頃、樹間越しに空がオレンジに染まるマジックアワーを堪能。ほどなく夜明け前の富士も見え始めた頃、小無間小屋へ到着!この時点で予定(コースタイム×0.7)より45分早く、我ながら直登が得意だと自覚♪。
実は小無間小屋はP4と言われる鋸歯の最初の小ピークで、ここからP3→P2→P1と小ピークを越え、更には直近の「山と高原地図」では道がない扱いの大崩落地を越え、小無間山へ向かいます!
鋸歯へ侵入するや否や、右側には樹間越しに上河内岳、赤石岳、悪沢岳がちょいちょい見えます。そして正面にはモルゲンロートの小無間山、左奥には同じくモルゲルロートの大無間山まで!落葉したこの季節、もともと眺望のない和名倉山(二百名山)、七面山(二百名山)、御坂黒岳(三百名山)と立て続けに登り続けてきましたが、今なら樹間から眺望を得られ、虫やヒルもおらず、これらの残念名山のベストシーズンだと思います♪。
小無間小屋から鋸歯のアップダウンを越え、およそ1時間で、ついに難所の大崩落地に到着します。ヤマレコ、Yamapの直近レポを熟読しましたが、やはり現地に立ってみないことには緊張感、臨場感は湧きませんね。核心部はおよそ50mほどでしょうか。Yamapユーザ様(ゆっきーTAKA様)が、ごく最近(11/28)、新しいロープを2本張って頂けたようで、本当に感謝感謝です。おかげさまで、慎重に歩く限り、たいした難易度でもなく、登れます。(下りのほうが遥かに難易度が高い)
核心部を越えて振り返ると、この登山道で最高の富士がドーンと鎮座してます♪。毛無山、七面山、そしてココ。この一ヶ月で、朝イチの富士を東に見る(逆光)ことが続いてまーす♪
大崩落地〜小無間山も、かなりの急登で、木の根や幹、枝を頼りに己を引き上げるような登り方が中心になりますね。いずれにせよ、三点支持を愚直に実行すれば、危なげなく登れます。小無間小屋を発ってから1時間45分、登山口からは3時間半で小無間山へ到着です。
な、なんと…。駐車場に他に車もなく、小無間小屋へ泊まった人もいなそうなので、今日は山域を独り占めかと思いましたが…、小無間山の頂には、ひと張りのテントが!声掛けしてみるも中に人はいなそうで、この後の大無間山までのスライドを確信!なんかワクワクしてきます(笑)。
小無間山から45分で中無間山(関ノ沢ノ頭)、そこから更に1時間で大無間山です。テン泊ハイカーには、中無間山の手前で無事スライドでき、短い会話を交わしました♪。動物含め、今日山中で会った唯一の人となりましたー!
大無間山に近づくと、ちょいちょい樹林が少しだけ途切れる所が現れ、南アルプス主稜線(北側)、駿河湾(南)が望めるスポットが何回か!この季節だと、樹間から得られる眺望、結構多いですね、予想通り♪。
そして登山口から5時間半、予定より1時間20分早く、大無間山へ到着!山頂眺望はないですが、やはり日帰り難関とされる山(平ヶ岳、幌尻岳など)へ朝早く発って登頂できると、嬉しさ百倍ですね。
中無間山で軽くランチし、あとは黙々と下ります。と言っても、鋸歯が待ち構えてるので、下り一辺倒じゃ、全然ないんですが。鋸歯以前に、大崩落地を通過しないといけません。ここはロープを頼りに、とっても慎重に下りましたが、自身の歩行を起因とした落石や砂埃は避けられません。日々崩落していくのを目の当たりにし、いつか「山と高原地図」の通り、道がなくなってしまいそうな、そんな予感をプンプンと感じさせる、消滅間近な実感があります。もし、ここが完全に崩落し、登山道が寸断されたら、大無間山への登頂は今後困難を極めるかと思います。。。
鋸歯を飄々と越え、小無間小屋のノートにもヤマレコハンドルネームで記入し、小屋からの下り一辺倒は颯爽と歩きます。結果、予定(コースタイム×0.7)より2時間近く早く下山できました。我ながら健脚っぷりをいかんなく発揮した日帰り登山となりましたー♪。
下山後は、井川湖に架かる吊橋・井川大橋を"車で"渡り、静岡市経由で、先週(12/19)に登った三百名山の御坂黒岳のふもと、カムイみさかスキー場へ向かうため、富士山横&河口湖を通り、山梨・石和方面へ。それにしても、先週、旧御坂トンネル入口の登山口からトンネル上を歩いて登山したのに、2週続けて今度はそのトンネルの中を車で通行するとは、自分でもビックリです(笑)。
大無間山、奥深いです。ただ、一生に一度で十分な山でした〜。
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