五竜岳 Bルンゼから白岳沢
- GPS
- 10:50
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 1,627m
- 下り
- 2,444m
コースタイム
天候 | 晴れ、満月 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年02月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
尾根は雪硬い、山荘から山頂は概ね軟らかいが一部だけ硬いところも 山頂直下の急坂がカチカチだとやばい |
写真
感想
五竜岳 Bルンゼ 白岳沢
2月ラストは五竜へ、2年前の敗退がずっと気がかりだった
今回、コントロールが難しい雪と戦いながらなんとかリベンジ
五竜岳山頂に登った場合、帰りはAかBルンゼを滑ることになる。
夏道ピストンだと板は使えないし、北面を小屋まで雪をつなぐトラバースは雪切れがあし、硬い。
ルンゼを滑るコンディションと技術と体力の余裕が必要になる。
ルンゼは急斜度で、壁からの落下物を避けるためにも早く通過する必要もある。
雪の状態にもよるが、今まで行った山でもトップ3に入る難易度だった。
遠見尾根は尾根トップを進む、
満月でヘッデンいらず
素晴らしい景色を眺めながら進む
中遠見からの下りは長めで雪が硬いので慎重に
西遠見に近づくとテントだらけ
白岳に取り付いてもまだ日が出ない、
東の空は紫とオレンジのグラデーション、パタゴニア感ある
トラバースは先が見えないのでやめて、
白岳山頂を踏んでから小屋へ
小屋で日の出、いい1日になりますよう
小屋には外国人パーティがテント張ってた、昨日はAルンゼで今日はBルンゼだった、北欧の方ぽくてマジ強そう
ここからアイゼン付けてシートラーゲン
夏道がくっきり出ていた
難なく山頂直下まで来た
最後の急斜面を登れば山頂ゴール
テントの人たちが時間を合わせたかのように山頂集合
先輩と作戦会議をして山頂から少し南に下ったポイントから沢にエントリーすることに、通称Bルンゼらしい、
Aルンゼを予定していたのだがエントリーポイントまで戻るのが面倒になったので山頂からダイレクトに行けるBルンゼに決めた
山頂からの出だしは雪が硬く急斜面、横滑りで入って、雪がやわらかくなってくれたのでターンして広い沢に合流、
この先は急斜度が延々続き、下はどこまでも続く感じて転んだらやばそう
パックされて重い、足を取られる雪でコントロールがムズイ
しかし周りはすごい景色だ
そびえ立つ岩の壁、雪のヒダ、冬にしか見れない景色だ
下山した今もあそこにいたのは夢なんじゃないかと思う
ルンゼの細い箇所に入る前に上から雪が崩れて大量の雪塊が音もなく落ちて来た
家庭用冷蔵庫くらいの大きさの雪塊もあってびびった
エントリーする前に落ちてくれてマジでよかった
細くなるとさらに急になる、渾身のターンを続ける
やっとゆるいボトムが見えた
足パンパンだが頑張る
なんとか抜けきってマジでホッとした
外国人パーティも合流、華麗に降りて来た
手でイイねしあって健闘を讃えあう
あとはトラバースして登り返し開始地点へ
無事に抜けてよかった先輩と握手
シール付けて西遠見へ登り返し
途中、通過したBルンゼふくめ五竜の全容が見ることができた
見る角度によって姿を変える、絵になる山だ
白岳沢は楽できるかと思ったがここもパックとモナカの中間で、コントロールが難しく気が抜けない
緩くなると滑りのいい重い雪を滑っていく
砂防堤は右手から壺足で下る
ここからは基本トレーズボブスレーだが
川をジャンプしたり、デブリ通過したりで気が抜けない
周回用に停めた車まで戻ってゴール
1日の間に色んなことがあった山でした
しかし2年前敗退した五竜を冬季に堪能し尽くせて満足!
今度行くなら雪が緩みきった春がいっすね
五竜の遠見尾根は2018年12月に敗退したルートだ。
いつかと思いながらチャンスの巡りあわせを狙ってきたが機会が到来した。
快晴が約束された一日。
しかし日中は気温上昇が予想されるので早めにすませたい。
とはいえ今シーズンは3回目、しかも2回目までは敗退という結果なので体の仕上がりが気がかりだが、今日をテコにコンディションを上げたいところだ。
実は五竜は初めての登頂。
もう20年くらい前の事だが、当時一緒にクライミングしてたベテランから五竜で遭難された方のお話をよく聞いたことを思い出し、その方の慰霊碑を途中で見かけた。
今後も気を付けて山行を重ねたい。
当初はAルンぜを計画していたが、山頂から直結しない事、さらにBルンぜの様子が安定していた事から滑りこむ事とした。
アイスバーンだったり、不安定な積雪状態だと入りたくない斜面だ。
慎重に登り返し地点まで滑り込んでいった。
白岳沢はめまぐるしく変わる雪質だったがポイントによっては楽しめる雪質。
最後の渡渉ポイントはウロウロ迷ったがツボ足で段差ジャンプ。
今後シーズンだと無理せずジャブジャブと迷わず渡渉するのが良いとおもった。
最後に、今回はセンター95でちょうどよかった。
ヨモヤンはいわゆるスーパーファットで苦戦してた。次回は板のチョイスを予め伝えておくね、ヨモヤン。
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