お遍路第64〜75番札所 雲辺寺他 10kg背負って45km
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- 下り
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コースタイム
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
- 山行
- 17:03
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 17:03
- 山行
- 9:30
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 10:10
5:54 石槌山駅 → 6:18 前神寺 → 6:58 武丈公園 → 9:12 善根宿・萩生庵 → 10:39 新居浜市民の森 → 13:10 別格12延命寺 → 14:16 三福寺 → 16:13 三島乃湯 → 18:06 戸川疎水公園
04/14(日) 40.1km 16時間05分時速 2.5km/h(温泉以外の休憩含む)
6:11 戸川疎水公園 → 7:14 三角寺 → 9:15 椿堂 → 11:39 境目峠 → 12:15 まんだら峠 → 14:06 雲辺寺 → 16:43 大興寺 → 20:09 琴弾温泉 22:50 → 22:57 琴弾公園
04/15(月) 30.6km 10時間04分 時速 3.1km/h(休憩含む)
5:53 琴弾公園 → 6:15 神恵院 → 6:18 観音寺 → 7:30 本山寺 → 10:18 弥谷寺口 → 10:41 弥谷寺 → 11:55 七佛寺 → 12:25 曼荼羅寺 → 12:44 出釈迦寺 → 13:01 甲山寺 → 14:08 善通寺 → 15:25 善通寺BT
天候 | 04/13(土)晴れ 04/14(日)晴れ 夕方雷雨 04/15(月)晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
善通寺 |
コース状況/ 危険箇所等 |
淡路島震度6の地震で三島乃湯のボイラーが壊れ入浴できず |
写真
感想
前日
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夕方に三宮を出発し21:40西条に到着。前回区切った 無人駅の石槌山へ移動し宿泊。
お遍路姿ではない先客に遠慮しつつ就寝する。
04/13(土)
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駅で寝ていると始発電車は5:46のはずが、列車が走り叩き起こされた。時計を見ると4:11。回送列車はこの時間から走るのだ。
自炊の朝食が終わった頃に携帯がけたたましく鳴り、瀬戸内海大地震の緊急通報メールが入った。数秒後に揺れが襲ったが、ココでは大したことはなかった。
ほとんど散った桜を見ながら前神寺、武丈公園と歩き、振り返ると雪を頂いた石鎚山が見える。7日ほど前に積もったらしい。
善根宿・萩生庵で休憩をとったが、無人で勝手に泊まれるようだが、清潔感には乏しいところだった。
春ともなると歩きお遍路さんも多く、気さくな早期退職者の奈良の方と、フリータらしき歳若い千葉の方と知り合った。
私が知り合った歩きお遍路さんは、どなたも優し気な方ばかりだ。お遍路をしようと心がける方は、そうした気質があるのだろうか。そして第64番札所まで来るだけあって健脚だ。
奈良の方は大峰山奥駈の経験者だし、千葉の方は20kgの荷物を背負い、45kmを歩いて平気な顔をしていた。
私もここまで来るとお遍路の要領が良くなり、軽量な荷物で軽やかに旅をしているが、もう終わりも近い。M体質になったのか今回は「苦行がしたい!」と思い、テント泊+食料持参+自炊で10kgの荷物を背負って歩くことにした。
さすがに10kg背負って45km歩くのは足取りが重い。やっと三島乃湯にたどり着いたが、駐車場にクルマがいない。店員が私めがけて走って来るので、想像はついたが「地震の影響でボイラーが壊れ修復できるのは6時」だという。それまで待つと野営地で暗くなる。お詫びにサービス券をしきりに進めて来たが、ご遠慮した。
風呂は諦め、スーパーで食材と酒を買い、3キロ離れた戸川疎水公園まで行って、一人焼肉パーティをすることで、自分を慰めた。
公園は桜まつりが行われていたが、いつものシーズンより早く散った桜の中で、20人ぐらいのグループだけがバーベキューをやっていた。
04/14(日)
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4:30に起きたが自炊してテントを撤収していると6時を回った。あとで気づいたが、野宿禁止の看板が奥にあった。
マナーの悪いお遍路にならないように気をつけよう。
今日は三角寺を経て最後の難所の雲辺寺だ。延々と登り坂が続く。荷物が肩に食い込む。足の負担もボディーブローのように効いてくる。休憩の間隔が短くなってくる。
昼は手短にビビンバを作って食べたが、雲辺寺に着いたのは予定の2時間遅れだった。やばい。
雲辺寺の五百羅漢は圧巻で、どれも入魂の作であったが、ゆっくり見る暇もなく足早に下山した。
5時前にやっと大興寺に着くと奈良の方がいた。その方はしっかりした地図を持っていないので、トンネルがあるのに山越えしたり、道に迷った挙句にやっとたどり着いたと言う。
「とっくの昔に先へ行ったと思うたら、何してはったん?」と言われた。私はココから9キロ先の琴弾公園まで行くというと「無理でっせ!私はこの辺に宿を取りますワ」とのことだった。
区切りの私は帰りのバスに間に合うためには、琴弾公園泊がMastだった。
琴弾公園への途中で、日は暮れ雷雨になった。真っ暗な琴弾公園で琴弾温泉を30分探したが見つからない。公園内に温泉があると勘違いしていたが、名は同じでも公園と温泉は別物だった。
温泉で千葉の方にあった。公園内に広い東屋を見つけたので泊まるとの事。
風呂を上がると雨は止んでいた。私も琴弾公園に泊まることにした。
荷物が重くて重くて重くて、心が折れて明日は宅急便で送り返そうかとも考えたが、食料を食って荷物を減らす方法を選び、夜10時に自炊をして遅い夕食を取った。「苦行がしたい!」の初志貫徹だ。
苦行で何か悟ることはなかったが、私はマラソンランナータイプで、身軽で45kmはOKだが、重量物を背負って20km歩くタイプでないことだけは分かった。
04/15(月)
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白鷺のけたたましい声に叩き起こされると4:25だった。4:30の目覚ましが鳴るまで二度寝したが目覚ましが鳴る気配がない。携帯を見ると、時間設定が間違っていた。白鷺が鳴かなければ寝坊し、帰りのバスに間に合わないところだった。
6時に観音寺で原付バイクを止め、防寒ズボンを履き替えている老人に神恵院への道を尋ねたが、怪訝な顔でこちらを見ただけで、無視された。耳が聴こえないようだった。
とにかく観音寺境内に入ると、同じ境内に神恵院と観音寺がある変わった構造であることがわかった。一挙に2箇所の札所を回われる。3日掛かった最御崎寺と金剛福寺はなんだったんだ!
ほどなく本山寺はあったが弥谷寺が遠い。弥谷寺の麓で無人の足湯お接待を見つけ早速浸ったが冷泉だった。しかしかけ流しで、作ってくれた方の心遣いに癒された。
弥谷寺に入ってから、本堂に辿り着くまでの階段の長さに辟易した。
今日は荷物が減り道も平坦なので、弥谷寺を過ぎるとかなり楽だ。
さぬきうどんを食いたくて、七佛寺前のドライブインに入ったが、細麺でチト思いと違っていた。
善通寺は道を挟んで二つの境内になっており、入る場所が悪くて、本堂と大師堂を1.5往復するはめになった。
最後に温泉に入る予定だったが、バスの猶予は30分しかないので諦めた。
バスターミナルまで道程で、おばあちゃんが自転車から降りて「暑いからジュースでも飲みなさい」と200円くれた。
ありがたく頂いて、おばあちゃんに成り代わり高野山でお参りするときのお賽銭に使うことにしよう。
バス停を捜すのに苦労している内に、バスの時間が迫ってきた。見ると川向に「善通寺バスターミナル」の看板が見えた。200メートル離れた橋まで迂回しなければならない。
走った。走りながら思った。白鷺が起こしてくれなければバスに間に合わなかった。
アレ?早起きのカラスが鳴いたのは、空が白み始める5時。4:25に白鷺が鳴くはずない。白鷺の声を聞いたのはあの一度だけ。ホントに白鷺は鳴いたのだろうか?
昨年のゴールデンウィークに始めたお遍路も、今年のゴールデンウィークに結願する予定だ。
自分へのご褒美で、最後は日帰りハイキング程度の荷物で、旅館でごちそうを食べる旅をしたい。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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野宿、テン泊遍路の経験はありませんが、最近お断りの場所が増えていますね。
お遍路さんだからと、大目に見てばかりはいられない状況を、一部の人が作り出してるようです。
接待を強要する者やらもいて、お接待文化も変化していくのかもわかりません。
イヤな話がよく耳に入る昨今です。
一番から七十五番までを30万分の1の地図で見ています
歩いたことはもとより
歩行記録の可視化に敬意を表します
結願寺の大窪寺まで あと十三ヶ寺
そして高野山あるいは東寺ですね
大願成就の日まで
ご自愛専一のほど念じ上げます
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