沓掛山・唐櫃越え(はちのすの谷↑寒谷↓深谷↑2号橋↓)+廃墟探索
- GPS
- 06:38
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 753m
- 下り
- 746m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス | 最寄り駅は 阪急電車嵐山線 上桂駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●はちのすの谷 林道からの入り口はちょっと敷居が高いように感じるが、すぐに整備された道になります。目印もありますが、無くても大丈夫なぐらい明瞭です。木橋がかけられたり、ベンチが三カ所設置されたりと至れり尽くせりです。唐櫃越えに合流するところにも木段が設置されています。唐櫃越えからもこの木段を目印にすれば、はちのすの谷に入っていけます。 ●寒谷 沓掛山から林道の祠(通報ポイント北松尾1)に抜ける途中の分岐には目印が付けられました。ここからしばらく進むと、水タンクや廃屋やトラックが放置されたところに出ます。ここからは、これらの物をつくるための作業用の道が、林道の寒谷の表示の場所まで続いています。この作業用の道は車も通れるように作られたものですが、どうやら20年ぐらい経つ間に荒れて、いくつかの橋も崩落してしてしまったようです。それが、最近になって整備されて、人が歩けるように橋なども架けられました。おかげでまったく問題なく林道までたどり着けます。 ●深谷 西芳寺川を渡る橋は、手すりもない幅の狭い鉄の橋であるがそれなりに丈夫です。ただし、落ちるとけがをすると思うので、自己責任で。心配なら、すこし下流から回り込むこともできます。最初の方は快適なのですが、少し進むと荒れてきます。傾斜のある斜面をトラバースしたり、倒木を乗り越えたり潜ったりと通行困難な箇所がこれでもかというぐらいあります。沢の中を進むのか、高巻くのかなどのルートファインデングの能力もかなり必要です。所々に木橋があったり踏み跡があるので、以前は通られていた気配はありますが、ほぼ廃道状態で荒れが進んでいるように感じます。まったく、お勧めできません。最後は谷の間の尾根を木に掴まりながら、無理矢理に直登しました。当然、踏み跡などはありませんでした。 ●唐櫃越えから2号橋 唐櫃越えの東の展望所の少し手前から下りていきます。案内はありません。最初がかなり急ですが、ロープがあります。入ってすぐの所に、「未通」とありますが、ある程度整備が進んでいます。急なところを下りていくと開けたところに出て、いくつかに分岐しています。この辺りまでは整備がほぼ完了しています。右手に少し進むと未整備の所になりますが、谷の間を進んでいくと明瞭な道に繋がっています。地形図では急斜面な所ですが、つづら折れになっていますから、まったく問題ありません。いまのところはGPSがないと迷うかもしれません。もう少し待って、整備が完了するのを待つ方がよいかもしれません。 ●西芳寺川林道と唐櫃越えへの通行の困難度は、私感ですが、 丁塚道<沓掛山から祠または20号橋<はちのすの谷<寒谷<水晶谷<2号橋<<<<深谷 |
その他周辺情報 | 上桂駅の目の前にパン屋「パンドルフ」が早朝から営業 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
靴下
グローブ
日よけ帽子
靴
サブザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
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感想
西芳寺川林道を挟んで北に松尾山と嵐山、烏ヶ岳。南に沓掛山を含む唐櫃越え。私にとってのホームで、ここでレポする以外にも週に1回はトレーニングで訪れています。北側の斜面はほぼ把握できていたのですが、南側は荒れているイメージで、丁塚道と水晶谷と沓掛山からのルート以外は未踏でした。
つい先日、沓掛山の山頂で、この辺りを整備されている方々と話をする機会があり、はちのす谷と寒谷へのルートを整備したとのお話をお聞きしました。是非通ってみてということでしたので、さっそくkumakumoをさそって行ってみました。結果は、感動するほどの職人技で整備されています。ご苦労に感謝しかありません。他の方にも、一度は通ってみて貰いたいと思いました。雰囲気も良く、近くの一本杉の谷がお気に入りの方は、きっと気に入られることでしょう。
はちのすの谷と寒谷が予定より早く通過できたので、気をよくして深谷に。これが大間違いの元でした。ここのレポで、通行できそうなうろ覚えの記憶があったのですが、かなり厳しかったです。帰って調べると、1年前ぐらい前にgosuke55さんのレポがありました。当時は、倒木はあるものの問題ないということでしたが、昨年の夏頃の台風で荒れたのか、我々の技量不足なのかもしれません。
ついでに、廃墟探索もしています。こんな所にと思うような所に小屋などが残っておりびっくりしますので、廃墟好きな方にはお勧めです。
昨日の雨のおかげか、沢は豊かな水をたたえ、普段なら見過ごす
小さな滝や堰堤も一人前の姿で高らかな音をたてている。
このほど整備がなされたと聞くルートは、道を覆っていたシダや
倒木の枝がほどよく払われ、新しいベンチや橋、ところどころの
見やすい道標など、まさに至れり尽くせり。枯れ葉の深かった
ところも均されて足に心地よい。いっぽうで遊び心が損なわれる
こともなく、道々で潜ったり跨いだりするところがちゃんと残され
ていた。
三人ほどの年配の方々が無償で整えてくださったのだという。木に
結ばれた目印の真新しいリボンは緑色。「みどりのおじさん」と
呼べばいい?
寒谷を下りていく途中で、廃墟のようなところに寄り道。放置され
ているトラックはナンバープレートがついたままだが、廃屋の中に
イスやガラクタが散乱している様は、なにか物語の抜け殻のようだ。
やさしさに包まれたはちのすの谷、寒谷などとはうってかわっての
1時間20分。深谷から上がるルートはいささか難攻ではあったが、
無事に抜けてみると楽しかったとも言える。スタンプラリー気質の
sayup18には低評価が下されているが、道なき道を行くおもしろさが
あった。
一歩一歩、足場を確かめて進む山の側面。体当たりで突き抜ける
茂み。そうこうしながらも、古い橋が見えてくるとほっとする。
だんだん肝がすわってくると、上方の尾根道らしき明るみを見据え、
斜面を四つん這いでよじ登った。ときには木の幹や飛び出した根を
掴み、ゆっくりと足を滑らせながら足場を探す。
その後、唐櫃越から眺める景色は、昼の光に街が輝いていた。
比良山も気前よく頭を見せている。
東の展望所付近から再び林道へ下りるというが、本日はもう怖い
ものなしの気分だ。細かいことだが手書きで「末通」と書かれて
いたのは、おそらく「未通」のことなのだろう。その断りに違わず
整備途上のようで、右往左往しながらの下山だったが、下りて来た
ところが二号橋くんだりという意外な顛末に、おかしいやら名残
惜しいやら。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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sayup18さん kumakumoさん
こんばんは。実家が京都市ということもあり、山歩き初期の頃(ヤマレコ始める前)松尾山辺りは歩いたことがあります。はちのす谷と寒谷へのルート一度歩いてみたいです。貴重なレコありがとうございました。
zasanさん
さっそくご覧いただきありがとうございます。
件のルートは、わかりやすく歩きやすいだけでなく
地面の優しい感触にも癒やされますよ!
いつも丁寧なレコ、ありがとうございます。
鳥目的で行くことが多くなった西芳寺川林道ですが、
我、裏山なので、ハチノス谷は気になっていました。また、行ってみます。2号橋のところも上がっていく踏み跡があるなぁ―とは思っていました、そういう事になっているのですね。
実は、お二人の行かれた翌日、久しぶりに歩いてみたのですが
4号橋から5号橋のあたりにサルが群れでおりまして
頭上の木をゆすって脅されたものだから尻尾を巻いて帰りました。
プラス花粉に負けたという事もありますが・・・
沓掛尾根の両サイドの谷近くには多いのでご注意ください。
普段はそれほど怖いと思わないのですが、
まだ小さな子ザルが数匹いた為かもしれませんね。
あ、5号橋から少し進んだちょっと対岸が開けた場所がありますでしょ。確かササの中侍の場所だったかと・・・。
あそこから、向かって右手の尾根にぴらぴらリボンが付いていました。
ここは川を渡る必要がありますが、もしかしたらルート開拓されているかもですね。好奇心が刺激されたら行ってみてください。責任は持てませんが(笑)
そうだ、そうだ、1年位前になりますが、
お二人(で間違いないと思います)をお見かけした事がありますよ。
もちろん、西芳寺川林道で。
その後、レコが上がっておりましたので、あ、そうだったんだと!
私は、たらたら歩いているので抜き去られて行かれました(笑)
heheさん、はじめまして。
勝手奔放な山行記録にお目をとめてくださってありがとうございます。
4号橋から5号橋といえば、まさにはちのすの谷界隈では!?
おさるの群れとの遭遇は羨ましくも思いますが、野生動物には
不作為でも干渉と受け取られるとトラブルのもとになりますね。
心したいと思います。
一年ぐらい前といえば、私の西芳寺川林道デビューの頃。
娑婆の空気が嬉しかった時期です。
早々にマークされていたとは!
私は一人で山へ行くことはないので、へんてこりんな二人組が
歩いていればきっと我々です。遠からずお目にかかれるときが
来るかもしれませんね。
heheさん、はじめまして。
ご近所さんのようですので、普段からheheさんのレポは拝見しております。
そのせいか、はじめましてとは思えませんが。
私は、鳥や動物や花などにはそれほど興味があるわけではないのですが、相棒のkumakumoが動物好きなので、猿に出会えたという話にはうらやましがってました。松尾山から嵐山への途中の尾根から、岩田山のモンキーパークへ下りていったときも、私は多数の猿たちに恐怖を感じましたが、kumakumoは浮かれてました(笑)
代わりに私は歴史と食べるのが好きなので、こっち関係のレポが多くなってますので、二人だとちょうどバランスがとれているのかもしれません。
「5号橋から少し進んだちょっと対岸が開けた場所」からのルートは了解しました。探ってみたいと思いますので、乞うご期待。地形図を見て、はちのすの谷のルートの終盤に合流するのではないかと思ってます。
1年前の件は、記憶が・・・・
基本的にkumakumoも歩くのが速いので・・・・
ここで、レポするとき以外にも、週に1回ぐらいは西芳寺川林道界隈を徘徊しておりますので、見かけたら声をかけてくださいませ。
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