記録ID: 3027540
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積雪期ピークハント/縦走
甲信越
八海山/ 静寂の新開道から周回
2021年03月27日(土) [日帰り]
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体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 07:56
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 1,434m
- 下り
- 1,453m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■林道入口〜新開道取り付き 無雪期は駐車場まで車で入れる林道も、入口から1m程度の積雪で埋没しています。 早朝は雪が締まっているので、ツボ足で取り付きまで向かいました。 屏風道・新開道2合目駐車スペースからは積雪のため、道形は一層不明瞭のうえ、取り付き手前で多量のデブリが道を塞いでいました。 ■取り付き〜約1100m(森林限界) 夏道通しに進むと、標高950m付近から尾根に取り付く際に、かなりの急斜面の登高を強いられます。また、この付近には多量のデブリがあり、雪崩の好発地形となりますので通過する場合は雪質や時間等、十分な注意が必要です。 今回、積雪期の当ルートは初見だったので、あえて夏道ルート上を意識しながら(道型不明、マーキングは見かけませんでした)辿りましたが、森林限界に出るまでは出だし多少藪が煩いですが、取り付きから直ぐに右手の尾根に乗り、そのまま尾根通しで進む方が安楽だったのではと感じました。 ■森林限界〜八峰縦走路 終始正面に八峰の威容を捉えながらの登高になります。 縦走路直下まで小刻みなアップダウンを伴う雪稜です。 ・局所的に極細のナイフリッジ、激斜度の登高(ピックと前爪頼りの)を余儀なくされるポイントが幾つかあります。 ・右側(東側)の雪庇の踏み抜き要注意です。 ナイフリッジのパートが終わるといよいよ新開道コースの最核心部です。 夏道は雪と藪で完全に遮られており、通過は不可能と思われました(あくまでこの時の状況と判断、私の技量ではという意味で、エキスパートの方なら或いは突破可能かもしれません)。 夏道右手ルンゼの雪壁に活路を見出し、八峰縦走路までダブルアックスと前爪を頼りに滑落しないよう慎重に一手一手を確実に決めながら、さながらアイスクライミングのような登攀となりました。 2足歩行が出来るまで斜度が緩むとようやく縦走路に到着です。 眼前には越後駒ヶ岳、中ノ岳等、圧巻の光景が広がります。 ■八峰縦走路〜入道岳 吊尾根様の快適な稜線歩きです。入道岳直下の急登は膝上のラッセル。北側の雪庇の踏み抜きに注意しながら、一登りで山頂へ。 北側は断崖、雪庇に注意です。南側も雪質が部分的にパウダー状で下り部分は不用意な足運びは転滑落の恐れがあるため、危険です。 ■入道岳〜 人気の一般道化した冬ルートのため情報多数につき割愛 積雪量や雪質により常に難易度は変化しますが、総じて稜線上はアイゼンの前爪とピッケルのピック部分を駆使しての登高場面が数箇所あり、確実なアイゼン・ピッケルワークが求められますので、安易な立ち入りは厳禁です。 |
写真
装備
個人装備 |
ダブルアックス
20mロープ
確保器
スリング各種
アイゼン
ワカン
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感想
雪稜部分〜核心の雪壁の構成が、一言で言うとまるで白馬岳主稜のスケールを縮小したようなコースでした。
積雪期は険悪な屏風道とは対照的な好ルートです。
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