西穂(独標)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 642m
- 下り
- 642m
コースタイム
天候 | 3/9:晴れ、3/10:曇りのち雪のち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
独標直下は急斜面で要注意。3/10は強風で始発からロープウェイが運休し13:20に運転開始。強風による運休リスクは折り込み済み。 |
その他周辺情報 | みどのロッヂで蕎麦、竜島温泉。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
行動食
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
シェラフ
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共同装備 |
スコップ
調理用食材
調味料
ポール
テント
テントマット
|
感想
3月9日 晴れ
君津21:00-22:10足立23:15-0:55双葉SA 1:35-2:40松本IC 2:40-4:10新穂高温泉(386km)
新穂高温泉9:00-9:25西穂高口
西穂高口10:15(1:10)11:25西穂山荘13:05(1:15)14:20独標14:45(45)15:30西穂山荘(計3:10)
今日は昨日よりさらに暖かく日中は20℃を越えた。退社時でも18℃もあった。宮崎では26℃といい全国 的に初夏の陽気だった。土日まで続き、来週はまた寒くなるらしい。
定時で帰り、いなげやで山行食料の野菜と肉を買って帰った。
21:00出発、アクアライン、首都高とも渋滞なく70分で聖のアパートに到着。
23:15出発。東京の気温16℃。3月上旬としては異常に暖かい。山の気温も高そうで、雪崩が 気になる。
双葉SAで夜食と着替えをした。中央道も渋滞なし。道路はもちろん路肩や周辺地域にも雪は 見られない。松本ICで降り、近くのコンビニで朝食を購入。松本市内にも雪はなく、気温も10 ℃もある。新穂高温泉に着くまでついに道路に雪は無かった。さすがに安房トンネルを抜けると 路肩に1mくらいの雪はあるが、久しく降っていないようだ。
4:10新穂高温泉に到着。気温2℃、まさかプラスとは思わなかった。
登山者用駐車場が無料開放されており、有難い。観光案内所やトイレのあったバス停周辺は工事 が行われており、観光案内所もトイレも無くなっていて、仮設トイレがあるだけだった。
仮設トイレはとても大きなもので、風避け?のシートで囲われ、個室は洋式で暖房が入ってい て快適だった。
登山者用駐車場の車は7:00現在で約20台と意外に少ない。ロープウェイの始発は9:00だが、観 光客で混雑する前に並ぼうと思い、7:20頃に新穂高温泉駅に行くと、なんと開門が8:45だった。 入口前にザックを置いて待つ。トイレも使えないので、駅の向かいにある「ホテル穂高」で請う と快く貸してくれた。ホテル内は暖かく、トイレはウォシュレットで快適だった。
天気はピーカン、風もなく絶好の登山日和だ。8:30現在8℃。
8:35少し早めに開門。まずはチケットを購入。往復で2,800円だが、10kg以上の荷物は片道 300円の荷物料が必要なので、合わせて3,400円だ。待合室は登山者でいっぱい。観光バスも続々と 到着し、観光客もやってきた。
9:00の始発便に乗る。新穂高ロープウェイは第1と第2の2基あり、第1ロープウェイは鍋平 高原まで標高差188mを4分間で結ぶ45人乗りゴンドラ。鍋平高原駅から第2ロープウェイのしら かば平駅までは約100mを歩いて移動する。第2ロープウェイは標高2,156mの西穂高口駅までの 845mを7分で結ぶ。ゴンドラは2階建てで121人乗りだ。2階建てゴンドラはこの新穂高以外では スイスのサムナウンだけ、世界に2つしかないとても珍しいものなのだ。
9:15発の始発で西穂高口へ。ゴンドラからは笠ヶ岳、槍・穂高の展望が素晴らしい。
西穂高口駅の温度計は-3℃。この時期としては異常に高い。4階の展望台はミシュランガイド で2つ星の観光名所だが、そこには日本一高い所にある常設郵便ポスト(やまびこポスト)がある。
4階出口付近にあるコーヒーショップでポストカードを買い、愛弓ちゃん宛にポストカードを 出した。昨年秋の穂高山行の写真で作ったオリジナル切手を貼って投函した。
ポストカードを出した頃には登山者は全員出発しており、展望台は観光客でいっぱいだった。
展望台からは笠ヶ岳、槍ヶ岳、穂高、焼岳、乗鞍岳と360度のパノラマが素晴らしい。遠く白山 もクッキリと見える。気温は高いが、白銀の展望は素晴らしい!
アイゼンを装着して10:15に出発。最初は観光客用の雪の回廊を行く。積雪は約3mだが、雪質は 腐っていて5月の春山のようだ。雪の回廊を抜けると登山者の世界になる。気温-2℃だが、風が 無く日差しがあるので、登っていると暑い。フリースを脱いで、ヒートテックと上着だけでも汗 が出る。
2,156mの西穂高口から2,385mの西穂山荘までの標高差は229m。何度かゆるいアップダウンを繰 り返したあと西穂山荘手前の30分はかなりの急登が続く。フル装備にはキツイが、短時間なので 助かる。
11:25稜線上に建つ西穂山荘に到着。西穂高口駅から1時間10分だった。
小屋の前には巨大な雪ダルマがあり、その前がテント場になっている。先客のテントは5張と 意外に少ない。小屋で幕営の受付をして設営開始。幕営料は1人500円。
雪が柔らかく、平らな面を作るのが難しい。なんとかならしてゴアライト3,4人用を設営した が、平面が少し狭くて両脇から雪で圧迫され、テント内のスペースが30%位狭くなっているが、 仕方がない。スノーアンカーは良く効いている。
テント場は正面に霞沢岳が聳えて展望抜群のロケーションだが、稜線上なので風が強そうだ。
昼食はマルタイのカップちゃんぽん。お気に入りのカップ麺だが、スーパーやコンビニでは売 っていないので、会社の売店で買ってきた。
昼食後、13:05に独標に向けて出発。テント組、小屋組の大勢の登山者が独標方面に向かって いる。小屋の周辺の風はたいした事なかったが、小屋の前の斜面を登ると急に風が強まり、油断 するとよろけるほどだ。
午後になっても雲はなくピーカンが続いて、笠ヶ岳、穂高、焼岳、乗鞍岳、上高地の展望が素 晴らしい。稜線は広くなだらかで、雪も締まっていてアイゼンが効いて歩きやすい。
独標直下の急な岩場は雪が付いているのでちょっと緊張したが、無事登頂。とても多くの人が 登っており、ピラミッドピークのほうから戻ってくるパーティーも多い。独標より先に行く人は ヘルメットとハーネスを着け、ザイルを持っている。積雪期、ここから先はクライマーの世界だ。
稜線上はずっと強風だったが、独標の山頂だけは何故か風が弱い。弱まったのかと思ったが、 ピークの岩場を降りるとまた強風になったので、やはり独標だけが風が弱いのだ。不思議だ?
帰りはポカポカ陽気のなか、広い稜線漫歩で気持ち良い。雪が腐っているので冬山気分はイマ イチだが・・・・
45分でテントに到着。隣のテントが無くなっており、広い平坦な場所が空いたので、テントを 移動させた。今度は広くなって快適だ。
今日のテントは全部で12張。水は宿泊客でも小屋の自販機でミネラルウォーターを買わねばな らないが、通常ならこの時期は雪を融かせば良い。しかし、今回の雪はかなり汚れていて飲用に は気が進まない。下から2リットル背負ってきたのが正解だった。これで今夜の夕食と明日の朝食 をまかなえる。
小屋の外トイレは小屋の裏手にあるが、最近めずらしいポットン式。臭いもすごい。しかもペ ーパーの備え付けは無い。かなりワイルドなトイレだ。
小屋の裏手のロープウェイ駅への降り口付近はスポット的にソフトバンクの電波が届いており、 フェイスブックに写真と近況を投稿した。ドコモはテント場でも通じるので、家に電話した。
16:30まだ明るいが、アジの桜干しを焼いてビールで乾杯! 旨い! 今回のビールはちょっと 贅沢なヱビスのさらに限定版「香り華やぐヱビス」だ。さすがに美味しい!
17:40頃、外が暗くなったので夕日の撮影をした。オレンジ色に染まった空が美しい!
日没すると急に寒くなったが、気温は-4℃とたいした事はない。
夕食は定番の鍋。豚肉、白菜、椎茸、しめじ、舞茸、春菊、豆腐、しらたき。旨い! 1回戦 でほぼ満腹になり、2回戦はほぼ聖に食べてもらった。シメはうどん2玉。これは半玉くらいを 別腹に収めた。
20:00就寝体勢に入る。外気温-3℃、テント内+6℃、風が強い! 空には満天の星が輝いている。
3月10日 曇りのち雪のち晴れ
西穂山荘8:00(45)8:45西穂高口 (計45)
西穂高口13:20-13:50新穂高温泉
新穂高温泉14:10-15:00みどのロッヂ15:50-16:05竜島温泉17:00-18:50釈迦堂PA19:20-20:55足立
21:45-22:45君津(386km)
3:45起床。ロープウェイの始発9:15に合わせて8:00出発なので、5:00起きで充分なのだが、起 きてしまった。外気温-3℃、テント内-2℃、全然寒く無い。星は見えるが数が少ない。薄曇りの ようだ。相変わらず風が強い。
前室に置いていた昨夜の鍋の残り汁は凍っていなかった。
まずはコーヒーを淹れて暖まる。昨夜はあまり寒く無かったので、薄手のシュラフの聖も問題 なく安眠出来たようだ。
昨夜の鍋の残り汁に冷凍「豚汁の具」を入れ、焼き餅を入れて雑煮の完成。以前から冷凍豚汁 の具で作る雑煮を考えていたが、今回が初の実践。大変美味しい。しかしここでちょっと失敗。 「豚汁の具」は火が通っていると思い、汁を温めた後に投入したが、具は軽く湯通しした程度なの で、火が通るのに時間が掛かった。汁を温める前に具を投入すべきだった。
ロープウェイの始発9:15に合わせてゆっくりと撤収。風が強くテントや外張が飛ばされないよ うに撤収したが、風でバランスを崩してポールに体重をかけてしまい、ポールを曲げてしまった。
天気はガスってはいないが曇り。霞沢岳は見えるが、焼岳は霞んでいる。
8:00出発。気温が高いためか、雪は締まっておらずやや歩きにくい。下山者はみな9:15の始発 に合わせているので前後して大勢が一斉に下山している。
45分で西穂高口駅に到着したが、「強風のため運転見合わせ中」とのこと。ある程度予想はし ていたが・・・・。食料は1日分あるし燃料も充分にあるので、あと1泊できるが・・・・。
駅舎の待合室には50人以上の登山者が待機。全員登山者で想定内の事態なので、誰も騒ぐ人は おらず、おとなしく待っている。
12:00過ぎになって係員から「13:00に試運転して問題なければ運転開始」との話があった。
13:00予定通り試運転が始まり、13:20に運転開始した。結局4時間待ちだったが、FaceBookに 状況を投稿したりしながらだったせいか、あまり退屈しなかった。足止めされた登山者は約80人。 最初の便に全員乗車。登りのゴンドラには客は乗っていない。
第1ロープウェイは45人乗りなので、1回待ちだったが、5分間隔で運転してくれた。
14:00駐車場着。車には今朝降った雪が3cmくらい積もっていた。出発前にみどのロッヂに電話 して予約をした。道路に雪はまったく無く、55分でみどのロッヂに到着。
一昨年秋の双六岳以来1.5年ぶりのみどのロッヂだ。ざるを1枚づつと、投汁そば1つを2人で食 べた。美味しかった。
食後は竜島温泉で汗を流したが、この頃には青空が広がっていた。松本市内からは美ヶ原方面 は良く見えたが、常念の方は雲に隠れていた。
塩尻北IC付近でステップワゴンの走行距離が10万キロを突破。まだまだ活躍してもらうが、大きな区切 りだ。小淵沢IC付近の下り車線では車が横転して逆さまになっていて、通行止めになっていた。
談合坂SAの先で10km以上の渋滞だったが、そこそこ流れていて20:55に聖のアパートに到着。50分ほど 休憩して21:45に出発。22:45に我が家に着いた。
今回は季節外れの高温で冬山気分は台無しだったが、初日は天候に恵まれ、素晴らしい山行に なった。ロープウェイの4時間足止めも良い想い出になった。
穂高もそうだったが、全国的に大荒れの天気で、東京都心は25.3℃の夏日になり、観測史上最 も早い夏日だった。また各地で強風で砂塵が舞い上がり空が茶色になる「煙霧(えんむ)」という現象が発 生。黄砂のように車が白くなっていた。
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