富士山 (山と道を繋ぐ旅、富士山編)
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- GPS
- 22:58
- 距離
- 53.8km
- 登り
- 3,401m
- 下り
- 3,764m
コースタイム
富士山駅7:20〜浅間神社7:40〜中ノ茶屋8:40/8:55〜大石茶屋小屋跡9:25/9:30〜馬返し9:50〜ニ合目10:25〜井上小屋11:05〜佐藤小屋11:35/11:50〜スバルライン5合目12:10/12:40〜安全指導センター13:10〜佐藤小屋13:30 (テント仮眠)
●6月8日(土) 後半
佐藤小屋20:15〜安全指導センター20:40〜花小屋21:20〜鳥居荘21:45〜元祖室22:55〜9合目鳥居0:10〜久須志岳0:55〜銀明館1:25 (テント仮眠)
●6月9日(日)
銀明館4:05〜剣ヶ峰4:20/4:25〜久須志岳5:05〜銀明館5:25〜わらじ館7:20〜宝永山8:05〜大砂走り〜上塚9:05〜下塚9:20〜大石茶屋9:45〜御殿場口新5合目9:50/10:00〜太郎坊洞門10:15〜馬返し上10:50〜五本松〜青少年交流の家11:40〜御殿場駅13:00
天候 | 6月8日(土) 晴れ一時 雨 6月9日(日) 晴れ 気温 −8℃〜24℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り→御殿場駅13:43〜相原15:45 (1,130円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
富士山山頂付近は、吉田口ルート御殿場口ルート共に残雪がありました。 アイゼンを利用した方が安全かつスムーズに行動出来ると思います。 佐藤小屋営業していました。 佐藤小屋とスバルライン5合目以外は一切営業していません。 (閉鎖中なので当たり前ですが(ーー;)) |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
(文中に出てくる「道繋ぎ」についての説明はプロフィールに書いてありますので、良かったら見てください)
【色々、背負って富士山へ】
今回の山行は「電車で富士山へ行く」をテーマに計画しました。
正直、富士登山は余り乗り気がしないのですが、前回の道繋ぎが浅間神社までだった事、開山すると何かと面倒になりそう事などを踏まえて、このタイミングで行く事にしました。
折角、電車で行くのならピストンでは意味がないと思い、最終的に吉田口から上がり御殿場口に下山すると言う計画になりました。
テントなどの荷物を持ったままになると言うマイナス点もありますが、御殿場駅まで歩けば、箱根方面に道を繋げる時にやり易くなる事も、この計画を後押ししました。
富士山は4度目ですが、今まで一度も主体的に登った事がありません。今回、始めて自分で計画して登ります。そして、ヤマレコの記録上は初登頂になるので、今年の百名山3座目と言う位置付けでもあります。
【富士山駅〜馬返し】
まずは富士山駅から浅間神社へ向かいます。ここは前回の道繋ぎで歩いた道です。結構長いイメージがありましたが、疲労度の違いでしょうか、今回は逆に近く感じました。
浅間神社を過ぎると登山コースになっていて、舗装路と山道を選んで歩く事が出来ます。
舗装路の方は、ランナーが沢山走っていました。きっと登山競走の試走をしているのでしょう。私は、山道の方を歩きます。
途中には「富士山を麓から歩こう」と題した案内図がいくつかあり「なるほど!!」と気付かされました。
私が富士山を余り好きになれなかった理由は、いつも5合目からスタートしていたからなのです。
他の山に登る時には、大抵は麓から上がり、色々な自然の変化を感じながら歩くのです。
富士山を5合目から登るの場合、その行程がスッパリと切り落とされてしまいます。スタートしたら直ぐに森林限界(富士山の場合、森林限界と言うのが正しいか分かりませんが)、後はひたすらガレ場を上がるだけ……これでは楽しみも半分な訳です。
決して5合目から登る事を否定する訳ではありませんが「5合目までの魅力」があるのも事実だと思います。5合目を目的地と考えて、そこまでを楽しむのも有りかなぁ〜なんて思いました。
さて馬返しまでは、茶屋跡地や石碑、天然記念物のツツジなどが見所ですが、舗装路側だったり山道側だったりするので見逃さないように注意が必要です。私はいくつか見落としたようなのですが、次回のお楽しみと言う事にします。
馬返しからは本格的な山道になります。車で上がれるのはここまでです。ちなみに馬返しは車上荒らしが多いらしいですよ (ーー;) (ji-san情報)
【馬返し〜佐藤小屋】
馬返しを過ぎるとすぐに1合目に着きます。ここからやっと1合目か!!と、ちょっとショックを受けました。今までのは0合目だったのね (ーー;)
ここもランナーが駆け上がって行きます。どこまで行くのでしょうか??まさか山頂 (ーー;)?
私も1合目、2合目と上がって行きます。途中、荒廃した建物が非常に多いです。
ここが、かつてとても栄えていた事が分かります。そしてスバルラインの完成によって滅んだのかな??
次第に登りが急になり、いい加減に勘弁してと思い始めた時に舗装路に出ました。そこから、もう一登りすると佐藤小屋です。
佐藤小屋は予想に反してやっていました。やっていなければ適当なスペースでテン泊してしまおうと思っていたのですが、やっているからには小屋泊するしかありません。ちょっと痛い出費だなぁ〜と思いましたが、よく見るとテント場がある!!500円払って一件落着です。堂々とテントを張れるので、返ってありがたい。ちなみに宿泊は2食付きで7500円だそうです。
こんなに早い時間にテントを張るのは久しぶりです。
天候が崩れるまで1時間位ありそうなので、スバルライン5合目まで行ってみる事にしました。
天候は下り坂ですが、スバルライン5合目は沢山の観光客で賑わっていました。
場違いな気がしたので、さっさと佐藤小屋に戻る。
テントに入ると、ちょうど雨が降り出しました。
【佐藤小屋〜富士山頂】
20時まで仮眠を取る予定でしたが、案の定、眠れません。
19時半位まで、明るかったです。
私は、日暮れと共に、モソモソと動き出します。
佐藤小屋には、まだ明かりが付いていました。山小屋は9時消灯かな?出発する私を見て、小屋の主人がキョトンとしていました。
計画は、こうです。
日の出は4時半頃。御来光を拝むために4時には登頂したい。コースタイムは6時間半。4時に着くには9時半出。荷物が重いので+1時間して8時半出発としました。多分、早く着くだろうけど、間に合わないよりは良いでしょう。
しかし、この計画のお陰でひどい目に合いました。
なんと1時に久須志に着いてしまったのです。(高尾山とか富士山など一般の人も多く登る山は、コースタイムがゆとりのある設定になっているのですね)
しかも、めちゃくちゃ寒い。
8合目を過ぎた辺りから、残雪が目立ち始め、一気に冷え込みました。温度計を確認すると−8℃
しかも強風に舞ったパウダースノーが襲ってきます。
防寒着は持って来ているが、冬期のように厳重じゃない。
寒さをしのぐためテントを張ろうと思ったのですが、何せ風が強過ぎる。いくらか増しな場所を探して設営しましたが、荷物の重さだけでは、全く歯が立ちません。張り綱を建物に括り付け、自分の体重も掛けて要約テントが浮かない程度になりました。
これで4時まで我慢するしかない。
大失敗だったのは、荷物を軽量化するためシュラフを夏用に変更した事です。まぁ5合目では全く問題なかったのですが……
防寒着はレインウェアも含めて全てを着込み、シュラフ(夏)、シュラフカバー、NASAシート、防寒グッズもフル動員です。(ツェルトは未装備)
今までは、寒くても防寒グッズを1つは使わずに残していました。「まだある」事で精神的に余裕があったのですが、今回は全て使ってしまった。しかも、まだ全然寒い (T ^ T)
朝まで何とか持ち堪えるしかありません。
3時半頃、起きる予定だったのですが、寒くて動けない。
とても外に出れる気がしないので泣く泣く御来光は諦める事にします。
日が出て温かくなるまで、このまま待つ。
そう思った矢先、変な衝撃と共にテントが風に流され始めた(ーー;)
建物に括り付けてあった張り綱が切れたのです。
慌ててテントから飛び出し荷物をザックに突っ込みます。
外に出れたじゃん (ーー;)
これは御来光を拝みに行きなさいと言う事か??
時間は丁度4時。急げば日の出前に剣ヶ峰まで行けそうです。
ザックは置いたままにして剣ヶ峰に急ぎます。
剣ヶ峰に着いた時、計ったかのように日が登り始めました。
なんと劇的なのでしょう (T ^ T)
御来光、美しい!!
【富士山頂〜御殿場駅】
当初は仮眠してから下山する予定でしたがテントが張れないのでは仕方がありません。さっさと下山する事にします。
お鉢を一周した頃には、だいぶ暖かくなってきました。
御殿場口に下山しますが、どれだけ降りても目標物にたどり着きません。
1時間位で着くはずのわらじ館に2時間掛かってしまいました。
体力の限界か??いつもの事だけど情けない (T ^ T)
宝永山は、なぜか登りより下りの方がキツイ。
目の錯覚で実は山頂の方が低いのかな??
宝永山からは、荒々しい富士山の姿が見えます。見るだけでも身震いするほどの恐ろしい姿。富士山って恐い山でもあるんですね。
大砂走りでも全然スピードが出ないが、何とか中継小屋まで下山。
折角なので双子山に寄り道してから御殿場口新5合目に向かいます。
新5合目の登山口は通行止とありバリケードがしてありますが、説明書きには冬山経験、装備のない安易な登山の禁止と書いてあります。
私はギリギリセーフ??いや装備で泣いたのでアウトか (ーー;)
とにかく、無事に降りて来れたので良かったです。
ただ、この旅はまだ終わりではない。
ここから御殿場駅まで15キロ以上を歩いて行かなければならないのです。
ひたすら歩き続けて3時間、どうにか御殿場駅に到着。
御殿場駅には、西の富士山口と東の(箱根)乙女口があります。
このまま乙女峠まで歩けば、箱根の記録と道を繋げる!!
……でも今日の疲労度では、ちょっと無理です (ーー;)
次回、箱根乙女峠編に続く……かも。
おわり。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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前回以上に凄いですね。
TELAさんが、どんどん遠くにいって
しまうようで、少しさみしいです。
私自身のスタイルは、以前から全然、変わっていませんよ。
みんなと一緒の時は、一番後ろを歩くし、慎重すぎるくらい慎重なので、一人の時の私を想像しづらいのかも知れませんね。
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