諏訪池（三角点大崎） 〜曙草咲く秘境で猿と鹿が戯れる

2020年12月29日(火) [日帰り]

• GPS: 16:00
• 距離: 7.2km
• 登り: 547m
• 下り: 521m

天候

晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

コース状況／危険箇所等

・熊野灘臨海公園は、遊歩道が整備されていて、山頂部（標高138m）に展望台、山頂のトイレは給水施設が停止していて、使用不可のようでした
・諏訪池（三角点大崎）には、道標、山頂標識など無し、一部でシダ類などのヤブ漕ぎ

その他周辺情報

・三重県道の海野トンネル西口から黒浜海岸海水浴場バースハウスの海岸へ下る道路は法面工事のため、ゲートが閉じられて立入禁止となっていました

写真

■1stステージ
熊野灘臨海公園の遊歩道入口
山頂部の展望台までプラスチック製の丸太階段が続きます

熊野灘臨海公園の遊歩道の案内図

山頂部（標高138m）の展望台
老朽化気味でした
志摩半島などでは、低地でも富士山が見えるポイントがありますが、ここからは前衛の山に隠れて見えないようです
北東には姫越山が見えていました

展望台で御来光を迎えました
釣船や漁船などの光が見えていました

東の空が赤く染まってきました

水平線付近に厚い雲があり、だるま太陽が明瞭に見えませんでした

水平線から太陽が出きりました

山頂部で冠雪した大台ヶ原山のモルゲンロート

朝日で輝く熊野灘

平瀬島
奥に小さな高ノ島
朝は逆光

耳穴島、カンムリウミスズメの繁殖地
朝は逆光

西側の島々
手前から
大エスキ島、小エスキ島
赤野島
鈴島
山並みの中段あたりに、天狗倉山、便石山、高丸山
赤野島の右端奥に、白い高塚山展望台が見えていました

大石灯台では二人の釣人が確認できました

朝日で輝く熊野灘と耳穴島

ジョウビタキ♀

多田ヶ瀬の海岸に下りました
海岸付近には海跡湖のような窪地がありました

多田ヶ瀬の南西端近くにある海跡洞
この岩尾根を右側から回り込んで、右側に進み、往復しました

多田ヶ瀬の南西端の小さな岩山
この岩場には古いロープが設置してありました
釣人のものかな？

小さな岩山から振り返る海食洞部の岩尾根のブリッジ

多田ヶ瀬と海食洞から入り込んでいる海域

小さな岩山の上部から見下ろす多田ヶ瀬

小さな岩山の先端からの赤野島と右手前の大エスキ島

小さな岩山の先端からの西側の展望

すぐ西側にある尖った岩礁

南西近くにある大石灯台

ウミウ

飛行中のウミネコ？

多田ヶ瀬と西側に次に向かう諏訪池の東側の海岸と三角点大崎の稜線

遊歩道の展望地からの大台ヶ原山

■2ndステージ
三重県道の海野トンネル西口
ここから諏訪池と周辺を探検しました

海野トンネル西口の南側の農地脇から斜面に取り付きました

植林地の斜面を登って行くと尾根に合流、少し尾根を南に進むと西側の崩落部が法面工事で見晴らしが良好でした

尾根から植林地の急斜面を下ると諏訪池畔に到達
池にはアオサギ、ダイサギ、オオバン、カイツブリ、カワセミ、マガモ、キンクロハジロ、ホシハジロなどがいました

池畔の木陰で大休止していると、カイツブリが近くにやって来ました

池に潜って小魚を捕食しようとしていたカイツブリ

マガモ♀も近くにやって来ました

池畔にニホンジカとニホンザルがいました
シカは何かを食べている様子が遠くから分かりました
帰宅後に写真を拡大した確認すると、ニホンザルが黄色い柑橘類を食べているようでした
ニホンジカはその食べ残しを食べているように見えました

近づいてきたニホンジカにニホンザルが手をだしていました

ニホンジカとニホンザルがにらみ合っていました
上：岩の上の柑橘類の食べ残しの近くにニホンジカがやって来ました
中：その後、岩の上の柑橘類の食べ残しが見えなくなっていました、ニホンジカが下に落として食べていたようでした
下：右側のニホンザルが柑橘類を手に持っていました

左側にニホンジカの口に近くに柑橘類の皮が見えていました
ニホンジカとニホンザルが戯れている光景でした

諏訪池に映る北側の山

海跡湖の諏訪池、奥が堰き止められた岸ですぐ奥が海岸線

諏訪池の東側の海岸線

海岸線を南側に進むと諏訪池の南側にも海跡湖のような窪地がありました

南東端の痩せ尾根を上っていくとシダ類が生い茂っていて、直登のヤブ漕ぎを避けて東斜面をトラバースしました

三角点大崎の東尾根に合流後、東尾根を海岸線まで下ってみることにしました
海岸付近の岩礁にあるウミウの糞まみれの休息地

飛行中の100羽程のマガモの群れ
オスの頭部は緑色

東尾根の先端南側の岩礁
右奥に大島

紀伊長島沖の大島

東尾根の先端からの南側の大エスキ島

磯のカメノテ

磯のニシキヒザラガイ？
右下にマヅバガイ

東尾根を少し上ったところから振り返る痩せ尾根の崖の上

大石灯台と奥の米島

東尾根をさらに上ったところからの大石灯台と奥の米島
大石灯台には海岸線からコンクリート製の階段が頂上まで造られていて、この岩礁のような小島が釣り場となっているようです

城ノ浜

東尾根の樹林帯

東尾根をまたさらに上ったところからの大石灯台と奥の米島とキオ井島・二子島
遠くに志摩半島の少し沖にある小島と大島がぼんやりと見えていました

耳穴島

最初に散策した多田ヶ瀬と先端の岩礁
その左奥に平瀬島
右奥に高ノ島
最奥に志摩半島の黒森

西尾根を上りきると、三等三角点「大崎」136.19m
樹木に覆われていて展望なし

稜線部のコナラの紅葉

■紀伊半島の植物
ホウロクイチゴの大きな葉

イワタイゲキ

ハマゴウの紅葉と果実

ハマナツメの葉、棘、果実

キノクニシオギク（キイシオギク）

アゼトウナ

ハマナデシコの果実
キノクニシオギクの花後
崖の上にも咲くようです

マルバフジバカマ
（外来種）

ナルトサワギク
（外来種）

ヒオウギの果実

アケボノソウ

アケボノソウ

シャリンバイの果実

キジョランの綿毛と種子

感想

アルプス岳

今回も人との接触ゼロの山歩きとなりました。
今シーズンの冬の最強クラスの寒波到来が予報されている直前ですが、ほぼ無風の暖かな穏やかな日で、日中は半袖のTシャツ1枚でも快適でした。
展望台で御来光を迎えましたが、東の低い空に薄い雲があり、日差しが少ししかありせんでした。太陽がこの雲を通過するのを待った後に、多田ヶ浜を散策しました。
周辺の岩礁や海上では多くの釣人が見られました。
温暖な秘境では、まだ咲き残っている花がありました。
帰宅後に遠くから望遠レンズで撮影した写真を拡大して確認すると、諏訪池畔でニホンザルが柑橘類を食べているようでした。この柑橘類をどこで手に入れたのかが疑問です。近くはヒノキなどの植林地で、柑橘類の栽培地は場所が遠く離れているような気がします。海岸に漂流したものを見つけたのかも知れません？

・2020年2月8日の山行記録『諏訪池（三角点大崎）・熊野灘臨海公園 〜アケボノソウが咲いていました』 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2211373.html