雄山から山崎カール滑降



- GPS
- 04:01
- 距離
- 7.1km
- 登り
- 622m
- 下り
- 615m
コースタイム
天候 | 曇りのち雪、稜線は吹雪と霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
室堂-一の越はトレース辿れば良いが最後の乗り上げのみがアイゼン・クトー必須。雄山へはピッケル・アイゼンの世界。山崎カール滑降時の雪質は良好だった。 |
写真
感想
アルペンルート全線開通後初の土曜日、雄山山頂から美女平まで標高差2000mを滑るつもりでいたが、天候悪化で室堂に下りたところで切り上げた。
室堂を出発した時は薄曇りながら視界も利いて風も弱く、浄土山、雄山、別山、奥大日岳等々綺麗に見えて、一の越や室堂山方面へと多くのスキーヤー・登山者の列も良く見えた。麓の天気予報は終日曇りだが小さな低気圧が来ているのと、この時期としては強めの寒気で山の上はどうか微妙、午後麓に下りても雪から雨だったので天気予報も外れたのだと思う。
一の越へのルートはトレース辿る限りはツボ足でも歩けるが、我々二人はスキー・シールで登行。浄土山北面のトラバースを過ぎると一の越山荘が見えてどんどん近くなってくる。残りの距離100〜200m位からエッジが立ち難い固い雪面となってくるが、まだまだ大丈夫とそのまま登って行くと、いよいよ最後の所の、スキーでは斜登行になる斜面が登れない。殆どのスキーヤーがそこでスリップして倒れ、そのまま10m以上滑落する人も続出。で、僕も含めて殆どのスキーヤーは、板を外して思いっきり蹴りこむキックステップで一の越に辿りつくことになった。ここを予測できていれば、もう少し手前でクトーを付けて難なく上がって来れただろうに。
一の越に着いたらそれより上にはガスがかかり、断続的に突風が吹く様になっていた。Dちゃんはここまで、Nishiden1人で雄山山頂に向う。板を担いでいると風の影響が強く、時折耐風姿勢を余儀なくされる。足元はアイゼンが良く効いて不安はない。霧の中、雄山三角点に到達、神社社務所に荷物を置いて祠の山頂を往復して一休み。途中の鳥居は完全に雪に隠れて見えなかった。やはり今年の雪は多めだ。
社務所の裏に回ってスキー滑降の準備、そこから右方向にトラバース滑降して山崎カールに入る。視界がかなり悪く、足元がやっと見える程度、出だしの急斜面を斜滑降でそろりそろり下りて行く。凍結してはおらず、転んでも滑落していかなくて済みそうだ。先行者が滑った跡、露出した岩など目印を見つけないと自分のスピードもわからない。なんとか雪酔いにはならずに、なるべく少ないターンでジグザグに下りて行くと、ろうそく岩が見えて来て、視界も少しずつは良くなり、ターンして滑り降りるには支障が無くなって来た。標高2600m位で南に向かうトラバースに移り、室堂-一の越間のルートに合流、その後Dちゃんとも合流して室堂ターミナルに一旦入ることにした。いつしか雪も降りだしていた。
室堂ターミナルの建物の中は人人人でごったがえしていた。観光客が外に出られなくて溜まっているのである。僕らもなんとか座る場所を見つけて昼食とし、その後弥陀ヶ原を目指して滑るつもりでいたが、外は遂に吹雪になり、弱まる気配はない。弥陀ヶ原のライブカメラを見てもやはり悪い。ということでここで行動終了とし、18mと例年よりも高い雪の大谷を見物し、高原バスで下りた。雪はどこかで雨に変わるだろうと思ったが、ケーブルカーを下りた立山駅でも雪、とっくに夏タイヤの車での帰りを心配したが、車の屋根には積もったが道路の上では融けていて大丈夫だった。標高200m位まで下りてきてやっと雨になった。アルペンルート開通後に麓で雪を見たことはかってなかったと思う。
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