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記録ID: 3116015
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積雪期ピークハント/縦走
東北

マイナーな平頂ピーク「大中子山」(奥会津)

2021年04月26日(月) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
7.0km
登り
839m
下り
826m

コースタイム

日帰り
山行
4:55
休憩
1:45
合計
6:40
5:50
65
取り付き点(牛首橋)
6:55
7:10
45
P1332.7
7:55
8:15
60
P1580.0
9:15
9:20
10
主稜線
9:30
10:20
55
11:15
11:30
60
1380m
12:30
取り付き点(牛首橋)
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
(東北道)西那須野塩原IC ⇒ 南会津町舘岩 → 檜枝岐村
コース状況/
危険箇所等
(アクセス道) 川俣檜枝岐林道は一部除雪されているが関係車両以外通行止
(取り付き点) 国道352川窪橋から約2.7キロ入った林道の牛首橋手前左側
(登山路) 整備された登山路なし。序盤無雪の急登、中盤笹薮、終盤全面雪渓と変化
取り付き点は「川俣檜枝岐林道」の牛首橋手前から。
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取り付き点は「川俣檜枝岐林道」の牛首橋手前から。
直ぐに舟岐川右岸の河川段丘に上がる。
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直ぐに舟岐川右岸の河川段丘に上がる。
川沿いに唐松樹林内のけもの道を進むと一ノ岐戸沢川が現れ、飛び石で渡渉。
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川沿いに唐松樹林内のけもの道を進むと一ノ岐戸沢川が現れ、飛び石で渡渉。
杉樹林を抜け眼前の尾根を目指す。
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杉樹林を抜け眼前の尾根を目指す。
尾根に上がって急斜度を登る。晴れてはいるが、時折風もあり可也の寒さだ。
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尾根に上がって急斜度を登る。晴れてはいるが、時折風もあり可也の寒さだ。
1380m手前。前夜の小雨と小雪が氷結し足が滑る。気が付いたらハイドレチューブも凍り水が飲めない。
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1380m手前。前夜の小雨と小雪が氷結し足が滑る。気が付いたらハイドレチューブも凍り水が飲めない。
1450m辺りから藪化してきた。
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1450m辺りから藪化してきた。
P1580付近で雪渓が現れた。厳寒で時折烈風もあり雪渓はカチカチ。ここでアイゼンを装着した。
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P1580付近で雪渓が現れた。厳寒で時折烈風もあり雪渓はカチカチ。ここでアイゼンを装着した。
標高が上がると林層もヒノキやシラビソの針葉樹に変わった。
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標高が上がると林層もヒノキやシラビソの針葉樹に変わった。
尾根上には枯れ落ちた巨木や倒木が続き、都度左右を巻く。
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尾根上には枯れ落ちた巨木や倒木が続き、都度左右を巻く。
1750m付近から傾斜が緩み始めた。
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1750m付近から傾斜が緩み始めた。
1800mに上がると平坦な針葉樹林帯となるが、樹林の密度が濃い。
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1800mに上がると平坦な針葉樹林帯となるが、樹林の密度が濃い。
東進してきたルートを徐々に南寄りに曲げてショートカット。主稜尾根に上がる。
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東進してきたルートを徐々に南寄りに曲げてショートカット。主稜尾根に上がる。
主稜尾根から北東方向を展望。
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主稜尾根から北東方向を展望。
ズームすると遠方微かに「二岐山」(1544.3m)も見えた。
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ズームすると遠方微かに「二岐山」(1544.3m)も見えた。
東方にも栃木・福島県境の「帝釈山」(2059.6m)や、
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東方にも栃木・福島県境の「帝釈山」(2059.6m)や、
その右手「台倉高山」(2066.7m)など2,000m級の稜線が続く。
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その右手「台倉高山」(2066.7m)など2,000m級の稜線が続く。
山頂手前の偽ピーク(帰路撮影)。
偽ピークはこの手前分も含め2つ有った。
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山頂手前の偽ピーク(帰路撮影)。
偽ピークはこの手前分も含め2つ有った。
山頂目前。
遂に「大中子山」(1843.6m)登頂。
ゆっくり登って所要約3時間40分。
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遂に「大中子山」(1843.6m)登頂。
ゆっくり登って所要約3時間40分。
54年前(1967)設置の明大ワンゲル山頂標識。
(標識の「深跡」は不詳)
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54年前(1967)設置の明大ワンゲル山頂標識。
(標識の「深跡」は不詳)
山頂は樹林に囲まれ展望無し。数メートル南進すれば東方樹間に福島・栃木県境稜線が望めた。
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山頂は樹林に囲まれ展望無し。数メートル南進すれば東方樹間に福島・栃木県境稜線が望めた。
その県境稜線、左(北)から帝釈山と馬坂峠、
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その県境稜線、左(北)から帝釈山と馬坂峠、
その右手台倉高山等のピーク、
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その右手台倉高山等のピーク、
更にその右手(南東)に丸いピークの孫兵衛山(2063.8m)。
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更にその右手(南東)に丸いピークの孫兵衛山(2063.8m)。
無人の山頂でのんびり休憩し下山開始。主稜尾根を離れる手前付近から、当初アタックルートの候補にもしていた北東に延びる山頂台地を望む。
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無人の山頂でのんびり休憩し下山開始。主稜尾根を離れる手前付近から、当初アタックルートの候補にもしていた北東に延びる山頂台地を望む。
山頂台地の針葉樹林帯に入る。トレース痕無ければ進路喪失のリスクが有るかも知れない。
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山頂台地の針葉樹林帯に入る。トレース痕無ければ進路喪失のリスクが有るかも知れない。
1500付近だったか、左手(南西)に舟岐川を挟んで昨年のこの時期踏破の「長須ケ玉山」(1913.8m)が顔を出した。
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1500付近だったか、左手(南西)に舟岐川を挟んで昨年のこの時期踏破の「長須ケ玉山」(1913.8m)が顔を出した。
更に下って右手遠方に檜枝岐集落(ズーム)。
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更に下って右手遠方に檜枝岐集落(ズーム)。
集落上方には一瞬の晴れ間に会駒連峰三岩岳(2065.0m)辺りか。
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集落上方には一瞬の晴れ間に会駒連峰三岩岳(2065.0m)辺りか。
焼け焦げた大木。
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焼け焦げた大木。
かっての山火事の痕跡か。
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かっての山火事の痕跡か。
1200m付近で支尾根に下降、間違いに気付いてトラバースで修正しこの地点に復帰。
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1200m付近で支尾根に下降、間違いに気付いてトラバースで修正しこの地点に復帰。
熊棚もあった。
一ノ岐戸沢川の渡渉、往路時より上流にマークがあった。
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一ノ岐戸沢川の渡渉、往路時より上流にマークがあった。
舟岐川に架かる牛首橋。もうすぐ取り付き点だ。(スライドショー終わり)
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舟岐川に架かる牛首橋。もうすぐ取り付き点だ。(スライドショー終わり)

装備

個人装備
アイゼン ワカン GPS
備考 林道取り付き点付近は車両1台分(路肩)の駐車スペースしか無い。

感想

1.今季残雪藪山第3弾は福島県檜枝岐村東方の「大中子山」(オオナゴヤマ、1,843.6m)である。
2.週央からの天候悪化予報や連休(GW)中の人出増を避けるため急遽入山したが、当地の前夜は強風と小雨、小雪の荒天だった。当日朝も気温が低く(am5:00で氷点下0.6℃、風速am6:00で3.7m)、一瞬入山に迷ったが晴天予報に期待を寄せ強行した。
3.この山は会津百名山の一つだが登山道は無く、近年のネット記録も見つからなかったが、1,400m付近までの無雪部分では微かに獣か登山者かの判別不明な踏み跡が有った。
4.山頂付近の雪上にも今季のトレース痕があったので、それなりに登られているのかも知れない。
5.ルートは序盤取付けから1380mまでの無雪急登尾根、中盤P1580までの藪漕ぎ(ミヤコザサ、ネマガリダケ)、終盤針葉樹の1800m雪原台地と大別され変化に富むが、勝負どころは序盤の急登突破(標高差 330m)かと思われた。
6.また中盤の尾根には巨木や倒木が続き、その都度左右の雪渓に逃げて迂回した。復路は積極的に歩きやすい雪渓上に出て下った。
7.この日はハイドレーションも凍るやや季節外れ?の寒さだったが、終盤山頂台地の針葉樹林を抜けると陽当りも増して快適な雪原歩きに変わった。(ただし、寒さによりルート上は帰路も氷結で硬く、急斜面であまり踵が使えなかった為か、身体の老化か下山後下肢大腿筋の腫れが辛かった。)
8.奥会津のマイナーな山頂ではひとり静かに東方の延びやかな福島・栃木県境稜線の大展望を心ゆくまで楽しむことが出来た。
私の大好きな奥会津の山々、今回も奥会津バンザイ!である。(完)

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コメント

奥会津の秘峰
始めまして

「深跡」は大中子山三角点の点名です。

昨日、tonkaraさん他、過去の長須ヶ玉山の登頂記録を参考にして登頂しました。
長須ヶ玉山から大中子山を眺めましたら、山頂は常緑樹はあまりなく、ダケカンバが多いように見えました。
やはり、大中子山頂上も展望無しでしたか?
私、大中子山は無雪期にでも、距離が短くて渡渉もない深戸沢左岸尾根か、呼出沢右岸尾根で行こうかなぁと思っています。
2021/4/28 14:42
Re: 奥会津の秘峰
takeyama2 さん、はじめまして

三角点の点名ご教示戴き有り難うございました。標石は積雪期確認出来ませんが、山名と異なるケースがあるのですね。山頂台地東側はダケカンバ等広葉樹の林層がありました。

長須ケ玉山のレコ拝見致しました。
豊富な登山歴をお持ちになり、強靭な体力とご健脚振りに驚きました。
2021/4/28 16:27
奥会津バンザイ
地味ながら本当にいい雰囲気です。
ただ針葉樹林帯だと視界がきき辛く、ルーファイには要注意ですね。
シーズン終盤ですが、奥会津はまだまだ登れそうですね。
2021/4/29 20:26
Re: 奥会津バンザイ
kamadamさん、こんばんは

奥会津は今季平年並みの積雪で始まりましたが、3月中旬頃からの暑さで急激に残雪量が減少した感じです。それでも現在は概ね標高1,500m迄上れば残雪があり、暫くの間残雪登山が楽しめそうです。
但しどちらも3〜500mの急登から始まる当域の特徴が有りますから、ある程度の脚力が求められます。

近年の体力衰退は否めず、年々山選びが難しくなっています。
2021/4/29 23:05
プロフィール画像
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