南小太郎山(大栂尾根)
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- GPS
- 04:50
- 距離
- 5.4km
- 登り
- 565m
- 下り
- 602m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
林道桜井沢線を大福峠から持倉方面に行き、サブ沢橋を渡って500mほど進行した左大カーブ地点(大栂尾根末端)が取りつき点。 |
写真
感想
南小太郎山は2万5千分の1地形図にも名前が載っている山で、少々気になっていた山。地形図では南東に延びる尾根(大栂尾根と呼ばれているらしい)に破線が記されているので、この尾根を登ってみようと思った。色々な山行記録を見るとほとんどが境沢上流の瓔珞橋からの記録がほとんどで大栂尾根の記録は皆無なので、たぶん廃道化しているものと覚悟して挑んでみた。
登山口は、桜井沢林道を持倉集落方面に進行し、サブ沢橋を渡って少し、林道が大栂尾根の末端を回り込む地点。地図上では、破線がもっと手前の林道脇に下りてきているが、そこは崖になっていて取り付きすら不可能な場所であった。
尾根の末端は林道が少し広くなっていてそこに車を止め出発。植林帯を急登すると間もなくヤセ尾根となり、名前通り栂の大木が何本もそそり立っている。ヤセ尾根を過ぎると、突然切通しのような場所に出た。よく見ると、下から古い林道が上がってきて尾根を巻くところが切通しになっている。使われなくなって相当経過しているらしく幼木も育ちつつある状態だが、尾根の一段下を登って行っているのでしばらくこの林道を使わせてもらうことにした。そのまま廃林道を辿ると、上部では真ん中にけっこう大きな木も生えていた。
林道が尾根から離れて行くところで尾根に上がり、少し登るとブナの大木も混じる自然林となり、気がつくとあちこちに熊棚を発見‼ 今日は鈴を持ってきていないので、「ヤッホー」などと大声を出しながら登る。ここまで廃林道以外、踏み跡すらない状態で、やはり地図上の破線の道は完全に廃道となっていた。
標高1300m付近で、突然「持倉越←」と描かれた道標が現れた。一方は「←南小太郎山」とある。瓔珞橋から持倉越を経て登ってくる道だ。
ここから少し登ると、自然林からカラマツの植林帯に変わった。林床は一面の笹原で、さて、目指す南小太郎山はどこだろうと視線を上げると、そのままカラマツと笹原の風景がずっとさきの高まりまで続いている。ひとつ大きなコブを越えて少し登り返すと、カラマツの幹に「南小太郎山1410m」と書かれた標識板が付いていた。標識がなければ間違いなく通過してしまうようなところだ。なぜこんな山に(山には失礼だが)立派な名前が付いているのか不思議な気もするが、植林される前はきっと豊かでいい山だったに違いない。山腹の多くの熊棚の数がそれを物語っているように思う。
とはいっても植林の中でそんなに展望もないので少し休んですぐに下山にかかった。下りは派生する尾根も多く迷いやすい地形だったが、間もなく例の廃林道が見えたので、下山もそれを使わせてもらった。切通しのところまで戻り、登ってきたヤセ尾根の方には行かず、そのまま林道を下ってみた。ところが途中崩落したりしていて結構苦労し、最後はサブ沢の源頭に出たが、林道はここで完全に崩壊していた。沢の大岩をつたうようにして何とかサブ沢橋に出た。そこから桜井沢林道を歩いて車まで戻った。
連休中なのに途中誰とも会わない、とても静かな山行となった。
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