鎌ヶ岳(宮妻峡から鎌尾根&カズラ谷)


- GPS
- 07:28
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 942m
- 下り
- 1,019m
コースタイム
天候 | 曇のち晴れ スタート時18℃、山行中は14〜18℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは見当たりませんでした。 宮妻峡から水沢峠登山口までは林道歩きです。 水沢峠までは一部急登区間がありますが、危険箇所はありません。 水沢峠から水沢岳の間に、”馬の背”と呼ばれる風化花崗岩地帯があり、滑落注意。 水沢岳から岳峠までが”鎌尾根”と呼ばれる県界稜線で途中、”きのこ岩””衝立岩”と呼ばれる難所があるが、いづれも迂回可能です。 岳峠から鎌ヶ岳山頂までは花崗岩の上を急登します。段差があるところでは、足の位置に注意が必要です。(膝を岩に当てないように・・・) 鎌ヶ岳からの下りは、後ろ向きに下りた方が安全な箇所もあります。 カズラ谷の下りは危険箇所はありませんが、風化花崗岩のマサ土が”U字溝”のような形状になった区間も多く、靴裏全体で下りないと滑るかも知れません。 |
写真
感想
嫁はんは親孝行のため帰省中で今週もソロとなりました。
行き先は嫁はんが「二度と行きたくない!」とほざいた鎌尾根としました。
ソロを奇貨として、車中前泊(東名阪道・御在所SA下り線)し、6:20には宮妻峡に着いていました。この時点でキャンプ場の上の駐車場に1台、今回駐車したその奥の駐車スペースには一番乗りでした。
用意を済ませて、6:40にスタートしました。(GPSのログは何故か今回、スタートからしばらくの間、欠落しています。スタートとラストは同地点です。)
スタートが早かったので、過去2回は寄っていなかった”不動の滝”に寄り道しました。私の足で往復・写真撮影で10分くらいでしょうか。
水沢峠登山口までは、舗装路の林道(一部地道もあります)区間です。
登山口から水沢峠までは、谷筋の急登や植林のトラバース・・・とバラエティに富んでおり楽しいコースです。しかし、この時期、花は少なめです。昨年(5/5)は”忘れな草(forget-me-not)”がたくさん出迎えてくれましたが・・・。
また、今回気付いたことはコースが整備され、指導標も増強されているということです。これでコースを見失うことはなさそうです。
水沢峠からは、すぐに水沢岳に向かって急登が始まります。難所の”馬の背”に向かう途中で本日初めて後続者に追いつかれました。鈍足の私は当然のことのように道をお譲りしましたが、年配の男性と妙齢の女性のペアです。男性の言葉使いから類推して”ガイドさん連れのハイカー”かなと思いました。
嫁はんが鎌尾根を嫌う最大の理由となった”馬の背”ですが、私には今回も何ともありませんでした。(靴底のフリクションが確保されているという大前提がありますが・・・)
水沢岳ではバナナ休憩、私の到着と同時に休憩中だった件のペアはスタートされました。ここから”きのこ岩”までは快適な稜線コースとなります。
きのこ岩はハナからザレ場を下りる選択はありません。左側が迂回路となっています。途中でザレ場をトラバースする局面がありますが、滑落しても命にかかわることはないと思われます。(但し、急がず慎重に!)
その後、衝立岩までは快適な稜線コース、衝立岩も巻いて登れます。しかし、段差が大きく鎖も設置されています。木の根っこもフル活用して段差を最小にして登りました。
衝立岩を過ぎると鎌尾根の核心部となるアップダウンの繰り返し、楽しくもあり辛くもあり・・・、この辺りまで来ると、多くのハイカーと行き交うこととなりました。追いつかれた場合は当然、道を譲るケースが殆どです。
その中で、鎌ヶ岳方面から来られた男性の余りの軽装に声を掛けました。「家族で鎌ヶ岳へ武平峠から登り、家族を待たせて歩いて来た。」とのことでした。咲いている花のこと(名前と時期)など話をさせてもらいました。そのあと、鎌ヶ岳山頂に向かう途中でその男性は私を追い越して山頂に戻って行かれました。
岳峠へ下りる道では祖父(後でわかりました)に連れられた幼い孫の姉弟がお爺ちゃんの指導を受けながら下りに挑戦中でした。お爺ちゃんが厳しくもやさしく、ストックの突き方、次に何を手掛かりするか、足はどこに置く・・・、と指導されておりました。
岳峠で私が先行しましたが、お姉ちゃんは途中、立ち止まって休憩中の私をすいすいと追い抜いて行きました。身長から考えると”崖”のような岩を難なく越えて行く姿は将来のアルピニストを予感させます。
鎌ヶ岳山頂は大人気で、まずは座る場所を確保することから開始です。
湯を沸かし始めてすぐに、「神社(天照皇大神宮)の儀式を行うので、よろしかったご一緒に・・・」とのアナウンスがありましたので、参加させていただきました。
風雪に耐えてきた前の社も傷みが酷く、建て替えたとのことでした。武平峠から人力で担ぎ上げたそうです。あまり見ることのない折板(セッパン)のお社ですが、神主役男性の祝詞(ノリト)も中々のものでした。
一緒にお参りさせていただきましたが、お賽銭を上げていなかったので、後で独りで”二礼二拍手一礼”でお参りさせていただきました。(お神酒を勧めていただきましたが、下戸なので残念でした。)
下山中も次から次へ頂上を目指す方々が続きます。鎌ヶ岳恐るべし!
岳峠での休憩からスタートされた男性に頂上の状況を問われ、「昼食が取れる場所は結構あるが、如何せん人が多すぎる。」と申し上げたところ、ここで昼食にすると岳峠に戻られました。(大正解と思います。)
カズラ谷の下山コースは前2回は取っ付きが”藪漕ぎ”状態だったのが、笹のトンネル状態くらいに改善されていました。
途中、雲母峰への分岐で男性が立ち止まっておいででした。「馬の背尾根はこちらで良いのでしょうか?」との問いに、”馬の背尾根”を知らない私は返答に窮し、「どちらに下りられたいのですか?」と聞くと、「三岳寺・・・」とのことでまた「・・・」、私にとってこの山域での”馬の背”は今日辿った水沢峠と水沢岳の間にあるところ、”三岳寺”は藤内小屋から入る”山岳寺”しか思い当たりませんでした。
そこでやっと地図が出てきて、馬の背尾根と三岳寺の位置が判明し、「現在地点がここなので、この道で正解です。」と申し上げることが出来ました。(やっぱり、地図の携行は必要です!)
後は、カズラ谷をひたすら下ります。途中、件のお爺ちゃんと孫姉弟のパーティに出会いましたが、お爺ちゃんに「将来のアルピニストですね?」と申し上げると、「なってくれれば良いのだか・・・」と満更でもないない様子でした。
そうして、無事カズラ谷を下り駐車スペースに下りてこられました。鈍足の私でもスタートが早いと2時台の下山が可能でした。
その後、満車表示のアクアイグニスを横目に見て、今回も”ホテルウェルネス鈴鹿路(600円)”で日帰り入浴をし、帰途につきました。
今回山行のトピックス・・・
先週のソロ山行で気付いた水分補給が疎かになる(億劫になる)という命題を解決すべく、久しぶりのハイドレーションの使用としました。(オスプレイの3肇織ぅ廖
中身はペットの水2函椹堡里離ラッシュアイス2個(400ml)、2時間くらいは冷たい水が供給されていました。その他の水分は、アクエリアス(ゼロカロリー)500ml×2本(内1本を消費)、緊急予備水としてペット500ml。
昼食のにゅう麺の調理に450mlを使い(スープは全部飲みました)、帰宅してハイドレーションの中身を出してみると400ml残っていましたので、山中で2.5箸凌緤を消費した計算になります。尾籠な話で恐縮ですが・・・、トイレは御在所SAで済ませたあと、下山後の温泉まで行きませんでした。(いつものパターンです。)
今回の特徴としては、久しぶりに登山パンツ(モンベルのニッカー)にまで汗染みが出来ていました。(鎌ヶ岳山頂で気付きました)
知らない人が見ると”失禁状態”に見えたかも知れません。過去にも夏場の山行では良くあることで、自分的にはまったく気にしていません。
ファイントラックの”フラッドラッシュパワーメッシュ ノースリーブ”(ドライレイヤー)とモンベルの”ジオライン”(ベースレイヤー)のお蔭で、汗冷えや濡れたことによる不快感は一切ありませんでした。
フラッドラッシュアクティブスキンTM ロングスリーブは夏山には不向きです。私はこれを昨年7月、行者還トンネル西口〜八経ヶ岳ピストン時に着用して、死にそうな目に遭いました。冬山では快適ですが・・・。
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