奥美濃 舟伏山 イワザクラとシロバナネコノメ

2021年04月08日(木) [日帰り]

• GPS: 07:59
• 距離: 12.2km
• 登り: 1,510m
• 下り: 1,516m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:43
• 休憩: 0:04
• 合計: 3:47

距離 12.2km 登り 1,514m 下り 1,521m

10:19 あいの森
10:51 桜峠
12:23 12:24 舟伏山
12:39 12:41 小舟伏山
13:22 13:23 阿弥陀仏
14:06 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

「あいの森」にナビをセット。東海北陸自動車道・関ICから約30分。駐車場は50台程の広さ。

コース状況／危険箇所等

東ルートは登山口から桜峠まで植林作業中で通行禁止の立て看板有り。その上も一部危険なトラバースのザレ場もありますが一般コース。桜峠から真っ直ぐ尾根を出合まで下る踏跡もあるが未踏査。

その他周辺情報

「あいの森」の建物は閉鎖中でした。

写真

4/8 11:50

【舟伏山のイワザクラ】
まだ咲いていました！　間に合いました。

4/8 11:44

【3年越しの花】
3年前は季節外れの雪で断念。ようやく会えた故郷の山のイワザクラです。

4/8 9:43

神崎集落、神崎川にかかる「ねぎや橋」。新緑の向こうに目指す舟伏山です。

4/8 9:48

ヤマザクラ咲く夏坂林道を「あいの森」へ。

4/8 10:04

立派なキランソウ。まさに「ジゴクノカマノフタ」の別名そのものですね。

4/8 10:07

この日は車10台程でした。

4/8 10:09

ミヤマキケマン。

4/8 10:10

セントウソウ。

4/8 10:15

ニガイチゴ。

4/8 10:19

大きな山頂台地を見上げる。

4/8 10:19

山頂付近でずっとホバリングしていたヘリ。防災ヘリ？トレーニング？

4/8 10:32

舟伏山をバックに咲くアセビの花。

4/8 10:33

下の谷間に見える駐車場からずいぶん高度を稼ぎました。

4/8 10:34

確かに名前のように舟を伏せたような山容。

4/8 10:51

お地蔵様のある桜峠で急坂は終わりです。

4/8 10:51

ヤマザクラが咲く小さな峠。

4/8 10:57

タチツボスミレ。

4/8 10:58

ヒトリシズカ。咲き始めです。

4/8 11:01

滑りやすいトラバースやジグザグ道を行くと…

4/8 11:05

ポツポツとカタクリの花が出てきました。

4/8 11:05

マムシグサ。なぜかどれも山側を向いている。

4/8 11:07

伊吹山（左奥）と高丸（右）。

4/8 11:08

何もない斜面？
いえ、よく観察するとカタクリやスミレなどがいっぱい咲いてます。

4/8 11:08

伊吹山だとすぐ分かる丸い山頂。

4/8 11:13

これも何か咲く？　葉からすぐ判ると楽しいだろうけど、またまだ知らない事ばかり。

4/8 11:15

春の林床に彩りを添えるカタクリ。

4/8 11:15

お顔拝見。

4/8 11:21

気持ちのよい疎林、みのわ平。

4/8 11:35

みのわ平で見たキブシ。

4/8 11:37

ケマルバスミレ。

4/8 11:37

何が咲く？花が咲く前に判るようになりたいけど、勉強不足です。

4/8 11:37

キランソウ。

4/8 11:43

ナツトウダイ。

4/8 11:44

そして…まだ咲いていたイワザクラ！

4/8 11:44

か、かわいいです。

4/8 11:44

花はハクサンコザクラに似ていますね。

4/8 11:44

3年前にここに来た時は季節外れの寒気と降雪で諦めて下山、イワザクラはおあずけのままでした。

4/8 11:44

以下、しばらくイワザクラの写真ばかりになるので花のコトをあれこれ書きます。

4/8 11:45

岐阜県でも最大の石灰岩帯がある舟伏山。

4/8 11:45

イワザクラは石灰岩を好むそうで…

4/8 11:45

良く見ると岩の隙間に咲いています。

4/8 11:45

以前、別の山で見た時は…

4/8 11:46

同じようにこんな岩壁に咲いていましたが、それは沢の中でした。

4/8 11:46

石灰岩の山は花が多いのですが、イワザクラは他の地質でも咲くらしい。

4/8 11:47

岩場を好むのは別の理由でしょうか？

4/8 11:47

何はともあれ、どちらにしても簡単には見れない場所に咲く。

4/8 11:47

一つの茎から花のブーケが5-6本伸びる。

4/8 11:48

絶滅危惧種指定の花なので、どこでも見られるわけではなく。

4/8 11:48

県内の他の山で見た方も場所を隠して公開されてます。

4/8 11:48

ここ舟伏山は例外的に昔から知られていて、この旧美山町の町の花にもなっていました。

4/8 11:48

今は険しい岩場にしか自生株は残っていないようです。

4/8 11:49

岐阜県の西濃地方の他に…

4/8 11:50

三重、紀伊半島、四国、九州に点在するも…

4/8 11:50

全国でわずか900株ほどまでに減少。

4/8 11:50

舟伏山は2003年には「山県市イワザクラ保護条例」が出来て保護されていますが…

4/8 11:50

人が増えて今度は踏み荒らされないか心配も。

4/8 11:50

カッコソウのように「あの山でしか咲かない」なんて事にならないよう…

4/8 11:50

イワザクラだけでなく…

4/8 11:51

サクラソウ科の花は多難。

4/8 11:51

地元の山にこんな素敵な花が咲くのに長い事知らなかった。

4/8 11:51

鈴鹿.鎌ヶ岳で見たイワザクラも…

4/8 11:51

足場の悪い険しい崖に咲いていました。

4/8 11:51

間違って踏みつけないよう慎重に足場を確認して観察。

4/8 11:55

ありがとう。また来年会いに来よう。

4/8 12:02

ヤマルリソウ。

4/8 12:02

春咲くのに、なぜに　"ナツトウダイ" の名前？

4/8 12:03

セントウソウ。

4/8 12:05

小さな白い花がたくさんあるセントウソウ。

4/8 12:13

うぉ、なんかマヨネーズかけてかぶりつきたい気分。

4/8 12:24

舟伏山山頂（1,040.3m）到着。

4/8 12:25

北にはまだ雪が残る能郷白山と磯倉（左）が見えました。

4/8 12:26

広場のように広い舟伏山山頂。

4/8 12:27

賑わう山頂はさっと流して西ルートへと進む事にします。

4/8 12:30

手と比べるとよく分かるほど大きな…

4/8 12:37

ヤブレガサが大群生している舟伏山の台地。

4/8 12:41

バイケイソウも負けじと。

4/8 12:42

小舟伏山。ここから山頂台地を下ります。

4/8 12:45

マルバコンロンソウ。

4/8 12:47

ツヤツヤの葉と花、ヒトリシズカ。

4/8 12:49

山腹を急なジグザグで降りていく西ルートの風景。

4/8 12:52

足元ではニリンソウも咲き出しています。

4/8 13:04

カタクリの花の中を覗いて見る。模様が歌舞伎のクマドリみたいです。

4/8 13:04

この辺りにもイワザクラが咲くのですが、もう満足。そっと通過。

4/8 13:08

ヒトリシズカは西ルートでは本当にたくさん咲いています。

4/8 13:10

ハルリンドウ。

4/8 13:18

この飛び出し方が好きです。

4/8 13:23

ここから南へ天狗城へのバリルートで下山も考えました。が、今日は無理せずにそのまま沢に下りました。

4/8 13:48

沢沿いにも花。これはムラサキケマン。

4/8 13:48

ワダソウは小さな花。花弁は5枚でワチガイソウより幅広いことで区別。

4/8 13:49

沢沿いは新緑が綺麗でした。

4/8 13:51

ボタンネコノメ。

4/8 13:51

ズーム、寄ってみる。

4/8 13:57

下山した林道脇に咲いていた終わりかけのミツマタの花。

4/8 14:02

何と！　シロバナネコノメ。ここで出会えるなんて、嬉しいです。

4/8 14:03

フモトスミレ。

4/8 14:05

モミジイチゴの花と神崎川。

4/8 10:06

駐車場に戻って来ました。

4/8 14:07

駐車場脇で見つけたチビマムシグサ。

4/8 14:19

車で林道を戻る途中見かけたショウジョウバカマ。

4/8 14:19

大きなゼンマイをたくさん見ました。

4/8 14:27

立派なモクレンの木。

4/8 14:29

疲れた帰り道でしたが、道路脇にはヤマブキもたくさん咲いて気が紛れました。

4/8 15:01

関IC付近。舟伏山は遥か遠くになりました。あそこに咲いていたかわいいイワザクラたちにまた来年会いに来よう…

撮影機器：

iPhone XS Apple

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 靴 サブザック 飲料 GPS 保険証 携帯 時計

感想

kenny

3年前に心筋梗塞で倒れる前、花を探して出歩いた春に見逃した舟伏山のイワザクラ。今は体調も戻り普段の生活で山にも通う日常生活ですが、心の片隅にずっと残っていました。イワザクラ自体は他の山でも見てはいたのですがあの時思わぬ降雪のために出会えなかった地元岐阜県の山に咲く特別なイワザクラに想いがつのり…
ヤマレコに上がる舟伏山の写真で「まだ間に合うかな…？」と背中を押されるように向かったのでした。
3年前にも会えたかもしれないと、一株一株をなんとも愛らしく思えた、ちょっとおセンチな自分でした。