雪の能登国「七尾城跡」〜七尾城山で新型のスノーシューを慣らし履きしました編〜
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- GPS
- 02:41
- 距離
- 6.0km
- 登り
- 364m
- 下り
- 347m
コースタイム
- 山行
- 2:04
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 2:41
夏道と同じの「大手道コース」を進みました。標高差約250m、往復6kmほどに山行になります(雪道)。
(開始):交差点「城山」⇒赤坂口⇒長坂⇒七曲り⇒袴腰前方の分岐⇒安寧寺跡⇒とよの水⇒調度丸跡⇒七尾城跡(本丸跡)⇒(復路)⇒⇒⇒交差点「城山」:(帰投)
天候 | 雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス |
___【 タイトルについて 】___ 雪の能登国「七尾城跡」〜七尾城山で新型のスノーシューを慣らし履きしました編〜 昨年(2020年2月)は、MSRのスノーシューを購入した時に、富山市の『牛岳』で試し履きしました。今回も、コロナ禍のストレスを理由にして? 新たに衝動買いしてしまいました。ゲットしたのは、イタリア生まれのスノーシュー『Snowfoot』〜という[雪上用装具]です。装着の練習と履き心地の確認のため、雪の積もった「七尾城山」で慣らし履きしてみました。 ↓昨年2月、『MSRのスノーシュー]を履いた雪山登山のリンク↓ ● 牛岳温泉スキー場から登る「越中・牛岳」〜雪山登山!表のゲレンデをリフトで登り、裏のゲレンデ跡をスノーシューで下る(1回目敗退/2回目リベンジの周回登山)〜 https://yamare.co/2208811 ___【 異色のスノーシュー(特殊かんじき) 】___ たまたま、ネットで見つけた〜イタリアブランドの 『Snowfoot(スノーフット)』を[アマゾン]で購入(価格¥31,900 )しました。スノーフットは異色のスノーシューで、[スノーシュー]なのか[かんじき]なのか判然としない製品です。[アマゾン]では「雪上用スノーシュー」と表記されていますが、[楽天]では「金属爪付きかんじき」と記載されていました(価格はアマゾンと同額)。[アマゾン/楽天]では、ベースボードの色は、Rosse/ Blue/Yellowの3種類のみですが、Snowfoot直販サイト= https://www.snowfoot.eu では 、Pink/ White/Blackなどの物も販売されています。価格はユーロで、€300,00(⇒日本円で¥37,722)になりますので、アマゾン/楽天で購入したほうがオトクになります。 −−−< Snowfootの諸元 >−−− サイズ(規格はワンサイズのみ):縦40.5×横24×幅3cm(アイゼン含む)/重量:約800g(片足)/適応サイズ:23cm〜32cmのブーツ/素材:ビンディングはTPU(熱可塑性ポリウレタン)・ボードは高機能性ポリアミド樹脂/付属品:ポータブルバッグ (注):Snowfoot(スノーフット)は最近流行りの『Snowfeet(スノーフィート)』と別物です! 近年、チェコ発の全く新しいウィンタースポーツが日本に上陸しております。スノーフィート(Snowfeet)は[ミニスキーシューズ]で滑るスポーツです。一方のスノーフット (Snowfoot)は、[雪上用装具]の一つの製品ブランドで、雪上を歩くためのに使用します。 −−−< Snowfootの特徴 >−−− スノーフットは、比較的新しい雪上用具です。2014年に製品化されたばかりです。特徴的な外見をしています。網目状の穴が空いた洗濯板みたいなボードにアイゼン(クランポン)が付いた構造をしています。デザインとしては、スノーシューとアイゼン(クランポン)とワカン(輪かんじき)を融合しているとも言えそうです。立体的な網目状構造(セル)が雪上でのグリップと浮力を確保します。また、裏面に貫通するステンレス製のクランポンの8本爪は氷上でのグリップを確保しています。 今回、私がスノーフットを試し履きした上で、利点と欠点を考察してみました。 ● 利点を挙げますと、3つあります。 .好痢璽轡紂爾里茲Δ冒以移動に特化したものと違い、(かんじきのように)あらゆる方向に容易に動ける。 ◆,んじきとは違い(スノーシューのように)雪上での浮力が期待できる。特に、雪の下り坂では、ワカン(輪かんじき)のように、沈み込みが酷くありませんでした(私見)。 アイスバーンに突き刺さる爪も付いていて、アイゼン(クランポン)の様な機能も備わっている。 ● 欠点としては、次の3つが考えられます。 .錺ン(かんじき)よりも重い(スノーシューよりは軽量)。 装具それぞれの重量の目安は〜ワカン(片足)300〜400g/スノーフット(片足)800g/スノーシュー(片足)800〜1100g〜というところでしょうか。 ◆(盥埣罎忘険Δ離棔璽匹重なり合ってししまいつまずいてしまう可能性あり(スノーシューでもあり得る)。 歩行中にビンディングが比較的外れやすい=改善の余地あり(私見)。 装着の仕方は、アイゼン(クランポン)のビンディングと同等のものが載っかっていますので、アイゼンと同じ履き方をします。ところが、ビンディングが問題です。スノーシューのものは前方(トゥハーネスの部分)がバスケット状の形状していますが、スノーフットのビンディングは、アイゼンのものと同等の(小さめ)トゥハーネスになっていて、ブーツの締めつけが不十分になりがちです。歩行中、ボードの上に雪が乗っかることでビンディングに負荷がかかりますので、しっかり締めつけて履いていないと脱げてしまいます。実際、今回の試し履きで、私は2回ブーツからスノーフットが外れてしまいました。ヒールレバーをスライドさせ、ヒールハーネスをギリギリまで前方にセットし直したうえで、ビンディングテープをきつく締め直しました(私見)。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
___【 コースの状況等 】___ 七尾城山の一般的な登山道である、大手道コースを進みました。特に危険な箇所はありません。 コースの初めの部分は、赤坂口まで車道を歩きます(別に旧道が並走しています)。赤坂口からは山道を登ります。大手道コースは、資料館の駐車場からのスタートだと、「本丸」まで2.3kmです。「赤坂口」までは1.0kmmで、赤坂口から「本丸」までが、山道の1.3kmになります。 |
写真
〜スノーシューを買い足しました。[MSRライトニングアッセント(64cm)+エクテンションテイル]です。超ロングサイズのは従来から使っていた[ATLAS1230(76cm)]です。重量は、MSRライトニングアッセント(64cm)片脚940g/ATLAS1230(76cm)片脚1100g〜になります。
〜『爪付きかんじき』なるものを買い足しました。イタリア生まれの「スノーフィット」という製品です。網目状の穴が空いた洗濯板みたいなボードにアイゼン(クランポン)が付いた構造をしています。実際に使用してみると、スノーシューとカンジキとの中間的な[雪上用装具]です。規格はワンサイズのみで、かなり大きなブーツでも装着可能みたいです。重量は、片脚800gです。一般的なスノーシューよりもやや軽くなっていますが、ワカン(輪かんじき)と比べると倍くらいの重さになります。重さの割には比較的コンパクトなのでザックの後に装着しても邪魔にはなりません。
〜は、最近流行りの「Snowfeet」というウインタースポーツとは別物です。スノーフィート(Snowfeet)は[ミニスキーシューズ]で滑るスポーツです。こちらのスノーフット (Snowfoot)は、[雪上用装具]の一つの製品ブランドで、雪上を歩くためのに使用します。
現存しているルートは、「大手道」と」小松原道」のみです。今回は、雪道と化した「大手道」を大手を振って?登城(登山)しました。
※1:現存していない「蹴落川道」と「大門道」は省略しました。
※2:大谷川から登る3ルート(不動滝・龍の尾・虎の尾)については、そばを通ることになる曲輪群が不明確で、正確な登城ルートではありません。
ここで、七尾城址本丸北駐車場まで登っている石川県道177号「城山線」と市道矢田郷81号線(農免道路)とが交差しています。七尾市在住の私は、自宅から、ここまで歩いて来ました。今回の雪山登山は、この交差点からスタートしてここでお終いとします。
〜をここから登ると、本丸北駐車場まで3.7kmで、その駐車場から0.3km歩くと「本丸」です(本丸まで4km)。一方、旧道(大手道)を通るルートだと、「本丸」まで2.3kmです。「赤坂口」までは1.0kmmで、赤坂口から「本丸」までが、山道の1.3kmになります。車道を歩いて登城すると、大手道よりも倍近く時間がかかります。
登山客も利用されている駐車場です。左手に本丸付近を源流とする「蹴落川(けおちがわ)」が流れています。奥の方に資料館と懐古館「飯田家」=(庄屋の家屋が展示)があります。
『小田吉之丈』公の功績を讃える顕彰碑が建立されています。また、右手奥には、「妙圀寺(みょうこくじ)」跡があります。1490年(延徳2年)に開山された妙圀寺は、七尾城が廃城となったのちの1615年(慶長20年)に小島町(山の寺寺院群)に移転されています。
〜は「登城路」に相当します。赤坂口が登城口で、登城路の終点が、温井屋敷と西の丸の間にあった「大手口(大手門)」になります。実は、七尾城には大手門が2ヶ所ありました。赤坂口より下側にが武家屋群でしたが、武家屋群の入口に「門の高」と呼ばれていた大手門があったと云います。
〜から城下(七尾市街)を望みました。この展望スポットは「時鐘(じしょう)跡」のある場所の少し手前に位置しています。往時は鐘の音が、城下に響いていたことでしょう。
防護設備が工夫されています。「大手道」の通るこの尾根筋は、東側に「蹴落川」/西側に「大谷川」が流れていて、東西両サイドからの攻撃が難しくなっています。まさに天然の要害でした。
〜ですが、左手には倒木がありました(通行は可能)。左=「本丸への直行ルート」/右=「安寧寺跡・三の丸・二の丸経由ルート」です。今回は、右手に進んだあと、三の丸には上がらず、安寧寺跡から「袴腰」を横切り「本丸直行ルート」に入る事にしました。
〜数ヶ所でこのような倒木がありましたが、いずれも幼木なので、通行には支障ありませんでした。本丸の直下まで来ましたが、積雪は硬く締まっていたので、本丸に上がるまでは「スノーフィット」を履きませんでした。
〜に来ました。ここを上がると「調度丸」でさらに上には「桜馬場〜遊佐屋敷跡〜本丸」と続いています。『大手門』は「西の丸」と「温井屋敷」の間あたりあった云います(今回は通行せず)。
〜しました。特殊かんじきの「スノーフィット」を装着しました。アイゼン(クランポン)付きのかんじき〜の様な見栄えですが、浮力はスノーシュー並です(私見)。
※:目測では、ここ本丸広場の積雪は60cmほどでした。
本丸広場、城下(七尾市街)、七尾湾、能登島と見通せます。
さて、下山開始です。「スノーフィット」の試着のため、積雪が少なくなる所まで、物を履いたまま下ることにしました。
〜に戻ってきました。「スノーフィット」は途中で脱いでしまいました。ワカン(輪かんじき)だと、下り坂で脚がかなり雪に沈み込むのですが、この「スノーフィット」は、かなり浮力がありそうでした(私見)。
装備
個人装備 |
スノーシュー(Snowfoot社製)
小型ザック
ストック
キャップ
軍手
冬山用グローブ
コンデジ
GPS機能付きウォッチ(ガーミン社製)
スマートホン
ハードシェルジャケット
レインウエア(下)
水1L
行動食
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感想
___【 良かったこと 】___
● 粉雪が舞い散る天候だったが、ほどよい積雪があり、新型のスノーシュー「スノーフィット」を試すにはちょうど良かった。
● コロナ自粛の影響で? 久しぶりの山登りだったので、良い気晴らしになった。
___【 悪かったこと 】___
● コロナ自粛を言い訳にして、運動不足が続いていて、登る体力が不十分だった。
● 「スノーフィット」のしっかりした装着(ビンディング)に慣れるのに苦労した。トゥハーネスとヒールハーネスが、一般なスノーシューよりも貧弱な感じがした。
___【 最後に 】___
今回は低山での徘徊に近い登山でしたが、私には約3ヶ月ぶりの登山でした。コロナ禍2年目となる〜新年初の景気づけとなりました。グループでの山行にはまだ抵抗があるかも知れませんが、そのうち、仲間とどこかの山に登りたいと思うこの頃です。
___【 私が記録した城山のリンク 】___
私は20年以上前から七尾城山をに登城して(上がって)います。いつの間にか、七尾城山の隠れたルートとかに詳しくなってしまいました。
● 能登畠山氏の「七尾城跡」のある『七尾城山』周回登山〜お勧めの登山コースです〜
2019年12月1日(日帰り)
https://yamare.co/2130465
● あゝ七尾城 (その二)〜城域を囲むように一周〜
2018年12月16日(日帰り)
https://yamare.co/916536
● あゝ七尾城 〜古道を辿る=大谷川を遡るルート&小松原道を登る〜
2018年10月18日(日帰り)
https://yamare.co/1615114
● 七尾城山=「雪の七尾城址」〜城山展望台=「スノーシューハイクならず」
2017年2月16日(日帰り)
https://yamare.co/1066182
● 日本百名城の「七尾城山」に登る〜五大山城の一つ「七尾城址」〜
2015年11月10日(日帰り)
https://yamare.co/762091
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