病み上がりは石楠花咲く有明山へ(プチ遭難のおまけつき!)
- GPS
- 05:55
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 972m
- 下り
- 972m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・ほんの少し残雪あるが、ノーアイゼンで可。 ・全体に急坂であり、雨の後で木の根がツルツルで滑りやすかった。 ・鎖や梯子が多く、急坂であるがなかなか変化に富んで面白い。(妻談) ・鎖はいずれもしっかりしている。 ・途中の標識の先から誤った踏み後があるので注意!!(上へ行っては×) 右手に進んでちょっと行くと、いかにもな岩場があり、これを登ってしまったらダメ。さらに右手に下り気味の感じで進むのが○。 ・有明山は3つの峰があり、中峰〜南峰間は、藪こぎとなる。 一番眺望の良いのは中峰。南峰はルートも藪こぎである上眺望も無いため、割愛する人も多いとのこと。 (現に、途中で行きあった団体さんは「中峰まで」と言っていた。) |
写真
感想
まるまる2週間病んで伏せっていたら、いい加減家にいるのに飽きてきた。
しかし、山歩きするのもなんとなく気乗りがしない・・・。
「温泉行きたい。そして全く標高差の無いところなら散歩してもいい。」と妻に言ったら、「何言ってんの!熱も全然無いし、食欲もすごくあるし、胃腸も何ともないし、無いのは気力だけでしょ!梅雨に入ったのにこの天気の土日なんてなかなか無いんだから、山行かなくてどうするの!」と一喝されてしまった。
しかし、気力が出ないものは出ない・・・。
ということで、バリバリ歩きたい妻と、温泉で保養したい夫との間で駆け引きした結果、なぜか双方合意したのが「有明山と温泉保養」という週末。
まあ、中房温泉まで来たら、どうしても足が燕から表銀座へ向いてしまうので、有明山は未踏のままであったし、今なら石楠花が咲いているし。
こんな気力が減退している機会でも無いと有明山に行くことは二度と無いであろう。(と、有明山に失礼な思いで臨んだので、後でしっぺ返しをくらうことに!)
中房温泉の駐車場からスタート。
ここへ来る人の99%が燕方面へ向かうと思われるので、有明山へ向かうのは残り1%位ではないだろうか?現に我々も中房に来るのは妻によると13回目とのことであるが、今までは全て燕へ向かってしまったし。
歩き始めて15分位からすぐに急登となる。しかも、昨日の雨で滑ることこの上なし。笹は昨日の雨と朝露で濡れに濡れているし、服も濡れる。
トラロープが無ければ滑り落ちそうになる急登をひたすら登る。病み上がりの身としては堪えるんですけど・・・。
一方、妻は快調。「真っ白な稜線が綺麗に見えるよ!」と言われたけど、ゼーハーしているため、見る気力も無い・・・。
妻は「石楠花も綺麗〜」と浮かれているが、こっちはそれどころではなし。なんとなく咲いている気配を感じてチラッと見る程度。。。それに、滝のように汗が出るんですけど・・・・。水場が無いので3リットル持ってきて良かった。妻も1.5リットルは持ってきているとのこと。
こっちが滝のような汗を流しているのに、妻は涼しい顔をしているので、「暑くないの?」と聞いたら「全然。」とのこと。
「だって、先週奥多摩や奥武蔵の低山歩いたから。それに比べれば標高がそもそも高いから暑くない。」とのこと。
うーむ、暑さ対策としては、やはり低山を歩いておくに限るな・・・。
しかし、これからの季節は低山は物凄く暑くなるだろうから歩きたくないし・・・。
などなど思っているうちに、1時間程で矢印の標識のある少し開けた場所に着いた。
しかーし、この先で重大な落とし穴が!
標識から矢印どおりに右手に進んだまでは合っていたが、その先の岩を登って上に向かってしまったのが失敗!(正しいルートはさらに右手の下であった。一旦下がるので、見えにくい。)
しかも、間違ったルート上にも薄いながらも踏跡がある上、なんと尾根上を進む目印も間遠ながらついていたので、それを辿って、どんどん登ってしまった。しかし、これは2283ピークに向かう誤った踏跡であった。清水岳へ向かうバリルートあるいは冬季用のルートであったに違いない。
途中からあまりの笹藪こぎになり、いくら登山者の少ない有明山といっても、ここまで踏跡が薄ければ完全バリルートである。おかしいと思いながらも木に目印がずっとついているので、「凄い道だな。」と思いながらひたすら登って行ってしまった。妻は何度か「戻ろうよ。」と言っていたが、こっちはゼーハーしながらせっかく登った標高を落としたくない思いで、「尾根に上がれば稜線伝いに有明山へ出る筈」と、遭難パターンの思考回路により、戻って下山するという決断が遅れた。
(後で調べたところ、やはり稜線上に出て清水岳からの藪こぎで有明山に行けなくは無さそうであったが、かなりなバリ藪こぎを強いられるルートのようであったので、結果的には素直に戻って正解。)
また暫く登ってみるが事態は改善されず。
そこで妻がキッパリ、「判るところまで下りよう!」と宣言し、下山開始。踏跡が無いため、登るより下りる方が大変であった。
そして、ものすごい笹藪漕ぎをしつつ下山。
そうこうするうち、人の声がすると思ったら、先程通った「矢印のある標識」のところに飛び出た!団体さんが休憩しており、変なところからガサガサっと下りてきた我々にビックリされてしまいました。
うーん、ここへ出てきたのか・・・・。時計を見るとさっきここを通過してから丁度40分経過している。うーん、無駄に40分間彷徨ってしまった。
団体さんのリーダーに、「どうしたんですか?」と言われ、「道に迷って下りてきたところです。」と言い、恥ずかしいので、そのまま休憩せずにそそくさとリ・スタート。まず、右に行くのは合っている。お、その先で登ってしまってはダメであった!なるほど〜、さっき上に登ってしまった岩場の右下に道があった!
なぜさっきは2人とも気がつかなかったんだろうか・・・・。
まあ、何はともあれ、正しいルートに戻れて良かった。ここからルートは一旦下り気味となり、鎖場、岩場ゾーンとなる。鎖は新しいしっかりしたものがかかっていて心配は無いが、岩場は濡れていて滑りやすかった。
こっちはさっきのプチ遭難藪漕ぎでただでさえ病み上がりなのに余計ぐったりしてしまったが、妻は、アドベンチャーぽくなったルートに大喜び。
その後もぐんぐんと進み、稜線に出て緩やかになったなと思ったところで、有明山北峰山頂に到着!うーん、道迷いをしていた時間を差し引けば、2時間半切っており、病み上がりとしてはまずまずか?
しかし、ぐったりと疲れてしまって座り込む・・・。暑いし〜。
ところが妻が、「有明山は3つ山頂があるんだから、早く他の2つにも行こうよ!」とせっつくので、5分程休憩して重い腰を上げる。
祠の後から中峰に向かう。
中峰に向かう岩場からの眺めが凄く良かった。中峰の先1分で次の祠に出、「まさかこれが南峰じゃないよね?」と言いつつルートを探すと、辛うじて残雪の先にルートが延びていた。
しかし、ここから先は「藪漕ぎルート」となる。
そういえばさっきの団体さんは、「南峰まで行かず、中峰で引き返す」と言っていた。「中峰から先は藪漕ぎだし、南峰からは眺望が得られないから」だそうだ。
が、まあしかし、せっかく来たからには南峰まで行こう。
本当に藪漕ぎであった。おニューの服を着ている方にはお勧めしません!
ということで南峰までヤブこいできました。
ここの神社が終着点。
眺望は無いが、静かで落ちついたところでした。
さて、中岳でご飯食べることにしようと戻る。しかーし、モクモクとガスが沸いてきてしまった。でも、予定どおり中岳でご飯を食べて休憩する。
後は一気に下山。
木の根がタテ線になっている急坂であり、非常に滑りやすく、登りより下りの方が気を使った。
それでも、下りは石楠花の群生に目を向ける余裕あり。標識の下あたりが一番見頃であった。
ということで下山。
いや〜、暑くて疲れた。2.5リットル水を飲んでしまった。
それなのに、妻は水を3口しか飲んでいないとのことでビックリ!登りで1口。ご飯のときに一口。下山で一口、とのこと。
よく脱水症状にならないもんだ。
しかし、有明山はなかなか変化に富んだルートであった。
妻はたいへん面白かったとのことで、今度は松川ルートから登ってみたいとのこと。
自分も体調万全のときに再訪してもよいと思った。
けど、体調万全だったら、やはりこっちじゃなくて表銀座へ向かってしまうのだろうな・・・。
東餓鬼岳から清水岳越えのルートが拓かれればよい周回コースにもなりそうである。
まあ、何はともあれ、下山後の温泉は至福であったし、「終わりよければ全てよし」である。
、妻は「有明山は気に入ったけど、やはり歩き足りなかった・・・・。」と不満顔でありましたが。。。。。
しかし、病み上がりの身としては、これくらいでちょうどよい。
(プチ遭難はおまけ。妻よ、色々とスマンノウ!!)
経験豊富なPengin22さん達でもプチ遭難なんてあるんですね。意外。
鳥居すごいですねピッカピカだなぁと思ってみていたら、「避雷針になる」なんて
鎖も梯子もあって花も咲いてるし見どころたくさんですね (かなり暑そうな気も・・・)
旦那様、順調に回復されているようで。ってもう6月。そう考えるとなっがい風邪でしたねー。
ご主人さま 復活されて良かったですね。
なぜ有明山・・と思いましたが、なるほど。
私も南アや秩父で道迷いがあってから
スマホでGPSを使用しています。
山と高原地図なので便利です、何度も使って狂わない
です
もう秩父や多摩は暑いですからね〜
私が秩父方面に行かないと言うか行けないのは
暑がりなんです しかも高いところが好きなので・・・Penginさんご夫婦が登山開始時刻は
北穂、最低のコルに居ました
おめでとうございます(*^_^*)
やっぱりお二人一緒でないと、レコ拝見していてもなんとなくさみしいですよね
山行復帰されて何よりです
有明山って、松本から白馬方面に向かう時、道の左手に見える台形の山でしょうか?
違うかな?
形がとても特徴的なので面白いな〜と思っていたのですが、
ピークが3つもあるのですね
そして中峰から南峰はヤブ漕ぎルートなのに、南峰の祠は立派ですね
誰かが石材担ぎ上げたのでしょうか?
奥様に引っ張られ無理やり回復ですかね〜〜
有明山、たしかにたしかにです!!
ここまで行ったら、燕に向かってしまうので
気になりつつもいまだに未踏の山です。
でも面白そう。
行ってみたいなと思いました。
藪漕ぎは得意だし〜〜〜
いやぁ、思いっきりルートそれてしまいました
何しろ、この誤ったルートバリ好きの方が藪漕ぎして歩くらしく、紛らわしいことに木に目印がずっとついてるんですよ
これにダマサレました
有明山って、なにげに200名山に入っているとのことで、200名山狙いの人が来るみたいですよ!
まあ、それにしても隣の華やかな燕岳と比べようもありませんが・・・。
けれど、合戦尾根よりアスレチックのような登り甲斐があることは請合いますよ〜。眺望は地味ですが・・・。
渋〜い山なので、華やかさとかはないですが、
なかなかに面白いところではありました
けど、北穂と比べれば地味もいいとこですよ
北穂に行かれてたのですね〜。
この時期の北穂はちょっと中途半端で登りにくいような気もしますが、如何でしたでしょうか?
槍から縦走でしたか?
レコお待ちしています
安曇野から白馬へ向かう左手に出っ張っている手前の山です。
「有明富士」と呼ばれているそうで、確かに富士山型をしてますよね
そして言われてみれば、本当に藪漕ぎの先の南峰にどうやってあの立派な祠を建てたんですかね?
その頃はヤブではなかったのか、もしくはヘリで運んだ??
それか、ヤブの無い冬に運んだとか?←もっと大変か
姐さんご夫婦にピッタリの山です!
ぜひ行かれることをオススメします
姐さんでしたら、我々が誤って進んだルートをゴリゴリ進んで稜線伝いに有明山目指されても良いのでは?ヤブヤブですよ〜。
まあ、通常ルートを歩いても、最後の中峰から南峰まではどのみちヤブですが・・・。
全体に鎖や梯子もあってなかなか楽しいとこですよ。
車2台あったら、表参道からぐるっと歩くのもできそうです
お久し振りです。
ペン夫様、地に足つけた(着々という意味)復活おめでとうございます。
気力は、体調についてくるモンですよね。
奥様にその辺のところ、強制的にストレッチさせられていらっしゃる感じ、見ていて、楽しいです。
傍から見ると、ペン夫様が楽しそう?にイジラレているのって、我々(私?)も楽しいです。 申し訳ありません。
有明山って、渋いトコにいかれましたね。
独立峰の様になっているから、眺望も楽しめたご様子で。何より、あの駐車場から、いきなり逆方向に歩かれるのが、シブイ 。
本当に妻に引っ張られて行ってまいりました
確かに有明山、シブすぎですよね〜。
普通なら、隣の燕に行きたくなりますよね!
これで二百名山に入って無かったらもっと人が少ないでしょうね。
全体に登山者は少なかったですけれども、
それでも団体さんがいたのにはビックリでした
Pengin22さん、亀カメで失礼します^^;
今回のレコも いいですね!
読んでいると信濃富士に登ったような錯覚と
楽しさが伝わってきました
200名山ですから何時かは行きたいと
思っている御山ですが、近隣に魅力溢れる名峰が有り過ぎますね。
旦那様の体調がよくなりますように!
一度行ってみたいと思いつつも、
あそこまで行ってしまうと、足がこっちには向かないですよね〜
体調の方は一進一退です・・・
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