船形連峰 白髪山「これがラッセル真骨頂!と新年会」
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- GPS
- 26:42
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 593m
- 下り
- 598m
コースタイム
天候 | 1/10(日) 雪 風弱め 1/11(月) くもり時々雪 風弱め |
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過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は登山口に一番近い、ジャングルジャングルの第5駐車場利用 ジャングルジャングル駐車場は24時間いつでも駐車可能、料金無料 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■駐車場〜柳沢小屋 林道を歩行、スノーモービルが行き来するのか雪もある程度締まっておりそれほど苦労なく歩ける。樹林帯をショートカットもできるが林道を歩いたほうが体力的には楽になります。時間もさほど変わらないと思います。 ■柳沢小屋〜白髪山(しらひげやま) 微妙な高低差がありルートファインディングが必要になる。 小屋から徐々に積雪は増えてくる、雪質はパウダー スキーを履いても股下の鬼ラッセル、スノーシューに至っては腰(腹)ラッセルになった。 今回は北尾根から登ったが、リフトを使い水無山から稜線を歩くルートが一般的らしいです。 白髪山の三角点はピークより少し下った所にあるようだったので今回はパスしました。 |
写真
L)スキー外すと、腰位まで沈みます。
そのまま雪が椅子になるので、休憩には便利かも?
shi)肉は見えないけど、猪鍋。これが、あんなことになるとは(*_*;
ma)あれは悲惨な事件でしたな…
念の為に言っておくけど、サボってないからね!
全力を尽くしたけど、皆が早すぎたんだよ〜
鶏)下りなんでトレースさえ付けてもらえたら楽々進めたよ
白森へのスノーブリッジの状況を偵察
いつもの場所はギリギリ渡れそうだと思って飛んだら崩れてしまった。少し上流部にスノーブリッジがありましたが、急斜面を登ることになるので楽したいならもう少し雪が安定するのをまったほうが無難かも。
装備
個人装備 |
一般冬山装備一式
テント一式
ストック
スノーシュー
山スキー
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感想
遠足の前の日はなかなか寝られない。
前日に寝られないほどワクワクするものの代表は、子供の頃は遠足だった。
大人になった今は、それが登山に変わった。
今回の前夜も寝付けなかったので、当日の朝は小寝坊。
集合時刻に遅刻こそしなかったものの、登山口となる黒伏高原スキー場に集まったメンバーは私が最後だった。
8時に駐車場を発ち、柳沢小屋へ向かって出発。
宿泊地となる柳沢小屋で、まず荷を下ろし身軽になって、それから白髪山へ登る。
下山後は、そのまま小屋で新年会、というのが今回の計画である。
登山メンバーは、chicken_manさん、manimaniさん、私。
日中に用事があるsinonさんは、新年会のみ参加で、夕方に小屋で合流の予定。
白髪山へ登る、と言うのは私が言い出しっぺであり、当初、私は単独で登り、
新年会前の軽いウォーミングアップ程度のつもりであったが、皆、この登山の話に
乗ってくれて、3人で白髪山を目指す事となった。
軽いウォーミングアップ程度。
白髪山登山をそのように軽く考えていた私だが、小屋を出て林道を外れ、
トレース一つ無い真っ白な森の中を進んで行くうちに考えが変わった。
雪が、深すぎる。
3連続の寒波の後で山には相当な量の雪が積もっており、スキーを履いてる状態ですら、膝位まで埋まる。
それ位であれば、まだマシで、時には股下まで埋まる事もざらである。
スノーシューを履いているmanimaniさんに至っては、先頭でラッセルを行えば、常に股下ラッセルとなるような状況であった。
もし、こんな状況に一人で遭遇してしまえば、すぐに戦意を失い撤退していただろう。
だが、今回は強者が揃っている。
いや、強者、と言うよりも変人、と呼ぶべきか。
chicken_manさん、manimaniさん、この二人、豪雪を前にしていながら、嬉しそうで、常人の私にはなかなか理解し難い心理であるが、ラッセルが大好物のようである。
流石にこの豪雪を前にして、根を上げるような言葉を口にする事もあるが、声は弾んでいる。
そして何より、顔がにやけているので、弱気な事を言ったところで、喜んでいるのが丸わかりである。
ここ近年、小雪の冬が続き、豪雪のラッセルはとんと御無沙汰であったので、皆、雪には飢えていたのだろう。
雪が深くなって行く事で、モチベーションは上がる事はあれど、下がる事は無く、
気持ちと共に標高も上がり続け、やがて白髪山へゴール。
ガスっていて何も見えない山頂であったが、麓からこの山頂までの道を切り開いた、
という事で、清々しい達成感を抱きつつ、どこが山頂かも判らないような平坦な頂へと立った。
その後の滑走は雪が深すぎて板が埋まって滑りが悪く、微妙な感じとなったが、
別にそれは良い。
この雪の中、白髪山まで登れただけでも充分な山行成果であろう。
雪が深すぎるので登りで付けたトレースを滑る、という地味な下山となったが、
白髪山へ登頂出来た事による凱旋気分を味わいながら、気分よく柳沢小屋へと帰り着いた。
柳沢小屋に戻った後は新年会の運びとなり、予定通り夕方にはsinonさんも駆けつける。
御自身で捕まえたイノシシを食材とした豪華な鍋を御馳走になり、白髪山登頂の凱旋気分は更に盛り上がる。
美酒、美食、と山談義で、遅くまで宴は続いた。
だが、楽しい事にも終わりはやってくる。
やがて、宴もたけなわ。
一人、二人、三人、と寝床に入ってゆき、最後に残ったのは私一人。
白髪山登山の疲れと新年会で多量に酒を飲んだので、すぐに寝れそうなものだが・・・
眼が冴えて、なかなか寝付けず。
皆が寝静まった後、まだ火が残っている薪ストーブを前にして一人、
白湯を飲みつつ時を過ごす。
それ以上飲んだら、翌日行動出来ない位に飲んでいたので、そこは酒では無く、
あくまで白湯である。
登山の前はなかなか寝られない。
という困った癖がある事を、この感想欄の最初に述べた。
そして、それと共に、楽しい事の後も寝れなくなる、という困った癖が私にはある。
豪雪の中、皆で協力して登った白髪山、そして、その後の柳沢小屋での新年会。
その空気と余韻は、なかなか冷めやらず。
故に、なかなか寝付けない。
一人で山泊まりしている時は、あまりこういう事は無いのだがね。
酔っていた事もあり、あまり記憶が定かではないが、最後に時計を見た時は
午前1時を過ぎており、かなり遅い時間まで起きていたようだ。
夜半、そのような寝ずの番をしている私に、manimaniさんが気が付いたようで、
翌朝になって、「なんでずっと起きてたの?」と質問された。
面と向かって言うのも恥ずかしいので、その質問には適当に言葉を濁して答えたけれど、
つまり、まぁ・・・
そういう事だ。
山仲間で新年会
早めに小屋に着いて、白髪山まで軽く登ろうかと考えていたんですよ
それがまさかあんな鬼ラッセルが待ち受けていようとは…
ラッセルを交代しながら亀のように進む
心の中では『誰か、もう帰ろうと言ってくれないかな…』と思いながらも誰も口にしないので、結局山頂まで着いてしまった。たった数キロなので3時間も掛かってしまった。一人だったら絶対小屋からすぐに引き返していたと思います。
なんだかんだみんな山頂登りたかったのかな!
しかし、これまで膝ラッセルで「あーこれは辛いわ〜」と思っていたが、もうその程度では辛いとは言えなくなってしまったな。
新年会は暖かい小屋でやりたかったので柳沢小屋を選んでみましたが、これがまた天国のような小屋。自分の部屋よりも快適に過ごせそうな素敵な小屋でした。
深夜まで美味い酒と飯、山談義は続き、とても楽しい新年会になりました。
今度はイグルー泊やりましょう!!!!
みんなでノンビリ新年会のはずが まさかあんな苦行がセットになるとは。三度にわたる寒波襲来は去年おととしと続いてた暖冬小雪に慣らされた鈍った我々に強烈なカツを叩き込んできました。
小屋までは雪上車のようなもので踏まれてトレースの付いた林道を歩いたので それほど苦労しませんでした。
しかし小屋から先はノートレースのまっさらパウダー。徐々に深くなる雪はスキーを履いていても腰付近まで来る事もしばしば。3人でラッセル交代できたので何とか白髪山までたどり着きましたが 一人だったら小屋から一キロも行かないうちに挫折してたかもしれません。
そして登頂を果たした帰りにしても積雪のあまりの多さに全く板が滑らず 降りなのにシールを付けて自分たちのつけたトレースの上を歩く羽目に。この山行だけでワンシーズン分以上のラッセルをした気分。汗だくの疲労困憊で戻った小屋で飲んだ酒が美味かったのは言うまでもありません。
そしてその美味かった酒をも負かした晩餉。用事を終えて夕方駆けつけてくれたshinonshinonさんにご馳走になったのがイノシシ鍋。この猪がなんとshinonさん自身で捕まえてさばいたリアルジビエ。初めてイノシシご馳走になりましたが想像しない美味さ。思ったほど癖もなく脂身も脂っこくなくて食べやすく癖になります。さらにmanimaniさんによる大量の餃子鍋など寒さを吹き飛ばすご馳走を心行くまで堪能し、酒と山談義で楽しい一夜を過ごしました。
新年早々から天国と地獄をいっぺんに経験した山行。なかなか体験できないことだらけで長く心に残りそうです。ご一緒した皆さんありがとうございました。
今回は、大朝日岳で初めて会って、お誘いいただいた新年会に参加。初めてゆっくり皆さんと話ができて光栄でした。自分は夕方からの参加でしたが、写真を見ると本当にすごいラッセルでしたね。お酒も料理も旨くちょっと飲みすぎた・・・。まさかあんな事件になるとは(^-^;。chickenさんには感謝感謝です。普通には下りてきたけど、今だったら厳しい感じです。また、お誘いくださいねー。
コメント
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お疲れ様でした(笑)
凄いラッセルでしたね〜。ニヤニヤしながらフルラッセルするみんなの姿が目に浮かびます😁
そのあとの酒も相当うまかったんじゃないでしょうか?
それにしても、猪鍋!食いたかったー!シノンさんが捕ってそのまま猪を肩に担いで登場したのかな?(笑)
ところでなんで鶏男さんが帰りザック2つ担いでんの?笑
変人だから?
事件と関係あるのかな?
今度会った時ゆっくり聞かせてくださーい😁
皆さんお疲れ様でした!
あのラッセルの写真を見てると、行かなくてホッとしてます(*^^)v
山男と猟師の端くれとしては、勿論、猪を担いで登りましたよ〜。mooreeさんにも食べて欲しかったなぁ。次回は持って行かない気分ですけど・・・今は。
また、よろしくお願いします。
コメントありがとうございます(笑)
今回是非moreeさんにも参加して欲しかった。一緒に笑い出すこと間違いなしのラッセル天国が待ってたのに。shinonnさんの男前イノシシ鍋も美味しかっただけにつくづく残念です。
ちなみにあのザックは膨らんでるから大層な感じに見えるけど、みんなで美味しくいただいたので中身がほとんど入ってません。
お腹一杯、ラッセル堪能しました!
いやぁあのラッセルはmooreeさんにも体験して欲しかった。
まて、今年はまだまだやるチャンスはあるか!
次はイグルー泊の時にでも?今度はうちのイノシシ肉を持ってきますよ!
初日のラッセルは大変だったけど、翌日は小屋から少し下るだけ。
なので、飲みすぎて体調悪くなっても大丈夫ですぜ
そういえば、いつだったか、イグルーでの雪中泊の時。
前夜の宴で飲みすぎてしまったせいで、翌日は全く戦力にならなくなった人がおりましたなぁ。
そんな人でも、今回のブランなら安心です。
下山する距離は短いし、荷物が背負えない位に体調悪くとも、chicken_manさんが担いでくれますからね(笑)
次回、柳沢小屋で宴会をやる際は、ぜひ、お越しください
素晴らしいラッセル天国ですね(*ノノ)
Luskeさんをも休憩させてしまうなんて、恐るべし積雪量。
年末から立て続く寒波の襲来で、場所によってはイグルーできそうな雪もありますよね♪いつどこでやるのかな〜( ̄ー ̄)
コメントありがとうございます。
まさにラッセル天国。去年までの雪不足のウップンを見事にはらしてくれました。
これだけ積もるとそのあたりの駐車場でもイグルー作れそうで場所の選定に悩みそうです。
ちーさま、こんばんわ。
ひゃっはーっ!今年はラッセル天国じゃー!
今まで経験してきたラッセルとは比べ物にならない本当のラッセルを経験しました。
ここまで来るともう笑うしかありませんでした
朝日や、飯豊とか今季はどうなっているのやら…
今年もイグルー泊計画中です!来月辺りに開催予定かも?今度はちーさんも是非!
今回の雪には参りました。
スキーを使うようになってからは、ラッセルらしいラッセルが無くなってしまったので少し天狗になってましたが、今回、見事に鼻をへし折られてしまいましたよ
酷い所だと、10mも進まないうちに休憩したくなってしまうような有様で…
如何にスキーに頼っていたのかが、丸わかりとなってしまいました。
これを教訓に、道具ばかりに頼らずに、基本体力も向上させていきたいと思います
年末からの寒波の影響で、もうどこでもイグルー作れそうな状況です。
これだけ選択肢が増えると、場所を選ぶのが大変です
ナイスアタック(^_-)-☆
もっと気軽なハイキング的な事を想像してたんですが、予想上の積雪でした。
久しぶりの寒波恐るべしです。
Luskeさん、皆さん、こんにちは。
今年もよろしくお願いします。
豪雪の白髪山に登り、その後柳沢小屋で豪華な宴会、楽しそうですね‼上越も豪雪地帯は凄い事になっていますが、山形も確かに凄い豪雪ですね。しばらくBCが楽しめそうで何よりです。
hareharawaiより
こちらこそ、今年も宜しくお願い致します。
あまりの積雪量に驚かされましたが、何だかんだ言いつつも結構楽しく、思い出に残る山行となりました。
ニュースを見ると、上越の方も凄い積雪の様ですね。
今年は長い期間、BCが楽しめそうで何よりです。
去年の私は7月が板納めでしたが、今年は8月まで行けるかも?
と、期待しております
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