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Yamareco

記録ID: 290223
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

鳳凰三山 快晴の薬師・観音・地蔵三山縦走と、月に照らされた白峰三山

2013年04月27日(土) ~ 2013年04月28日(日)
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
26:05
距離
30.3km
登り
2,845m
下り
2,852m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

[4月27日(土)]
夜叉神峠登山口7:00−8:00夜叉神峠−9:30杖立峠−11:45苺平−12:15南御室小屋(テント設営・昼食)14:00−15:30薬師岳16:00−15:00南御室小屋

[4月28日(日)]
南御室小屋2:40−4:10薬師岳(朝食)4:40−5:20観音岳−7:40地蔵岳−10:20観音岳−11:00薬師岳(昼食)11:40−13:00南御室小屋14:00−14:40苺平−15:50杖立峠−16:50夜叉神峠−17:30夜叉神峠登山口
天候 4月27日(土)晴れ
 風あり、2000mくらいからダウンを羽織る。薬師岳山頂は強風。
 白峰三山、八ヶ岳方面の山頂部は雲がかかっていた。

4月28日(日)晴れ
 明け方薬師岳山頂部(5時頃)は強風、気温−10度。日の出後は風も弱まり地蔵岳(8時頃)で−5度、折り返しの薬師岳(11時頃)で0度くらい。
 林間に入り、風が当たらなくなるとアンダーとフリースでも汗が出るくらい。
 白峰三山、八ヶ岳、富士山方面も殆ど雲もなく快晴!
過去天気図(気象庁) 2013年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
6時30分、夜叉神峠登山口駐車場。到着時で7割くらいのうまり具合。GWと思えばすいている方?
駐車場は無料。トイレ、売店あり。
コース状況/
危険箇所等
夜叉神峠登山口〜夜叉神峠
・全体的に林間の登山。夜叉神峠までは展望は開けない
・夜叉神峠からは白峰三山が真正面に見渡せる。往路では残念ながら山頂部は雲の中。

夜叉神峠〜杖立峠
・全体的に林間の登山。
・2000mを越えたあたりから凍結した路面が出始めるので注意。

杖立峠〜苺平
・杖立峠でアイゼンを装着、杖立峠を越えると雪と凍結した登山道が始まる。往路(27日)は峠を過ぎてすぐの下りは凍結していたが、復路(28日)はだいぶ融けていた。
・2315m地点の道標あたりから途中、アイゼンをはずし、苺平手前から再び装着。
・28日の好天でだいぶ雪が融けた様子。このまま好天が続けばGW後半は苺平まではアイゼン不要になるかも...

苺平〜南御室小屋
・林間の登山道で、終始雪道。
・午前中は雪もしまっていて歩きやすい。

南御室小屋〜薬師岳
・砂払いまでは林間の登山道。
・森林限界を超えると岩場と雪の繰り返し。まわりには白峰三山、富士山、これから向かう薬師岳が視界に入る。
・砂払いを越えてから一度下ると薬師岳小屋。小屋はまだ殆どが雪の中。
・薬師岳小屋を越えて登り返すと薬師岳頂上。頂上からは観音岳、富士山、白峰三山が見渡せる。

薬師岳〜観音岳
・西側に雪化粧をした白峰三山がを望みながら稜線を歩く。
・大展望を望みながらの稜線歩きはとても気持ちいいが、往路、夜明け直後に強風の中の薬師岳に向かうのが結構ツラいものがあった。
・観音岳からは、地蔵岳のオベリスク、その向こうに甲斐駒ケ岳、反対側には薬師岳と富士山、また遠くには八ヶ岳を見通すことができる。

観音岳〜地蔵岳
・観音岳から地蔵岳へは、一度下ったのち登り返すことになるが、観音岳からの下り鞍部の手前でトレースを見つけられず、あとから来た方とルートを探すが結局見つけられず、木を頼りに急坂を下り最後はシリセードで滑り降りる。
・鞍部からは赤抜沢ノ頭まで登り返し、再び賽ノ河原まで下る。
・オベリスクへは途中登れるところまで行き、一番上の巨石まで無理だが、とりあえずその裏側まではまわってみる。

全体的な印象としては、夜叉神峠経由のルートの場合、展望が開ける砂払いまでの距離が長い。その分砂払いから地蔵岳の往復は、まわりの山々の展望、白砂と岩の組合わせ、地蔵岳のオベリスクなどたっぷりと楽しい時間を過ごすことができる。
6時30分、夜叉神峠登山口駐車場到着。
今回は、いろいろ欲張りすぎて荷物がかさみザックはかなりの過積載。
2013年04月27日 06:52撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/27 6:52
6時30分、夜叉神峠登山口駐車場到着。
今回は、いろいろ欲張りすぎて荷物がかさみザックはかなりの過積載。
7時登山届を記入してスタート。
2013年04月27日 06:54撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/27 6:54
7時登山届を記入してスタート。
しばらく木々の中を歩く。
早くもザックの重さが気になり始める。
2013年04月27日 07:43撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/27 7:43
しばらく木々の中を歩く。
早くもザックの重さが気になり始める。
夜叉神峠。
正面に白峰三山、残念ながら山頂には雲がかかっている。
2013年04月27日 08:00撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
4/27 8:00
夜叉神峠。
正面に白峰三山、残念ながら山頂には雲がかかっている。
2000mを越えたあたりから凍結と薄っすらと積もった雪が出はじめる。
スリップに注意しながら進む。
2013年04月27日 09:22撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/27 9:22
2000mを越えたあたりから凍結と薄っすらと積もった雪が出はじめる。
スリップに注意しながら進む。
杖立峠。
ここでアイゼンを装着。
2013年04月27日 09:33撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/27 9:33
杖立峠。
ここでアイゼンを装着。
杖立峠を越えてすぐの下り。
完全に凍結した路面、アイゼンなしではとても歩けそうもない。
(翌日の帰りはかなり融けていたが)
2013年04月27日 09:44撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/27 9:44
杖立峠を越えてすぐの下り。
完全に凍結した路面、アイゼンなしではとても歩けそうもない。
(翌日の帰りはかなり融けていたが)
2315mの道標。
この前後は雪はなし、アイゼンを外す。
2013年04月27日 10:47撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/27 10:47
2315mの道標。
この前後は雪はなし、アイゼンを外す。
途中、視界が開ける。
スタートからこの後の砂払いまでに間、視界が開けるのは夜叉神峠とこの場所くらい。
2013年04月28日 15:22撮影 by  NIKON D70s, NIKON CORPORATION
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4/28 15:22
途中、視界が開ける。
スタートからこの後の砂払いまでに間、視界が開けるのは夜叉神峠とこの場所くらい。
苺平手前。再び雪道に。
2013年04月27日 11:25撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/27 11:25
苺平手前。再び雪道に。
苺平。標識は殆ど雪の中。
2013年04月27日 11:46撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/27 11:46
苺平。標識は殆ど雪の中。
苺平から南御室山荘までは林間の雪道が続く。
2013年04月27日 11:47撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/27 11:47
苺平から南御室山荘までは林間の雪道が続く。
南御室山荘到着。
ザックの重さからやっと解放される。
2013年04月27日 12:12撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/27 12:12
南御室山荘到着。
ザックの重さからやっと解放される。
昼食はお手軽に岳食のそば。
2013年04月27日 13:11撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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4/27 13:11
昼食はお手軽に岳食のそば。
運良く、地面にテントを設営できるスペースを確保。
この後北方々は殆ど雪上にテントを設営していた。
2013年04月27日 13:45撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
4/27 13:45
運良く、地面にテントを設営できるスペースを確保。
この後北方々は殆ど雪上にテントを設営していた。
時間に余裕があるので薬師岳までの往復にスタート。
2013年04月27日 14:35撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/27 14:35
時間に余裕があるので薬師岳までの往復にスタート。
砂払いから北岳。
山頂部は雲の中。
2013年04月27日 15:17撮影 by  NIKON D70s, NIKON CORPORATION
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4/27 15:17
砂払いから北岳。
山頂部は雲の中。
薬師岳小屋。
まだ殆どは雪中に埋まっている。
2013年04月27日 15:30撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/27 15:30
薬師岳小屋。
まだ殆どは雪中に埋まっている。
薬師岳山頂。
白峰三山は雲の中、明日に期待しよう...
2013年04月27日 15:53撮影 by  NIKON D70s, NIKON CORPORATION
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4/27 15:53
薬師岳山頂。
白峰三山は雲の中、明日に期待しよう...
夕食。
スープカレーとビール、今回の過積載の一要因。
レトルトだが大きめの野菜とゆで卵、結構おいしい。ビールは雪の中で冷やしておいたためシャーベット状。
2013年04月27日 18:14撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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4/27 18:14
夕食。
スープカレーとビール、今回の過積載の一要因。
レトルトだが大きめの野菜とゆで卵、結構おいしい。ビールは雪の中で冷やしておいたためシャーベット状。
翌朝2時40分スタート。
日の出とパンスターズ彗星をめざして、ザックに双眼鏡と三脚を積んで薬師岳山頂をめざす。
2013年04月28日 02:42撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/28 2:42
翌朝2時40分スタート。
日の出とパンスターズ彗星をめざして、ザックに双眼鏡と三脚を積んで薬師岳山頂をめざす。
ヘッドランプの明かりを頼りに雪道を進む。
2013年04月28日 03:06撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/28 3:06
ヘッドランプの明かりを頼りに雪道を進む。
薬師岳山頂より月明かりに照らされた白峰三山。
パンスターズ彗星が見えるはずの北東方向は視界はあまり良くないため彗星は残念ながら諦め。
2013年04月28日 04:39撮影 by  NIKON D70s, NIKON CORPORATION
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4/28 4:39
薬師岳山頂より月明かりに照らされた白峰三山。
パンスターズ彗星が見えるはずの北東方向は視界はあまり良くないため彗星は残念ながら諦め。
薬師岳山頂の岩稜と富士山。
4時、空が明るくなり始める。気温は−10度で、さらに強風。寒い...
2013年04月28日 04:54撮影 by  NIKON D70s, NIKON CORPORATION
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4/28 4:54
薬師岳山頂の岩稜と富士山。
4時、空が明るくなり始める。気温は−10度で、さらに強風。寒い...
奥秩父山塊の向こうから朝日が昇り始める。
2013年04月28日 05:07撮影 by  NIKON D70s, NIKON CORPORATION
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4/28 5:07
奥秩父山塊の向こうから朝日が昇り始める。
富士山と薬師岳。
2013年04月28日 05:11撮影 by  NIKON D70s, NIKON CORPORATION
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4/28 5:11
富士山と薬師岳。
薄っすらと八ヶ岳は浮かび始める。
2013年04月28日 05:12撮影 by  NIKON D70s, NIKON CORPORATION
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4/28 5:12
薄っすらと八ヶ岳は浮かび始める。
白峰三山のモルゲンロート。
薄っすらと赤く染まる。
2013年04月28日 05:14撮影 by  NIKON D70s, NIKON CORPORATION
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4/28 5:14
白峰三山のモルゲンロート。
薄っすらと赤く染まる。
薬師岳から観音岳への稜線も赤く染まっている。
2013年04月28日 05:16撮影 by  NIKON D70s, NIKON CORPORATION
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4/28 5:16
薬師岳から観音岳への稜線も赤く染まっている。
観音岳山頂。
薬師岳山頂は誰もいなかったが、観音岳では中型カメラで富士山を撮影している人が4名ほど、
2013年04月28日 05:23撮影 by  NIKON D70s, NIKON CORPORATION
4/28 5:23
観音岳山頂。
薬師岳山頂は誰もいなかったが、観音岳では中型カメラで富士山を撮影している人が4名ほど、
確かに観音岳から見ると、富士山の裾野が広がっていく様子と、薬師岳と比較した富士山の大きさのバランスがスバラシイ。
素人写真で表現しきれていないのが残念...
2013年04月28日 05:30撮影 by  NIKON D70s, NIKON CORPORATION
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4/28 5:30
確かに観音岳から見ると、富士山の裾野が広がっていく様子と、薬師岳と比較した富士山の大きさのバランスがスバラシイ。
素人写真で表現しきれていないのが残念...
反対側には地蔵岳のオベリスクと甲斐駒ケ岳。
2013年04月28日 05:31撮影 by  NIKON D70s, NIKON CORPORATION
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4/28 5:31
反対側には地蔵岳のオベリスクと甲斐駒ケ岳。
夜明け後の5時30分。
この時点で−10度。風はだいぶ治まってきた。
2013年04月28日 05:31撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/28 5:31
夜明け後の5時30分。
この時点で−10度。風はだいぶ治まってきた。
観音岳と地蔵岳の間の鞍部。
2013年04月28日 07:23撮影 by  NIKON D70s, NIKON CORPORATION
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4/28 7:23
観音岳と地蔵岳の間の鞍部。
赤抜沢ノ頭からオベリスクとその向こうに八ヶ岳の山々。
2013年04月28日 07:40撮影 by  NIKON D70s, NIKON CORPORATION
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4/28 7:40
赤抜沢ノ頭からオベリスクとその向こうに八ヶ岳の山々。
賽ノ河原からオベリスク。
2013年04月28日 07:52撮影 by  NIKON D70s, NIKON CORPORATION
4/28 7:52
賽ノ河原からオベリスク。
賽ノ河原から甲斐駒ケ岳。
風で雪が舞っている。
2013年04月28日 08:31撮影 by  NIKON D70s, NIKON CORPORATION
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4/28 8:31
賽ノ河原から甲斐駒ケ岳。
風で雪が舞っている。
地蔵岳のオベリスク。
行けるとこまで登ってみる。
2013年04月28日 07:49撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/28 7:49
地蔵岳のオベリスク。
行けるとこまで登ってみる。
最後の巨石。
これより上は無理そう...
2013年04月28日 08:02撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/28 8:02
最後の巨石。
これより上は無理そう...
岩の裏側に回ってみる。
2013年04月28日 08:04撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/28 8:04
岩の裏側に回ってみる。
薬師岳と富士山。
富士山の大きさが際立つ。
2013年04月28日 10:24撮影 by  NIKON D70s, NIKON CORPORATION
6
4/28 10:24
薬師岳と富士山。
富士山の大きさが際立つ。
復路、観音岳山頂から薬師岳と富士山。
2013年04月28日 10:32撮影 by  NIKON D70s, NIKON CORPORATION
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4/28 10:32
復路、観音岳山頂から薬師岳と富士山。
薬師岳で昼食。
定番のカップ麺。
2013年04月28日 11:05撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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4/28 11:05
薬師岳で昼食。
定番のカップ麺。
薬師岳山頂部から白峰三山。
昨日と違い晴天の中、くっきりと見渡すことができる。
2013年04月28日 11:43撮影 by  NIKON D70s, NIKON CORPORATION
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4/28 11:43
薬師岳山頂部から白峰三山。
昨日と違い晴天の中、くっきりと見渡すことができる。
13時南御室小屋到着。
その後テント撤収、14時帰路に向かう。
2013年04月28日 14:02撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
1
4/28 14:02
13時南御室小屋到着。
その後テント撤収、14時帰路に向かう。
昨日同様、林間の雪道を進む。
食糧分の重量が減っているはずだが、夜明け前から午前中の疲労が増えていせいか、昨日よりキツイ。
2013年04月28日 14:31撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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4/28 14:31
昨日同様、林間の雪道を進む。
食糧分の重量が減っているはずだが、夜明け前から午前中の疲労が増えていせいか、昨日よりキツイ。
苺平。やっぱり雪の中。
2013年04月28日 14:40撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/28 14:40
苺平。やっぱり雪の中。
杖立峠手間。
昨日と比べるとだいぶ雪が融けている。
2013年04月28日 15:44撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/28 15:44
杖立峠手間。
昨日と比べるとだいぶ雪が融けている。
杖立峠。
ザックの重さがキツイ。久々に膝にきている。
2013年04月28日 15:52撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/28 15:52
杖立峠。
ザックの重さがキツイ。久々に膝にきている。
やっと夜叉神峠。
結構ふらふらで足に力が入らくなってきている。
2013年04月28日 16:56撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/28 16:56
やっと夜叉神峠。
結構ふらふらで足に力が入らくなってきている。
17時すぎやっとこのとで登山口駐車場に到着。
今日のスタートが3時前なので14時間以上経っていいる。
疲れたけど、好天の中、楽しくも充実した1日だった。
2013年04月28日 17:49撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
4/28 17:49
17時すぎやっとこのとで登山口駐車場に到着。
今日のスタートが3時前なので14時間以上経っていいる。
疲れたけど、好天の中、楽しくも充実した1日だった。

感想

GW前半は鳳凰三山へ。1泊2日、南御室小屋テン泊で薬師から地蔵までの三山めぐり+運が良ければパンスターズ彗星というコースで計画。
少し欲張りすぎたせいか、双眼鏡と三脚を積み込んでスタート。

スタートから南御室小屋まで約5時間、この間林間の登山道で長い。テントの設営をして薬師岳に向かい砂払いでやっと展望が開ける。1日目は薬師岳までの往復だったが、日帰り薬師岳往復だと疲れる割に物足りない登山になりそう。

2日目は3時前、暗闇の中スタート。北東に視界の開けた場所を昨日下見しておいたので、夜明け前の到着を目指す。3時30分砂払いに到着、山頂の星空ははっきり見えるものの、北東の奥秩父山塊方面の低空は今一つはっきりしないためパンスターズ彗星はあきらめる。
その代わり丸い月(満月は前々日の26日)に照らされた白峰三山がキレイに見えていたので、そのまま薬師岳を目指す。

4時薬師岳に到着。夜明け前気温−10度、風も強くとにかく寒い。極寒の中、しばらく月夜の白峰三山を楽しむ。
薬師岳からだと山頂の岩稜で日の出を見ることができないため、東の空が薄赤く染まりだした頃に次の観音岳に向かう。
5時前くらいから奥秩父山塊の向こうから朝日が昇り始める。夕日のように真っ赤というわけではないが、鳳凰三山の稜線や白峰三山、薬師岳の向こうの富士山が薄らと赤く染まり始め、八ヶ岳の山々も朝日に照らされ浮かび上がって見えてくる。

観音岳を過ぎると太陽も登り、風も弱まる。雲一つない晴天が広がり、どこからでも見ることができる白峰三山、地蔵岳のオベリスクと甲斐駒ケ岳、薬師岳と富士山、遠くに浮かび上がる八ヶ岳と、そのままポストカードにできるような景色が広がっている。鳳凰三山も、薬師岳から地蔵岳の開放感のある稜線と、花崗岩の白砂と岩場の組み合わせ、地蔵岳のオベリスクに薬師岳の岩稜など次々と目を楽しませてくれる。

14時間、距離にして約18km、久々に膝にくるし、レコを登録している翌日は筋肉痛になるはでハードな行程だったが、充実感と印象に残る景色の数はそれ以上のものでとても満足のいく登山であった。

昨年は北岳、間ノ岳の2山縦走をしたが、今年は農鳥を加えた白峰三山コンプリートの欲求が湧き上がってきている。

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積雪期ピークハント/縦走 甲信越 [2日]
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利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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