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Yamareco

記録ID: 2998463
全員に公開
ハイキング
御在所・鎌ヶ岳

【雲母峰・鎌ヶ岳・水沢岳】鈴鹿一の男前峰を前衛のキラキラネーム峰から

2021年03月15日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:23
距離
15.0km
登り
1,299m
下り
1,327m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:55
休憩
0:27
合計
7:22
6:25
11
6:36
6:36
60
7:37
7:39
2
7:41
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6
7:47
7:49
3
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7:53
57
8:50
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5
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7
9:03
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24
9:29
9:30
7
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20
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25
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11:05
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6
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47
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31
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13:12
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42
13:54
13:54
0
13:55
ゴール地点
天候 晴れ☀️
霞がきつい(pm2.5)
稜線では爆風
過去天気図(気象庁) 2021年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
独標尾根登山口(雲母橋登山口)の駐車スペースに
5.6台停められる
トイレ無し
雲母峰(キララミネ)の登山口へ向かう途中、
水沢町や宮妻町では広大な茶畑が広がっている。
2021年03月15日 05:57撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 5:57
雲母峰(キララミネ)の登山口へ向かう途中、
水沢町や宮妻町では広大な茶畑が広がっている。
独標尾根登山口からスタート。
2021年03月15日 06:25撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 6:25
独標尾根登山口からスタート。
昇る朝陽。
2021年03月15日 06:30撮影 by  iPhone 8, Apple
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昇る朝陽。
四日市方面。霞が強い。
2021年03月15日 06:52撮影 by  iPhone 8, Apple
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四日市方面。霞が強い。
尾根に上がると美しい自然林に。
2021年03月15日 06:56撮影 by  iPhone 8, Apple
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尾根に上がると美しい自然林に。
馬酔木がたくさん咲き始めている。
2021年03月15日 06:59撮影 by  iPhone 8, Apple
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馬酔木がたくさん咲き始めている。
白も。
2021年03月15日 07:00撮影 by  iPhone 8, Apple
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白も。
尾根上から鎌ヶ岳が見えた。遠いな。
2021年03月15日 07:24撮影 by  iPhone 8, Apple
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尾根上から鎌ヶ岳が見えた。遠いな。
雲母峰が迫る。(これはⅡ峰か)
2021年03月15日 07:24撮影 by  iPhone 8, Apple
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雲母峰が迫る。(これはⅡ峰か)
雲母Ⅱ峰に登頂。
2021年03月15日 07:37撮影 by  iPhone 8, Apple
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雲母Ⅱ峰に登頂。
好展望はpm2.5のベールの中に。
2021年03月15日 07:38撮影 by  iPhone 8, Apple
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好展望はpm2.5のベールの中に。
雲母峰(本峰)に登頂。こちらは展望無し。
2021年03月15日 07:46撮影 by  iPhone 8, Apple
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雲母峰(本峰)に登頂。こちらは展望無し。
三角点。888.1m。点名・吉良良山。
2021年03月15日 07:47撮影 by  iPhone 8, Apple
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三角点。888.1m。点名・吉良良山。
山頂直下より鎌ヶ岳を見る。少し近づいた。
2021年03月15日 07:51撮影 by  iPhone 8, Apple
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山頂直下より鎌ヶ岳を見る。少し近づいた。
うぢゃうぢゃ〜とカワラタケ。
2021年03月15日 07:57撮影 by  iPhone 8, Apple
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うぢゃうぢゃ〜とカワラタケ。
快適な尾根道。
2021年03月15日 08:01撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 8:01
快適な尾根道。
樹間から入道ヶ岳を見る。
2021年03月15日 08:07撮影 by  iPhone 8, Apple
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樹間から入道ヶ岳を見る。
p791は雲母峰西独標と。
2021年03月15日 08:11撮影 by  iPhone 8, Apple
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p791は雲母峰西独標と。
稲盛谷への分岐。
ヤマレコマップに軌跡が無いのだが…
あの花は咲くのだろうか…
気になる。
2021年03月15日 08:19撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 8:19
稲盛谷への分岐。
ヤマレコマップに軌跡が無いのだが…
あの花は咲くのだろうか…
気になる。
白い砂の尾根道に。
2021年03月15日 08:23撮影 by  iPhone 8, Apple
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白い砂の尾根道に。
白ハゲ。
2021年03月15日 08:48撮影 by  iPhone 8, Apple
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白ハゲ。
奇岩がたくさん出てきた。
2021年03月15日 08:53撮影 by  iPhone 8, Apple
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奇岩がたくさん出てきた。
鎌ヶ岳(右)。かなり近づいた。
2021年03月15日 08:53撮影 by  iPhone 8, Apple
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鎌ヶ岳(右)。かなり近づいた。
御在所岳。
2021年03月15日 08:53撮影 by  iPhone 8, Apple
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御在所岳。
モアイ像が寝てるかのような奇岩群。
2021年03月15日 08:54撮影 by  iPhone 8, Apple
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モアイ像が寝てるかのような奇岩群。
雲母峰と歩いてきた稜線。
2021年03月15日 08:55撮影 by  iPhone 8, Apple
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雲母峰と歩いてきた稜線。
奇岩と御在所岳。
2021年03月15日 08:55撮影 by  iPhone 8, Apple
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奇岩と御在所岳。
菰野町観光協会設置の素敵な道標。
2021年03月15日 08:57撮影 by  iPhone 8, Apple
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菰野町観光協会設置の素敵な道標。
山毛欅の麗樹。
2021年03月15日 09:01撮影 by  iPhone 8, Apple
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山毛欅の麗樹。
岳峠。県境稜線に這い上がる。
2021年03月15日 09:28撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 9:28
岳峠。県境稜線に這い上がる。
目の前に立ちはだかる鎌ヶ岳の断崖絶壁。
2021年03月15日 09:29撮影 by  iPhone 8, Apple
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目の前に立ちはだかる鎌ヶ岳の断崖絶壁。
右から巻くように登る。
2021年03月15日 09:30撮影 by  iPhone 8, Apple
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右から巻くように登る。
断崖絶壁はこの斜度だ。
2021年03月15日 09:30撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 9:30
断崖絶壁はこの斜度だ。
のこぎりの刃のようなギザギザの鎌尾根。
2021年03月15日 09:32撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 9:32
のこぎりの刃のようなギザギザの鎌尾根。
鎌ヶ岳山頂に。
2021年03月15日 09:38撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 9:38
鎌ヶ岳山頂に。
鎌ヶ岳に登頂。1,161m。
久しぶり、1年半ぶりかな。
2021年03月15日 09:40撮影 by  iPhone 8, Apple
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鎌ヶ岳に登頂。1,161m。
久しぶり、1年半ぶりかな。
雨乞岳とイブネ。
2021年03月15日 09:40撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 9:40
雨乞岳とイブネ。
御在所岳。
2021年03月15日 09:41撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 9:41
御在所岳。
朝から歩いた雲母峰。
なんと遠くから来たものだ。
2021年03月15日 09:41撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 9:41
朝から歩いた雲母峰。
なんと遠くから来たものだ。
○○と煙は高いところが好き。
○○なウリさん、腰に手をあてる😁
2021年03月15日 09:48撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 9:48
○○と煙は高いところが好き。
○○なウリさん、腰に手をあてる😁
鎌尾根を眺めるとその魅力に負ける。
水沢岳まで行くことにする。
(中央奥の双耳峰は前日kameさんkouファミリーと訪れた仙ヶ岳)
2021年03月15日 09:50撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 9:50
鎌尾根を眺めるとその魅力に負ける。
水沢岳まで行くことにする。
(中央奥の双耳峰は前日kameさんkouファミリーと訪れた仙ヶ岳)
鎌尾根から更にイワクラ尾根を進んだ先の入道ヶ岳。
2021年03月15日 09:50撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 9:50
鎌尾根から更にイワクラ尾根を進んだ先の入道ヶ岳。
一つ目のピークから鎌ヶ岳を振り返る。
2021年03月15日 10:19撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 10:19
一つ目のピークから鎌ヶ岳を振り返る。
綿向山〜雨乞岳が綺麗に見える。
2021年03月15日 10:27撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 10:27
綿向山〜雨乞岳が綺麗に見える。
まだまだ続いてゆく鎌尾根。
2021年03月15日 10:27撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 10:27
まだまだ続いてゆく鎌尾根。
再び鎌ヶ岳を振り返る。
左は御在所岳。
2021年03月15日 10:32撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 10:32
再び鎌ヶ岳を振り返る。
左は御在所岳。
雲母峰と入道ヶ岳の間の谷。宮妻峡。
2021年03月15日 10:34撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 10:34
雲母峰と入道ヶ岳の間の谷。宮妻峡。
西側に美しい源頭部があった。
2021年03月15日 10:49撮影 by  iPhone 8, Apple
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西側に美しい源頭部があった。
鎌ヶ岳と雲母峰。
2021年03月15日 10:51撮影 by  iPhone 8, Apple
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鎌ヶ岳と雲母峰。
山毛欅の林に。
2021年03月15日 10:53撮影 by  iPhone 8, Apple
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山毛欅の林に。
崩落地から鎌ヶ岳。
この辺りから眺める鎌ヶ岳が一番カッコいいかな。
2021年03月15日 10:55撮影 by  iPhone 8, Apple
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崩落地から鎌ヶ岳。
この辺りから眺める鎌ヶ岳が一番カッコいいかな。
目の前に水沢岳が迫ってきた。
2021年03月15日 11:01撮影 by  iPhone 8, Apple
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目の前に水沢岳が迫ってきた。
雲母峰を眺める。
2021年03月15日 11:02撮影 by  iPhone 8, Apple
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雲母峰を眺める。
ザレた斜面にキノコ岩。
2021年03月15日 11:05撮影 by  iPhone 8, Apple
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ザレた斜面にキノコ岩。
キノコ岩と鎌ヶ岳。
2021年03月15日 11:07撮影 by  iPhone 8, Apple
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キノコ岩と鎌ヶ岳。
水沢岳に登頂。1,029.7m。
2021年03月15日 11:11撮影 by  iPhone 8, Apple
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水沢岳に登頂。1,029.7m。
三等三角点。
2021年03月15日 11:12撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 11:12
三等三角点。
イワクラ尾根と雄大な入道ヶ岳。
2021年03月15日 11:14撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 11:14
イワクラ尾根と雄大な入道ヶ岳。
水沢峠に。
右上から急坂を下りてきた。
2021年03月15日 12:00撮影 by  iPhone 8, Apple
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水沢峠に。
右上から急坂を下りてきた。
水沢峠から急坂を下りきったところで。
清流が滴り落ちる大きな岩盤を見上げていたら、
小さな落石が物凄い速度で落ちてきた。
2021年03月15日 12:07撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 12:07
水沢峠から急坂を下りきったところで。
清流が滴り落ちる大きな岩盤を見上げていたら、
小さな落石が物凄い速度で落ちてきた。
岩の壁に囲まれた谷を振り返って。
2021年03月15日 12:09撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 12:09
岩の壁に囲まれた谷を振り返って。
早くもショウジョウバカマの花が。
2021年03月15日 12:40撮影 by  iPhone 8, Apple
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早くもショウジョウバカマの花が。
不動の滝に。
2021年03月15日 12:43撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 12:43
不動の滝に。
美しい不動の滝。
2021年03月15日 12:44撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 12:44
美しい不動の滝。
再びショウジョウバカマ。
2021年03月15日 12:49撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 12:49
再びショウジョウバカマ。
林道から水沢岳を振り返ると、意外にも鋭くピラミダルな山容。
2021年03月15日 13:00撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 13:00
林道から水沢岳を振り返ると、意外にも鋭くピラミダルな山容。
林道脇の陽当たりのよい場所にはスミレがたくさん咲いていた。
2021年03月15日 13:05撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 13:05
林道脇の陽当たりのよい場所にはスミレがたくさん咲いていた。
宮妻峡キャンプ場に。
2021年03月15日 13:16撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 13:16
宮妻峡キャンプ場に。
もみじ谷で桜を観る。
2021年03月15日 13:42撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 13:42
もみじ谷で桜を観る。
広大なる茶畑。伊勢茶の産地だ。
2021年03月15日 13:49撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 13:49
広大なる茶畑。伊勢茶の産地だ。
木漏れ日のスポットライトを浴びながら、
2021年03月15日 13:53撮影 by  iPhone 8, Apple
5
3/15 13:53
木漏れ日のスポットライトを浴びながら、
スタート地点に戻ってきた。

終わり。
2021年03月15日 13:54撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/15 13:54
スタート地点に戻ってきた。

終わり。

感想

思いもしない4連休の機会を得た。13(土)は雨降り、14(日)はkameさん、kouファミリーと仙ヶ岳登山。この日から家族は九州へ出かけているので帰宅する必要はない。車中泊して翌日15(月)も鈴鹿の山に登ろうと考える。
仙ヶ岳の山行を終えkameさんやkouファミリーと坂本棚田でお別れしたあとbeggio(ベジ)さんに連絡をとってみる。ベジさんは大抵月曜日が休日なので翌日ご一緒していただけないだろうかと目論んだのだ。しかしこの日に山行を終えて帰宅されたばかりで翌日は休日ではあるものの家を出にくいと仰る。なるほど当然だ。残念だが翌日は一人で登ろう。
ベジさんにも行き先を相談し、未踏の雲母峰に訪れることにする。鈴鹿市内でスーパー銭湯に浸かり夕食を摂って、コンビニ駐車場で一夜を明かす。

雲母峰と書いてキララ峰と読む。昔は黒雲母を産出したとのことだ。四日市側からは独立峰のように見える。麓の人々にとってはシンボル的な山なのだろう。地元の学校の校歌には雲母峰の名前が歌詞に登場するという。

雲母峰へは岳不動からのルートと独標尾根ルートがある。宮妻峡へと下ることを想定して後者を選ぶ。
雲母橋登山口から林道を歩き、やがて植林地の斜面に取り付く。よく整備された九十九折の登山道を一気に標高を上げてゆく。同時に朝陽も高度を上げてきて暖かい陽射しが差し込んでくる。視界が広がり四日市や鈴鹿の街を眺める。しかし今日は風景がぼやけている。
尾根の肩に上がると自然林となる。馬酔木の花がたくさん咲き始めている。歩き易い尾根道が続いてゆく。p735を過ぎて次の小ピークに差し掛かるときには樹間から鎌ヶ岳の山容が見えた。かなり遠くに見える。

やがて雲母Ⅱ峰と呼ばれるピークに到着する。ここは雲母峰本峰の南東に位置しており東側の眺望が広がる。今日はpm2.5による霞が残念だ。プラスチックのトタンに囲まれた休憩ベンチが設置してあった。

Ⅱ峰から本峰は直ぐで10分も要しないぐらいだった。雲母峰山頂に登頂。888mという縁起の良い標高の山頂には三角点があった。点名は吉良良山だ。これまた縁起がいい名前だ。まさにキラキラの山だなぁと思う。

雲母峰をあとにして鎌ヶ岳へ向かう。鎌ヶ岳へは長い長い尾根道で繋がっている。とても歩き易い稜線が続いてゆく。途中の小ピークp791は巻き道があるのだが尾根道で上がってみた。平凡なピークには愛工大WV部作の素敵な道標が設置してあったのだが、これには雲母西独標と記載されていた。
これを少し進んだ鞍部に分岐点が現れる。ヤマレコマップには軌跡が無いルートが湯の山温泉の方へ続いているようだ。道標には至・稲盛谷と書いてある。!。あの花が見つかって花の名前の由来となった谷(山?)へ行けるのか⁉︎とても気になるが今日は鎌ヶ岳へ向かおう。

やがて尾根道には白い砂が目立つようになってくる。松の木がたくさん生えている。随所で御在所岳や入道ヶ岳の雄姿が見える。そして目指すべき鎌ヶ岳が徐々に近づいてくる。
このルートに限らず、鎌ヶ岳へ登るとき、その鋭く勇ましい山容の男前の岩山が、次第に迫って来るのを感じながらの山行はとても魅力的だ。
白い砂と花崗岩の奇岩が特徴的な「白ハゲ」あたりでは特に周囲の山々の眺望が素晴らしい。

山毛欅の麗樹をいくつか見上げながら、鎌ヶ岳への主稜・県境尾根に上がる。岳峠である。ここまで来れば山頂はもう一息だ。しかし鎌ヶ岳の岩の巨大な壁が目の前に立ちはだかる。かなりの迫力で一瞬怯んでしまう。が右側を巻き気味に登ってゆくとあっと言う間なのだ。

山頂の祠に手を合わせ、周囲を眺望する。少し霞が強いものの充分な好展望だ。しかしそれにしても風が強い。身体が冷えていまう前に山頂を後にする。
と、南側を観ると鎌尾根が視界に入る。とてもいい稜線だといつも思う。帰路は来た道を少し戻った分岐点からカズラ谷を宮妻峡へ下るつもりをしていた。しかしこの鎌尾根を見てしまうと歩きたくなるのは私だけではないだろう。オカマのオネェの魅力に今日も負けてしまう。

鎌尾根を水沢岳へ向かうことにする。幾つもの小ピークを越えたり巻いたりしながら南進してゆく。とても楽しい稜線歩きだ。爆風に煽られながらもときどき立ち止まっては振り返り、歩いてきた尾根道と鎌ヶ岳の勇姿を眺める。
鎌ヶ岳はとくに南側から見る姿が最もカッコいいと個人的に思う。

こんどは水沢岳が目の前にドーンと現れる。水沢岳の北側にはキノコ岩と呼ばれる奇岩地帯がある。ザレた小石で歩きにくい斜面を登り切ると水沢岳の山頂だ。三等三角点があった。
お腹が空いたのでお昼にしたいのだが、稜線上は風が強いので水沢峠の方へ少し下った風下の好展望地で入道ヶ岳の雄姿を眺めながら食事にした。

水沢峠から宮妻峡へは初訪のルート。しばらくは荒れた道の急坂下りが続く。激下りを終えて谷に降り立った所で見上げると、大岩の隙間から美しい水が滴り落ちる光景に出逢う。
写真に納めても綺麗に写りそうにはないのだがiPhoneカメラを向けているときのことだ。「パチーン❗️」と高く大きな音が響いた。と思ったら目の前を小さな物体がもの凄いスピードで横切って行った。
どうやら小石の落石が私の直ぐ近くの岩に当たって方向を変え、横向きに一直線に飛んでいったようだ。一瞬の出来事。こんなのが身体に直撃したら、一体どんなことになるのだろう。

そんな恐怖を感じながら谷沿いの道を下ってゆく。途中の道標に「不動の滝」と書いてあるので寄り道してみる。
素敵な渓谷に迫力ある2段の滝があった。流れ落ちる水も美しい。
そしてその滝へ往復する道中には、早くもショウジョウバカマの花が咲いていた。

久しぶりに厳しい冬になると聞いていたが、結局は雪も少なく暖冬だったこの冬。春の訪れも早く、花々の開花も早いようだ。
幾度か訪れた雪山も楽しかったが、やはり暖かくて緑と花満載の山が好きなウリさんにとっては、本当にいい季節になってきて幸せな気分だ。

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コメント

こちらも未踏のルート
 uriさん、前日に続いての鈴鹿の山歩き、お疲れ様でした。
前日は風が強くて大変でしたが、この日はそれに加えてPM2.5まで
かかっていましたか。

 キララ、三角点の名称としては、そう書かれているんですね。
国土地理院の地形図上では、しっかりと『雲母』と書かれている
んですがね。

 このルートも、私の計画の中には数年前から登録されてはいるの
ですが、なかなか行けてなくて。ヒルが出る前に行きたくなって
きました。その前に、別ルートもありましたね

 また、よろしくお願いします🤲
2021/3/16 16:23
Re: こちらも未踏のルート
kameさん、
一昨日はありがとうございました😊
土曜の晩はワクワクと翌朝の早起きで眠れず、昨晩は車中泊で眠れず、その癖よくもまぁ調子良く山歩き出来るものです😅
初訪の雲母峰は想像以上に楽しめました。序盤はのんびりと静かな山歩き、鎌への尾根は快適ながらも変化があって面白い。
暴風と霞があったものの、突然の思い付きで訪れた割には良い山行になりました。ラストのロングな舗装路歩きには閉口しましたけど😂倉庫代わりの自家用車には折り畳み自転車も常に積んでおかないといけませんかね。
また鈴鹿へ足を向けられる際はお声かけくださいね。私も鈴鹿は全然歩けてませんので、気になるルートあれば是非ご一緒させていただきます😃
2021/3/16 19:29
珍しんじゃ?このエリア。ベジさんも一緒かと思いました。
 ウリさんこんにちは。
いつもながらお元気ですこと。雲母峰へは上がったことが無いのでどんなルートで上ろうかとプランニングしたこともありますが、この周回ルートもあるんですね。
キャンプ場にチャリデポしておきたいところですが、最後の登り返しは辛そうだな…

「不動の滝」という綺麗な滝もあるんですね。水沢峠からのルートは踏めてないのでこのルートいいですね。落石は怖いけど。
そうそう、ウリさんのメット姿ってレコで見たかな? ピッケルにヘルメット、物入りですね〜
2021/3/17 12:00
Re: 珍しんじゃ?このエリア。ベジさんも一緒かと思いました...
ののさん、こんばんは😊

ベジさんには前日突然にお声かけしたのですが、さすがに彼も2日連続の山は気が引けるようで断られちゃいました〜

雲母峰は鈴鹿の主稜線から外れた感じですし、鎌ヶ岳山頂から俯瞰ぎみに眺める標高900mに満たない山ですので、キラキラの名前とは裏腹に少し地味な印象ですよね。
でも普段滅多に眺める事のない四日市側からのその山容はスケールの大きな独立峰のように見えました。
前日に引き続いての鈴鹿での山行で、突如思い付きで計画した山、ルートでしたが、意外にも歩きごたえも変化もあり、満足感のある楽しい山行になりましたよ。
余裕があれば水沢峠から入道ヶ岳まで行ってしまった方がより充実したものになるでしょうが、健脚者向けになりますね。
水沢峠から下ると途中の不動の滝はかなり見応えがあるのですが、林道&舗装路歩きは長すぎます。お得意のチャリデポスタイルが望ましいですね。

西穂高に登った時に被っていたヘルメットがあるのですが、これは登山用ではなくロードバイク用の物ですので、落石対策と同時にチャリデポスタイルの山行にはもってこいでしょうか😁
2021/3/17 23:14
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