苦悩の奥秩父横断
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コースタイム
7/13 鷹ノ巣避難小屋6:51−8:23七ツ石山−9:02奥多摩小屋9:35−10:30雲取山−14:41飛龍山−17:12将監小屋
7/14 将監小屋5:16−6:38唐松尾山−8:40笠取山−8:56残骸−9:12笠取小屋9:46−10:09雁峠10:20−12:40古札山−13:07水晶山−13:45雁坂小屋
7/15 5:32雁坂小屋−5:46雁坂峠−6:25雁坂嶺−7:16東破風山−7:43西破風山−8:08笹平避難小屋−9:27木賊山−9:40甲武信小屋−10:42甲武信岳−16:03国師ケ岳−16:47大弛小屋
7/16 大弛小屋5:57−7:09朝日岳−8:26金峰山8:42−10:24大日岩11:00−11:28八丁平−13:37小川山−16:10大双里−17:01鉄塔下17:31−18:00頃 林道終点
7/17 林道終点6:02−6:30作りかけの林道−7:22コース上と思われる峠−7:50フシノソリ−9:57信州峠11:13−12:48横尾山−13:38豆腐岩−14:24槍−15:43十文字峠−16:36飯盛山−17:26しし岩−18:14野辺山駅
天候 | まずまず |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
小川山−信州峠間は、道無しと思って下さい。 |
写真
感想
かって私の山旅で、これほどの苛烈な旅があったろうか?
そもそも私はお気楽宴会山行きを愛する酒の切れ目が縁の切れ目山屋なのだ。
その原因の大半は私のズボラな計画にあったのだが、
行けども行けども見通しの効かぬ森と果てしない道。
それは、一日を越えて続く・・
眼は霞み、ゴールは頭の片隅にさえ幻に思える・・
直前に重度のギックリ腰をやりまだ微かにそこの部分がわかる感じ
そして、2日前にはじめての胃の痛み
そんな状態で始まった。
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一日目 7/12 熱中症
標高1345M 日本で一番高い野辺山駅から、標高343Mの奥多摩駅に降りた。
暑い!!この気温差がたまらん!!この日は、甲府39度を超す猛暑の日だった・・
六ツ石山?なめてたら4時間に及ぶイッキの急登・・そして、さらに鷹ノ巣山
最後は、熱中症で頭がイタイ。・休憩してもなかなか体の熱が取れない・・
もうバテバテ、足が動かない。ホウホウの体で避難小屋到着
冷たい水場の水が癒してくれた。本日小屋独り
野辺山駅5:38−11:00奥多摩駅−15:32六ツ石山−17:38鷹ノ巣山−18:00鷹ノ巣避難小屋
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二日目 7/13神経衰弱コース
今日はゆっくり夏休み恒例のラジオ体操してから出発。
奥多摩小屋でビールと水補給、雲取は登った事があるので、余裕シャクシャクである。
でもここからが大変!。
雲取山−飛龍山−将監小屋に行く長−−−−い巻き道。
木立の中 見通し効かず、ひたすら笹をすりながらの6時間まいった。。。。。
神経衰弱コースだ。途中トレランランナーが抜いて行く 今日は(連休中)レースだそうだ。ゴールは私とほぼ同じ<しし岩>だって・・
飛龍山手前からヤマレコ人の道連れ出来る。
ビール1+2、酒2(でかワンカップ210がうれしかった。)
鷹ノ巣避難小屋6:51−8:23七ツ石山−9:02奥多摩小屋9:35−10:30雲取山−14:41飛龍山−17:12将監小屋
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三日目 7/14 単独に 昼間から宴
やっと巻き道から開放される笠取山以降は、気持ちの良い稜線歩きで、人気のある
のはわかる。将監小屋は、登山口からも近く宴会目的に来ても良さそうだ。
雁峠で同行人と別れ、独り旅に戻る。水晶山まで一汗かくうちに、本来の山旅の
調子が出てきて、遊びながら歩く。
13時台に雁坂小屋着。今日は早くからゆっくりしようと決め
まずはビールで、後はゆっくり飲みながら持ってきた本でも読もうか・・・と思っていたら そうそうに飲み友現れ、テント泊の人、小屋泊の人も交えて結局寝る前まで飲み続け・・・
ここの小屋の人は親切で中の居心地も良く大変素晴らしい小屋でした。
ビール1+3、酒5合(なんと¥300だったので、小屋の酒全部買った)
将監小屋5:16−6:38唐松尾山−8:40笠取山−8:56残骸−9:12笠取小屋9:46−10:09雁峠10:20−12:40古札山−13:07水晶山−13:45雁坂小屋
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四日目 7/15 激歩き
昨日は調子こいてしまったので、今日は真面目に歩くぞ。と見送りを受けて出発!!
峠−山頂を順調にこなし甲武信小屋。普通ならここでビールだが、ここの小屋は
空き缶を持ち帰れと無体な事いうので、パス。休憩だけもお断りの因業オヤジなので他の登山者達と小屋から離れた登山道で昼食
(缶持ち帰りはクリーン運動などとは次元の異なる販売者の責務の放棄で悪質である。)
そして甲武信岳さすがに人気。人多い。さて、ここからが長い 行き交う人いない。国師は雄大でなかなか着かない5時間のち やっと到着 あとは下るだけ
木道・階段をとぼとぼ下る。今日は良く歩いたな。大弛小屋のテン場は独りなので
張り放題って言われても・・・駐車場の近くなので車中泊する人結構いた。
ビール3、酒(売り切れ。ガックシ)
5:32雁坂小屋−5:46雁坂峠−6:25雁坂嶺−7:16東破風山−7:43西破風山−8:08笹平避難小屋−9:27木賊山−9:40甲武信小屋−10:42甲武信岳−16:03国師ケ岳−16:47大弛小屋
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五日目 7/16 旅のハイライトと道迷い・山中ビバーク
好天の中 この旅のハイライト<金峰山>を目指す。
昨日の激歩きのせいで、ギックリ腰の部分が痛む。夜は、左足首が疼いていた。
歩きすぎは、弱い部分に無理が来るようだ・・ヤバイ!!
ギックリ腰発症なら即その場で二日間停滞だ・・とにかく体に負担を掛けないように慎重に歩く。今日も長く歩きたいのだ。
待望の五丈岩。もちろん登るつもりだった・・が
途中までイク 登るのは簡単そうだ・が・帰りは・・・
結局 登るのをあきらめる・・残念だがこの体調で無理出来ない。
下って下って大日岩で昼食。その先は、極端に踏み後少ないが、小川山までは問題なし
で、その先は、獣道程度と言おうか、タマにテープもあるが、藪漕ぎも激しい所やだだっぴろく尾根が解りにくい=要は、道は無いのだ(予想外だった)。そして、
GPSに入れたつもりのコースデータが最後の数キロ分しか入っていなかった・・・尾根分岐が解らない。何度もウロウロ&検討するもコースの確かなイメージが頭に無いのだから仕方ない・・
現在地が解らない。いや、現在地は解るのだけれど、行くべきコースが解らない・・
現在地とコースとの乖離が解らない・
そのコースは県境だので油断があったんだろう。
来た尾根筋の藪漕ぎをし直して戻る気が起きないし、そもそも、どこまで戻るのか?本当に行き過ぎか?も判別出来ない。視界が全く効かない・・
そして、行きも戻りも出来なくなってしまった・・
・・・・時間が遅い・・・なんとかしなければ・・・
なってしまったものは仕方ない。後はどう復旧するかだ。
日頃こういう山歩きを良くしているので、落ち着いて!
結局谷筋を下る事にした。どこを下るか検討して下る。ここも猛烈な藪漕ぎなので
引き返しは出来ない。と、少し視界が開けて、鉄塔が見えた。しめた!!
迂回して鉄塔の下に出る。芝生のテント適地。ここで幕営するかとも思ったが、
鉄塔横の岩山によじ登り確認する。視界抜群、
携帯が繋がる。地図アプリで現在地確認出来た!!
でも、頭が回らない。なかなか地図が理解できない。
こういうときは、正常にものごとを判断出来なくなるようだ。
分岐する箇所をかなり超え尾根筋に群馬県の方に入り込んでしまったようだ。
山と尾根筋を見て、コースをほぼ特定できた。コースに向かって降りよう!
でも、ここで安易に鉄塔の作業道を降りてしまった・・
右に降りるか、左に降りるかの違いなのだが、降り始めに向こう側が気になったものの こういう時はテキパキと確認できないものだな・・そのまま降りた。
(後になってこれも痛かった)
下の平地が目視できあそこに降りれば良いと思ったのに、始めの一歩の方向をミスった。
どんどん降りて、林道終点の広場で幕営
近くで湧き水も見つけ、谷で体を洗い、さっぱりとした。
そして、幸いな事に、こういうときに心強いまさかの酒(非常酒)
それも2合あったので、こころ落ち着けて焚き火キャンプを楽しんだ。
大弛小屋5:57−7:09朝日岳−8:26金峰山8:42−10:24大日岩11:00−11:28八丁平−13:37小川山−16:10大双里−17:01鉄塔下17:31−18:00頃 林道終点
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六日目 7/17 コースに復活するも道は果て無きほど遠く−−
気分良く朝を迎えた。昨日目的の谷筋とちがう谷に入ってしまったので、
今日はまず、尾根を越えて(尾根は低くなっている)行く。
目の前の尾根を越えて見ると中腹になんと!!作りかけの様な林道があった。
しかも、私の行きたい方向に真っ直ぐ伸びている。助かった!!
下まで降りてゆくより十倍は近く楽チンなのだ。さらに林道や道跡を経由して
藪こぎすることなく、目的地の峠に到着。
少し歩いてみると山梨県の表示があって、コースであることが解った。
やはり、尾根分岐の箇所は、どこも分かりにくい慎重に行く(携帯入る。)
でも、、、遠い・・・・・・果てしない。
途中から県境を土塁の様なものが作られていて、登りも下りもずっと続く・・
なんだこれは、いつの時代の物なのか?大変な作業だろう??
それは、横尾山付近まで続いた。
雨に濡れた笹漕ぎが続き足は ぐちゃぐちゃ
そして、やっと信州峠。乾かしながら、ゆっくり食事にビールに行動酒
(デポしてたの・)
ここから横尾山までは、立派な登山道。
そして、先の飯盛山は超有名な山なので素晴らしい道
・・・・その間は??????・・・・・やはり だった。
地味で長−−−−く、しかもアップダウンが想像以上にキツイ
腰までの笹漕ぎ=下半身ずぶぬれ
人気のないの解るわ!!
午前も午後も苦行だった。へろへろのぐちゃぐちゃのずるずるで
スタート&ゴールの野辺山駅に着いたのは、今日も18時過ぎていた。
林道終点6:02−6:30作りかけの林道−7:22コース上と思われる峠−7:50フシノソリ−9:57信州峠11:13−12:48横尾山−13:38豆腐岩−14:24槍−15:43十文字峠−16:36飯盛山−17:26しし岩−18:14野辺山駅
<<< 疲れた >>>記録書くのも6時間以上も掛かった・・・
カシミールの沿面距離は107kmでした。
このほぼ似たコースをトレランで走るなんて・・
すごい体力だ・・・楽しいのだろうか・
コメント
この記録に関連する登山ルート
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雁坂の前髪男です。その節は屋根の上からのお迎とお見送りになってしまいました。利用ありがとうございます。うちはお水だけでも結構ですよ。手裏剣の修業をかねてどうぞお立ち寄りください。またお待ちしています。
mamenahumiさん
大変お世話になりありがとううごわした。
最高に居心地の良い山小屋でした。
機会あれば、また是非おじゃまして小屋の酒を
飲み干したいと思います。
いつか行こう、と思っていたコースです。
先を越されてしまいました。
5日目、6日目の日記読んで、そんなに藪こぎがひどいならちと考えもんだな・・・と行く前から戦意喪失気味です。
貴重な体験レポートありがとうございました。
tabioさん 酷い藪漕ぎは、迷ってる証拠です^^。
なので余り気にしないように。
笹漕ぎは、濡れてなければ そう苦痛では有りません。
でも、人気の無いコースは、”てきめん”だなああ
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