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Yamareco

記録ID: 289732
全員に公開
ハイキング
丹沢

檜岳山稜 - 好天にも恵まれ、色んな表情に出会えた山行に大満足。

2013年04月28日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
10:39
距離
18.2km
登り
1,653m
下り
1,642m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:31
休憩
2:04
合計
10:35
5:12
3
5:43
5:44
4
6:32
6:57
5
7:02
7:04
50
7:54
7:55
13
8:07
8:08
6
8:13
8:31
4
8:34
8:48
8
8:56
9:00
2
9:02
9:08
2
9:10
9:14
41
9:56
9:58
5
10:02
10:03
16
10:18
10:24
20
10:44
10:44
6
10:50
11:00
26
11:26
11:27
89
12:56
13:02
22
13:24
13:44
66
14:50
14:52
13
15:05
15:08
42
15:50
ゴール地点
05:13 寄大橋
07:04 コシバ沢分岐
07:54 鍋割峠
08:14 鍋割山
09:03 ユーシン方面の小ピーク
09:58 鍋割峠
10:17 茅ノ木棚沢ノ頭
10:53 雨山峠
11:26 雨山
11:35 昼食休憩(約1時間)
12:59 檜岳
13:26 伊勢沢ノ頭
14:06 成長の森分岐
15:10 成長の森
15:50 寄大橋
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
寄大橋から雨山峠方面に登ってすぐの管理棟(?)に登山ポストと簡易トイレ(水洗)があります。(滝郷の滝そばにもトイレがあったようです。)
車は寄大橋先のゲート前の駐車場(数台無料)に駐車しました。
コース状況/
危険箇所等
鍋割山からユーシンに向かって15分ほどのピークから鍋割峠に進む直行ルートは、非常に危険です。時間的なメリットもないので鍋割山経由で進みましょう。

鍋割峠と茅ノ木棚沢ノ頭の間にある長いクサリ場は、クサリを一人ずつ使った方が良いのですが、上下双方が互いに見えないので、声を掛け合いましょう。

檜岳付近から寄に下る成長の森までの区間は登山道ではないため、安全に配慮した整備はなされていません。

その他、
稜線は細い場所が多いので、わき見厳禁です。
ザレた斜面も多く、滑り注意です。
河原でのコース取りでは、ピンクテープに集中しましょう。
寄大橋を渡って左へ、沢伝いに登ります。天気は申し分なし。
2013年04月28日 05:13撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
4/28 5:13
寄大橋を渡って左へ、沢伝いに登ります。天気は申し分なし。
滝郷の滝。
「5分」の案内に誘われて寄ってみた。
2013年04月28日 05:31撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6
4/28 5:31
滝郷の滝。
「5分」の案内に誘われて寄ってみた。
ここから登山道ですが、基本的には沢伝いに歩くことになる。
2013年04月28日 05:47撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 5:47
ここから登山道ですが、基本的には沢伝いに歩くことになる。
何度か沢を左右に移った後、ここで反対側のクサリに移り、この沢を離れる。
2013年04月28日 06:34撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 6:34
何度か沢を左右に移った後、ここで反対側のクサリに移り、この沢を離れる。
コシバ沢までの尾根道。
2013年04月28日 07:02撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
4/28 7:02
コシバ沢までの尾根道。
コシバ沢の分岐。
鍋割峠は右ルート。
2013年04月28日 07:04撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 7:04
コシバ沢の分岐。
鍋割峠は右ルート。
歩きやすいルートを選びながら、とにかく沢を離れずに登る。
http://www17.plala.or.jp/susunke/Yamareco/DSCN2221.wav
2013年04月28日 07:12撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
4/28 7:12
歩きやすいルートを選びながら、とにかく沢を離れずに登る。
http://www17.plala.or.jp/susunke/Yamareco/DSCN2221.wav
コシバ沢の分岐から20-25分ほどの沢から離れるポイント。直前には杉の大木が沢に倒れていたので、しばらくはそれも目印になるだろう。
2013年04月28日 07:30撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
4/28 7:30
コシバ沢の分岐から20-25分ほどの沢から離れるポイント。直前には杉の大木が沢に倒れていたので、しばらくはそれも目印になるだろう。
崩落場所をロープで登る。
2013年04月28日 07:43撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
4/28 7:43
崩落場所をロープで登る。
ここもいずれは落ちるか?(渡った後に撮っています。)
2013年04月28日 07:48撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
4/28 7:48
ここもいずれは落ちるか?(渡った後に撮っています。)
鍋割峠。
折角なので鍋割山に挨拶しに向かう。
2013年04月28日 07:54撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
4/28 7:54
鍋割峠。
折角なので鍋割山に挨拶しに向かう。
ここも崩落が進んでいます。
2013年04月28日 07:57撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 7:57
ここも崩落が進んでいます。
北側の眺望ですが、奥は蛭ヶ岳ですか?
2013年04月28日 07:59撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
4/28 7:59
北側の眺望ですが、奥は蛭ヶ岳ですか?
鍋割山山頂。
どうしてわざと富士山を隠すように木があるかなぁ?
2013年04月28日 08:15撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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4/28 8:15
鍋割山山頂。
どうしてわざと富士山を隠すように木があるかなぁ?
少し霞んでいましたが、江の島や真鶴半島も見えました。
2013年04月28日 08:22撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
4/28 8:22
少し霞んでいましたが、江の島や真鶴半島も見えました。
めったに出会えない雲一つない富士山。
下に見えるのがこれから行く雨山と檜岳かな。
http://www17.plala.or.jp/susunke/Yamareco/DSCN2250.wav
2013年04月28日 08:33撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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4/28 8:33
めったに出会えない雲一つない富士山。
下に見えるのがこれから行く雨山と檜岳かな。
http://www17.plala.or.jp/susunke/Yamareco/DSCN2250.wav
鍋割山から鍋割峠に戻る途中からユーシン方面に探検してみる。
2013年04月28日 08:51撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 8:51
鍋割山から鍋割峠に戻る途中からユーシン方面に探検してみる。
分岐から15分ほどのピーク。ユーシン方面からの単独登山者と会いました。
2013年04月28日 09:03撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 9:03
分岐から15分ほどのピーク。ユーシン方面からの単独登山者と会いました。
ここから鍋割峠へのショートカットを目指す。ロープが見えるので未踏ではないはず。
2013年04月28日 09:11撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
4/28 9:11
ここから鍋割峠へのショートカットを目指す。ロープが見えるので未踏ではないはず。
こんなザレの急斜面を這いつくばって登ってみたものの尾根違いに気付く。マジで勘弁って感じでした。
2013年04月28日 09:36撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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4/28 9:36
こんなザレの急斜面を這いつくばって登ってみたものの尾根違いに気付く。マジで勘弁って感じでした。
この尾根の上こそが鍋割峠・・・のはず。一番下の取り付き場所に降りてみると小っちゃな黄テープがあった。
2013年04月28日 09:51撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
4/28 9:51
この尾根の上こそが鍋割峠・・・のはず。一番下の取り付き場所に降りてみると小っちゃな黄テープがあった。
わかり辛いですが、不用意に苔に足を置くと踏み抜きます。
2013年04月28日 09:53撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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4/28 9:53
わかり辛いですが、不用意に苔に足を置くと踏み抜きます。
傾斜が緩むと踏み跡が。ふー、これで一安心。
2013年04月28日 09:54撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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4/28 9:54
傾斜が緩むと踏み跡が。ふー、これで一安心。
あそこのピークを右に少し下った場所から来ました。直線だと200m位ですが50分も掛かった。あー楽しい。
2013年04月28日 09:58撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
4/28 9:58
あそこのピークを右に少し下った場所から来ました。直線だと200m位ですが50分も掛かった。あー楽しい。
鍋割峠に無事復帰。
2013年04月28日 09:59撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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4/28 9:59
鍋割峠に無事復帰。
おっと、お楽しみの稜線歩きはこれからでした。
2013年04月28日 10:01撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
4/28 10:01
おっと、お楽しみの稜線歩きはこれからでした。
細いところが多いので、わき見は禁物。
2013年04月28日 10:07撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 10:07
細いところが多いので、わき見は禁物。
ここは声を掛け合って、一人ずつ通った方が良い。細かい砂が落ちます。
2013年04月28日 10:12撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
4/28 10:12
ここは声を掛け合って、一人ずつ通った方が良い。細かい砂が落ちます。
クサリ場としては難しくないが、地質はもろい。
2013年04月28日 10:14撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 10:14
クサリ場としては難しくないが、地質はもろい。
茅ノ木棚沢ノ頭。
2013年04月28日 10:17撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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4/28 10:17
茅ノ木棚沢ノ頭。
うーん、まさに稜線って感じ。
2013年04月28日 10:17撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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4/28 10:17
うーん、まさに稜線って感じ。
魅惑的なくねり具合。
2013年04月28日 10:24撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 10:24
魅惑的なくねり具合。
このルートでは数少ない植生。花の名前は知りません。
2013年04月28日 10:35撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
4/28 10:35
このルートでは数少ない植生。花の名前は知りません。
所々にある山ツツジ(?)も綺麗でした。
2013年04月28日 10:41撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 10:41
所々にある山ツツジ(?)も綺麗でした。
柄にもなく、花なんかを撮ってみた。
2013年04月28日 10:43撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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4/28 10:43
柄にもなく、花なんかを撮ってみた。
雨山峠。
寄大橋から一般ルートで来た人と少し話しました。
2013年04月28日 10:59撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 10:59
雨山峠。
寄大橋から一般ルートで来た人と少し話しました。
稜線は続くよ、どこまでも。
2013年04月28日 11:03撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 11:03
稜線は続くよ、どこまでも。
尾根がやさしくなると間もなく、
2013年04月28日 11:17撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 11:17
尾根がやさしくなると間もなく、
雨山。
南側に眺望があり一組のカップルが休憩中でした。
2013年04月28日 11:26撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 11:26
雨山。
南側に眺望があり一組のカップルが休憩中でした。
尾根の北側で昼食後、檜岳に向けて出発。そろそろカップ麺も終了かなぁ。
2013年04月28日 12:41撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 12:41
尾根の北側で昼食後、檜岳に向けて出発。そろそろカップ麺も終了かなぁ。
コッチも崩落が進んでますねぇ。
2013年04月28日 12:43撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 12:43
コッチも崩落が進んでますねぇ。
ここも。
2013年04月28日 12:47撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 12:47
ここも。
檜岳(ひのきだっか)。
スタートから約8時間経過。焦点合ってますかぁ?いえ、カメラじゃなく目の。
2013年04月28日 12:59撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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4/28 12:59
檜岳(ひのきだっか)。
スタートから約8時間経過。焦点合ってますかぁ?いえ、カメラじゃなく目の。
この辺から下山の予定なんだが、分岐らしい場所は見当たらない。
2013年04月28日 13:09撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 13:09
この辺から下山の予定なんだが、分岐らしい場所は見当たらない。
とりあえず伊勢沢ノ頭に向かう。
2013年04月28日 13:19撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 13:19
とりあえず伊勢沢ノ頭に向かう。
伊勢沢ノ頭。
秦野峠までの稜線も歩いてみたいが、林道を1時間も歩きたくないので、予定通りここで折り返す。
2013年04月28日 13:26撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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4/28 13:26
伊勢沢ノ頭。
秦野峠までの稜線も歩いてみたいが、林道を1時間も歩きたくないので、予定通りここで折り返す。
山神峠分岐からチョット様子を見に寄り道。
2013年04月28日 13:30撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
4/28 13:30
山神峠分岐からチョット様子を見に寄り道。
このモノレールは登山道の整備用でしょうか?まさかね。一気に下るようなので、ここまでで戻る。
2013年04月28日 13:32撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
4/28 13:32
このモノレールは登山道の整備用でしょうか?まさかね。一気に下るようなので、ここまでで戻る。
木の間から丹沢湖と富士山。
2013年04月28日 13:43撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
4/28 13:43
木の間から丹沢湖と富士山。
ココが山神峠への分岐。戻ってから撮りました。
http://www17.plala.or.jp/susunke/Yamareco/DSCN2314.wav
2013年04月28日 13:45撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 13:45
ココが山神峠への分岐。戻ってから撮りました。
http://www17.plala.or.jp/susunke/Yamareco/DSCN2314.wav
檜岳手前の広いピークまで戻り、寄への分岐を探しているとこんな目印らしきテープが。
2013年04月28日 14:06撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 14:06
檜岳手前の広いピークまで戻り、寄への分岐を探しているとこんな目印らしきテープが。
支尾根方向(南東)に進んでいくと踏み跡にぶつかった。
2013年04月28日 14:09撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 14:09
支尾根方向(南東)に進んでいくと踏み跡にぶつかった。
最低限に整備された作業用と思われる道。急坂です。雨の翌日は無理そう。
2013年04月28日 14:16撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
4/28 14:16
最低限に整備された作業用と思われる道。急坂です。雨の翌日は無理そう。
休むきっかけも見つからない。とにかくどんどん下る。
2013年04月28日 14:28撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 14:28
休むきっかけも見つからない。とにかくどんどん下る。
P753はトラバースっぽく巻く。
2013年04月28日 14:57撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 14:57
P753はトラバースっぽく巻く。
新緑は老眼にもいいかなぁ。
2013年04月28日 14:59撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4
4/28 14:59
新緑は老眼にもいいかなぁ。
成長の森の中心らしき場所に到着。
2013年04月28日 15:10撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 15:10
成長の森の中心らしき場所に到着。
やどりき水源林ゲート方面へ整備された道をくだれば、
2013年04月28日 15:32撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 15:32
やどりき水源林ゲート方面へ整備された道をくだれば、
林道に出る。
2013年04月28日 15:42撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 15:42
林道に出る。
林道からの入口はココ。
2013年04月28日 15:42撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
4/28 15:42
林道からの入口はココ。
10分ほどで寄大橋の駐車場に到着。今日は十分過ぎるほど山に浸りました。
2013年04月28日 15:50撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
4/28 15:50
10分ほどで寄大橋の駐車場に到着。今日は十分過ぎるほど山に浸りました。
撮影機器:

感想

※ 写真のコメント中にあるurlは、その場所付近での小鳥たちの囁きです。
※ 本文中に記載した、鍋割山からユーシン方面に15分ほど行ったピークは、オガラ沢ノ頭という場所のようです。

世はGW。どこの山も一杯なのかなぁ。
という懸念もあって、比較的静かそうな西丹沢の檜岳山稜を歩くことにした。
寄大橋の駐車場に、深夜1時に到着(先着1台あり)し、4時半まで仮眠した後、軽い朝食(パン)を取り、5時過ぎにスタートした。

今日の予定ルートはこうだ。ザックリ休憩込みで10時間程度を見込んでいる。

寄大橋から、初めは雨山峠方面に進み、途中からコシバ沢沿いを登って鍋割峠に出る。
その後、鍋割山まで足を延ばし、鍋割峠に戻る途中でユーシン方面に折れて、少し行った先のピーク(標高は約1120m)まで行く。
そのピークからは、可能であれば鍋割峠までショートカットを試みる。無理そうであれば鍋割山経由で迂回する。(現地で判断)
鍋割峠からは一般ルートで、本日最大の目的である稜線歩きを伊勢沢ノ頭まで楽しむ。本当は秦野峠まで歩きたいところなのだが、そこまで行くと時間的に寄大橋まで約1時間の林道を歩かざるを得なくなるので、悩んだ末に今回は伊勢沢ノ頭で引き返すことにする。
下山ルートは、檜岳の少し手前まで戻り、なだらかな丘状のピークから寄方面に延びる尾根を下る。このルートは地図には無いが、ヤマレコでも何人かのユーザが紹介しており問題ないと判断した。

スタート直後、案内板の「滝郷の滝」の案内に誘われて寄り道。整備された道があるわけではなく、沢を越えなければならないため、近くまで行く人は少ないのかもしれないが、ソコソコ(?)の滝だった。落差は数メートルといったところか。

コシバ沢の分岐には「コシバ沢方面危険」の看板あり。心して進む。
前半は石ゴロゴロの沢の中を登る。沢から離れるポイントが沢の左側にあるはずなので注意して進み、約25分で無事そのポイントを見つけ沢から上がった。
鍋割峠までのルートは、だいぶ崩落が進んでいる。もろい地質なのでなるべく離れて歩いた。この辺が「コシバ沢方面危険」の意味なんだろう。

鍋割山に着くと既に2組が休憩中だったが、昼頃にはどんな状況になるんだろうか、などと思いながらも、雲一つない富士山と周りの眺望を堪能し、来た道を鍋割峠方面に少し下った所から、ユーシン方面に右折し急坂を降りた。

目的のピークに着き休憩していると、ユーシン方面から一人の登山者がやって来た。どこかで一泊したかするか、という感じのザックの大きさだった。私もいつかテント泊してみたいものです。

ピークから少し戻った鞍部で、目視できている鍋割峠へのルートを探っていると、先ほどの登山者が(たぶん心配して)「どこに行くんですか?」と声を掛けてくれた。迷ったわけではなく、あえて進もうとしていることを説明すると納得したようで、「気を付けて」と別れましたが、こんな一言って大事だよなぁって思いました。

で私はというと、決行を決めました。と言うのも、進む方向を観察すると、いくつかの小さな(と言っても傾斜は急です。)沢と尾根を越えた先の尾根を登れば鍋割峠に到達できそうで、しかも最初の沢を越えるためのロープがあり、少なくとも未踏ではないと判断できたからです。
三つ目か四つ目の尾根を「これだ」とばかりに、掴むものも少ないザレた尾根を必死に這いつくばって登り、なんとか一本の木の根に落ち着いたところで、改めて周りの状況を確認すると、「マ・ジ・カーっ!」。どうしてこんなことになるのか、この尾根じゃない。マジ笑い事ではないぞ。なんとか登ってきた尾根ではあったが、下を見ると久しぶりの恐怖感に襲われた。上は?永遠に続いているみたい。降りるしかない。
登り以上に必死に降りて、改めて鍋割峠への尾根を慎重に確認し、無事鍋割峠に到着できました。イヤイヤ(汗)

気を取り直して、これからがお楽しみの稜線歩きだ。雨山方面に向かう。
噂通りのヤセ稜線です。相変わらずもろい地質で斜面では滑りやすく崩れやすいので、クサリは使った方が良いですね。茅ノ木棚沢ノ頭から雨山までの間には、名前は知る由もないが、きれいな花(白/ピンク/黄)が咲いており、珍しく写真に収めてしまいました。

雨山峠では、私と同じ寄大橋から、一般ルートで来たという人に会いましたが、話を聞くと、駐車場に先行していた車の持ち主だということで、8時頃まで車で寝ていたらしい。車の出入りもあっただろうに、かまわず熟睡できるなんて、なんとも羨ましい。(失礼)

その後は雨山の近くの北側で風を避けて昼食を取った後、気持ちの良い稜線を伊勢沢ノ頭まで歩いた。風は少し冷たかったが私にはちょうど良い。それほどの急斜面はなかったように記憶している。
伊勢沢ノ頭近くでは、山神峠方面へ少しだけ探検した。コッチの尾根道も良さげな感じ。

さて、檜岳手前まで戻り下山ルートへの分岐を探したが、これといったポイントは見つからなかった。ただ目印なのかよくわからない赤テープがあったので、そこから尾根方面に進んでいくと、下山ルートらしき踏み跡に遭遇した。辿っていくと、とりあえず尾根伝いに下っているので、これだろうと進んだ。

この道は、明らかに登山道ではなく作業用だと思われます。安全への配慮は無し。もちろん案内板などありません。急斜面を延々とつづら折れで下る道です。ただし、ほぼ一本道なので迷う心配はないでしょう。途中のP753を巻く道では、新緑がきれいな場所があり、下山路唯一のビューポイントでした。

「まだかー」と数回思った頃に、成長の森に到着します。そこからはやどりき水源林ゲートを目指せば、寄大橋に続く林道に出ます。

予定の10時間をオーバーした今日の山行。あの鍋割峠に登る際のロスがオーバー分だと思えば、まぁ予定通りかな。
檜岳山稜、アプローチに若干難があるものの、私の3大お気に入り稜線に登録します。

ところで、GW後半、どうしよっかなぁ。

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コメント

何と何と!
エーッ!?kinoeさん、あの危ないという鍋割峠ー北尾根鞍部間の道?を歩いたのですか
私もたまたまそこを歩いている人と遭遇してびっくり
いつかパートナーと確保しながら歩きたいと思いました

それにしてもkinoeさんは健脚ですね〜
私など鍋割山北尾根への登りで既にヘロヘロでした

素晴らしいロングルート、お疲れさまでした
2013/5/1 10:16
re:何と何と!
otafukuさん、

昨晩、otafukuさんのレコを見て思いました。一日違いのニアミスでしたね。

オガラ沢ノ頭の鞍部から鍋割峠へは、勧めるわけではありませんが、otafukuさんなら大丈夫だと思いますよ。目指す場所は見えているわけですから、まさか登る尾根を間違える人などいないでしょうし。

GW後半、あと1回くらいどこかにと思案中です。
otafukuさんのように山が近いと、思い立ったらすぐ行けるんでしょうけどねぇ。 羨ましいです。

kinoe
2013/5/1 22:14
鍋割峠北の崩落ルート
kinoeさん、こんにちは。

鍋割峠〜オガラ沢乗越(と勝手に呼んでいます)の間は崩落が激しく、スリル満点ですよね。

私も知人に初めて歩いたときはビビりまくりました。

オガラ沢乗越から見えるロープに取り付かず、そのままガレた枯れ沢を30mくらい降りると鍋割峠北側から続いている枯れ沢と合流します。(「この尾根の上こそが鍋割峠・・・のはず」写真の地点)その合流地点から沢沿いに鍋割峠まで登って行けます。

危険を冒して斜面をトラバースするより合流地点まで降りたほうが安全かもしれません。
2013/5/7 12:56
re:鍋割峠北の崩落ルート
melonpanさん、こんばんは。

コメントありがとうございます。

melonpanさんが言われるように、下まで降りるのが安全、かつ確実かもしれませんね。
そもそも鍋割峠に続く尾根には、トラバースで乗ることはたぶん無理なので、結局は末端から取り付くことになりますし。

とは言え、そもそも見えている鍋割峠への尾根を間違えるなど、自分でもびっくりですけど。

ま、お互いスリルもほどほどに楽しみましょう。
2013/5/8 0:09
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