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Yamareco

記録ID: 3046447
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
北陸

【加越】大長山(1671m)鉢伏山(1549m)烏岳(1476m)取立山(1307m)こつぶり山(1264m)

2021年04月03日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
11:52
距離
22.5km
登り
1,985m
下り
1,980m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
11:34
休憩
0:18
合計
11:52
5:52
59
スタート地点
6:51
6:52
91
8:23
8:23
65
9:28
9:29
54
10:23
10:23
86
11:49
11:58
67
13:05
13:05
85
14:30
14:30
35
15:05
15:05
23
15:28
15:28
51
16:19
16:26
41
17:07
17:07
37
17:44
ゴール地点
◆取立山はもともと谷峠を越え、護摩堂山を経て登られていた山。それが東山いこいの森が開設され、大滝への観光ルートが整備されたのに伴って、登りやすい山になった。

◆昭和32年、福井県民体育大会のために水場を探していて発見されたという水芭蕉群落。今や取立山を語る代名詞の一つにもなりました。

◆平成7年には取立山避難小屋が建設されました。
過去天気図(気象庁) 2021年04月の天気図
アクセス
夏の駐車場に着きました
2021年04月03日 06:55撮影
4/3 6:55
夏の駐車場に着きました
登山者の刻んだ足跡が
融けて凍ってを繰り返し
見事なスプーンカットです
2021年04月03日 08:10撮影
4/3 8:10
登山者の刻んだ足跡が
融けて凍ってを繰り返し
見事なスプーンカットです
取立山に登ると
白山ドーン!
2021年04月03日 08:30撮影
4/3 8:30
取立山に登ると
白山ドーン!
御前峰・大汝・白山釈迦・七倉・四塚
2021年04月03日 08:31撮影
4/3 8:31
御前峰・大汝・白山釈迦・七倉・四塚
私と違って
アップに耐える神々しさ(..;)
2021年04月03日 08:31撮影
4/3 8:31
私と違って
アップに耐える神々しさ(..;)
鉢伏・烏岳への
スノーベルトを歩きます
2021年04月03日 09:12撮影
4/3 9:12
鉢伏・烏岳への
スノーベルトを歩きます
鉢伏の東面に伸びる尾根からのぞく白山
2021年04月03日 09:35撮影
4/3 9:35
鉢伏の東面に伸びる尾根からのぞく白山
烏岳方向には先行したペアさん
2021年04月03日 10:15撮影
4/3 10:15
烏岳方向には先行したペアさん
取立山を振り返れば
まるでシュトーレン
いただきますっ!
2021年04月03日 10:15撮影
4/3 10:15
取立山を振り返れば
まるでシュトーレン
いただきますっ!
背後に控えるのは
越前甲や加賀大日
2021年04月03日 10:18撮影
4/3 10:18
背後に控えるのは
越前甲や加賀大日
白山を道連れに
ぜいたくな休日を満喫
2021年04月03日 10:25撮影
4/3 10:25
白山を道連れに
ぜいたくな休日を満喫
と言いたいところだが
・・・この先
鉢伏山の山頂はキョーレツな風
先発のソロのお二人が
次々に引き返してきた理由がよくわかった
2021年04月03日 10:25撮影
4/3 10:25
と言いたいところだが
・・・この先
鉢伏山の山頂はキョーレツな風
先発のソロのお二人が
次々に引き返してきた理由がよくわかった
大長山には重々しい雲がかかってるし
2021年04月03日 10:29撮影
4/3 10:29
大長山には重々しい雲がかかってるし
熟考一番
今一度白山の眺望を楽しんでから
鉢伏山の南端に寄せてみる
2021年04月03日 10:30撮影
4/3 10:30
熟考一番
今一度白山の眺望を楽しんでから
鉢伏山の南端に寄せてみる
よっしゃ
Goサインだ
鉢伏山を振り返りながら
大長山に迫る
2021年04月03日 10:32撮影
4/3 10:32
よっしゃ
Goサインだ
鉢伏山を振り返りながら
大長山に迫る
さて、どうしてくれよう
中央右のダイレクト尾根は
上部がリスキーだ
風に振られたり
ナダレる心配がつきまとったり
2021年04月03日 10:35撮影
4/3 10:35
さて、どうしてくれよう
中央右のダイレクト尾根は
上部がリスキーだ
風に振られたり
ナダレる心配がつきまとったり
中央ルンゼは上部で急傾斜だが
対応可能とみた
だが融雪の進む時間帯は
雪崩や落石の巣になる恐れもある
2021年04月03日 10:41撮影
4/3 10:41
中央ルンゼは上部で急傾斜だが
対応可能とみた
だが融雪の進む時間帯は
雪崩や落石の巣になる恐れもある
1378のコルめざして
高度を落としながら
鉢伏を振り返る
2021年04月03日 10:47撮影
4/3 10:47
1378のコルめざして
高度を落としながら
鉢伏を振り返る
1378のコルから
高度を守りながら
西に振りつつ斜上すると
2021年04月03日 10:53撮影
4/3 10:53
1378のコルから
高度を守りながら
西に振りつつ斜上すると
ガスの流れる北尾根に登りついた
2021年04月03日 11:34撮影
4/3 11:34
ガスの流れる北尾根に登りついた
ガスの切れ目から
鉢伏山と烏岳がのぞいて
元気百倍
2021年04月03日 11:35撮影
4/3 11:35
ガスの切れ目から
鉢伏山と烏岳がのぞいて
元気百倍
強風に耐えながら攻める
2021年04月03日 11:40撮影
4/3 11:40
強風に耐えながら攻める
赤兎方面は雲に覆われているが
2021年04月03日 11:44撮影
4/3 11:44
赤兎方面は雲に覆われているが
大長山の山頂方面の視界はクリアだ
2021年04月03日 11:45撮影
4/3 11:45
大長山の山頂方面の視界はクリアだ
大長山の山頂を捕捉せり
2021年04月03日 11:51撮影
4/3 11:51
大長山の山頂を捕捉せり
この勝負もらった!
2021年04月03日 11:55撮影
4/3 11:55
この勝負もらった!
おめでとう
思わずガッツポーズ♪
二度目の大長山
2021年04月03日 12:01撮影
4/3 12:01
おめでとう
思わずガッツポーズ♪
二度目の大長山
ガスが切れると
鉢伏山と烏岳の
祝福を受けた
2021年04月03日 12:03撮影
4/3 12:03
ガスが切れると
鉢伏山と烏岳の
祝福を受けた
さて下山タイムだ
山頂のテーブルから
足元に1378のコルを見下ろす
イメージ的には
猫又谷あたりの斜度っぽくて
足元かなり切れ落ちている
2021年04月03日 12:05撮影
4/3 12:05
さて下山タイムだ
山頂のテーブルから
足元に1378のコルを見下ろす
イメージ的には
猫又谷あたりの斜度っぽくて
足元かなり切れ落ちている
待てよ
ソロ山行だ
安全策をとろう
緩めの下降ポイントを選びなおして
ドロップイン
2021年04月03日 12:10撮影
4/3 12:10
待てよ
ソロ山行だ
安全策をとろう
緩めの下降ポイントを選びなおして
ドロップイン
ウサギのように(?)
いいえ
タヌキ(!)のように駆け下りて
ブナの大木になごむ
2021年04月03日 12:27撮影
4/3 12:27
ウサギのように(?)
いいえ
タヌキ(!)のように駆け下りて
ブナの大木になごむ
復習しましょう
中央左寄りのルンゼを突破
2021年04月03日 12:45撮影
4/3 12:45
復習しましょう
中央左寄りのルンゼを突破
じゃあね大長山
2021年04月03日 13:00撮影
4/3 13:00
じゃあね大長山
今行くよ
烏岳さん
2021年04月03日 13:12撮影
4/3 13:12
今行くよ
烏岳さん
まもなく山頂
2021年04月03日 13:19撮影
4/3 13:19
まもなく山頂
大長山と1532
2021年04月03日 13:21撮影
4/3 13:21
大長山と1532
なかなか絵になるヤツ
私と同じだ(意味不明)
2021年04月03日 13:45撮影
4/3 13:45
なかなか絵になるヤツ
私と同じだ(意味不明)
鉢伏には戻らず
手前で板谷の頭に
ショートカット
2021年04月03日 13:48撮影
4/3 13:48
鉢伏には戻らず
手前で板谷の頭に
ショートカット
ダケカンくぐって
2021年04月03日 14:00撮影
4/3 14:00
ダケカンくぐって
帰りしなに鉢伏と烏を振り仰ぐ
2021年04月03日 14:56撮影
4/3 14:56
帰りしなに鉢伏と烏を振り仰ぐ
取立平の避難小屋から
こつぶり山へ
2021年04月03日 15:11撮影
4/3 15:11
取立平の避難小屋から
こつぶり山へ
Goodbye
取立山(@^^)/~
2021年04月03日 15:50撮影
4/3 15:50
Goodbye
取立山(@^^)/~
滝谷の渡渉に苦労して
2021年04月03日 16:15撮影
4/3 16:15
滝谷の渡渉に苦労して
大滝の高巻き道に苦労して
2021年04月03日 16:25撮影
4/3 16:25
大滝の高巻き道に苦労して
谷沿い道の滑り台に苦労して
2021年04月03日 16:43撮影
4/3 16:43
谷沿い道の滑り台に苦労して
すっかり雪解けの夏の駐車場着
いいお山でした
2021年04月03日 17:13撮影
4/3 17:13
すっかり雪解けの夏の駐車場着
いいお山でした
車での帰り道には
カモシカのお出迎えまで
(^^♪
車での帰り道には
カモシカのお出迎えまで
(^^♪

感想

<東山いこいの森〜取立山>

国道沿いの「東山いこいの森」から歩いて夏の駐車場に向かいます。越前甲、加賀大日に見守られながら、高度を上げていきます。経ヶ岳は雲の下ですが、法恩寺山に流れる稜線が青空に映えています。これから向かう鉢伏山や烏岳も雄大。ワクワクします。

登山者の刻んだ足跡が融けて凍ってを繰り返し、美しいスプーンカットを造っています。斜めに差し込む朝陽が雪面に絶妙な陰影を刻んでいます。

さて、取立山の山頂です。白山連峰がドーンと視界に飛び込んできました。御前峰・大汝峰・白山釈迦・四塚・七倉・・・と、息を飲む美しさ。


<取立山〜鉢伏山>

雪どけのぬかるみ道から、取立平の雪原へ。うっとり歩きで雪の廊下を行く。板谷の頭を越えて鉢伏山へ。取立山を振り返ると、ゆるやかな起伏がシュガーパウダーをまぶしたようです。

先発の二人が、鉢伏山直下の木立のないスロープを登って行きます。どうやら烏岳方面にと向かうようです。

鉢伏手前のコルまで降ります。下山中のソロさんとスレ違いました。話を伺うと、大長山を狙っていたそうです。でも、いざ鉢伏山に立ってみると、身の危険を感じるほどの強風。それで、登頂を諦めて戻ってきたそうです。

続いて、ソロ男子が下山してみえました。その方も、同じ理由で大長山登頂を諦めたそうです。

私の計画に、さっそく黄信号が灯りました。


<鉢伏山〜大長山>

鉢伏山の山頂に立ちます。なるほど、容赦ない季節風の吹きさらし。みるみる体温が奪われる。別山方面にも雲がどっと押し寄せてきました。キョーレツな風。身体が不安定に振られる。目に氷のかけらが飛び込んでくる。さあ、どうする!?

ピッケルを握って耐風姿勢で、慎重に鉢伏山の東端に寄せます。大長山は視界を奪う存在感。巨大なウォールだ。まるで空母。そこにどっしり黒雲がのしかかる。

どこから攻める?この時期の、この時間帯に想定されるルート上のリスクを洗い出してみる。ダイレクト尾根は避けるべきか。細い岩尾根でヤブに阻まれるとか、雪崩れる危険は?

県境ラインの左に這い上がる雪渓はどうか。毛勝谷や猫又谷ほどの斜度はなさそうに見える。仕事は速そう。けれども、雪の緩む時間帯。無木立部分はもろ刃の剣だ。

私の練った安全策はこうだ。1387鞍部に立ち、稼いだ高度を出来るだけ失わないよう北尾根方向にトラバースする。ルンゼを2本渡ったところの急斜面を直上しつつ、北尾根に這い上る。

筋書きどおり、北尾根に這い上がった。視界を奪うガスは無慈悲に吹きつけるものの、コンディションは悪くない。


<大長山〜烏岳〜こつぶり山〜東山いこいの森>

ガスに巻かれながらビクトリーロードを歩いて山頂だ!思わずガキじみたガッツポースが出た。無骨な喜びがマグマのように吹き上がった。やったね。もう、どうにでもしてくれ(笑)。

赤兎山・経ヶ岳・大舟山・北岳・法恩寺山・烏岳・大日山・取立山・・・雪解け期限定の大展望に酔いしれる。

しかし、あっという間に体温を奪われる。指先が凍える。下山ルートをさぐろう。最初は、県境稜線の北に沿う雪渓を下降するプランを温めていた。だが、ブッシュ帯を回り込むうち、さらに北寄りのルンゼへ追いやられた。イッセーノでドロップイン。

気づけばワープするように1387コルに立っていた。鉢伏山に登り返して、余興の烏岳往復。さらに、板谷の頭だ。それから避難小屋からこつぶり山に到着。

滝谷ルートで下山にかかります。雪解け水が暴れる沢水の渡渉が厄介でした。さらに、大滝の巻き道がしんどい。しかも、谷沿いに切られた道は、いじわるな滑り台になっています。やたら時間がかかるなあ。この時期の谷間の崖道は波乱含み。疲れているからと言って、集中力を切らしてはいけません。

ようやく、地肌がのぞき始めた夏の駐車場着。ここまで来てようやく、じんわり幸せ気分に包まれました。

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