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Yamareco

記録ID: 313566
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無雪期ピークハント/縦走
鳥海山

鳥海山

2005年07月16日(土) [日帰り]
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montedio その他6人
GPS
--:--
距離
10.8km
登り
1,128m
下り
1,127m

コースタイム

日帰り
山行
6:35
休憩
1:45
合計
8:20
8:55
15
登山口
9:10
45
滝ノ小屋
9:55
10:15
45
河原宿
11:00
11:15
40
薊坂
11:55
12:20
40
伏拝岳
13:00
30
七高山
13:30
13:40
20
御室小屋
14:00
14:10
40
新山
14:50
15:00
65
伏拝岳
16:05
16:20
55
河原宿
17:15
登山口
天候 曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2005年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
「滝の小屋」
お花畑を登ります
お花畑を登ります
ニッコウキスゲの群落
ニッコウキスゲの群落
「河原宿小屋」
「心字雪渓」をつめます
「心字雪渓」をつめます
「薊坂」の急登
「伏拝岳」で昼食です
「伏拝岳」で昼食です
「七高山」山頂
「大物忌神社」
「新山」へ最後の岩場
「新山」へ最後の岩場
感激の「新山」山頂です
感激の「新山」山頂です
「胎内くぐり」

感想

 「ぶなの会」会員でも、本県最高峰のこの山の最高点に達した人はあまりいません。天候急変で撤退を余儀なくされた人、暴風に拒まれた人、あまりのロングトレイルに体が悲鳴をあげた人etc。しかし、山形県人としてのプライドにかけても、「いつか必ず」という大願を各人の心に秘めていたのです。
 梅雨明け前の夏山はガスることが多く、しかも降水確率70%の条件では、せっかくの名山もその価値が半減するとは思いましたが、この季節特有の「雲海上の青空がきっとあるはず」と決行しました。メンバーは、以前から「鳥海山に登りたい」と言っていた先輩を含め7人パーティー。コースは最短で最も傾斜が厳しい「大台野コース」にしました。
 準備してきた登山計画書をバッチリ提出して登り始めました。石畳の道を少し歩くと「滝ノ小屋」に着きます。他に登山者は数名といったところ。遅い時間なので、以降はほとんど人に会うことはありませんでした。最初の雪渓を抜けると、さっそくお花畑がお出迎え。今回のレポートに花の名を連ねたら、それだけで枚数が嵩むので、紹介は省きますが、「花の百名山」の実力を遺憾なく発揮してくれました。涼風の「八丁坂」を登り切り、国内随一と称賛されるニッコウキスゲの大群落を誇る「河原宿」に到着。水を補給し、いよいよ「心字雪渓」にチャレンジします。前に来た時は、登山道は露出していたのですが、今回はずっと雪上を歩くハメに。アイゼンなしの我がパーティーは当然苦労を強いられました。
 「薊坂」の急登は、「鳥海山」全ルート中1。下山路としてもキツイのですから、いかに角度があるかわかるというもの。地図で見ても等高線の幅が異常に狭いのです。ただ、ここでも登山道いっぱいに埋め尽くされた花々に癒されました。最後の力を振り絞り、やっとのことで外輪山のピーク「伏拝岳(2130m)」に座り昼食にしました。ガスの中でしたが、案外軽く、時折青空も見え、「新山」が顔を覗かせてくれるたびに歓声が沸き起こりました。
 ここからはいよいよ外輪を歩くことになります。火口の縁が続くわけなので、高所恐怖症には辛いところ。「行者岳(2159m)」を越えたあたりから、固有種のチョウカイフスマが目を楽しませいくれました。旧山頂の「七高山(2230m)」で記念撮影後、いったん火口の神社まで下りて参拝しました。
 一服後、最高峰へのラストアタック。巨大な岩石がゴロゴロ重なるルートをペンキに沿って慎重に進みました。安産祈願の「胎内くぐり」を越えた所が、最高点「新山」のピーク。女性陣は怖がっていましたが、全員無事登頂を果たすことができました。運よく、狭い山頂には昨夜、渋谷を発ってきたというおじさんが一人だけ。シャッターを切ってくれる人を待っていたようです。今晩は神社の「御室(宿泊所)」に泊まって、明日は「月山」に登るのだと言っていました。
 帰りは順調で、「伏拝岳」から「河原宿」までは1時間5分しかかかりませんでした。「。「八丁坂」からは「滝ノ小屋」が下に見え、その果てに「月山」、「葉山」、「朝日連峰」が浮石のようでした。その高嶺を臨みながら感動のFin。帰りは「湯ノ平温泉」に浸かって帰宅の途につきました。

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