乙妻山 北東面パウと春うらら
- GPS
- 08:02
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,557m
- 下り
- 1,542m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
今回は終始トレースばっちり。 【大橋〜佐渡山のコル】 ・新道登山道入り口(分岐)二俣を左へ。右は林道で黒姫山方面。 ・分岐を過ぎて右手尾根は佐渡山方面なので水平移動で沢を渡った先の尾根に取付く。 ・コルまでほぼ直登できた。 【佐渡山のコル〜梯子尾根】 ・沢床までシールを貼ったままトラバース気味に100mほど下り、適当な所でSBを渡り左岸へ。 【梯子尾根〜乙妻山】 ・適時ジグりながら、1750過ぎ辺りから尾根が細くなる。 ・1912ポコは右巻き。 ・2100あたりから2250の稜線を目指しトラバース。 ・稜線右側は雪庇。今回は張り出しは小さかったが寄り過ぎないように。 【滑走】 ・山頂北側の雪庇末端から北東斜面に降り、1700mまで大斜面を快適パウ滑走。 ・疎林のツリーランと沢滑走。1400mの氷沢川出合いでシールオン。 【氷沢川出合い〜佐渡山コル(登り返し)】 ・右側斜面からの雪崩注意。 ・暫く進み早々にSBを渡り右岸に出たが、シールオンしたら高度を上げて左岸を進んでもよし。 ・右岸は途中で左からの小滝が出てくる。※トレースがなかったら進むべきか悩んだかも。 ・ジワリと高度を上げてコルまで。 【滑走】 ・適当な所でシールを剥がし尾根までトレースボブスレー。 ・尾根芯を外し右側片斜面の疎林を快適ツリーラン。 ・尾根末端手前で左の沢に降りてSBを渡る。 ・林道を自動運転。 |
写真
感想
先週は仲間と志賀高原でゲレスキー。人も少なく、気温も低く終始パウダーでした。
今日は初めての乙妻山でウキウキ。
上信越道を長野インターで降りたらガーミンGPSを忘れたことに気付く。スマホのジオグラフィカと紙地図で賄おう。
0時30分に大橋駐車場到着。駐車車両は自分が3台目だった。日中の気温が高くなるので4時スタートとし3時30分目覚ましセット。アラームで目覚めたが、まさかの頭痛発症。おにぎりとサンドイッチをパクついて頭痛薬を飲み様子を見る。
2年前も乗鞍岳の駐車場で車中泊したら、頭痛により降車する事無くDNS。。。
今回は車内で2時間ほど安静にしていたら薬が効きだし徐々に良くなってくる気配。6時を過ぎた頃、完全に頭痛は治まった。これなら行けると急ぎ用意して6時30分スタート。
車外に出ると駐車場は満車、路駐も数台ある。完全に出遅れてしまったが仕方がない。片頭痛持ちの宿命か。
出だしからトレースバッチリの林道歩き。約30分ほどで黒姫山との分岐を左へ進み、更に5分でトレースが2方向に分かれた。どちらでも一緒だと思い右のトレースを選んだら高度を上げながら尾根に取り付いた。これは佐渡山に向かいそうな感じがする。。。ジオグラフィカで確認したら、やっぱり尾根一つ間違っていた。沢を越えてルート修正。スマホは手袋外すのが面倒くさいので確認不足でした。
正規の尾根に取り付いて200m程登ると佐渡山のコルの台地に出る。シールを貼ったまま100m程下り、スノーブリッジを渡り中妻沢と高妻沢の出合いまで進む。股にある梯子尾根の取り付きをジオグラフィカと紙地図で確認。
トレースは梯子尾根を巻くように伸びていたので中妻沢を進むものと判断し、ノートレースの尾根に直接取り付きラッセルして登る。後続のPTから「そこ違うよ」と声がかかり戻りトレースに倣って行くと巻きながら尾根に取り付いていた。自分の取り付いたルートでも50m登ればトレースに合流できたが、無駄なアルバイトをしないで済みました。感謝。
PTに追いつきお礼を言う。「1月10日に黒姫山の山頂でスライドして少しお話ししましたね」と言うと「東尾根を降りてった人?」と言われる。そうですと言って暫くお喋りした。この辺の山をよく登って滑っているらしい。また会った際には色々教えて下さいと先に行かせてもらう。
1850で高妻山を見ながらエネ補給。暫く進むと高妻山山頂から単独スキーヤーが高妻沢を落としてくる。気持ちよさそ〜。
1912ポコを巻きながら立木の減った稜線を2100mくらいまで登り、トラバースで乙妻山直下の稜線に乗り上げると山頂はすぐそこだ。先行する4人PTに続いて登っていると1名が降りてきた。自分も早く滑りたい。
乙妻山登頂〜。
やや風はあるものの快晴で360°のパノラマが広がる。
高妻山へ続く稜線は北側が大きく切れ落ちた細いナイフリッジ。北アルプスは朝日岳から槍穂まで見える。頚城山塊、根子岳、浅間山、八ヶ岳。。。
十分に景色を堪能しエネ補給をしたらシールを剥いで山頂の雪庇脇からGO〜
大きく発達した雪庇の下を通り北東斜面に入ると12時近かったがパウは生きていた。歓喜の白い粉をまき散らして広い斜面を落ちて行く。快感。やばい気持ちよすぎる。広い斜面はパウの大海原だ。先行PTは写真を取合いながら滑っていたので、邪魔にならないようにタイミングを見計らい自分も滑って行く。単独は自分の滑走が写真に収められないのが寂しい。それでも自分のシュプールを見返すのは至福の喜びだ。
標高差600mの快適斜面は10分で終わり、その先は斜度も緩み疎林をツリーラン。トレースもシュプールもあるのでガンガン滑れる。途中でスキーが枝に引っ掛かり転倒するのもご愛敬。氷沢川の出合いを右方向に滑って行くと滑走終了。
再びシールを貼って佐渡山のコルまで標高差200m、2卍の登り返しだ。風もなく穏やか。ミドルを脱いで登行スタート。トレースもばっちりあります。
左岸を進んで行き沢床に降りて前方が詰まったらSBを渡り右岸へ。ここでジオグラフィカと紙地図を確認する。予定では登行時に通った中妻沢と高妻沢の出合いを過ぎてから渡渉するはずだったが右岸からでも問題ないだろう。トレースもあるしね。
ポカポカ陽気どころではない春スキーの陽気だ。のんびり歩いていたら左手に小滝が出てきた。少し高巻き気味に小滝の途中のSBをソーっと渡る。トレースが無かったら渡るのを躊躇ったかも。
シールに下駄が出来だしたので樹木にスキーを当てて雪団子を落とすが、ラチがあかない。一旦スキーを脱ぎスクレイパーで雪を落としてシールをしごく。練ワックスをシールに塗り、その後は下駄にならなかった。
すいすいトレースを辿って行くがコルの手前でもまだ高度を上げていたのでジオグラフィカ確認。適当な所でトレースを離れ重雪ラッセル。踏み込むと踝までずぶりと沈む。コルの台地を過ぎたらシールを剥いで最後の滑走。
尾根上には5〜6人が取付いていたので尾根芯を右の谷側に外し片斜面を快適滑走。SBを渡って少々滑ったら林道のトレースに合流し、ガタガタになった林道を漕ぐ事なく大橋のゲートを通過して車の前までスキーで戻り無事下山。
相変わらず駐車場は満車、路駐多数で大盛況。ポカポカ陽気で車の周りの雪は水が浮いていた。
出発時に雪に埋めていたレッドブルで一人で乾杯してのんびりと片付け。
帰りは来シーズンのポン購入資金の為、節約して下道利用で自宅まで2時間20分。
乙妻山北東斜面は噂通りの素晴らしい斜面だった。また来たい。
お疲れ様でした。
コメント
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タッカリンさんお久しぶりです(笑)
相変わらずカッコ宜しいな〜!
何時もレコ最後に写ってる用具一式の写真、実は好きです(笑)
graveltrekさん
お久しぶりです。
青い車、青いウェア、青いスキー、青いテムレス、そして今シーズンからザックも青。。。青が好きなんです。青い空も大好きです。
実はレコの最後の写真はカミさんからの指示によるものなんです。無事に下山した証拠写真を送りなさいと。。。
四ツ岳のレコ拝見しました。
感想の最後にあったgraveltrekさんの感情、心に刺さります。
『無事下山』あらためて考えさせられました。
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