寒風〜大谷山〜大御影山〜三重嶽〜武奈ヶ嶽〜赤岩山
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![都道府県](/modules/yamainfo/images/icon_japan_white.png)
- GPS
- 10:02
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 1,948m
- 下り
- 1,883m
コースタイム
- 山行
- 9:02
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 10:02
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
西日本JRバス - 保坂〜近江今津駅 - 620円 JR湖西線のマキノ駅の到着時刻が7:01で、湖国バスの発車時刻が7:04です。 以前は乗り継ぎには1分の余裕しかなかったけれど、現在は3分となっており、JRが定時運行していれば、問題なく乗り継ぎできます。 また、この便はマキノ高原温泉さらさバス停には寄らないので、マキノ高原民宿村バス停で降りる事になります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■マキノ高原民宿村バス停〜寒風 マキノ高原民宿村バス停から一般道を歩き、マキノ高原へ。 登山口からはゲレンデを登って行き、その終点の少し先から樹林帯となり、ジグザグ気味に標高を上げて行くと、展望所があります。 素晴らしいブナ林の広がる区間など、その後も特に問題はなく、寒風へ至ります。 ■高島トレイル 基本的に整備されたルートとなっており、概ね歩きやすく、標識もあります。 樹林帯では目印も多めとなっています。 主に気になるのは、以下の辺りか。 抜土への最後の下りは、道が濡れていると滑りやすくなるようなので、足下に注意しつつ。 大御影山の登山口から少し進んだ辺りはやや急斜面だけど、登りでは問題なし。 大御影山を過ぎると歩く人は少なくなるとの印象で、所々で少し分かりにくく感じるかも。 写真119や122の辺りなど、急斜面となっており、足下に注意して歩きたいですね。 |
写真
感想
春の花を求め、今回は高島トレイルへ。
高島トレイルを歩くのは今回で5回目のはずで、2年前の同じ日にも出かけており、その時と同様にマキノ高原から三重嶽へと向かう予定。
時間や疲労度に問題がなければ、今回はその先の水坂峠を目指して。
昨年の11月8日に同じルートを予定していたのだけど、その時は当日の朝になって膝に違和感があって断念していたのです。
17時33分発の便に間に合うように保坂バス停に到着したく、時間管理をきっちりと意識しての行程です。
乗り継ぎに余裕ができたので、安心してのバスの乗車を経て、マキノ高原民宿村バス停に到着し、ここからスタートです。
キャンプサイトは賑わっているけど、2年前よりは少なめか?
登山口からゲレンデの斜面を登って行くと、早くも汗が噴き出し始め、暑さへの対処が必要な時期が近づいて来ているよう。
樹林帯に入ると、新緑による心理的な作用が加わるせいか、少し涼しく感じられる。
イワカガミを見かけるようになるけど、この辺りでは花期はほぼ終わりのよう。
草木の葉には水滴が付いていて、湿度は高そう。
汗をかきかき登って行き、展望所で休憩。
この辺りからイワカガミの花は見頃となっているのが多くなり、撮影しつつ。
しばし登って行くと、ブナが多くなり、その先でブナ林に突入。
イワカガミもたくさん見られるし、本当に良い所だと思う。
曇り空なのが残念だったのだけど、ようやく陽が射すようになり、新緑が輝きを増して何とも言えない美しさです。
後ろから男女ペアが登って来られ、道を譲って先に行ってもらう。
もう少しで主稜線という辺りまで来ると、カタクリの花を見かけるようになる。
小ぶりの花が風に揺られている様は、何とも健気ですね。
早くも下って来られる方とすれ違い、すぐに寒風に到着です。
少し霞み気味で雲も出ているけど、それでも好展望で、開放感のある風景が広がっていて、ここまで歩いて来た達成感があります。
パンを食べて、この後に備えます。
ここからは高島トレイルのルートを辿ります。
稜線上には草原が広がっており、展望が開けていて、とにかく開放感があります。
所々にカタクリの花が咲いている程度で、野草の花は少ない。
アップダウンのあるルートを気分良く歩き、大谷山山頂に到着です。
引き続き樹木は少なく、広々とした尾根が形成されていて、良い感じ。
石庭への下り口まで来ると、すぐそこが少し小高くなっており、ここが白石平です。
ここでも好展望が得られ、この時期は眼下の新緑が美しい。
高島トレイルの中でも特に好きな場所の一つですね。
この先は樹林帯となり、まずは風雪の影響を受けていそうな木々が独特な姿を見せ、そこを抜けると再びブナ林となり、若葉が日光を浴びて柔らかい輝きを放っている。
イワウチワの群生が見られるようになるけど、わずかに咲き残っているぐらい。
最後の下りでは路面が湿っていて滑りやすく、それなりに苦労させられます。
下り終えると林道に出合い、大御影山の登山口へ移動。
沢沿いのバイケイソウと思われる群生を横目に見つつ、時間に余裕がないので、さっさと斜面に取り付きます。
最初は急斜面となっていて、そこを過ぎると道脇のイワウチワの群生を気にしつつ。
花は残り少なく、葉っぱの観察です。
近親種とされるイワウチワとトクワカソウの見分ける際には、主に葉の形状で判断するようで、その辺りを意識しつつのチェックです。
杉やブナの混成林から次第に変化し、再びブナが主体の森林となる。
いつの間にか曇っていた空にも変化があり、また青空が戻って来ている。
咲き残っているイワウチワを探したりしつつ歩くと、ビラデスト今津からのルートと合流。
ここからは花も多くなるし、ブナ林となっている区間が長く、快適な尾根歩きとなる。
思っていたよりも人は少ないかなと思いつつ歩き、大御影山山頂に到着です。
山頂はそれなりに賑わっており、良い時間だし、ここで昼食にします。
初めて歩いた際には、三重嶽への道は不安なものがあったのだけど、今回はどんな道か分かっており、余裕がある。
5人組ぐらいの団体さんとすれ違ったりで、前回よりも人は多い。
大日岳方面との分岐の手前の辺りもブナ林が形成されていて、立派な木もある。
やはり、秋の紅葉の頃にも歩いてみたい。
分岐にて、左へ。
少し進むと、特徴のある形状のブナが多くなり、冬期の風雪の厳しさは想像以上のものなんでしょうね。
所々に咲く花を眺めながら歩を進めて行くと、尾根やその周辺の樹木が少なくなり、独特の景観が広がるようになります。
琵琶湖だけでなく、若狭湾も魅惑的な姿を見せていて、中央分水嶺を歩いているのだと実感させられます。
下界が見えるものの、山深い所まで来ているせいか、同じように絶景を見ていても、寒風の辺りを歩いている時とは違う感慨がありますね。
至福の風景を堪能し、分岐で左折すると、すぐに三重嶽山頂に到着です。
先着の方がおられ、少しお話しを。
2年前とほぼ同時刻の到着だけど、疲労度は想定内だし、予定通りに武奈ヶ嶽を経て、水坂峠へ向かう事にします。
この後に備え、エネルギーの補給も忘れずに。
どんな道かと不安だったけど、しばらくは歩きやすい道が続き、快適です。
大きめの池があり、ちょっと驚いてしまう。
しばらく花は見かけなかったのだけど、再びカタクリやイワカガミの花が見られるようになり、元気をもらいつつ歩きます。
高島トレイルのマップでは、三重嶽から武奈ヶ嶽までのコースタイムは2時間半となっており、やはり遠く感じる。
バスの時刻との兼ね合いもあり、それなりにペースを上げて歩いているけれど、なかなか辿り着かない。
とは言え、一歩ごとに確実に近づいており、三重嶽を出発してから1時間半後、何とか武奈ヶ嶽山頂に到着です。
バスには間に合いそうかなとの感触が得られ、一安心。
山頂の近くに好展望の場所があるようだけど、そちらに寄るのはまたの機会に。
疲れているのがはっきりと分かるようになって来たけど、気分的には楽になっており、足取りは重くない。
トレイルのルートを離れ、赤岩山の山頂に寄ってみたけど、植林帯となっていて見所はなく、再訪の必要はなさそう。
ルートに戻ると、その先の道脇はイワカガミの群生地となっていて、かなり印象的。
すぐに急斜面となり、ロープが設置されている所もあり、慎重に下ります。
前方の視界が開けると比良の武奈ヶ岳が近づいているのが実感でき、ゴールはそんなに遠くないはず。
その後は植林帯の割合が増し、淡々と歩きます。
最後に標識に従って谷へと下って行くと、最後の平坦地は湿地状となっています。
倒木が放置されているせいで、ぬかるみを避けて足の置き場を選びにくく、微妙に難所となっているかも?
そこを脱すると舗装路に出合い、ここが水坂峠です。
想定通りの時間での到着となり、何より。
後は舗装路歩きのみとなり、保坂バス停に到着し、この日も無事にゴールです。
そんな訳で、今回は春の高島トレイルを歩き、種々の春の花や新緑のブナ林などを堪能し、大満足の山行となりました。
25km越えで、それなりに長距離の山行だったけど、きっちりと歩き切る事ができ、一時期の足の不具合に起因しての不安要素を完全ではないにしても払拭できたかな。
また、昨年以降は未踏の山に全く出かけていなかったのだけど、今回は久しぶりに初めての山を歩いたのも大きなポイントでした。
また機会を見て、色々な山を歩いてみたいですね。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
25km越えですか、綿密な下調べされて実行されたことでしょう
大御影山、お花の宝庫ですね。来年は片道はタクシー利用で行って観たいです。
コメント、ありがとうございます。
三重嶽までは2年前に歩いているし、その後も高島トレイルのマップで『急登』と書かれている箇所が2か所あるだけで、時間と疲労度さえ問題なければ大丈夫だろうと意外に楽観的でした。
初めての道は実際に歩いてみないと分からない事が多く、当然、不安感はあったのだけれど。
あまり大きな声では言えないけれど、今回は下調べは十分ではなかったかと。
いくつかのエスケープルートの存在の把握をするぐらいで、後は時間の管理をいつもよりもしっかりするぐらいでした。
大御影山のレコ、いくつも上がっていて、いくつかを見させてもらいましたが、どれも花盛りで、歩いている人が楽しんでいるのが手に取るように伝わって来るような感じでした。
大半はビラデスト今津からのピストンとの印象で、そちらからだとシャクナゲがたくさん見られるようですね。
そちらのルートは2020年2月に歩いたのだけど、時間の余裕がなくて、不安なまま下ったのを覚えています。
まだ雪があり、山野草がどれぐらい生えているかは分からなかったけれど、シャクナゲはそれなりに見かけました。
皆さんのレコで満開の花を見させてもらい、そんなにあったのかという感じ。
毎年、春にはレコが上がって来て開花情報を得やすいし、新緑のブナ林を歩くのも気持ちが良いので、この時期に歩くには持って来いですね。
日程が許せば、来年以降もこの時期に歩きたい山です。
sityanさんご夫妻も是非とも春の大御影山を堪能して下さい。
VGさん こんにちは 先日は私達のレコにコメント有難うございました。
大日分岐〜大御影山の通過が私達が少し遅かったようですが、お遭い出来ずに残念でした。この区間にも多くのカタクリがありましたが、私達が通過した時には夕方で気温が低くなったせいか、ほとんどのカタクリの花は閉じてしまっていたのでした。
写真の#85-88は実に気持ちの良いところですよね。三重獄北峰とも呼ばれるところで、私達のテン泊のもう一つの候補地でした。山行後に青葉山に行くということを考えなければ、ここに泊まっていたと思います。
武奈ヶ嶽、三重獄、大御影山、大谷山、それぞれ何度もピークは踏んでいるのですが、一気に縦走するというのもいいですね。最近、長距離を歩いていないので、数日前に大日〜大御影山を訪れたところでなければ昨日もVGさんの行程をそのまま踏襲して歩きたいところでした。私も折を見て、このコースに挑戦してみたいと思います。
コメント、ありがとうございます。
そうですね、これまでに同じ日に同じ山というのはなかったと思います。
yamanekoさんは色々な地域の山へ赴かれているので、お会いする機会がありそうとは思っていなかったのだけど、やはり可能性はあるという事でしょうか。
カタクリの気温に対する反応はシビアですよね。
その分、開いている時には他の花にはない曲線美を披露してくれ、目を惹かれてしまいます。
地元の山でも、保護しなくてももっと見られるようになれば良いのだけど。
三重嶽の北峰の一帯は本当に得難い魅力を秘めていると思います。
時間の心配がなければ、もっとゆっくりと滞在していたい所ですね。
ああいう風景がずっと続くのではなく、尾根が色々な表情を見せてくれた後にあれが待ち構えているので、昇り詰めて行くような高揚感があるという感じでしょうか。
yamanekoさんは限られた時間を有効に利用して、自分なりの工夫を盛り込んで歩かれている事がよくあるのかなという印象です。
山行に必要な色々な素養を持ち合わせていないとできないんだろうなと思っています。
僕の場合、対応できる方向性が限られているので、どうしても同じようなパターンの山行が多くなってしまう感じです。
yamanekoさんが歩けば、同じ日の同じルートでも見えるものが違うはずで、そういう所が山歩きの面白さで、何度も出かけてしまうという事なのでしょうか。
途中で何を書いているのか分からなくなって来たので、これぐらいにするのが良さそう。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する