すずらん峠から蓼科山往復
- GPS
- 05:09
- 距離
- 7.1km
- 登り
- 814m
- 下り
- 811m
コースタイム
- 山行
- 4:27
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 4:41
天候 | 雪のち曇り 樹林帯の中はほぼ無風。樹林帯より上は弱風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場から山頂までずっと雪の上を歩く。氷ではなく雪なので特に滑り易いところはなかったが、アイゼンやチェーンスパイクがあると歩き易いと思う。樹林帯より上は風が強く、成人男性でも時折煽られるほど。当然風も冷たく寒く、相応の耐風防寒装備が必要だった。 |
写真
感想
年始最初の山行は蓼科山を選んだが、行動中は雪がちらつき、山頂付近は煽られるほどの風。後半の天気は少し持ち直したものの、気温はずっと低く寒いまま。結局最後まで展望は得られず、パウダースノーの上を歩けたことくらいしか楽しいことはなかった。
すずらん峠の駐車場には6:56に到着。道中は圧雪と積雪があり、スタッドレスタイヤ以外では全く到達不能であった。途中除雪がまだされていない区間もあり、スピードを落として運転しながらようやく到達した。到着時のクルマの外気温計はマイナス10℃と今シーズン自分が経験した中では一番の低温を示していた。食事は途中の道の駅で済ませたので、ブーツを履いてスパッツを巻くくらいしか準備は残っていないが、それでも手の指先はジンジンしびれるほどだった。7:21に行動開始。駐車場から既に積雪が多いので、ここでアイゼンを付けていくことに。Zさんはチェーンスパイクが良かったようだが、行動を揃えるために同じものを付けてもらった。車道を少しあるいたら登山道に入る。
歩き始める前から気付いていたのは、今年は積雪が多いことだった。年末に入った寒波のせいだろうか。例年歩き始めは雪があったりなかったりだが、今日は駐車場からして真っ白の雪。しかも凍っていないのが歩き易くて助かる。この氷のない状態は山頂までずっと続いていた。例年正月近辺は穏やかに晴れることが多い八ヶ岳周辺だが、今日に限っては冬型の天気の影響を受けているように思えた。天気は予報では曇りくらいと思っていたが、実際に現場に来てみると外れていた。クルマでの移動中からずっと雪が間断なく降り続いていた。行動開始後も状況は変わらず、蓼科山周辺が雪雲に覆われていると思うしかなかった。気温は低く、歩き始めてもしばらくは寒いし、特に手足の先は痛いほどだった。グローブは当然インナーアウターで二重にしているが、グローブのスペックが不足しているのかもしれない。寒いので止まったりせずにとにかく歩く。歩き始めると間もなく山頂から下ってくるパーティとすれ違うように。挨拶程度で特に話はしなかったが、既に山頂を往復したのであれば、ずいぶん早い時間に駐車場を出たのであろう。標高を上げると積雪も増えてくる。仕事納め後のここ数日は、大掃除と買物くらいの運動しかしていなかったので、大した登りでもないがきつく感じた。足下のアイゼンが重いのも一因だろう。下山者とすれ違いつつ標高を上げるが天気は一向に変わらない。雪が降り続け、トレースはしっかりあるものの、樹木のないところや吹き溜まりに近いところでは、トレースも消えかかっていた。すずらん峠からのコースは、岩がちなルートだが、今日は既に岩はほとんど雪の下になっていて、その点は歩くのが容易だった。途中休憩をしつつも順調に高度を上げる。傾斜が急になると手足の先以外は暑く感じるようになり、防寒着を一枚脱いでザックに入れる。これで行動中はちょうど良くなった。樹林は時折切れていて、天気が良ければ下界の様子が見えるのだが、今日はやはり蓼科山自体が雲の中に入ってしまっていて、展望はまるで得られなかった。下を向いて黙々と歩くしかない。途中ですれ違った下山中の登山者から、山頂付近は強風との情報を得た。また標高が上がると樹林帯とは言え周囲の樹木が揺れ始めてきたので、樹林帯の外はやはり容易ではないことが想像できた。樹林帯より外に出る直前でザックからゴーグルを取り出して装着する。山スキー用だが登山で使っても問題ない。むしろ顔付近に寒風が当たらなくなって暖かく快適になった。もっと早くしていれば良かったかもしれない。Zさんはサングラスだが、これで風雪を凌げるのだろうか。
樹林帯の上まで到達すると、ガスの中をトラバース気味に進む。トレースはあるはずだが風により消されてしまっているようで、所々見失う。それでも赤いポールが立っているのでそれが良い目印になる。このポールにはびっしりとえびのしっぽが着いていた。時折ストックでコンコン叩いて落とそうとするも、固く着いていて容易には落ちなかった。今日の寒風なら仕方ないかもしれない。既に樹林帯の外なので風が冷たく、ここまでの登りで温まった体が冷えてくるようだった。早めに山頂に到達して下山したい。山頂ヒュッテの近くを通り過ぎたら夏道を使って山頂に10:01に到着。寒い。展望は全くない。山頂にはお社があるはずだが、それすら見えないほどのガス。それに時折強い風が吹き、煽られること数回。天気が良ければ北アルプスなど眺められるし、少し座って休憩をするところだが、今日の天気ではそれは全くできそうにないのでさっさと下山開始。来た道をひたすら戻る。そういえば今日は後続が全然上がって来ない。天気が良くないことを知っていたのかもしれない。山頂付近は岩が一部露出していてアイゼンでは引っ掛けそうだった。風も冷たいので慎重に急ぎつつ樹林帯に入る。これでひと安心。アイゼンを付けたまま下るが、雪が多いものの氷ではないため、特にアイゼンの必要性を感じなくなる。下り始めて適当なところで両名ともアイゼンを外す。Zさんは滑り止めとして軽いチェーンスパイクに履き替えたが、自分はつぼ足で降りることに。またこれまでダブルストックで歩いてきたが、たまにはピッケルも使ってみようとのことで持ち替える。下りはこのスタイルでドンドン歩くことに。時折一瞬青空も見えるようになり、好天になりつつあるか?とも思ったが、青空は一瞬しか見えず、今日は晴れの天気にはほど遠かった。その代わり後続が続々登って来るように。出発を少し遅らせた人が多かったようだ。チェーンスパイクを履いたZさんは順調だったが、つぼ足で歩いていた自分は、何度か滑って尻餅をつく。それでも雪が柔らかいので痛くはなかった。登山道のトレースは朝に比べてさらに明瞭になっていたものの、最後まで氷にはなっておらず、歩き易いままだった。蓼科山の単純往復のみではちょっと味気ないので、この後八子ヶ峰まで行ってみようかとも思ったが、天気がやはり良くないので、そのまま行動終了することに。12:03に駐車場着。朝とクルマは入れ替わっていたが、台数はほぼ変化していなかった。好天なら路駐が見られることもあるが、今日は天気予報を見て見送った人が多かったのかもしれない。
クルマに戻り後片付けをしていると、温まった体が冷えてくるようになる。寒くてたまらないのでさっさと終わらせ温泉に浸かってから帰宅。帰りの道路は高速も下道も空いていて、やはり元旦登山は天候さえ良ければ良いな、と思った。
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