【雲母峰・鎌ヶ岳・水沢岳】鈴鹿一の男前峰を前衛のキラキラネーム峰から
- GPS
- 07:23
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,299m
- 下り
- 1,327m
コースタイム
- 山行
- 6:55
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 7:22
天候 | 晴れ☀️ 霞がきつい(pm2.5) 稜線では爆風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
5.6台停められる トイレ無し |
写真
感想
思いもしない4連休の機会を得た。13(土)は雨降り、14(日)はkameさん、kouファミリーと仙ヶ岳登山。この日から家族は九州へ出かけているので帰宅する必要はない。車中泊して翌日15(月)も鈴鹿の山に登ろうと考える。
仙ヶ岳の山行を終えkameさんやkouファミリーと坂本棚田でお別れしたあとbeggio(ベジ)さんに連絡をとってみる。ベジさんは大抵月曜日が休日なので翌日ご一緒していただけないだろうかと目論んだのだ。しかしこの日に山行を終えて帰宅されたばかりで翌日は休日ではあるものの家を出にくいと仰る。なるほど当然だ。残念だが翌日は一人で登ろう。
ベジさんにも行き先を相談し、未踏の雲母峰に訪れることにする。鈴鹿市内でスーパー銭湯に浸かり夕食を摂って、コンビニ駐車場で一夜を明かす。
雲母峰と書いてキララ峰と読む。昔は黒雲母を産出したとのことだ。四日市側からは独立峰のように見える。麓の人々にとってはシンボル的な山なのだろう。地元の学校の校歌には雲母峰の名前が歌詞に登場するという。
雲母峰へは岳不動からのルートと独標尾根ルートがある。宮妻峡へと下ることを想定して後者を選ぶ。
雲母橋登山口から林道を歩き、やがて植林地の斜面に取り付く。よく整備された九十九折の登山道を一気に標高を上げてゆく。同時に朝陽も高度を上げてきて暖かい陽射しが差し込んでくる。視界が広がり四日市や鈴鹿の街を眺める。しかし今日は風景がぼやけている。
尾根の肩に上がると自然林となる。馬酔木の花がたくさん咲き始めている。歩き易い尾根道が続いてゆく。p735を過ぎて次の小ピークに差し掛かるときには樹間から鎌ヶ岳の山容が見えた。かなり遠くに見える。
やがて雲母Ⅱ峰と呼ばれるピークに到着する。ここは雲母峰本峰の南東に位置しており東側の眺望が広がる。今日はpm2.5による霞が残念だ。プラスチックのトタンに囲まれた休憩ベンチが設置してあった。
Ⅱ峰から本峰は直ぐで10分も要しないぐらいだった。雲母峰山頂に登頂。888mという縁起の良い標高の山頂には三角点があった。点名は吉良良山だ。これまた縁起がいい名前だ。まさにキラキラの山だなぁと思う。
雲母峰をあとにして鎌ヶ岳へ向かう。鎌ヶ岳へは長い長い尾根道で繋がっている。とても歩き易い稜線が続いてゆく。途中の小ピークp791は巻き道があるのだが尾根道で上がってみた。平凡なピークには愛工大WV部作の素敵な道標が設置してあったのだが、これには雲母西独標と記載されていた。
これを少し進んだ鞍部に分岐点が現れる。ヤマレコマップには軌跡が無いルートが湯の山温泉の方へ続いているようだ。道標には至・稲盛谷と書いてある。!。あの花が見つかって花の名前の由来となった谷(山?)へ行けるのか⁉︎とても気になるが今日は鎌ヶ岳へ向かおう。
やがて尾根道には白い砂が目立つようになってくる。松の木がたくさん生えている。随所で御在所岳や入道ヶ岳の雄姿が見える。そして目指すべき鎌ヶ岳が徐々に近づいてくる。
このルートに限らず、鎌ヶ岳へ登るとき、その鋭く勇ましい山容の男前の岩山が、次第に迫って来るのを感じながらの山行はとても魅力的だ。
白い砂と花崗岩の奇岩が特徴的な「白ハゲ」あたりでは特に周囲の山々の眺望が素晴らしい。
山毛欅の麗樹をいくつか見上げながら、鎌ヶ岳への主稜・県境尾根に上がる。岳峠である。ここまで来れば山頂はもう一息だ。しかし鎌ヶ岳の岩の巨大な壁が目の前に立ちはだかる。かなりの迫力で一瞬怯んでしまう。が右側を巻き気味に登ってゆくとあっと言う間なのだ。
山頂の祠に手を合わせ、周囲を眺望する。少し霞が強いものの充分な好展望だ。しかしそれにしても風が強い。身体が冷えていまう前に山頂を後にする。
と、南側を観ると鎌尾根が視界に入る。とてもいい稜線だといつも思う。帰路は来た道を少し戻った分岐点からカズラ谷を宮妻峡へ下るつもりをしていた。しかしこの鎌尾根を見てしまうと歩きたくなるのは私だけではないだろう。オカマのオネェの魅力に今日も負けてしまう。
鎌尾根を水沢岳へ向かうことにする。幾つもの小ピークを越えたり巻いたりしながら南進してゆく。とても楽しい稜線歩きだ。爆風に煽られながらもときどき立ち止まっては振り返り、歩いてきた尾根道と鎌ヶ岳の勇姿を眺める。
鎌ヶ岳はとくに南側から見る姿が最もカッコいいと個人的に思う。
こんどは水沢岳が目の前にドーンと現れる。水沢岳の北側にはキノコ岩と呼ばれる奇岩地帯がある。ザレた小石で歩きにくい斜面を登り切ると水沢岳の山頂だ。三等三角点があった。
お腹が空いたのでお昼にしたいのだが、稜線上は風が強いので水沢峠の方へ少し下った風下の好展望地で入道ヶ岳の雄姿を眺めながら食事にした。
水沢峠から宮妻峡へは初訪のルート。しばらくは荒れた道の急坂下りが続く。激下りを終えて谷に降り立った所で見上げると、大岩の隙間から美しい水が滴り落ちる光景に出逢う。
写真に納めても綺麗に写りそうにはないのだがiPhoneカメラを向けているときのことだ。「パチーン❗️」と高く大きな音が響いた。と思ったら目の前を小さな物体がもの凄いスピードで横切って行った。
どうやら小石の落石が私の直ぐ近くの岩に当たって方向を変え、横向きに一直線に飛んでいったようだ。一瞬の出来事。こんなのが身体に直撃したら、一体どんなことになるのだろう。
そんな恐怖を感じながら谷沿いの道を下ってゆく。途中の道標に「不動の滝」と書いてあるので寄り道してみる。
素敵な渓谷に迫力ある2段の滝があった。流れ落ちる水も美しい。
そしてその滝へ往復する道中には、早くもショウジョウバカマの花が咲いていた。
久しぶりに厳しい冬になると聞いていたが、結局は雪も少なく暖冬だったこの冬。春の訪れも早く、花々の開花も早いようだ。
幾度か訪れた雪山も楽しかったが、やはり暖かくて緑と花満載の山が好きなウリさんにとっては、本当にいい季節になってきて幸せな気分だ。
uriさん、前日に続いての鈴鹿の山歩き、お疲れ様でした。
前日は風が強くて大変でしたが、この日はそれに加えてPM2.5まで
かかっていましたか。
キララ、三角点の名称としては、そう書かれているんですね。
国土地理院の地形図上では、しっかりと『雲母』と書かれている
んですがね。
このルートも、私の計画の中には数年前から登録されてはいるの
ですが、なかなか行けてなくて。ヒルが出る前に行きたくなって
きました。その前に、別ルートもありましたね
また、よろしくお願いします🤲
kameさん、
一昨日はありがとうございました😊
土曜の晩はワクワクと翌朝の早起きで眠れず、昨晩は車中泊で眠れず、その癖よくもまぁ調子良く山歩き出来るものです😅
初訪の雲母峰は想像以上に楽しめました。序盤はのんびりと静かな山歩き、鎌への尾根は快適ながらも変化があって面白い。
暴風と霞があったものの、突然の思い付きで訪れた割には良い山行になりました。ラストのロングな舗装路歩きには閉口しましたけど😂倉庫代わりの自家用車には折り畳み自転車も常に積んでおかないといけませんかね。
また鈴鹿へ足を向けられる際はお声かけくださいね。私も鈴鹿は全然歩けてませんので、気になるルートあれば是非ご一緒させていただきます😃
ウリさんこんにちは。
いつもながらお元気ですこと。雲母峰へは上がったことが無いのでどんなルートで上ろうかとプランニングしたこともありますが、この周回ルートもあるんですね。
キャンプ場にチャリデポしておきたいところですが、最後の登り返しは辛そうだな…
「不動の滝」という綺麗な滝もあるんですね。水沢峠からのルートは踏めてないのでこのルートいいですね。落石は怖いけど。
そうそう、ウリさんのメット姿ってレコで見たかな? ピッケルにヘルメット、物入りですね〜
ののさん、こんばんは😊
ベジさんには前日突然にお声かけしたのですが、さすがに彼も2日連続の山は気が引けるようで断られちゃいました〜
雲母峰は鈴鹿の主稜線から外れた感じですし、鎌ヶ岳山頂から俯瞰ぎみに眺める標高900mに満たない山ですので、キラキラの名前とは裏腹に少し地味な印象ですよね。
でも普段滅多に眺める事のない四日市側からのその山容はスケールの大きな独立峰のように見えました。
前日に引き続いての鈴鹿での山行で、突如思い付きで計画した山、ルートでしたが、意外にも歩きごたえも変化もあり、満足感のある楽しい山行になりましたよ。
余裕があれば水沢峠から入道ヶ岳まで行ってしまった方がより充実したものになるでしょうが、健脚者向けになりますね。
水沢峠から下ると途中の不動の滝はかなり見応えがあるのですが、林道&舗装路歩きは長すぎます。お得意のチャリデポスタイルが望ましいですね。
西穂高に登った時に被っていたヘルメットがあるのですが、これは登山用ではなくロードバイク用の物ですので、落石対策と同時にチャリデポスタイルの山行にはもってこいでしょうか😁
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