−20℃の黒百合ヒュッテでソロテント泊 東天狗岳にて撤退
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- GPS
- 07:01
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 660m
- 下り
- 774m
コースタイム
- 山行
- 2:53
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 2:54
天候 | 1日目曇り夜は少し雪、2日目曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰りは14:55のバスで渋の湯から茅野駅へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
黒百合ヒュッテまではトレースバッチリ。 東天狗岳までは、稜線にでるとトレースが風で消えるので注意必要です。 |
その他周辺情報 | 渋の湯、良いお湯でした。 帰りのバスチケットはフロントで買えます。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
先月の硫黄岳テント泊が楽しかったので、また八ヶ岳に行きたいなーと思い、今度はソロでチャレンジしてきました。
おりしも寒波の影響で冷えると噂の三連休。
寒さに耐えれるか…不安もありつつ、小屋前のテント場という安心感もあり、行ってきました!
渋の湯バス停からちょっと登ると登山口。
ヒュッテまではけっこうな急登続きです。
うう、美濃戸口から赤岳鉱泉までは、ゆるやかな傾斜で楽だったけど…こっちは、なかなかハード!!重いテントと雪山装備が肩にのしかかります。
そして、やっぱり手指が冷たくて痛い!
先月、軽い凍傷のような症状になって、右手の指皮が剥けたのですが、新しい皮膚がまだ刺激に敏感です。新しい手袋を買って、ミニマグマも忍び込ませてるけど…これは、明日の天狗岳に耐えられるかちょっと心配です。
(14時半頃にヒュッテに着いたように思いますが、スマホがシャットダウンしてしまい、その間のヤマレコの記録がありません。)
テントの受付をして、まずは整地。
スコップは買ったばかり、使うのは初めてです。
ヒュッテ前のテント場はパウダースノーでふかふか。足で踏んでも踏んでも踏み抜いてしまうほどで、固めるのが大変でした。
雪の少ないスペースもあったのですが、そこは風が吹きさらしぽかったので、やめました。
ここで、楽な方に設営しちゃうと、夜、寒くて眠れなさそう。
となりのテントのお兄さんは、とってもキレイに広いスペースを整地しています。
私の下手すぎる整地を見かねてか「整地、手伝いましょうか?」と声をかけてくれました。
(優しいーー!)
でも、こういうのって自分で失敗しつつやっていかないと、出来るようにならないですよね。
「大丈夫です!(←強がり)」とお断りして、なんとかグズグスの整地完了。
時間はかかりましたが、テント設営できました。腰、痛くなりました笑
テント設営後、本日最大のミッションにチャレンジ。極寒の雪山でも美味しく米が炊けるか?
ダイソーメスティンでの炊飯に挑戦です。
今まで、雪山でのご飯は麺類が圧倒的に多かったのですが、テントであったかいお米、食べたいですよね?
時間はたっぷりあるので、まずは無洗米に浸水。
その間に、寝具を整えたり、ダウンパンツに着替えたり。
ほんとは、テント設営前に浸水するくらいで良いと聞いたんですが、今日の気温じゃ、外に置いておいたらメスティンごと凍っちゃうので笑
テント内が整ったところで、炊飯開始!
標高のせいで、強火で加熱しても吹きこぼれません。おおよその時間で弱火に切り替えてしばらく待ちます。だんだん良い匂いがしてきたー。
そして、極寒だったテント内にも温もりが…
ご飯を蒸らしている間に、おかず作り。
乾燥野菜と鳥ささみパウチのさっぱりスープと、スーパーで買ったルーロー飯の元を使って、お肉を炒めます。うーん、美味しそう!
おかずが出来た頃にメスティンを開いてみると…完璧!!上手に炊けてますー。
芯もなくて、ほかほかご飯!
ルーロー飯美味しい!冷えた身体が温まるー。
しかし、メスティンで炊いた一合は、一人で食べるには多い…。残ったスープの中にご飯を投入して明日の朝ごはんにします。
その後、小屋にトイレを借りに行ったら、ドアが開かない!!焦って、スタッフのお姉さんに訴えたところ、冬場は凍ってすぐ開かなくなるので、「ガンッてやると開きます」とのこと笑
その後、朝もトイレのドア凍ってたので、遠慮なくガンッてさせてもらいました笑笑
ほんと、何でも凍りますね。
夜は21時頃に寒くて一度目が覚めちゃいましたが、その後マグマ(めちゃ熱いカイロ)をシュラフに投入して、無事入眠。
朝5時までぐっすりでした。
朝は、小屋前の温度計が−20℃!
入念に忘れ物がないかチェックして、天狗岳へ。
手が冷えるので、ストックは持って行ったけどほぼ使わず…置いてくれば良かったな。
途中、靴紐がほどけたりアイゼンが外れたり、なんだかグズグズ。
今日は何だか調子が悪いな、まだ寝ぼけてるのかな?心配してた手指も痛み出しました。
東天狗岳に到着するも展望は無し。
風も強いです。
すぐに西天狗岳に向かおう、その頃には天気も回復してるかも?と思っていたら、別のパーティの女性が山頂で体調不良に。
仲間と一緒にすぐ下山されていました。
それを見ていたら、不安になってしまって…
ソロだし、今日は朝からミスばかり、今のところ体調は良いけど、手指は痛くてしびれてる…
うーん、うーん、と考えて、
調子がイマイチな時は無理しない!
私も下山することにしました。
下山はあっという間。
時間に余裕が出来たので、黒百合ヒュッテでビーフシチューをいただきました。ストーブ前が混み合っていたので、売店で食べましたが…寒い。
ほぼ外気温では?という寒さ!
ビーフシチューがどんどん冷たくなって行くので、慌ててかっこみました笑
もっとゆっくり味わいたかったー!
ビーフシチューの写真も撮りたかったけど、カメラのレンズが凍りつき、スマホも再びシャットダウン…しばらくしてからストーブ前の席が空いたので、手指とカメラレンズを少し温めさせてもらいました。
テント撤収も慎重に。
前回、撤収の際に手指が凍傷ぽくなったので、出来る限りテント内でパッキング。
テントだけ!のスペースを残してから、ザックをテントの外へ。
出来るだけスピーディにテントを片付けて、ザックのスペースに押し込むように。
段取りをよく考えたおかげで、手指も冷えずにすみました。
下山はのんびり。
だんだん天気が良くなってきたので、行きはしんどくてあまり楽しめなかった雪景色を満喫しつつ、楽しく歩けました。
バスの時間まで1時間以上余裕があるので、渋の湯で日帰り入浴。生き返ります…。
凍った身体や指先が解凍されてゆくー。
良いお湯でした。
渋の湯からのバスはガラガラ。
行きのバスよりだいぶ空いていました。
今回の登山も、とりあえず無事に下山できて良かった。
西天狗岳を諦めたのは悔やまれますが、安全第一、ソロの時は特に無理しない、これは今後も山を登る上では気をつけていきたいと思います。
あと、手袋!未脱脂の厚手ウールのインナーグローブを勧めてもらいました。カメラ操作とかの細かいことができないかな?と薄手のインナー使ってましたが、凍傷を回避するためには、そんなこと言ってられないですね。インナー手袋を厚手にします!
あと、やっぱりバラクラバの口元が凍りついて使いづらいので、これも口元や鼻の下が開いてるタイプにしたいと思います。ファンイントラックのバラクラバが気になるー。
うーん雪山装備は、どんどん欲しいものが出ちゃうなぁー。終わりがない笑
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