芦別岳 〜北尾根キレット経由で岩峰へ〜
- GPS
- 08:40
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 1,653m
- 下り
- 1,660m
コースタイム
天候 | 晴れ(ほぼ快晴) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰りは新道登山口から徒歩で車を回収に。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
山渓の「分県登山ガイド」では危険度2になってますが絶対ウソです。高所恐怖症の気がある私は旧道に足を踏み入れてすっかり後悔しました。自身のない方は旧道ルートではなく新道ルートをお勧めします。 旧道登山口をスタートしてすぐに沢沿いに道が続いていますが、沢の高巻きルートが多く、切り立った崖のような地形に足をギリギリ一歩置けるか置けないかの足場の狭い道がユーフレ小屋分岐近くまで断続的に続きます。直下の数十m下にユーフレ沢が流れていて、落ちたら一溜まりもないです。沢の水量によっては沢伝いにも進めるのかもしれませんが、状況がよくわかりません。 ユーフレ小屋分岐から先は随分と楽になりますが、沢沿いに進むため、沢の音で自分の気配を消されてしまい、熊などの警戒が終始続く他、時折、滑りやすい巨岩を乗り越えるなどの障害があります。北尾根はキレットに至るまでは特に問題のない尾根道ですが、アップダウンや熊笹の迫り出しが激しくて体力を消耗します。 キレットは文字どおり足場の少ない痩せ尾根で、注意しつつ進めば概ね問題ありませんが途中の巨岩越えが唯一の難所です。段差は1mほどですが足場が5cmほどしかなく、しかも直下が100mぐらい下まで何もない崖にあるので、転落することを想像すると恐怖して中々進めませんでした。 キレットを抜けるとチングルマなどのお花畑があってホッとしますが、油断はできず山頂への取っ掛かりも苦労します。色んなところからアタックした跡がありますが、回り込むように東側から行くと楽だそうです。私は南から直登しましたが大変でした。西側にもルートがついてますが崖にでるのでお勧めしません。山岳パトロールの人の話では西側ルートから滑落して何人かが亡くなっているそうです。 下山には新道を使いましたが、ここは旧道とは雲泥の差で安全で本当にいい道です。前述したように、自身のない方や高所恐怖症の人は心から新道から登ることをお勧めします。 |
感想
いつも富良野地区に来ても十勝岳連峰側しか登ってないので、たまには夕張山地側も登ってみたいと芦別岳に登ることにしました。山と渓谷社の「新・分県登山ガイド 北海道の山」の体力3、危険度2の情報を元に、体力は必要なものの、滑落等の危険はないと判断して、書籍のルートの通りに北尾根コースから一周することにしました。
ただ、初っぱなから足場のない危険な沢の高巻きが連続して、引き返すにも同じ危険なルートを引き換えさ無ければならないため、もはや戻ることもままならず、そのまま登って新道から降りるしかなく我慢して登りつづけました。
結果から言って、北尾根コースは山頂につくまでは全然気が許せないコースで、常に緊張しっぱなしで、本当は北尾根の写真を色々と撮ろうと思っていたにも関わらず、進むことに精一杯でカメラを構える余裕が殆どなかったです。ルートが明瞭にも関わらず、こんなに怖いと思った山はこれが初めてでした。
キレット中で1m程度の段差のある巨岩を乗り越えるシーンがあるんですが、ここなんかは本当に引き返せるものなら引き返したい一心でしたが、引き返すにも危険箇所を通らなければならず、清水の舞台から飛びおりる気持ちで登りました。この段差の足場は、直下100mほど何もない崖の上ですから、飛びおりるという心境も言い得て妙だと思います。
まぁ、そんなわけで無事に山頂についたわけですが二度と旧道は通りたくないと心に誓ったわけです。たまたま山頂に居合わせた山岳パトロールの人達にも「そう言わないで、また登ってくださいよ」と諭されましたがハッキリ言って私には無理です。新道からなら、また登ってもいいと思いましたが、旧道の北尾根経由はもう懲り懲りです。
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