焼岳 新中の湯から
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 1,035m
- 下り
- 1,035m
コースタイム
9:14頂上下山開始 〜 10:41登山口
天候 | 曇り のち 晴れ(午前中) 午後から雷雨だった様子です=雨雲レーダーの記録より推測 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良く整備された登山道で歩きやすい。 往路の唯一雪渓を横切る場所で、水平に横切るとその先に登山道は途切れます。 斜め45度左手上方へ雪渓を横切れば、その先に登山道有り。 新中の湯登山口からのエントリーでしたが、中の湯登山口からの合流地点が分かりませんでした。 |
写真
感想
このところ毎週のように百名山に登って居る。
ついでに今日も百名山の焼岳に行ってみようか。
午前3時の目覚まし時計で、すっきりと起きる事が出来た。
山行だと嫌がらずに起きる自分は、まったく子どもと一緒だと思う。
東海北陸自動車道を高山市まで走り、高山市内の牛丼屋で朝ご飯を食べる。
このところの山行では連続して牛丼の朝ご飯ばかりな気がしないでもないが、腹持ちが良くリーズナブルで、未明の時間でも営業して居ると成ると、やっぱり牛丼屋しかないかも。
早朝の時間帯だけにサクサクと車を進めるが、水を汲むための水場が無い。
先ほど寄ったコンビニの水道を拝借すれば良かったかなとか、ガソリンスタンドの水道を借りれば良かったかなとか思ってるうちに、登山口に到着してしまった。
ザックには、500mlの炭酸水のペットボトルが2本有る。
時間は朝の5時半・・登りに3時間・・下りに2時間・・しかも今の時間曇っていて気温は割と低いから、発汗量も少ないかも知れないから、ペットボトルの炭酸水の合計1リットルでも足りるか?
途中で水を汲めなかった事を随分と悔やみながら、結局炭酸水1リットルで登山開始。
水も無いのに、ザックの中のインスタントラーメンとコッヘルセット、バーナーとガスのカートリッジは無駄だな。
と思いながらも、無用な荷物もザックに入れたまま登ります。
地図で見た山頂付近の池の水がもしかしたら汲めるかも?って、訳の分からない期待を込めて。
何時も登山は連れと一緒の二人組ですが、本日は連れの膝の具合が悪くて、HandMお一人様山行です。
一人だと寂しいんで、山行を思いとどまろうとも思ったが、毎週の運動代わりの山行と言い聞かせて、一人でやって来た。
登山口横に駐車帯が有って非常に便利だったが、虫の数が半端じゃない。
蚊が多かったような気がするが、車の後ろ側で靴を履いている間も、顔の周りを飛び回って、うっとおしい事この上なかった。
そんな場所から逃れるために、足早に登山口に向かったおかげで、登山口の画像を撮るのを忘れてしまった。
時間が午前6時前と言う事も有り、誰もいないので一人さびしく登っていく。
いつもなら連れの様子を気にしながら、後を振り返りつつ歩みを進めるが、気にする連れも居ないのでは、前を向いて歩くしかない。
おかげで、なんだか普段よりペースが速い気がする。
ヤマレコを拝見して居ると、3時間ほど掛かって登頂される方が多い気がした。
しかし、今日のこのペースだと随分と速く山頂に着きそうだ。
登山口からしばらくすると焼岳の手前の山を越えた様で、一旦登山道は下り始めた。
樹林帯の中はおおむねなだらかな登山道で、随分と楽に歩ける。
焼岳の山頂が見えるように成って来ると、そろそろ樹林帯の終わりが近い。
焼岳は北峰と南峰の2つの頂上を持つ双児峰で、面白い形をしている。
初めて来たHandMには、右手に見えるのが北なのか南の山頂なのかは判断が出来なかった。
2つの頂上が手前にあるのか奥にあるのか、遠近が良く分からなかった。
熊笹の茂る登山道に成る頃、右手には大きな沢が現れ、残雪が沢を埋め尽くしている。
登山道ははっきりして居るので、道に迷う事は無いと思うが、大きな沢の脇を登る登山道は景色が単調気味になる。
ただし、振り返れば乗鞍岳や御嶽山が見渡せるし、遠くには中央アルプスや南アルプスも見える。
笹藪の終わる頃、雪渓を10m程横切った。
雪渓を渡り切った先の踏み跡が、今までの踏み跡に比べて明らかに薄くなった。
ルートを見失った状態だ。
振り返って見ても、雪渓上の泥の混じった踏み跡は、このルートで間違いないと言っている。
しばらく進む先を観察する。
すると20m程上に緑色のロープが、地面を這って居るのが見えた。
踏み跡の薄い所を上に登ると、登山道を発見し、本来のルートに戻る事が出来た。
森林限界を超えたこの辺りは、時々上方から硫黄の匂いが漂ってくる。
先ほどから噴気を上げる様子がはっきりと見える様に成って居る、まだその音までは確認できていないが、足を進める度にだんだんと匂いが強く成って来る。
「2300m」とペンキで大書きされた岩は、きっとここが標高2300mと言っているのだろう。
程なくして、南峰と北峰の分岐点に上がる。
先ほどから見えて居た噴気孔はすでに間近に有り、コォーーっという音を発しながら、勢いよく水蒸気を噴き出している、その孔の周りは硫黄で黄色く染まっていた。
この状態が、どこぞの観光地であれば、立派な柵で囲われて立ち入りが制限されている事だろう。
しかし此処は焼岳。
頼りない杭に、ロープがゆるく張られたのみで、きつく止められた物でもなさそうだ。
ただ、火山性のガスには有害な成分を含んでいるらしいので、近寄る場合には十分な用意をどうぞ。
時計を見ると午前8時前だ。
登山口で午前6時ちょっと前だったから、2時間ほどでこの分岐まで登った事に成る。
おかしいぞ、亀に魂を売ったHandMはそんなに速く登れる筈がない。
しかし、何度時計を見ても時間は違わない。
標準的なコースタイムはやはり3時間ほどらしいので、ちょっと嬉しく感じてしまうHandMなのであった。
思い返せば8か月前、心房細動を起こして救急車で病院に担ぎ込まれ、医者に言われて運動として始めた山歩き。
やっと世間様なみの脚力が手に出来たか?
いやいや、今日のはまぐれで有ろう。
分岐を向かって右側に進むと北峰の山頂だ。
ちょいと急な岩場の崖を、3点確保しながら登り切ると、北峰の頂上に出る。
北を見れば、左から笠ヶ岳・槍ヶ岳・奥穂高岳・前穂高岳と、名だたる山々が鎮座つかまつる。
東を見れば、霞沢岳やなんだか登ってみたい六百山の山塊が飛び込んでくる。
そして南を振り返れば、乗鞍・御嶽・中央と南アルプス。
いったいどれだけの名山が見渡せるのだろう。
しかも、天気はどんどん回復の一途で、北の槍ヶ岳方向は青空が眩しい。
頂上に居る誰かが、「なにかを持ってるね!」なんて、仲間内に笑いながら言っていた。
そうそう!あなたが持って居ようが、あなたの仲間の内の誰かがその、何かを持って居ても構わない。
とにかくこの晴天に感謝だ。
グループ連れの多い山頂に、お一人様のHandMは寂しすぎる。
というより、なにか一人で居るのが場違いな雰囲気さえ感じる。
しばらく山頂部をあっちへウロウロ、こっちへウロウロした後で、早々に退散。
別に誰かに遠慮する事も無いのであるが、連れの膝が早く良く成る事を願わずにはいられない。
北峰を下りて、その東に有る尾根に登って見た。
方向で言うと東、ちょうど上高地の霞沢岳の方角だ。
この尾根は一段と焼岳の地熱の影響を受けて居るのか、草木が生えて居ない禿げ山だ。
3点確保のために岩に突いた手が熱い。
熱いは大袈裟だが、岩は冷たい物と言う先入観を持っていた手には、熱く感じた。
すごいな!地球は生きて居るなと感じた一瞬だった。
このはげ山の途中に、焼岳小屋を経由して西穂高や上高地へ下りて行く登山道があった。
綺麗な黄緑色をした屋根の焼岳小屋がはるか下に見える。
水を汲みにあそこまで行って見ようかなとおもったが、今日の早出が何の為かを思い出し断念。
きょうは午後から天気が崩れる予想なのだ。
上空に寒気が入っている昨日今日は、雷も予想されるほど不安定な天候で、先ほどから広がってきている青空は、泡沫(うたかた)のごとく危うい物なのだ。
青空に気を良くして、さんざんウロウロし倒してから、鞍部の分岐に戻る。
南峰に登ろうと進むと、ロープに遮られる。
小さい頃から、「駄目ですよ」を破って、散々な目に会って居るHandMは、それがトラウマに成ってロープを越えられない。
同じように鞍部の北にある、大量の水蒸気を上げる「お釜」も見てみようとするが、やっぱり行ききれない、小心者のHandMである。
時間も午前9時をすこし回った所で、もったいない程早い時間だ。
樹林帯では虫の攻撃に遭うので、足早に先を急ぐ。
平坦な場所では小走りに走る程にしたら、さすがに虫から攻撃はされずに済んだ。
下山中に多くの登山者にすれ違った。
一番最後に見かけた女性の二人ずれは、登山道脇のベンチ風の樹木に腰かけ、何かを食べて居たけど、彼女たちが頂上を踏み、下山する頃には、ひょっとしたら豪雨と雷に襲われていたかも。
登山口に帰ってきたが、朝のあの虫の数を思うと、車に戻るのが億劫だ。
急いで荷物を片付けたのは言うまでもない。
午前11時前には車に靴も積み込んで、帰宅開始。
先ほどからやけに安房峠から多くの車がやって来るし、峠目指して車が登っていく。
HandMも30年ぶりに安房峠を越えて行こう。
時間はたっぷりある。
安房峠を下りた先には、お気に入りの「平湯バスターミナルの風呂」も有るし、「平湯の森」の風呂も有る。
安房峠道路では、先ほど見た頂上の噴気も見る事が出来る。
いくつものカーブを交わして行くうちに、里心がついたのか、風呂に入るのが面倒に成った。
このまま下道(一般道)を帰っても午後2時ちょっとには帰宅できそう。
途中急な眠気に襲われながらも無事帰宅。
ひざ痛で留守番していた連れは、羨ましそうに「良かった?」っていうんで、「すごい楽しかった」と答えておいた。
よし!来週は「燕岳へ一泊キャンプ」に行くぞ!
突然ですがお教えください。
なぜに松本方面から登山口にいくのでしょうか?
高山からはいけないんでしょうか?
自分も行きたい山なのでお聞きしたいなと思いコメしました。
毎回楽しい山登りを楽しまれているようですね。
これからもヤマレコ楽しみにしてますね(笑)
はじめまして
新中の湯の登山口以外考えても居ませんでしたので、なんとお答えして良いやら。
岐阜県側の奥飛騨温泉郷の中尾や新穂高ロープウェイの終点から西穂山荘経由でのルートも有る様ですので、岐阜県側からの登頂も、出来ると思います。
気を付けてお楽しみください。
アホな質問ですいませんでした。
反省です。
安房トンネルを抜けて登山道に入った方が速いから
今回のような行き方になるんですよね。
ほんま勘違いヤロウでした。すいません。
今後ともよろしくお願いします。
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