白山釈迦岳・南西尾根からの絶景
- GPS
- 12:08
- 距離
- 32.9km
- 登り
- 1,901m
- 下り
- 1,900m
コースタイム
天候 | 快晴・暴風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
白峰から宮谷出合はユンボで踏み固められた雪なのでスイスイ。途中数か所雪が割れている、道路には水が流れているのでブーツの水濡れに注意。 宮谷林道は安心安全、カナキ谷と宮谷のスノーブリッジはもう消えそう。水が多いから渡れないです。 尾根取付きから山頂まで雪は豊富でどこでも歩けるけど、痩せ尾根の雪庇地帯はルートが限られるから注意。風が強い尾根なので風下は吹き溜まり、雪庇崩壊、雪崩には要注意。 |
写真
感想
今日は水曜友の会だが昼2時から仕事があるのでのんびりも出来ない、YSHR 大魔人 コーエーの三人で先月ホワイトアウトで入れなかった白山釈迦岳の絶景尾根へリベンジした。深夜1時に白峰ゲート発であったが気合い入れまくりのメンバーなので深夜0時半には安定のフライイングとなった。
チャリも持ってきたが除雪はなくお荷物だった。今日は皆ポン159cm、ガシガシハイペースで歩いて行く。雪は多いが何箇所か雪切れやデブリが有り板を外すのがめんどい、1時間40分で宮谷出合に到着、橋を渡り林道を進む。目指す沢までカナキ谷、宮谷川の二ヶ所の徒渉がある。どちらも前日の激しい雨の影響か、ブリッジが中々見当たらないがウロウロしながらかろうじてブリッジを見つけて標高1000mの目指す沢にようやく到着。
ここから標高差で350m登り上げて南西尾根に立った。しかしガスガスであった。頑張って釈迦を目指そう。6時過ぎようやく白んできたが同時にガスも晴れ別山から三ノ峰の稜線がドン、素晴らしい、さらに釈迦の肩から朝日が上がりマンダムな朝を迎えた。
この尾根予想通り素晴らしい絶景尾根だった。釈迦を見ながらガンガン進むが徐々に風は強くなり標高1900mから歩けないくらい強くなり自分は二度ほど風で飛ばされた。先を行く大魔人も歩けないと引き返してきた。コーエーはこんな風は初めてだろう。協議、シールを剥がして丸岡谷まで滑り込んで風を避けながらピクろう。
丸岡谷は予想通り風は遮られており残り標高差150m無事釈迦岳をピクることができた。山頂からは大汝、御前峰の絶景が楽しめた。さあ帰還しよう。一旦風を避けれる場所まで降りてここから板を履けばもう怖いものはない、ガンガン落ちて行く。風が弱まった稜線で安堵して二番手の自分はトラバースラインで表層雪崩にあった、必死に板を谷に向けブレーキをかけるとようやく止まった。標高差で50mは流されたか、シールで登り返してさあ稜線という場所でもう一度流された。あり得ない、もう一度最初からやり直し、二度目はさらに慎重に登り返して稜線復帰、先で二人は待っていてくれた。
後はガンガン滑るだけ、宮谷を快適に滑り無事林道に出て白峰までぶっ飛ばした。ゲート着12時42分、車に飛び乗って職場には1時57分に到着。滑り込みセーフであった。まあ今日も最高に素晴らし絶景の嵐であった。
今日の水曜友の会は白山釈迦岳を南西尾根から登ることになった。風嵐ゲートを1時発の予定が皆さん支度が出来たので0時30分過ぎにスタート。自転車が使えないかと念のため持参したが、除雪はまだ始まっていないのでまだまだ雪はどっさりあり、スキーで歩く。月が雲の切れ間からたまに見えるが、雪がちらついている。上空は風が強そうだ。
雨が降っていたので林道は水が流れて溶けている箇所もたまにあるのでその都度板を持って歩く。行きはスキーで通過出来たところも帰りには崩れているところもあった。もうガッツリ積もることはないだろうから早く除雪されてチャリが使えるようになって欲しいところだ。百万がんの岩を過ぎたところで橋があり対岸に渡ると堰堤の作業道がある。ここも片斜面やデブリがあるのでヒヤヒヤしながら通過。勢いよく水流の音が聞こえ、結構高い位置に作業道が通っているので落ちたらかなりヤバい。
カナキ谷を渡るスノーブリッジを探すも水流は多く、川の幅も広いのでなかなか見つからず、一ヶ所絶妙に繋がっている部分があり無事通過。さらに宮谷川を渡るスノーブリッジを探すも、ここもなかなか見つからず、倒木の上の雪が残っていてブリッジになっている箇所があったので無事通過。目的の谷の入り口まで際どいトラバースもあり下は水流なので心臓に悪かった。
目的の谷は詰めると、その先の尾根のアップダウンがほぼないので効率がいい。無事入り口に到着し、詰めていくと稜線に出るころには白んできた。稜線に出るとガリガリが多くなってきたが、フカフカもあるのでクトーは付けずに行く。細尾根は雪庇が崩れそうで危ない。細尾根が終わると広い尾根に出る。この尾根が立派なブナ林で癒しの森だった。しばらくはガスだったけど、次第に晴れてきて、青空も広がってきた。テンションはかなり上がって写真を撮る。
森林限界を抜けると白山の絶景が広がっていた。初めて見る角度なので見るものすべてに感動した。しかしどんどん風が強くなってきて、斜面もガチガチになってきてクトーを装着。少し上にいた大魔人さんが降りてきて聞くと風が強すぎるということだった。急遽丸岡谷を詰めていくルートに変更となった。こういう切り替えがすぐに出来るところがやはり先生はすごいと思った。
一旦ジールを剥がしカチカチ斜面をトラバース。かなり急ななので変に足に力が入り、すでに太ももが怪しい。丸岡谷に入ると風は強いが、稜線より全然快適に詰めることが出来る。そのまま山頂に向かうといきなり爆風になった。立っているのがやっとなくらいで、写真を撮ったらすぐに下山。少し下がったところで滑走準備。ガリガリ斜面のトラバースはやはり厳しい。雪庇も崩れているところがあるのでエッジだけが頼り。僕にはしびれる滑りだった。
吹き溜まりは快適に滑ることが出来るが、ガリガリがミックスなのと太ももがパンパンなので、おいしい斜面も無難にこなすことしか出来なかった…今日は風が強いので東側の斜面にはウインドスラブが出来ている。YSHR先生が急斜面トラバースをしたら雪崩れた。流されるところを見ていたが、埋まることなく停止したので安堵した。登り返されることを確認したので先に行っていた大魔人さんに追いつき報告をした。それ以降無木立の東斜面は避けて下山。
おいしい沢も不甲斐なく滑ってブリッジ2個渡る。無事崩れることもなく渡れて安堵。そこからは林道なのでデブリ通過には注意して一気に滑り降りる。白山公園線に合流し、ボブスレーでゲートまで頑張った。結局今日もみなさんとはかなり差がついてしまった…もっと頑張ろう。素晴らし景色に出会えて本当に来てよかったと思えた山行だった。同行させていただきありがとうございます。
今週もやってきた水曜日、今日は水友に参加して白山釈迦岳に行ってきた。2月の白山参りで行けなかった東高山尾根を登るルートでいつもの水友メンバー3人で挑んだ。YSHRさんは午後から仕事なのでスタートは0時半、天気はイマイチの中スタートした。今日も睡眠時間は3時間、これだけ寝れれば問題ない。
YSHRさん先頭にプチラッセルでダッシュしていった、僕は足の爪が痛くてスピードが出ないので追いつくことはなかった。小松のおじさんも追いつくことはなかった。百万貫岩を過ぎて工事用の橋を渡り宮谷林道を進んでいく。休憩なしで引っ張っていく、鬼のようでした。カナキ谷のブリッジを渡り宮谷川のブリッジを探す、雨の影響で無くなったのか見当たらない。右岸を上流に行くと930m地点でブリッジがあり際どく渡る、そして1000m地点で尾根に取付く谷に着いた。ここまでYSHRさんが引っ張ってきた、今日はすんごい元気だ。
爪が痛いので小松のおじさんがこの先ラッセルしていく、今日は完全お客さんになるのだろうか…しかしプライドが許さんぜよ。登りになると爪の痛みが和らいできた、標高差350mの鞍部を登り上げこの先はラッセルを買って出た。痩せ尾根は雪庇があるから気を付ける。長い暗闇から解放されると安定の癒しの森が現れた。釈迦岳周辺はブナの原生林が密集している癒しの山です。そして夜明けと同時にガスが晴れて別山がドン、振り返れば雲海…初めて見る景色にモチが上がる。
視界があればこっちのもん、ガシガシ登っていくだけだけど1700mを超えたあたりから風地獄になってきた。防寒をして進む。中々の地獄風だ。山頂まで残り150m、射程圏だけど地獄風で前に進めない、アイゼンがあれば歩けるが持ってきていない。コーエーは50mほど下にいてそこは風がまだマシだった。一旦下降する、スキーで降りれないからウィペットをブレーキに尻で降りた。YSHRさんと合流して作戦会議、尾根は歩けないからシールをはがして丸岡谷に滑り込んで山頂まで詰めることにした。
これ正解、地獄風を避けながらピークを目指す、山頂直下の稜線に登り上げると大汝と御前がドン、これを見たかったのです。写真を撮ったらピークへ、着いたぜ爆風、YSHRさん風に飛ばされて転倒…。でも記念写真を撮る。そして基部まで逃げた。ここでシールを剝がしたら登り返しなしでカナキ谷の手前まで滑り込める完璧なルート、早く逃げよう。
写真を撮り合い安全地帯まで滑り降りた。ん…振り返ると誰もいないべ。しばらく待つが来ない、とりあえず風の無い所まで行こう…とその時おじさんの声が聞こえた。100mほど上に確認するが動かない。何か事件でもあったんだろうか。待つことにした。10分ほど待ち滑り込んできた。何かあったのかい?YSHRさんが雪崩に巻き込まれたそう。50mほど流されシールで登ってくるのを確認して滑り込んできた。やっぱ事件だったのか。合流するまで待とう。更に30分ほど待ってYSHRさんが来た。一旦登り返したらお替わりがあったらしくまた流されたらしい…無事でよかった。
さあ安全にカリカリ斜面をぶっ飛ばす、帰りも危険がたくさん、無事に登り返し点まで滑り込んだ。小松のおじさんは太ももがパンパンだとか。登り返したら快適、工事用の橋まであっという間でした。おじさんは今日も使い物にならないから僕がトレースをならしていく。長い林道も百万貫からなので精神的にもよっちゃんだった。そして白峰ゲートに到着、ちょうど12時間だった。今日もオジンは元気だった。しばらくでYSHRさんが到着、仕事があるので先に帰ってください、おじさんの下山を待ちます。
今日も遅い、LiSAでも聴いて待とう。おじさんも紅蓮華の歌詞のように強くなれる理由を知ってくださいな…。30分後に無事到着、お疲れさんでした。。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する