刈田岳ホワイトアウト(澄川ski場から)
- GPS
- 06:29
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 641m
- 下り
- 624m
コースタイム
天候 | 登山口 −10℃中雪 / 澄川top 雪・強風 -12℃ / 1,600mから暴風雪 -12℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
エコーライン通過箇所は場所によって数mの段差有り、特に視界不良時はスキーでは一旦停止し段差を確認しましょう。 |
写真
装備
個人装備 |
L1
L2
L3
L4
L5
スキーパンツ
バラクラバ
ウール帽子
予備(厳冬期ダウン上
極地手袋)
スキー手袋&インナー
スキー靴
食料1
予備食2
飲料水0.8L
お湯0.5L
行動食
ヘッドライト
救急用品一式(非常食×2)
テント断熱マット
ストック2本
スマホGPS(予備BATTERY)
タッチペン
ラジオ(電池予備1)
ロールペーパー
時計
高所サングラス
ペンチ付ナイフ
ツエルト
ガスコンロ一式(冬ガス110g)
スキー&シール(177cm 104
G3 Tig )
スコップ
ビーコン
ゾンデ棒
ゴーグル
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感想
刈田岳まで100m、これ以上、スキーでは無理な荒れたアイス状態
とホワイトアウトに暴風雪で撤退判断! 強風でスキーのシールは外せず。
※帰宅してGPSで見ると刈田岳避難小屋の僅か30m手前でした。多分、登りは5mほどで小屋までは平場
撤退前からホワイトアウトで幻覚が見えていました。
木の枝は避難小屋に見え、4mの標識柱に見えたのは50cmの枯れた枝
サングラスに着いた雪は尾根に・・・
※稀にロープや木の端切れが蛇に見えたりするのと同じ、視覚情報は過去の脳の記憶情報から近い映像を呼び出して伝達するので誤って映すことが起きる。
下山開始まもなく、コースを外れ断崖の途中から落ちる1m 手前で一瞬下が見えて危機一髪! GPSは迂回路無しの崖の途中にいました!!
絶体絶命のポジション・・・初めて死ぬかと思った!
パニックを起こしそうになった・・・
ここで終ったら俺の登山人生は何だったのか
考えた。・・
・元の位置に戻るのは強風でスキーでは不可能
・板を捨て上に登る・・・ストックじゃ強風に立ち向かえない。
ルートに戻ってもスキー靴じゃ、下山が難しい。
・斜めに南に登る。・・・さっき一瞬、高さ20mくらいの尾根に見えたが登れるか?
サングラスを外し、風よけ内側の雪を払った。
雪を払っても何も見えなかった。ゴーグルに交換したがやはり、何も見えなかった。
幸い初めてスキーズボンと極地用手袋をはいて来たから寒さは無かった。
もちろん、ツエルト、食料、極地用防寒衣、スコップは持って居たけど、
この位置じゃ、立っているのが精一杯・・・
GPSは登って来る途中 -12℃からホッカイロを張り付け、懐に入れて温めて動作を確保してた。
・・・南には20mほどの壁が見えた
GPSで方向を確認し行けるのは斜め上に向かうのが最善策・・・
スキーが外れないようにセーフティをロックし壁を斜めに慎重に登り・・・
やっと平らになったのでGPSで確認・・・ルートに復帰! 嬉しかった!!
死なずに済んだ!!
視界は無い、GPSで方向を確認し樹木が見えるまでスリズリ下り、樹氷が見え始めたのでコース位置は判った。 シールを外し、ゆっくり滑ってエコーライン(観光雪上車)の合流点へ慎重に接近・・・
30cm程の段差に見えたので乗り越えたら・・・・身長高さから落ち顔面打ったが怪我は無し、唇と顔に少しだけチャームポイントの内出血(笑)
この段差も幻覚・・・登る時の映像を脳が映していた。
暴風雪の中、GPSといくつかの幸運が無かったら『良い人だった』になっていました。
判っちゃいたけど、風通しのいい冬山は舐めちゃいけません!
初めて絶体絶命のポジションに立ち勉強に成りました!
最近、スマホのGPSのキャッシュに小さな地図は入っていなくて
山頂までのルートと自分のトラックは見えてたけど避難小屋が見えていなかった。
ここも何十回も登っているだけに無理してしまったと反省
※視界不良に登る意味が無い事。
人間の脳は視覚情報少ないと幻覚を見る事も判りました。
それと死にそうになるけど諦めなければ死なないってね。((笑))
今日は反省して自宅謹慎しています。
登山は一週間自粛です・・・(笑)
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