奥久慈縦走 西金から下野宮(県北ロングトレイル)


- GPS
- 11:52
- 距離
- 23.1km
- 登り
- 2,059m
- 下り
- 2,006m
コースタイム
- 山行
- 10:17
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 11:51
天候 | スタート時曇り時々雨、稜線では晴れ、午後になって曇り時々腫れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
水郡線は極端に本数が少ないので時刻を正確に調べておきます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雨上がりは滑りやすいので気をつけます。 男体山ー月居山の縦走路は道の崩落が進んでいる箇所があります、 滝川(生瀬滝上部)の渡渉はサンダルなどの準備をしたほうがいいでしょう。渡渉箇所から下は急流です。流れに足を取られて流されるとそのまま滝を落ちることにになりますので気をつけます。 生瀬富士北峰(いわゆるジャンダルム)は、最初の巨岩の登はんが悪いですが。巻き道があります。巻き道も結構ぎりぎりのトラバースなので気をつけます。 生瀬富士以北の縦走路が大子アルプス鋸21峰などと呼ばれ、この春開通した県北ロングトレイルの開通ルートです。県北ロングトレイルは全長320kmに及ぶ長い道を作るという構想の一部実現した区間です。 ボランティアの皆様のおかげで回を重ねる毎に格段に歩きやすくなっていることを感じました。とはいってもハイキングコースとは思えないような急な登り下りの連続で、雨上がりなどは滑って登れない(下れない)様な急登が続きます。特に下りは3点支持でクライムダウンしました。 ブユが多いので虫除けを準備します。 |
その他周辺情報 | 下山後、久慈川を過ぎて道路沿いに自動車整備会社の社員向け自販機があり、冷たい飲み物を買うことが出来ます。 |
写真
装備
備考 | 渡渉用サンダル、下山後の着替え用フリース、水4L、テルモスのコーヒー、タオル、帽子、雨具、日焼け止めという名の虫除け、デジカメ、スマホGPS、手袋 |
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感想
雨でくじけて帰宅するつもりが、なぜか西金駅で眠くなってしまったおかげで雨をやり過ごし、中止を中止することができた。今回も素晴らしい一日を過ごすことができた。西金の山の神様、ありがとうございました。
ーーーー以下自分のためのメモーーーー
■中止、中止の中止
今回のハイキングは自分にとっては12時間コースである。水郡線の本数が極端に少ないことを考えると、午前3時スタートで午後3時台の汽車で帰りたい。夜中に車を走らせた。雨が降ってきた。雨でも平気なつもりだったが、西金駅に近づくにつれて、乾いた自宅の布団が無性に恋しくなってしまい、歩く気持ちがすっかりしぼんでしまった。駅のお手洗いを借りてそのまま帰宅しようと思ったが、超早出による睡魔が早速やってきて、出発前にひと眠りとばかりにシートを倒して眠ってしまった。
目が覚めた。真っ暗でざあざあ雨が降っていた西金に明るい朝が来ていた。晴れてはいないが、西金の里山には雲のベールがかかっていて美しい。あの山を眺めながら歩き続けたい。しぼんでしまった意欲が一気に120%みなぎった。西金の山の女神様ありがとうございました。
■眺望はなし
濃霧の中を歩いた前回に比べると、霧をまとった山並みに見とれながら歩く林道は一段と快適だった。雲がかかった奥久慈岩稜と盟主男体山は一段と大きく見えた。大円地越から頂上稜線にかけては、まばらなケヤキの森を朝日の束が何本も貫いていた。しかし眺望はここまで、今回は雲が高く、稜線を完全に覆ってしまったため、何も見えなかった。
眺望はほとんど望めなかったが天気はそれほど悪くもなく、月居山への縦走路では、斜めに差す朝日のおかげで森の中の霧にブロッケンを見つけることができた。ただし天候はこの後下降気味で、雨こそ降らなかったが曇りがちの縦走となった。
■鳥の空耳アワー
歩きながら鳥の鳴き声に耳を済ませた。
「注意ー注意ー注意、、、お前だよこの野郎」
「ホー、、ほろほろほろ(腰砕けのうぐいすのような)」
「キイイイイッ、さびた鉄扉のような」
中国語と思しき鳴き声も聞こえたし、大子アルプス後半には
"It's a great hit"
奥久慈をハイキングして外国語をしゃべる鳥を聞くのは愉快だった。
大子アルプスの終盤、2峰の岩塔に立ったた時には、猛禽の激しい威嚇にあった。鳴き声から下山後調べてみるとどうやらミサゴのようだ。岩塔の近くに巣があったのだろうか。
■大子アルプスを這い回る
雨上がりの縦走は3月の雨中の縦走ほどではないがぬかるみだらけだった。最初の21峰(生瀬富士側からだと21から1へ逆にたどる)から滑って登れない。這いつくばっても登れない。しかしこれは経験済みで、適当な石を探し、ピッケルのように使いながら身体を支え、踏ん張らずにペッタリ足を置くようにしながらそろそろと高度を稼いだ。
下りも同様だ。いや下りのほうが危険かもしれない。結局3点支持で下っていく。石ピッケルのおかげで極端には滑らないから這いつくばっての下降は安定していた。
獣のように四足で上り下りを繰り返しているからペースはどうしても遅くなる。そして脚がつって休憩を余儀なくされるのがこれまでのこの縦走のパターンだったが、脚はつらなかった。脚はつらなかったが、ペースがどんどん落ちた。特に道路を横断してからのサディスティックな急登からが辛かった。気分が悪くなってきた。汗をかいて喉はからからなのに寒い。前回の水不足の反省から倍の4L準備してきた。脱水症状ではないと思うのだが、これが熱中症というものなのか。
不思議なことにこれだけ体調が悪くても1峰を過ぎて快適なハイキングコースになると気分も回復し、ペースも回復することができた。そこまでの登山道がしょっぱすぎるから当然か。
■脚は最後につった
今回も体力を使い切って下野宮駅にたどり着いた。汗で濡れた服を脱ぎ、着替えにつめてきたフリースを着てくつろいだ。靴と靴下を脱いではだしになって休んでいたら、今頃になって両足付け根がつってしまい。痛さで靴下と靴を履けなくなった。このままでは汽車に乗ることができないと、だましだまし脚ごしらえをすることに難儀した。今考えれば、渡渉用のサンダルを持ってきていたのだから、サンダル履きになれば済む話だった。
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