鳳凰三山 快晴の薬師・観音・地蔵三山縦走と、月に照らされた白峰三山
- GPS
- 26:05
- 距離
- 30.3km
- 登り
- 2,845m
- 下り
- 2,852m
コースタイム
夜叉神峠登山口7:00−8:00夜叉神峠−9:30杖立峠−11:45苺平−12:15南御室小屋(テント設営・昼食)14:00−15:30薬師岳16:00−15:00南御室小屋
[4月28日(日)]
南御室小屋2:40−4:10薬師岳(朝食)4:40−5:20観音岳−7:40地蔵岳−10:20観音岳−11:00薬師岳(昼食)11:40−13:00南御室小屋14:00−14:40苺平−15:50杖立峠−16:50夜叉神峠−17:30夜叉神峠登山口
天候 | 4月27日(土)晴れ 風あり、2000mくらいからダウンを羽織る。薬師岳山頂は強風。 白峰三山、八ヶ岳方面の山頂部は雲がかかっていた。 4月28日(日)晴れ 明け方薬師岳山頂部(5時頃)は強風、気温−10度。日の出後は風も弱まり地蔵岳(8時頃)で−5度、折り返しの薬師岳(11時頃)で0度くらい。 林間に入り、風が当たらなくなるとアンダーとフリースでも汗が出るくらい。 白峰三山、八ヶ岳、富士山方面も殆ど雲もなく快晴! |
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過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は無料。トイレ、売店あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
夜叉神峠登山口〜夜叉神峠 ・全体的に林間の登山。夜叉神峠までは展望は開けない ・夜叉神峠からは白峰三山が真正面に見渡せる。往路では残念ながら山頂部は雲の中。 夜叉神峠〜杖立峠 ・全体的に林間の登山。 ・2000mを越えたあたりから凍結した路面が出始めるので注意。 杖立峠〜苺平 ・杖立峠でアイゼンを装着、杖立峠を越えると雪と凍結した登山道が始まる。往路(27日)は峠を過ぎてすぐの下りは凍結していたが、復路(28日)はだいぶ融けていた。 ・2315m地点の道標あたりから途中、アイゼンをはずし、苺平手前から再び装着。 ・28日の好天でだいぶ雪が融けた様子。このまま好天が続けばGW後半は苺平まではアイゼン不要になるかも... 苺平〜南御室小屋 ・林間の登山道で、終始雪道。 ・午前中は雪もしまっていて歩きやすい。 南御室小屋〜薬師岳 ・砂払いまでは林間の登山道。 ・森林限界を超えると岩場と雪の繰り返し。まわりには白峰三山、富士山、これから向かう薬師岳が視界に入る。 ・砂払いを越えてから一度下ると薬師岳小屋。小屋はまだ殆どが雪の中。 ・薬師岳小屋を越えて登り返すと薬師岳頂上。頂上からは観音岳、富士山、白峰三山が見渡せる。 薬師岳〜観音岳 ・西側に雪化粧をした白峰三山がを望みながら稜線を歩く。 ・大展望を望みながらの稜線歩きはとても気持ちいいが、往路、夜明け直後に強風の中の薬師岳に向かうのが結構ツラいものがあった。 ・観音岳からは、地蔵岳のオベリスク、その向こうに甲斐駒ケ岳、反対側には薬師岳と富士山、また遠くには八ヶ岳を見通すことができる。 観音岳〜地蔵岳 ・観音岳から地蔵岳へは、一度下ったのち登り返すことになるが、観音岳からの下り鞍部の手前でトレースを見つけられず、あとから来た方とルートを探すが結局見つけられず、木を頼りに急坂を下り最後はシリセードで滑り降りる。 ・鞍部からは赤抜沢ノ頭まで登り返し、再び賽ノ河原まで下る。 ・オベリスクへは途中登れるところまで行き、一番上の巨石まで無理だが、とりあえずその裏側まではまわってみる。 全体的な印象としては、夜叉神峠経由のルートの場合、展望が開ける砂払いまでの距離が長い。その分砂払いから地蔵岳の往復は、まわりの山々の展望、白砂と岩の組合わせ、地蔵岳のオベリスクなどたっぷりと楽しい時間を過ごすことができる。 |
写真
感想
GW前半は鳳凰三山へ。1泊2日、南御室小屋テン泊で薬師から地蔵までの三山めぐり+運が良ければパンスターズ彗星というコースで計画。
少し欲張りすぎたせいか、双眼鏡と三脚を積み込んでスタート。
スタートから南御室小屋まで約5時間、この間林間の登山道で長い。テントの設営をして薬師岳に向かい砂払いでやっと展望が開ける。1日目は薬師岳までの往復だったが、日帰り薬師岳往復だと疲れる割に物足りない登山になりそう。
2日目は3時前、暗闇の中スタート。北東に視界の開けた場所を昨日下見しておいたので、夜明け前の到着を目指す。3時30分砂払いに到着、山頂の星空ははっきり見えるものの、北東の奥秩父山塊方面の低空は今一つはっきりしないためパンスターズ彗星はあきらめる。
その代わり丸い月(満月は前々日の26日)に照らされた白峰三山がキレイに見えていたので、そのまま薬師岳を目指す。
4時薬師岳に到着。夜明け前気温−10度、風も強くとにかく寒い。極寒の中、しばらく月夜の白峰三山を楽しむ。
薬師岳からだと山頂の岩稜で日の出を見ることができないため、東の空が薄赤く染まりだした頃に次の観音岳に向かう。
5時前くらいから奥秩父山塊の向こうから朝日が昇り始める。夕日のように真っ赤というわけではないが、鳳凰三山の稜線や白峰三山、薬師岳の向こうの富士山が薄らと赤く染まり始め、八ヶ岳の山々も朝日に照らされ浮かび上がって見えてくる。
観音岳を過ぎると太陽も登り、風も弱まる。雲一つない晴天が広がり、どこからでも見ることができる白峰三山、地蔵岳のオベリスクと甲斐駒ケ岳、薬師岳と富士山、遠くに浮かび上がる八ヶ岳と、そのままポストカードにできるような景色が広がっている。鳳凰三山も、薬師岳から地蔵岳の開放感のある稜線と、花崗岩の白砂と岩場の組み合わせ、地蔵岳のオベリスクに薬師岳の岩稜など次々と目を楽しませてくれる。
14時間、距離にして約18km、久々に膝にくるし、レコを登録している翌日は筋肉痛になるはでハードな行程だったが、充実感と印象に残る景色の数はそれ以上のものでとても満足のいく登山であった。
昨年は北岳、間ノ岳の2山縦走をしたが、今年は農鳥を加えた白峰三山コンプリートの欲求が湧き上がってきている。
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