鳥海山 (矢島口)
- GPS
- 04:50
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,248m
- 下り
- 1,232m
コースタイム
天候 | 快晴 微風〜弱風 山頂付近以外はほとんど風がなく、登りの時は暑い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・山頂まで雪は途切れることなくつながっている。祓川ヒュッテから旗竿が立ててあるが、もっと積雪のあった時期に設置されたのか、一部は藪の中を通っており、スキーでの通過が困難な箇所があった。 ・積雪はこの時期としては多いと思われる。雪質も、早朝の時間帯は硬かったが氷ではなく、それも日照があったために直ぐに緩み始めていた。 ・雪があちこちで割れ始めているので、滑る際は慎重に。落ちても今日の時点では大事には至らないだろうが、落ちないに越したことはない。 ・登山者は大変多い。2つの登山口からの登山者が途切れることなく見られた。多くの人がスキーやスノーボードを持参していた。 ・七高山周辺の外輪山は既に雪がなく、新山へ行くには岩場・ガレ場をスキーブーツで歩かなければならなかった。七高山から一度下った登るが、下りの時に落石注意。 |
写真
感想
昨日の吹浦口からの往復に続いて2日連続で鳥海山を登って滑った。今回は山頂(最高点)への最短ルートと思われる矢島口(祓川ルート)を選んだ。早朝4時30分頃駐車場に到着した時には既に太陽は上がっていて、ちょうど山が紅く染まっている頃だった。昨日に続き、この日も快晴。今のこの時期の日の出は早いので、車中泊や山中泊をしないと、モルゲンロートの時間はクルマでの移動中になってしまうことが多い。駐車場には車中泊と思われるクルマが何台かいたが、まだ就寝中なのか既に出発済なのか、人の動きがなく、しんとしている。が、こちらはこの山行後、約600kmの運転もあるので、さっさと支度をして歩き始める。アウターは登りでは着ないだろうと予想してザックに入れた。
祓川ヒュッテの横を通って雪原に出、スキーを履いて歩き始める。前後左右に人の姿はないが、前方にくっきりと山頂方向が見える。朝5時過ぎのスタートだったが、風もなく寒さも感じない。歩き始めると日差しが強いので暑さを感じるようになる。前日の吹浦口からの行程は風に苦しめられたが、この日はそよ風と言って言い程度の風しかない。
ヒュッテからずっと旗竿が立ててあり、初めてこのルートを歩く者にとっては有り難いが、このルートを忠実に辿ると、所々藪の中に入ったり、スキーでの登降が困難な場所(急斜面など)に連れて行かれることが分かった。よって、目安にはするものの、ところどころで自分にとって歩き易い方向へ逸れて登ることにした。斜度は全般的に緩やかであり、細かくジグザグを切って登る箇所はなかった。また、雪質も少し硬い箇所があったものの、快晴のもと、太陽に照らされて各所で既に緩み始めていたので、比較的楽に標高を稼ぐことができた。
歩き始めて3時間弱で七高山到着。山頂からは360度の大パノラマが広がっていた。前日は風が強くて強くて、大の大人が立っていても時折煽られる程だったが、この日は弱い風が吹いているだけ。絶好の登山日和だった。ここで、ここまで着ていた防風性のあるミドラーを脱いで、アウターを着る。七高山から新山方面を見ると、つぼ足で歩いた跡がくっきりしており、時間が早いのと、こんな好天で来られることは滅多にないと思い、スキーはデポして新山を往復することにした。既に雪が消えて地面が見え始めた外輪を5分ほど下り、そこからガレ場を更に少し下る。登山靴であれば何でもないガレ場も、スキーブーツでは勝手が違う。また、雪面に降りる当たりは浮き石が多く、気を遣いながら降りて行く。一回雪面に降りれば、あとは締まった雪の上を歩くだけなので、新山までの道のりは楽勝だった。アイゼン・ピッケルが要るか?とも思ったが、ダブルストックで十分だった。
新山のトップに登りしばらく当たりを見渡す。七高山と標高はほぼ同じなので、眺めが大きく変わるわけではない。しばらく休憩した後、元来た道を登って七高山へ戻る。途中、ボードを背負った登山者とすれ違ったが、どこを滑るのだろうか。
七高山に戻った後は、滑る準備を始める。山頂から雪がつながっているが、狭いので斜滑降で少し高度を落としてから手頃そうな斜面を選んでドロップ。下から続々と登って来るスキーヤー、ボーダーの脇をすり抜けて滑っていく。雪質は適度なザラメで、滑っていて大変気持ちよい。が、ところどころ雪が割れているので、あまり調子に乗ってカッ飛ぶと、割れ目に落ちそうになる。早朝の時間にはほとんど見掛けなかった登山者、スキーヤー、ボーダーも、自この時間には続々と登ってきていて、ギャラリーが多いような気がして落ち着かなかった。簡単な斜面で転けたりしなくて良かった。
祓川ヒュッテまで1,000m以上の標高差があるが、30分程度で降りてこられた。途中、太ももが言うことを聞かなくなるので、ゆっくり止まりながら降りてきたが、それでも30分ほどなので、本当にスキーが上手な人ならこの半分くらいの時間で降りてこられるのではないか?駐車場まで戻ってくると、ある程度予想はしていたが、ガラガラだった駐車場は満杯になっていた。やはり人気の山の人気のルートだと再認識した。
駐車場に戻った時、まだ10時前だったが、先が長いのでそそくさと荷物をまとめて出発した。矢島口の駐車場まで埼玉の自宅から往復すると、1,200km弱あるので、そう易々と来ることはできないが、良い斜面であることは間違いない。家からの距離がもう少し短ければ、と思うが、それは関東に住む山スキーヤーなら皆思うことではないか。
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