御岳山〜鍋割山〜大岳山〜鋸山縦走
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- GPS
- 12:11
- 距離
- 19.8km
- 登り
- 1,717m
- 下り
- 1,620m
コースタイム
- 山行
- 10:09
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 12:00
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
今回の縦走は 御嶽駅→御岳山〜鍋割山〜大岳山〜鋸山→奥多摩駅 です。 |
写真
感想
縦走2回目、今回は御岳山〜鍋割山〜大岳山〜鋸山。
前回の膝痛に懲りたので、事前に両膝テーピング&コンプレッションレギンスを装着。
靴も登山靴からトレランシューズに変更、こっちの方が軽くて良いです。
JR御獄駅到着後、「男ならバスやケーブルカーに頼っちゃいかんでしょ!」と御嶽駅からハイキング開始。
滝本駅までがウォーミングアップ。
御岳山参道からがなかなか息の上がる行ったり来たりでしたが、途中、道沿いの杉の木に番号が振ってあって(植栽用?、伐採用?)恐らく500番台ぐらいから始まり頂上に向けてカウントダウンされていくような感じであったり、所々に御岳山知識みたいな標識があったりと道中飽きさせない工夫がしてありました。
トボトボはぁはぁ、ようやくカウントダウンも"1"になり、最後の標識"くろもん"も撮影、無事御嶽神社に到着。
初めて使う自撮り棒に振り回されていたら、向かいで自販機にジュース入れてる宿主さんにチラチラ見られ、終いには挨拶までされ恥ずかしい中撮影終了。
しかしあれですね、御岳山山頂ってどこなんですかね?
色々歩き回るも標識が見当たらなかったです。
境内をしばらく彷徨った後、大岳山へ。
途中予定にない展望台に行ってみたり、七代の滝にも寄ってみたりしてみました。
展望台は遠景がガスってて残念、途中にあった緊急ヘリポートがなんて言うんでしょうか、切り開いたところにあって両サイドが見晴らせてとても良い感じでした、ここでバーベキューとかしたいもんです。
その次に訪れた七代の滝がなかなかな曲者で…。
そもそも入り口から急勾配、段差もバラバラ、大きく時間ロスしそうだったのでしばらく入り口で悩んでたんですが、折角ここまで来たんだしと…下降開始。
下に着く頃にはあれだけ注意していた両膝がすでに痛みだしてました、言わんこっちゃないわね。
滝自体はマイナスイオンバリバリで立ち寄ってホント良かったなって感じだったのですが、自撮りしてたら老夫婦が現れてヒジョーに気まずかったのとスズメバチがしつこく追ってきたのでやむなく退散。
先ほど下りてきた急勾配を登るのは精神的に辛いなと地図見てたら、手前にロックガーデンへ抜けるルートがあったのでこちらから元のルートに合流することにしました。
初っ端から金属急階段だったり、ひたすら木の根フロアだったりしましたが先ほどのルートよりは精神的に楽でした。
分かる人には分かると思いますが、昔のポリゴンゲームで作りが甘く、階段が宙に浮いてるようなところがあったりしましたよね?
そんな階段がここにもあったりして、階段に登るのに足場にしがみ付かなきゃならんという荒さに"山感"感じました、悪くないと思います。
そうそう、ポールの持ち替えって皆さんどうしてるんでしょうか?
「手すり掴みたい」、「岩壁も手で掴みたい」、「上がってからすぐにポール使いたい」とか…。
僕のポールは「緩めたら三分割されるタイプ」なので、しょうがなく「背中に刺しちゃう忍者スタイル」とかで誤魔化してましたが、登ってるとズレるズレる・汗
そんな悪戦苦闘しながら何とか予定のルートに戻り、"大岳山直進ルート"と"奥の院、鍋割山経由大岳山ルート(上級者向け)"の分岐点に到着。
鍋割山経由って上級者向けなの?と少し戸惑いましたが、ルート変更なしで鍋割山経由ルートを選択。
なるほど、みんなワクワク鎖場や岩場が出てまいりました。
これですか、御嶽神社の売り場で登山客と巫さんが話していた「奥の院は鎖や岩場があるのでお年寄りには辛いですよー」と言ってたところは!
うん、これならイケるともりもり登り終え、少し開けたところで誰もいないスポットを発見。
これは自撮りタイムでしょうと色々あーでもないこーでもないと撮り直してみてはボツボツボツボツ…そもそも逆光なのね、気付いてみれば結構時間を使ってしまいました。
ペースアップしながら"男具那社"を通り過ぎる辺り、いきなり男の人が現れたのでビックリ…そうか、奥に道があるのね、サンクス!
その脇道を登ってしばらくすると"奥の院峰"へ到着。
石祠に礼…少し休んでから鍋割山へ。
いきなりすごい岩場の下りがあったりで、膝もますます痛くなってきました。
道中再びスズメバチに追われ、音が鳴りそうな鳥肌を立てながらとにかく早足…都会で見るものよりデカいし圧が強いんじゃ!
そんな後押しもあって思ってたより早く鍋割山に到着するも、ビックリするぐらい何もない山頂、山ちょー、サンチョー…。
丹沢のほうの鍋割山とは違う感じですかね…標識撮ってすぐ出発。
平路があるとすぐ自撮り棒撮影の練習。
iPhoneオンリーの撮影でしたが、手振れ補正が結構効いてて面白かったですー。
なんだかんだ楽しみながら大岳山荘に到着。
こういう廃墟見ると全盛期の姿を見てみたかったなぁと思わされますね、イメージではジブリっぽいごちゃごちゃ具合。
ここからまたひと登り…ついに着いたぜ、大・岳・山・頂っ!☆
意外、思ってたよりも人が多かったです。
「スタジオが、で、さぁー」と話しながら飯食ってるミュージシャンっぽい子らや、コーヒー沸かして飲んでる粋なソロハイカーや、「今日富士山が見えず残念、大菩薩嶺に登りたいんですー!」と騒いでいる女性や、キャハハウフフと楽しんでる学生らに囲まれながらカロリーメイトとヴィダーインゼリー、あられを食させていただきました。
順番待ってかなり新しめの標識の前で自撮り棒撮影。
これ、人が周りにいると恥ずかしさからつい渋い顔での撮影になってしまいますね・恥
しっかり休憩を取った後、あとは奥多摩までの下山だねーと出発。
しかし、その甘い認識に対してこの後恐ろしい苦行が待っているとは、この段階では知る由もなかったのであります…。
徐々に痛くなっていた両膝、休憩を取ったこともあり、体が冷え、ますます痛くなってきました。
今回の目標タイムが17時に奥多摩駅で、痛いとはいえ大岳山出発時点では届くタイムだと思ったのですが…うーん、案外痛い、ちょっと無理そーな雰囲気。
鋸山までの道が思ってたより遠いかも、そこまでいっても奥多摩駅までまだまだじゃん、ホント大丈夫?
たまにある道標識、スマホのアプリの距離とは大幅に違うんですけど、約倍くらい。
平道歩く分にはまだ大丈夫だけど、少しの上下が響いて痛い、右足の横から始まり、徐々に後ろに、誤魔化すために出来るところは横歩きや後ろ歩きしてみたり…。
よしよし結構進んだよね、アプリをポチ、おいおい全然やんを10分毎に繰り返す。
右膝を庇ってバランスを取っていた比較的軽症な左膝も同じように痛い場所が増してくる、時間的にも奥多摩駅から大岳山方面に向かう人もいない、ヤバいな、充電池(ライト付き)から分光用にスマホにも充電しておこう。
そんなこんなしながら鋸山に到着、すんごい疲れた、座ったら負けだけど…痛い、座ります。
マッサージしてみるも効果は薄いと思う、あまりゆっくりしてると下山までに日が暮れてしまう…ので仕方なく出発。
もう自撮りとか言ってられないっす、万一用のエマージェンシーシート持ってきて良かった、が、水がほぼない。
マジ、この状態で踏破出来んのかね…足の状態が最悪と思ってたところよりももっと悪い方向にまだまだ落ちてくのね、しかも道は険しくなる一方…修行場だね、キッツい下り、根っこと岩ばっか、でも不思議と集中力はありまくり、ポール捌きのレベル上がりました。
登るときは右足に重みをかけると痛いので右ポールで思いっきり支え、降りるときは左足から下りて右ポールで支えながら右足を下ろす…を繰り返すもなかなか右肩が壊れない、日頃の筋トレが活きてます、ありがたや。
冷静に痛いところを探してみても上半身は全くなかったですし、長距離歩いた割に足裏や足首も痛くない、痛いのは膝のみという状況に色々考えさせられました、歩くのが下手なんでしょうね。
そんな牛歩戦術で過ごすも道は容赦なく厳しい方向へ…鎖場は勿論、手すりもない絶壁もあったりなかなか自分を試してきます、痛みで愚痴るも一人…段々面白くなってきました、オラ、わくわくしてきた!
両足共曲げられなくなってコンパスみたいに歩いてみたり、摺り足してみたり…痛いね、痛い、とにかく痛い、笑えてくる。
もう歩けないから座ってずらしてを繰り返して、少し回復したらまた立って歩いてみて、で、アプリを見て、ほえーみたいな。
ヤバい岩場をムリムリ這いずって登りきり天聖神社に到着。
よく登れたもんだ、天狗様に無事帰宅出来るようお祈り…おかげさまで今こうやって無事に帰ることができました、ありがとうございます。
そんなんで登計峠も越え、愛宕神社へ到着。
へぇー…駅に行くには参道登るのね、ノボルノネ、笑えなくて笑えるみたいな、もうね、足が上がりませんて。
失礼を承知、門の真ん中でしばらく座り込んでしまいました、口の赤い狛犬の視線が背中に突き刺さります、ホントすみません。
二流ドラマ並みに足引きずり、俯瞰的に酔ってるねやってるねな体でも進むしかありません、1人なので、俺ち根性あるねと1人で言ってみたり奮闘。
本堂はまた一つ階段登らなきゃだったので、「ごめんなさい、パスで」、声出して謝りました、あまりに人がいないので自然と声も大きくなります。
裏側に回ると戦没者を祀った五重塔や鐘、石碑がありました。
何か雰囲気違うところだったので写真どうしようかと思いましたが、パチリ。
側の階段から下り、アプリでは奥多摩駅まで500mぐらい、標識では1km越え…理由は一見で分かりました、最後のつづら折りです、まじすかー。
足痛い、あー痛い、会いたい、空いた胃、頭来たから帰ったらマックドガ食いしてやろー、もうかなり暗いんですけどー、また曲がったら道あるじゃんかーって無心なんか程遠い有心だらけでした。
何回行ったり来たりしたか分からないところで何ですのこれ…?
頭おかしいの待ってました、傾斜45°あるぜこれ、やるねー、試すねー的な大階段が控えてました、何かの筋肉番組かいなと。
笑えるね、落ちたら死んじゃう、幸い手すり掴む手は鍛えてあります、腕力&握力十分、一段一段丁寧に下り、手すりの切れ目で後ろを振り返るとそこには将来自分を奮い立たせる自信がそびえ立ってました…うーん、成長させてもらえてありがたいです。
何とか嬉しさで笑けながら下りきり…こういう時1人だと良いです、心が外に溢れても恥ずかしくない。
駅のアナウンスやベルの音も明確に聞こえてきました、おほー、あと少しー!
そんなタイミングで下の方から子供達の声が…こんな暗いのに登ってきてるのね、電気付けず足引きずってる黒い服の存在がいきなり目の前に現れたらめっちゃ怖いだろうと音を立てず進むことにしました・笑
…リアルに驚くと声って出ないものですね、子供達2人のビクつきは可哀想に思えましたが、彼らも良い話のネタになるでしょう、あまりに可哀想だったので今日一番の清々しい挨拶をして別れました。
下界の光との高低差も縮まってきたし、よしよしゴールは近そう、喜びで心持ち足の痛みが和らいでる、イケそな気がする。
ハフハフしながら最後の角を曲がり…ついに、愛宕山口まで下りきることが出来ました、やったっ!
陽光は山に遮られ辛うじて空を照らしている状態でした、ギリセーフ…よくやったね、自分の身体と精神さん、あんたらスゴイよ。
近くのベンチで深く、深く腰をおろしてポールを拭き拭きリュックに収納…ふと近くの案内図を見るとさっきの子供達がいました、あれ?、下りてくるの早くない?
少し落ち着いた後、立ってみるも、やはり膝が不安…ポールしまうの早かったかなって思いましたが、あとは舗装された平道なので足引きずりながらでも駅に向かえます、もう心がよゆーなのでこのまま行っちゃいます。
そして、ついに、ついに奥多摩駅到着…重要な事なのでもう一度繰り返します、奥多摩駅到着しました、やったーーーっ!!!!!
ここはそうです、自撮り棒の出番です…駅前で落ち着いて、パチリ…。
心は浮かれてましたが、目は死んでおりました…体ってば正直なもんです。
トイレでシューズ洗いました、ゴアテックスなのに紐穴から水入りました。
アップルウォッチもギリギリ充電無しでGPS &ワークアウト完了出来ました。
アップルウォッチでは歩行距離25km越え(アプリの19kmって何やねん)、消費カロリーも3000kcal達成してました。
せっかく減らしたカロリーも、この後の念願のマックのドガ食いであっという間に埋め直してしまったかもしれません…ですが、人間らしく生を実感&手応えのある達成感を得られた1日になったのでとても幸せでした…山って、ホント面白いですねっ!
オカルティーでも宗教でもなく、色々なものに守られ助けられて貴重な経験が出来たように思います…本当にありがとうございました!!
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