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Yamareco

記録ID: 310195
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

北岳 キタダケソウ・・・?

2012年07月06日(金) ~ 2012年07月07日(土)
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GPS
53:00
距離
12.1km
登り
2,089m
下り
2,070m

コースタイム

5日7:00広河原山荘発→8:00大樺沢分岐→11:00白根御池小屋→13:30肩の小屋
  15:00北岳山頂→1540トラバース道→1630北岳山荘
6日7:00北岳山荘発→トラバース道→8:00八本歯→9:00山頂→10:00肩の小屋
 →12:00白根御池小屋→14:00広河原着 同発 バス芦安駐車場第2P 
天候 6日 晴れのち曇りのち強風雨
7日 強風雨のち曇り
過去天気図(気象庁) 2012年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
4日前泊芦安温泉白雲荘旅館
5日芦安駐車場第2P発5:30発 
6日広河原発14:00バス芦安駐車場15:00着
コース状況/
危険箇所等
・白根御池小屋から草すべりは急登
・肩の小屋以降トラバース道岩稜帯
・トラバース道から北岳山荘雪渓あり2週間前滑落昨日まで立ち入り禁止
・芦安第2駐車場の前に白根館に温泉あり
帰途の強風雨の中カメラを取り出した
帰途の強風雨の中カメラを取り出した
カメラは飾りじゃなくてシャッターを押さなければ 高感度、高速シャッターで
カメラは飾りじゃなくてシャッターを押さなければ 高感度、高速シャッターで
トラバース道

感想

16年ぶりの北岳
大樺沢は雪渓が多く迂回ルート草すべりコースをとる。、白根御池小屋から雨となった。肩の小屋で昼食お湯を沸かしカップめんとパン、コヒーを飲んで再スタート。肩の小屋からはガスが出て視界10m。梅雨の合間の晴れ狙いも予想より早い天候の崩れに賽の河原(中白峰沢の頭分岐)では耐風姿勢を取ることしばし。何とかこの季節キタダケソウに会いたくて登ったもののトラバース道は2週間前の雪渓滑落事故で通行止めであったが昨日解除したばかりとのこと。まともに風をくらう尾根道よりトラバース道を選択した。途中キタダケソウを見るも写真を撮ってる場合ではない。カメラすら出せず北岳山荘へなだれ込んで素泊まりを申込んだ。
 私の初北岳は1996年白根三山を縦走し大門沢下降点から奈良田に下りている。がこの時は北岳山荘前テン泊であった。この年に初めて「海の日」が施行されての山行だったのでで良く覚えている。山友の川M田君と同行、二人共ニッカズボンだった。大門沢のテン場は満杯でテントを張れずフライにくるまって寝た。
 この頃は「キタダケソウ」って人知れず咲く花、知る人ぞ知る高山植物だったように思う。この花が話題に取り上げられるようになったのは2006年NHK「日本の名峰南アルプス特集」ゲストの山岳写真家白旗史朗氏から紹介され、にわかにクローズアップされるようになり現在に至っている様に思う。 そんなことを思い出しながらますます強くなる風雨、梅雨の合間の晴れ狙いは、熱低崩れの暴風雨となった。風向きを変えながら遠慮なくたたきつける雨音を聞きながらいつの間にか寝てしまった。翌日6時起床、天候変わらず、さあ今日は帰らざるを得ない。朝食を取りながら昨夜話し込んだ自衛隊の若者が先に稜線に向かった。私はトラバース道に迷いはなかった。7時半山荘スタッフにお礼を言って外へお花畑を通り幾分雨は弱くなったが風は強い。カメラを出そうか、出すまいか決心がつかない。何のためにカメラを背負ってきたのか、ためらいながらもキタダケソウ?を撮ることにした。感度を上げ高速シャッターに設定。わずか2、3枚で終わった。これ以上無理。八本歯に上がる所でザックカバーを風に持って行かれそうになったが、差し出した左手指先にかろうじて残った。北岳を越え、肩の小屋でコーヒーブレイクで温まって再び下山へ。
下りの草すべりは、その名の通り足を取られすべる。注意しながら白根御池小屋に着いたところで風雨もおさまりやれやれ。樹林帯に入いったら日射しも少し出て来た。広河原山荘ベンチで汗雨まみれのTシャツを替え14:00ちょうどのバスに乗車。
芦安駐車場前の白根会館で温泉に入り16年振りの北岳にしてはちょっと厳しい山行であり山行決定要因に反省しつつ筋肉をほぐし癒されたことでした。
                               麗嶺

追記
 白旗史朗氏は「どてらの写真家」岡田紅陽氏に師事し私の尊敬する山岳写真家であります。NHK日本の名峰で「キタダケソウ」を紹介頂き、私は知ることとなりました。感謝するのみで他意無きことを加筆させて頂きます。

 
  
 
  


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