白山(剣ヶ峰初登頂!それとBCスキー)


- GPS
- 26:54
- 距離
- 23.7km
- 登り
- 2,388m
- 下り
- 2,380m
コースタイム
8:30別当出合 - <観光新道> - 10:05稜線 - 13:10白山室堂14:00 - 14:40御前峰14:55 - <御前峰東面スキー滑走> - 15:05白山室堂
【2日目】
3:40白山室堂 - 4:30御前峰5:00 - <御前峰北面スキー滑走> - 5:05剣ヶ峰取付き - 5:30剣ヶ峰 - 6:20大汝峰6:40 - <大汝峰東面スキー滑走&登り返し> - 8:15白山室堂(朝食・片付け)9:15 - <万才谷〜砂防新道スキー滑走> - 10:15甚之助避難小屋 - 10:30中飯場 - 11:00別当出合
天候 | 1日目:晴れ 2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場無料。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース状況 【別当出合〜白山室堂(観光新道)】 ・基本夏道だが雪が残っている場所があるのでスリップやルート間違いに注意する。 ・雪は局所的なのでアイゼンは付けずキックステップで対応。 ・ただし殿ヶ池避難小屋(今はないけど)から上は全面雪道となるのでアイゼン推奨。 【白山室堂〜御前峰】 ・危険個所なし。 ・雪質は柔らかいし急登もないのでアイゼン不要。 【御前峰〜白山室堂(御前峰東面スキー滑走)】 ・雪は快適なザラメだがクレバスが所々あるので注意する。 【御前峰〜剣ヶ峰】 ・一旦紺屋ヶ池方面に北面を滑ってから剣が峰に取り付いた。 ・浮石がたくさんあるので(いないと思うが)他に人がいる場合は落石注意。 ・この時期の剣ヶ峰に雪はついていない。 【剣ヶ峰〜大汝峰】 ・剣ヶ峰からの移動は雪の上をハイクアップ。(翠ヶ池は通らずショートカットした) ・大汝峰の取り付きからは板を担いで夏道を登る。 【大汝峰〜白山室堂(東面スキー滑走)】 ・大汝峰東面へのスキー滑走は広くて快適。 ・早朝だったがアイスバーンは特になかった。 ・途中から登り返しながら剣ヶ峰東面をトラバースしたが、結構大変だったので一旦下まで下って室堂に登り返した方がよさそう。 【白山室堂〜万才谷〜甚之助避難小屋】 ・万才谷は石が多く雪も波打っていてあまり快適ではなかった。(エコーライン、トンビ岩を推奨) ・雪は甚之助避難小屋下部まであるが、小屋から下は木がたくさん出てきているため快適に滑れない。 ■ドコモ電波状況 ・全般的によく入るが、室堂冬季小屋の中は弱い。 |
写真
感想
先週の富士山で今シーズンのBCスキーは最後にしようと考えていたのだが、何かで「今年の白山は雪が多くまだまだ室堂にはたくさんの雪が残っています」という記事を見てリミッター解除(笑)
せっかくなので夕陽と朝日を見ようと室堂素泊まりの1泊で白山へ行くことにした。
【5月24日(金)1日目】
天気は快晴、自宅から白山が良く見える。
この時期は霞んでいることが多い白山だが、この日は特別だった。
別当出合まで車で入れるのもうれしい。
当初は砂防から無難に登るつもりだったが、観光新道から登るのも面白いかも、ということでスキーを担いで観光新道を登る。
担いだスキーが木に引っ掛かってじわじわと体力と精神力を削いでいく。
いつもより疲労度が増している・・・体調も万全ではないようだ。
少し登って休む、という普段ではあまりないペースで、それでも少しずつ進んでいく。
殿ヶ池避難小屋跡から本格的な雪道となるのでようやくここからスキーでハイクアップ開始。
荷が軽くなり歩きやすくなったことでだいぶ体力的には楽になった。
弥陀ヶ原に出ると、いつも通りの広大な雪原が広がっていたが、御前峰の斜面の雪は切れてしまっていた。
ほぼコースタイムと同じ4時間半で白山室堂に到着し、素泊まりの受付をする。
この日の宿泊は5名のみとのこと、さすがに平日だけあって人が少ない。
小屋で小休止をしてからとりあえず御前峰を目指す。
いつもと異なり東面をスキーでハイクアップする。
いつもと景色が違うので新鮮だ。
途中から夏道へ入り、とりあえず山頂到着。
写真を撮ってから御前峰東面からドロップイン。
距離は短いがなかなかの雪質だったことと、夏には歩くことができないルートなのでとても新鮮だった。
小屋へ戻ると早めに夕食をとる。
同じく宿泊する2人の単独スキーヤーと話をしながらの夕食となった。
1人は金沢のテレマーカー、もう1人は福井のアルペンスキーヤーで、お二人ともかなり年季が入っている方々だった。
単独スキーヤーが多いのは白山の特徴だと思う。
デブリを見たことがないくらい雪崩が少なく、リスクゼロではないものの比較的安心して滑れることが要因の一つだろうか。
19時過ぎ、いよいよ夕焼けタイムだ。
久しぶりに持ってきた一眼レフを携えて外に出るが、他には誰も出てこない。(笑)
さすがスキーヤー、滑り以外には興味なし、といったところか。
自分の場合は登山の心も持ち合わせているので、どうしても夕焼けとモルゲンが気になってしまう。
この日は天気も良かったので最高の夕焼けを見ることができた。
太陽の反対側には満月も輝きだしていた。
この景色を独占とは・・・なんともったいない、と思った。
【5月25日(土)2日目】
朝3時に起きて準備をしてから再び御前峰を目指した。
今回は夏道から登る。特にアイゼンもいらない。
4時を過ぎると段々東の空が白みだしてくる。
いつもなら御嶽の姿が赤く染まるのだが、霞んでいてそのシルエットをみることはできなかった。
午前4:30過ぎ、ようやくご来光だ。
これまで何回も白山に来ているが、山頂でのご来光はこれが初めて。
基本的に室堂に泊まらず南竜テン泊が多いのでご来光の時間に山頂にいることが困難なのだ。
そして今回のメインイベント、剣ヶ峰登頂。
まずは御前峰から紺屋ヶ池方面にスキーで滑り下りる。
短距離だがなかなか滑り応えのある斜面だった。
その後、一旦スキーをデポして剣ヶ峰に登る。
わかってはいたが岩場だらけなのでスキー兼用靴では歩きにくい。
難易度自体はそれほどでもないのでルート選択だけ慎重に行いながら山頂を目指す。
そして剣ヶ峰山頂登頂!
ちゃんと標識があるのと、ケルンが積まれていることに驚いた。
ルートがない割には人が来ることを想定してるんだな・・・
でも確かに登山ルートを作った場合、浮石が多いのでかなり落石事故が起きるかも・・・そう思うと今の状態でいいような気もした。
慎重に剣ヶ峰から下山した後は、一番のお気に入りの大汝峰へと向かう。
途中まで快適にスキーでハイクアップしていたが、多分血の池の上を歩いていたかも(^^ゞ
大汝峰への登りは基本的に夏道だ。
最後の頂上付近だけは雪の上を歩いた方が楽だった。
やっぱり大汝は広くていい。
混んでいる季節でもほとんど人がいない。
(この日は御前峰を含め、誰も人はいなかったが・・・)
そして今回、このお気に入りの大汝峰の東面をスキーで滑ることができる。
斜面は広く、適度な斜度となかなか良いコンディションの雪が迎えてくれた。
大汝〜剣ヶ峰の裏側へ気持ちよく滑り込むが、あまり気持ちよく滑りすぎると登り返しが大変だと思い、途中から登り返す。
だが、結果的にはもっと下まで滑り込んだ方がよかった。
急斜面のトラバースが意外と大変で、余計な体力を使ってしまった。
体力を消耗しつつも何とか室堂に到着し、食事+休憩+片付け。
最後のイベントは万才谷へのドロップだったが、これが失敗。
岩と波打った斜面であまり快適に滑ることができず、結果的にはトンビ岩かエコーラインを滑った方が良かったように思えた。
その後、甚之助避難小屋の下まで滑り、再度スキーを担いで下山。
3月と異なり「板のついた」つり橋を渡って無事別当出合に到着した。
今回も色々なことに挑戦でき、大きな充実感を得ることができた。
BCは今シーズンこれで最後にしようと思っていたが、山荘で会ったスキーヤーの「立山ならまだ行けるよ〜」の一言が自分の中でくすぶっている(笑)
sanchan33さん こんばんは
室堂の入口でスキー板をみました
センターを覗いた時に2人の方が受付をしていましたがどちらかがsanchan33さんだったのかも
白山では地元のヤマレコユーザーの方とニアミスします(笑)
hakusan319さん、こんばんは。
またニアミスでしたか^^;
二人の受付の左側が私でした(笑)
去年も大汝峰あたりでニアミスしてましたね。
hakusan319さんも観光新道だったんですね。
この時期の平日だし自分以外いないかな、と思ってましたが、割と新しいアイゼンの跡があったので、それがhakusan319さんの歩かれた跡だったのでしょうか。
それにしても最高の天気でしたね。
あまり平日は来れないのですが、今回はいい日にこれてよかったです。
では、また近々白山でお会いしましょう!
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