檜岳山稜 - 好天にも恵まれ、色んな表情に出会えた山行に大満足。


- GPS
- 10:39
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,653m
- 下り
- 1,642m
コースタイム
- 山行
- 8:31
- 休憩
- 2:04
- 合計
- 10:35
07:04 コシバ沢分岐
07:54 鍋割峠
08:14 鍋割山
09:03 ユーシン方面の小ピーク
09:58 鍋割峠
10:17 茅ノ木棚沢ノ頭
10:53 雨山峠
11:26 雨山
11:35 昼食休憩(約1時間)
12:59 檜岳
13:26 伊勢沢ノ頭
14:06 成長の森分岐
15:10 成長の森
15:50 寄大橋
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
車は寄大橋先のゲート前の駐車場(数台無料)に駐車しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
鍋割山からユーシンに向かって15分ほどのピークから鍋割峠に進む直行ルートは、非常に危険です。時間的なメリットもないので鍋割山経由で進みましょう。 鍋割峠と茅ノ木棚沢ノ頭の間にある長いクサリ場は、クサリを一人ずつ使った方が良いのですが、上下双方が互いに見えないので、声を掛け合いましょう。 檜岳付近から寄に下る成長の森までの区間は登山道ではないため、安全に配慮した整備はなされていません。 その他、 稜線は細い場所が多いので、わき見厳禁です。 ザレた斜面も多く、滑り注意です。 河原でのコース取りでは、ピンクテープに集中しましょう。 |
写真
http://www17.plala.or.jp/susunke/Yamareco/DSCN2221.wav
http://www17.plala.or.jp/susunke/Yamareco/DSCN2314.wav
感想
※ 写真のコメント中にあるurlは、その場所付近での小鳥たちの囁きです。
※ 本文中に記載した、鍋割山からユーシン方面に15分ほど行ったピークは、オガラ沢ノ頭という場所のようです。
世はGW。どこの山も一杯なのかなぁ。
という懸念もあって、比較的静かそうな西丹沢の檜岳山稜を歩くことにした。
寄大橋の駐車場に、深夜1時に到着(先着1台あり)し、4時半まで仮眠した後、軽い朝食(パン)を取り、5時過ぎにスタートした。
今日の予定ルートはこうだ。ザックリ休憩込みで10時間程度を見込んでいる。
寄大橋から、初めは雨山峠方面に進み、途中からコシバ沢沿いを登って鍋割峠に出る。
その後、鍋割山まで足を延ばし、鍋割峠に戻る途中でユーシン方面に折れて、少し行った先のピーク(標高は約1120m)まで行く。
そのピークからは、可能であれば鍋割峠までショートカットを試みる。無理そうであれば鍋割山経由で迂回する。(現地で判断)
鍋割峠からは一般ルートで、本日最大の目的である稜線歩きを伊勢沢ノ頭まで楽しむ。本当は秦野峠まで歩きたいところなのだが、そこまで行くと時間的に寄大橋まで約1時間の林道を歩かざるを得なくなるので、悩んだ末に今回は伊勢沢ノ頭で引き返すことにする。
下山ルートは、檜岳の少し手前まで戻り、なだらかな丘状のピークから寄方面に延びる尾根を下る。このルートは地図には無いが、ヤマレコでも何人かのユーザが紹介しており問題ないと判断した。
スタート直後、案内板の「滝郷の滝」の案内に誘われて寄り道。整備された道があるわけではなく、沢を越えなければならないため、近くまで行く人は少ないのかもしれないが、ソコソコ(?)の滝だった。落差は数メートルといったところか。
コシバ沢の分岐には「コシバ沢方面危険」の看板あり。心して進む。
前半は石ゴロゴロの沢の中を登る。沢から離れるポイントが沢の左側にあるはずなので注意して進み、約25分で無事そのポイントを見つけ沢から上がった。
鍋割峠までのルートは、だいぶ崩落が進んでいる。もろい地質なのでなるべく離れて歩いた。この辺が「コシバ沢方面危険」の意味なんだろう。
鍋割山に着くと既に2組が休憩中だったが、昼頃にはどんな状況になるんだろうか、などと思いながらも、雲一つない富士山と周りの眺望を堪能し、来た道を鍋割峠方面に少し下った所から、ユーシン方面に右折し急坂を降りた。
目的のピークに着き休憩していると、ユーシン方面から一人の登山者がやって来た。どこかで一泊したかするか、という感じのザックの大きさだった。私もいつかテント泊してみたいものです。
ピークから少し戻った鞍部で、目視できている鍋割峠へのルートを探っていると、先ほどの登山者が(たぶん心配して)「どこに行くんですか?」と声を掛けてくれた。迷ったわけではなく、あえて進もうとしていることを説明すると納得したようで、「気を付けて」と別れましたが、こんな一言って大事だよなぁって思いました。
で私はというと、決行を決めました。と言うのも、進む方向を観察すると、いくつかの小さな(と言っても傾斜は急です。)沢と尾根を越えた先の尾根を登れば鍋割峠に到達できそうで、しかも最初の沢を越えるためのロープがあり、少なくとも未踏ではないと判断できたからです。
三つ目か四つ目の尾根を「これだ」とばかりに、掴むものも少ないザレた尾根を必死に這いつくばって登り、なんとか一本の木の根に落ち着いたところで、改めて周りの状況を確認すると、「マ・ジ・カーっ!」。どうしてこんなことになるのか、この尾根じゃない。マジ笑い事ではないぞ。なんとか登ってきた尾根ではあったが、下を見ると久しぶりの恐怖感に襲われた。上は?永遠に続いているみたい。降りるしかない。
登り以上に必死に降りて、改めて鍋割峠への尾根を慎重に確認し、無事鍋割峠に到着できました。イヤイヤ(汗)
気を取り直して、これからがお楽しみの稜線歩きだ。雨山方面に向かう。
噂通りのヤセ稜線です。相変わらずもろい地質で斜面では滑りやすく崩れやすいので、クサリは使った方が良いですね。茅ノ木棚沢ノ頭から雨山までの間には、名前は知る由もないが、きれいな花(白/ピンク/黄)が咲いており、珍しく写真に収めてしまいました。
雨山峠では、私と同じ寄大橋から、一般ルートで来たという人に会いましたが、話を聞くと、駐車場に先行していた車の持ち主だということで、8時頃まで車で寝ていたらしい。車の出入りもあっただろうに、かまわず熟睡できるなんて、なんとも羨ましい。(失礼)
その後は雨山の近くの北側で風を避けて昼食を取った後、気持ちの良い稜線を伊勢沢ノ頭まで歩いた。風は少し冷たかったが私にはちょうど良い。それほどの急斜面はなかったように記憶している。
伊勢沢ノ頭近くでは、山神峠方面へ少しだけ探検した。コッチの尾根道も良さげな感じ。
さて、檜岳手前まで戻り下山ルートへの分岐を探したが、これといったポイントは見つからなかった。ただ目印なのかよくわからない赤テープがあったので、そこから尾根方面に進んでいくと、下山ルートらしき踏み跡に遭遇した。辿っていくと、とりあえず尾根伝いに下っているので、これだろうと進んだ。
この道は、明らかに登山道ではなく作業用だと思われます。安全への配慮は無し。もちろん案内板などありません。急斜面を延々とつづら折れで下る道です。ただし、ほぼ一本道なので迷う心配はないでしょう。途中のP753を巻く道では、新緑がきれいな場所があり、下山路唯一のビューポイントでした。
「まだかー」と数回思った頃に、成長の森に到着します。そこからはやどりき水源林ゲートを目指せば、寄大橋に続く林道に出ます。
予定の10時間をオーバーした今日の山行。あの鍋割峠に登る際のロスがオーバー分だと思えば、まぁ予定通りかな。
檜岳山稜、アプローチに若干難があるものの、私の3大お気に入り稜線に登録します。
ところで、GW後半、どうしよっかなぁ。
エーッ!?kinoeさん、あの危ないという鍋割峠ー北尾根鞍部間の道?を歩いたのですか
私もたまたまそこを歩いている人と遭遇してびっくり
いつかパートナーと確保しながら歩きたいと思いました
それにしてもkinoeさんは健脚ですね〜
私など鍋割山北尾根への登りで既にヘロヘロでした
素晴らしいロングルート、お疲れさまでした
otafukuさん、
昨晩、otafukuさんのレコを見て思いました。一日違いのニアミスでしたね。
オガラ沢ノ頭の鞍部から鍋割峠へは、勧めるわけではありませんが、otafukuさんなら大丈夫だと思いますよ。目指す場所は見えているわけですから、まさか登る尾根を間違える人などいないでしょうし。
GW後半、あと1回くらいどこかにと思案中です。
otafukuさんのように山が近いと、思い立ったらすぐ行けるんでしょうけどねぇ。
kinoe
kinoeさん、こんにちは。
鍋割峠〜オガラ沢乗越(と勝手に呼んでいます)の間は崩落が激しく、スリル満点ですよね。
私も知人に初めて歩いたときはビビりまくりました。
オガラ沢乗越から見えるロープに取り付かず、そのままガレた枯れ沢を30mくらい降りると鍋割峠北側から続いている枯れ沢と合流します。(「この尾根の上こそが鍋割峠・・・のはず」写真の地点)その合流地点から沢沿いに鍋割峠まで登って行けます。
危険を冒して斜面をトラバースするより合流地点まで降りたほうが安全かもしれません。
melonpanさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
melonpanさんが言われるように、下まで降りるのが安全、かつ確実かもしれませんね。
そもそも鍋割峠に続く尾根には、トラバースで乗ることはたぶん無理なので、結局は末端から取り付くことになりますし。
とは言え、そもそも見えている鍋割峠への尾根を間違えるなど、自分でもびっくりですけど。
ま、お互いスリルもほどほどに楽しみましょう。
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