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Yamareco

記録ID: 305034
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無雪期ピークハント/縦走
祖母・傾

(大分)冬の傾山 (1983)

1983年12月28日(水) [日帰り]
 - 拍手
GPS
32:00
距離
18.4km
登り
1,551m
下り
1,551m

コースタイム

12/28 8:30上畑集落発−9:30九折集落−11:00カンカケ谷−12:20林道出合−13:40九折越(九折小屋泊)
12/29 九折越−9:20-10-20傾山山頂−11:20-13:30九折小屋−14:10林道出合−14:30カンカケ谷−15:30九折集落−16:30上畑
天候 12/28 晴れのち曇り、時々雪
12/29 曇り時々晴れ
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
【行き】福岡―(JR)−豊後竹田(泊)
    豊後竹田−(JR)−緒方駅−(バス)−上畑集落
【帰り】上畑集落ー(バス)−緒方駅ー(JR)−豊後竹田(泊)
  ・・・翌日は、阿蘇に登ってから、福岡へ
コース状況/
危険箇所等
(この当時)特に道は悪くなく、良好。真冬にしては雪がほとんどなく、持ってきたアイゼンも使用しなかった。
12/28 九折越(つづらごし)への登高の途中、カンカケ谷を渡る。寒さで水の流れも氷になっていた
2013年03月31日 16:05撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:05
12/28 九折越(つづらごし)への登高の途中、カンカケ谷を渡る。寒さで水の流れも氷になっていた
九折越への登高の途中、林道出合から望む、三ツ尾の岩峰群
2013年03月31日 16:05撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:05
九折越への登高の途中、林道出合から望む、三ツ尾の岩峰群
夕暮れ時の九折越(つづらごし)小屋から望む、傾山
2013年03月31日 16:05撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:05
夕暮れ時の九折越(つづらごし)小屋から望む、傾山
12/29 朝から傾山へと向かう、途中のセンゲン尾根から望む、傾山山頂の双耳峰
2013年03月31日 16:05撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:05
12/29 朝から傾山へと向かう、途中のセンゲン尾根から望む、傾山山頂の双耳峰
前傾ピークより、傾山の岩壁を望む。傾山は、九州では珍しい、男性的な岩山だ
2013年03月31日 16:05撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:05
前傾ピークより、傾山の岩壁を望む。傾山は、九州では珍しい、男性的な岩山だ
傾山山頂に到着。西の方はるかに祖母山を望む。上空は曇り空で、朝から暗めの雰囲気
2013年03月31日 16:05撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:05
傾山山頂に到着。西の方はるかに祖母山を望む。上空は曇り空で、朝から暗めの雰囲気
傾山山頂より北の方角を望む、下は麓の上畑集落のあたり、1000mほどの高度差で切れ落ちている。遠景のスカイラインは九重連山
2013年03月31日 16:05撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:05
傾山山頂より北の方角を望む、下は麓の上畑集落のあたり、1000mほどの高度差で切れ落ちている。遠景のスカイラインは九重連山
傾山山頂より、南を望むと、大崩山塊がどっしりとそびえていた
2013年03月31日 16:05撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:05
傾山山頂より、南を望むと、大崩山塊がどっしりとそびえていた
傾山山頂より、祖母山への縦走路を望む。中景は本谷山
2013年03月31日 16:05撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:05
傾山山頂より、祖母山への縦走路を望む。中景は本谷山
傾山山頂にて、記念撮影
2013年03月31日 16:05撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:05
傾山山頂にて、記念撮影
傾山山頂付近にて、今回は雪山登山を期待していたのだが、雪はかすかに山肌を覆っているだけで残念ながら雪山を味わうことはできなかった
2013年03月31日 16:05撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:05
傾山山頂付近にて、今回は雪山登山を期待していたのだが、雪はかすかに山肌を覆っているだけで残念ながら雪山を味わうことはできなかった
今回泊った、九折越(つづらごし)小屋、だいぶんくたびれた外観で、中もだいぶ荒れていた。
2013年03月31日 16:05撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:05
今回泊った、九折越(つづらごし)小屋、だいぶんくたびれた外観で、中もだいぶ荒れていた。
九折越小屋より、昼の傾山
2013年03月31日 16:05撮影 by  CanoScan 5600F, Canon
3/31 16:05
九折越小屋より、昼の傾山

感想

【山行No 57(1)】

※年末年始の休みに入った。
 前年度は、霧島岳、九重山系に行ったが、今回は、雪山を期待して冬の傾山へチャレンジしてみることにした。
 計画では、前日、ふもとに1泊、山中の無人小屋に2泊の計画。
 無人小屋では寒かろうと予想して、防寒服関係はたくさん持ってゆく。

12月27日
・この日は移動日で、ふもとの竹田まで行く。
 朝、福岡を出発し、熊本で乗り換え、豊肥本線にて竹田へと向かう。
 今日は冬型の天気となっており、車中から見ると、阿蘇地方では雪が降っていた。
・乗り継ぎ2回でようやく竹田に16時過ぎに到着。
 駅前の観光案内所に聞いて、近くのビジネスホテルに泊まることにした。
 観光地の竹田も、さすがに年末は観光客もおらず、淋しい年の瀬の風情。

12月28日
7:04 竹田駅
 ・登山口までのバスの便がある緒方駅まで、JRで移動する。
7:19-32 緒方駅
 ・今日は秋のような澄んだ青空が広がって、気持ちの良い天気だ。
  朝いちばんのバスに乗る。バスの乗客は2名。

8:20-30 上畑集落
 ・ここでバスを降り、さっそく登山開始。
  今回は小屋泊まりではあるが、食糧も2日分だし、防寒装備も多めなので、
  背中のザックは満杯で、荷物がやけに重く感じられる。骨がみしみし言う感じさえする。
 ・谷沿いの道を、ゆっくりゆっくりと登ってゆく。谷沿いなので風はないが、
  上空を見ると、まだ冬型なのか、雲が早く流れているのが見られた
9:30-40 九折(つづら)集落(気温=マイナス1℃)
 ・この付近より本格的な山道となった。
  周辺は常緑樹が多いので、真冬とは思えないほど、緑が濃い。
11:00-40 カンカケ谷出合
 ・ここで昼食休憩とする。コンロでお湯を沸かし、カップラーメンでの昼食。
  谷を流れる川は、寒気のせいで、部分的に凍っている。
  この分では、上の山小屋の水場も凍っていそうに思えたので、ここで2Lほど水を補給した。
12:20-30 林道出合
 ・標高が1100mを越えると、松などの常緑樹はなくなり、冬枯れの落葉樹の森となった。
  足元には新雪がチラホラみられるようになったが、
  思っていたほどの雪の量ではなく、せいぜい2cm程度の積雪だ。
  このあたりより、疲れが出たのか、足どりもだいぶ重たくなってきた。

13:40 九折越(つづらごし)小屋着
 ・だいたい予定通りに到着できた。
  まだ昼過ぎなので小屋の中は誰もおらず、がらーんとしていたが、
  1時間ほどすると、5人パーティがやってきて、少しほっとした。
  パーティは、九州のS大学の探検部、とのこと。
  到着時で、小屋の内温はマイナス5℃。
 ・午後は、することがないので、早々にシュラフにくるまって文庫本を読む。
  今回、夏用のシュラフ+シュラフカバーという装備だが、
  これだけでは寒いので、防寒用のセーターなどもすべて着こんでいる。
  下もニッカーボッカーの上に、ジャージをはく。
 ・午後5時にドライカレーの夕食を取ると、あとはすることもなく、再びシュラフにくるまる。
  S大のパーティは、寒いためだろう、小屋の中にテントを張っている。
 ・夜20時ころ外に出ると、満天の星空が広がっていて、壮観だった。
  その分冷え込みも厳しくなり、小屋内温度は、すでにマイナス7℃を示している。
 ・夜中はシュラフの中に潜りこんでいたが、それでも寒くて、1時間おきに目が覚める。
  しかも、シュラフカバーは通気性があまり無いものなので(人からのもらい物)、
  自分から出る呼吸での水蒸気が、シュラフカバー内側で霜となって凍りつき、
  身動きすると、その霜がパラパラとシュラフに落ちてきて、さらに冷え冷えした感じ。
  また、シュラフに潜り込んでいると酸欠になるようで、息がだんだん苦しくなり、
  寒いけど、ときどきは顔をシュラフの外に出して息継ぎをする必要がある。
  その後、午前2時以降は、あまりの寒さに眠れなくなった。
  しかたがないので、携帯ラジオで深夜放送を聞きながら、長い長い夜を過ごした。

12月29日
 ・長くて寒い夜がようやく明けた。6:20起床。小屋の内温=マイナス9℃まで下がっていた。
  外に出てみると、朝焼けの空をバックに傾山の黒々とした岩峰が見えていたが、
  そのうち、西の方から灰色の雲が広がってきた。
  今日は早くも下り坂の天気のようだ。

7:50 九折越 発
 ・サブザックに食糧、水程度を入れて、さっそく、傾山へと出発する。
  S大パーティは、起きるのも遅いうえに、のんびりと朝食の準備をしており、まだ出発しないようだ。
 ・センゲン尾根へと登ってゆく。足元には少し雪があるが、せいぜい2cm程度の量なので、
  せっかく持ってきた軽アイゼン(X型の4本爪)を使うほどでもない。
  傾山本峰への登りは少し岩場があったが、氷もついておらず、登りやすかった。

9:20-10:20 傾山山頂(標高=1611m、気温=マイナス7℃)
 ・この年の10月にも祖母山からの縦走で登っているので、この年2回目の登頂だが、
  前回はカメラが不調で写真が取れなかった。
  今日は、上空は灰色の高層雲が広がっているが、視界はまずまずなので、念願の傾山からの四周の山々の展望を写す。
  北には九重、由布岳、西には、祖母山、遠く阿蘇山、南には大崩山塊が望めた。
  ほとんどの山には雪が着いていないが、九重山系だけは上のほうが白く輝いていた。
 ・山頂でのんびりしているうちに、S大パーティがやってきた。
  少し話を交わし、レモンをもらう。記念写真も撮ってもらった。

 ・下りは同じ道を淡々と下る。天気はまだ持ちそうだ。
11:20-13:30 九折越小屋
 ・小屋に戻ってきて、少し早いが昼食とする。ピラフ、缶詰などを食べる。
 ・当初の計画では、傾山へのアタックに1日かかると考え、この小屋に2泊するつもりだったが、
  雪がほとんどなかったため、予想より早く小屋に戻った。
  昨晩の寒さを考えると、無理にこの小屋に、もう一泊する気にはなれず、午後から下山することにした。
 ・時間が少し余ったので、せっかく持ってきたアイゼンを靴に着けてみて、
  小屋周辺を歩いてみた。だが、雪が少ないのでアイゼンはいたずらに枯葉を踏みしめるのみだった。
   ・・・もっと雪の多い山に行きたいなぁ...

 ・さて、全荷物を背負って下りにかかる。
  寝不足の割に体調は良く、下りは自分でも驚くくらい良いペースで下れた。
  14:10 林道出合、14:30 カンカケ谷出合、15:30 九折集落

16:30 上畑集落着
 ・約1時間前に出発したS大パーティに遅れること5分で、バス停に到着。
  バスの時刻までまだ1時間ほどあるので、お湯を沸かして、カップラーメンを食べる。
  18時前、ほとんど日が暮れたころ、最終バスがやってきた。

 ・この日は、緒方からJRで竹田に出て、2日前に泊ったビジネスホテルに、
  再び泊まる。温かいベットがありがたい。
  でも、寒いばかりで雪山を味わうことができなかったので、
  明日は、帰りついでに、阿蘇に寄ることに決めた。
 

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