霧の西吾妻(西大巓、西吾妻山)を滑る。
- GPS
- 04:32
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 646m
- 下り
- 1,107m
コースタイム
11:10 西大巓
12:05 西吾妻避難小屋
12:15 西吾妻山
14:25 ゲレンデ
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全行程霧の中、ほとんど視界なし。目標の見えない滑走は、残っているシュプールを安易に続いていかないことが大事。東側(左側)へ行き過ぎると中津川の谷筋へ行ってしまい、容易に戻れなくなる。2010年にも遭難事故が同域であった。 |
写真
感想
全行程中、霧の中でほとんど視界数メートルの状態。また風が強かった。
西大巓の山頂で、中津川を滑るという単独行とあいさつを交わす。
同ルートがはっきりと理解できなかったが、中吾妻山のそばの継森の近くにテン泊するという。後から地図で確認し、なかなか大変なコースと分かった。晴天の日のこの地域の山スキーに一度行ってみたいと思った。
つづいて3名の山スキーのグループが登ってきた。東斜面を滑るつもりで来たというが、今日は天気が良くないどのこのまま戻るという。ここで休憩するようだ。
その後、高校生らしき若き数人の男女の一団が登ってきた、リュックに赤地の布で作った旗を数本つけてあった。背中には「安達」の文字が書かれていた。引率の先生らしき人からここで昼飯にしようといわれたらしい。
天候が悪いので、このままもどるつもりで滑りはじめたが、せっかくだからと東斜面を滑る。
あまりに気持ちの良い滑りだったので、二十日平も滑ってみたいと、ふと思いつき、ターンを数回決め西吾妻山の鞍部まで行ってしまった。
鞍部で、スキーにシールを張っていると、視界の全くないところから、山頂を先に出発していった、単独行と再会した。シールを着けたままおりてきたらしい。
単独行に遅れて歩き始めたが視界のきかないルートは、GPSとトレースの跡を辿っていく。
視界は数メートル、風が強い。なぜか不安はなかった。何度か来ているルートだからか。
西吾妻小屋のそばに来てようやく、小屋が見えた、小屋のドアが開いてしまっていて小屋の中へ雪が吹き込んでいる。
ここで単独行がウェアの調節をしていた、あいさつをして、先行する。
風は強い、西吾妻の斜面の雪はシールでも滑ることはなく登り切れた。
西吾妻の山頂も風が強い。
急いで東側の木の無いいつもの滑走点へ。
晴れていれば、ここから、東側にきれいな中吾妻、継森などの吾妻山の山並みが見えるが今日は全く展望なし、安達太良山も全く見えない。
霧の中、GPSを頼りに滑り出す、途中何回か止まって方向を確認する。
はじめ全く景色の見えない中、滑るが次第に背の低い木々が見えだしてくる。
やがて、気持ちの良い滑りが続く。
まっすぐ南へ降りているつもりでいたが、古いシュプールなどを見つけ安心していた、東へ進んでいることに気が付かないでいた。
このルートはあまり東側へ行ってしまうと、中津川渓谷へ降りてしまい、容易に戻れなくなってしまう。
2010年にも同区域で遭難事故、救助ヘリコプターが出動する事故があった。
十分注意が必要なルートである。
滑り出して、20分。途中何回かGPSで確認していたにもかかわらず、ルートから東側へ大きくズレている事に気が付いた。
西側(右側)へ移動しようとシールを着けて、歩き出す。
簡単に正規ルートに戻れると考えていたが、やがて進む先は斜面になり、斜面の先も霧でどこなのか、判別がつかない。
次第に急斜面となり、このまま登るのは無理と判断。仕方なく左へトラバースして進む。
途中斜面の上に、雪庇が見えた時は緊張したが、この斜面を登っていくスノーシューの跡を見つけた時はホッとした。
同じくこの方向へ降りて来た人がいたとわかると、なぜかちょっと安心した。
20分ほどで斜面を登り切り、稜線の上へ着いた。
あとは、正規のルートを、GPSで確認しながら樹林帯を滑り、右側にスキー場のゲレンデが見え始める、二十日平付近では気持ちよく滑ることができた。
上部では霧の中だったせいか、ウェア、手袋が濡れ、GPSの液晶面も水滴が付いて見づらかった。
斜度が緩み始めると渡渉点へ降り、まだ雪が残っている沢を渡ってスキー場ゲレンデは戻ってきた。
2013.03.29 霧の西吾妻山 二十日平
2013.03.29 霧の西吾妻の滑り
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