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Yamareco

記録ID: 2895427
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
蔵王・面白山・船形山

刈田岳ホワイトアウト(澄川ski場から)

2021年02月03日(水) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
06:29
距離
8.8km
登り
641m
下り
624m
歩くペース
ゆっくり
1.41.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:06
休憩
0:23
合計
6:29
距離 8.8km 登り 641m 下り 642m
7:24
78
スタート地点
8:42
91
澄川top
10:13
76
エコーライン横断
11:29
23
11:52
12:00
15
刈田岳避難小屋30m手前 標高1,742m
12:15
12:23
2
危険ポイント 1,681m
12:25
12:32
4
危険ポイント◆1,684m
12:36
2
ルートに復帰 1,677m
12:38
38
13:16
27
エコーライン横断
13:43
10
澄川top
13:53
ゴール地点
天候 登山口 −10℃中雪 / 澄川top 雪・強風 -12℃ / 1,600mから暴風雪 -12℃
過去天気図(気象庁) 2021年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
エコーライン通過箇所は場所によって数mの段差有り、特に視界不良時はスキーでは一旦停止し段差を確認しましょう。
2021年02月03日 07:19撮影 by  E6921, KYOCERA
2/3 7:19
澄川TOP -12℃ 新雪30cm
帰りは更に60cmになり、ほとんど滑れず。
2021年02月03日 08:49撮影 by  E6921, KYOCERA
1
2/3 8:49
澄川TOP -12℃ 新雪30cm
帰りは更に60cmになり、ほとんど滑れず。
林道を横断・・・この先、スマホは動くがカメラ・アプリ寒さで動かず、ホッカイロを張り付け懐に入れ温める。
2021年02月03日 09:36撮影 by  E6921, KYOCERA
2/3 9:36
林道を横断・・・この先、スマホは動くがカメラ・アプリ寒さで動かず、ホッカイロを張り付け懐に入れ温める。
1,500m付近までは、吹雪でも木やお釜からの谷の崖の杭が見えていたのでルートを把握していました。
2021年02月03日 11:58撮影 by  E6921, KYOCERA
2/3 11:58
1,500m付近までは、吹雪でも木やお釜からの谷の崖の杭が見えていたのでルートを把握していました。
1,600m付近では暴風雪にホワイトアウト・・・
2021年02月03日 11:58撮影 by  E6921, KYOCERA
1
2/3 11:58
1,600m付近では暴風雪にホワイトアウト・・・
暴風雪に叩かれながら時々、GPSで方向を確認し登るも、1,742m 刈田岳避難小屋の30m手前でアイス状態でシール効かず撤退を決め・・・ ビンディングをスキーモードに切り替えシールは外さず徐々に下山開始・・・
2021年02月04日 10:15撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
1
2/4 10:15
暴風雪に叩かれながら時々、GPSで方向を確認し登るも、1,742m 刈田岳避難小屋の30m手前でアイス状態でシール効かず撤退を決め・・・ ビンディングをスキーモードに切り替えシールは外さず徐々に下山開始・・・
冬も何十回と登っているのに・・・下山開始が遅すぎました。
2021年02月04日 10:17撮影 by  Canon PowerShot S95, Canon
2/4 10:17
冬も何十回と登っているのに・・・下山開始が遅すぎました。

装備

個人装備
L1 L2 L3 L4 L5 スキーパンツ バラクラバ ウール帽子 予備(厳冬期ダウン上 極地手袋) スキー手袋&インナー スキー靴 食料1 予備食2 飲料水0.8L お湯0.5L 行動食 ヘッドライト 救急用品一式(非常食×2) テント断熱マット ストック2本 スマホGPS(予備BATTERY) タッチペン ラジオ(電池予備1) ロールペーパー 時計 高所サングラス ペンチ付ナイフ ツエルト ガスコンロ一式(冬ガス110g) スキー&シール(177cm 104 G3 Tig ) スコップ ビーコン ゾンデ棒 ゴーグル

感想

刈田岳まで100m、これ以上、スキーでは無理な荒れたアイス状態
とホワイトアウトに暴風雪で撤退判断! 強風でスキーのシールは外せず。
※帰宅してGPSで見ると刈田岳避難小屋の僅か30m手前でした。多分、登りは5mほどで小屋までは平場

撤退前からホワイトアウトで幻覚が見えていました。
木の枝は避難小屋に見え、4mの標識柱に見えたのは50cmの枯れた枝
サングラスに着いた雪は尾根に・・・
※稀にロープや木の端切れが蛇に見えたりするのと同じ、視覚情報は過去の脳の記憶情報から近い映像を呼び出して伝達するので誤って映すことが起きる。

下山開始まもなく、コースを外れ断崖の途中から落ちる1m 手前で一瞬下が見えて危機一髪! GPSは迂回路無しの崖の途中にいました!! 

絶体絶命のポジション・・・初めて死ぬかと思った! 
パニックを起こしそうになった・・・ 
 ここで終ったら俺の登山人生は何だったのか
考えた。・・
・元の位置に戻るのは強風でスキーでは不可能
・板を捨て上に登る・・・ストックじゃ強風に立ち向かえない。
ルートに戻ってもスキー靴じゃ、下山が難しい。
・斜めに南に登る。・・・さっき一瞬、高さ20mくらいの尾根に見えたが登れるか?
サングラスを外し、風よけ内側の雪を払った。
雪を払っても何も見えなかった。ゴーグルに交換したがやはり、何も見えなかった。

幸い初めてスキーズボンと極地用手袋をはいて来たから寒さは無かった。
もちろん、ツエルト、食料、極地用防寒衣、スコップは持って居たけど、
この位置じゃ、立っているのが精一杯・・・

GPSは登って来る途中 -12℃からホッカイロを張り付け、懐に入れて温めて動作を確保してた。
・・・南には20mほどの壁が見えた
GPSで方向を確認し行けるのは斜め上に向かうのが最善策・・・

スキーが外れないようにセーフティをロックし壁を斜めに慎重に登り・・・
やっと平らになったのでGPSで確認・・・ルートに復帰! 嬉しかった!!
死なずに済んだ!!

視界は無い、GPSで方向を確認し樹木が見えるまでスリズリ下り、樹氷が見え始めたのでコース位置は判った。 シールを外し、ゆっくり滑ってエコーライン(観光雪上車)の合流点へ慎重に接近・・・
30cm程の段差に見えたので乗り越えたら・・・・身長高さから落ち顔面打ったが怪我は無し、唇と顔に少しだけチャームポイントの内出血(笑) 
 この段差も幻覚・・・登る時の映像を脳が映していた。

暴風雪の中、GPSといくつかの幸運が無かったら『良い人だった』になっていました。

判っちゃいたけど、風通しのいい冬山は舐めちゃいけません!
初めて絶体絶命のポジションに立ち勉強に成りました!

最近、スマホのGPSのキャッシュに小さな地図は入っていなくて
山頂までのルートと自分のトラックは見えてたけど避難小屋が見えていなかった。

ここも何十回も登っているだけに無理してしまったと反省
※視界不良に登る意味が無い事。
人間の脳は視覚情報少ないと幻覚を見る事も判りました。

それと死にそうになるけど諦めなければ死なないってね。((笑))

今日は反省して自宅謹慎しています。
登山は一週間自粛です・・・(笑)

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利用交通機関: 車・バイク
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