三ノ沢岳（独標尾根経由ー風越山・独標・三ノ沢岳・宝剣岳）

2021年05月30日(日) ~ 2021年05月31日(月)

• GPS: 32:26
• 距離: 25.0km
• 登り: 2,634m
• 下り: 2,635m

コースタイム

1日目

• 山行: 11:53
• 休憩: 0:34
• 合計: 12:27

6:06 上松Ａコース登山口
8:16 8:18 風越山
8:25 8:35 中央アルプス展望所
10:43 10:43 天狗山
12:11 12:27 独標
12:43 12:43 二ノ沢のコル
14:53 14:59 中三ノ沢岳
18:33 宿泊地

2日目

• 山行: 8:29
• 休憩: 1:40
• 合計: 10:09

4:21 宿泊地
5:49 6:14 三ノ沢岳
8:12 8:22 三ノ沢分岐
8:42 8:56 宝剣岳
9:05 9:08 宝剣山荘
9:09 9:09 天狗荘
9:28 9:29 木曽駒ヶ岳 頂上山荘
9:45 9:46 頂上木曽小屋
9:59 10:27 玉乃窪山荘
12:43 12:59 金懸小屋
14:04 14:06 敬神ノ滝小屋
14:29 14:29 上松Ａコース登山口
14:30 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

上松Aコース登山口駐車場利用

コース状況／危険箇所等

独標から三ノ沢岳の間は登山道はありません。薄い踏み跡程度、残雪はほとんどなかったので猛烈な藪漕ぎになります。

写真

5/30 6:29

上松Aコース登山口手前の風越山登山口の標識。前から気にはなっていた。

5/30 6:30

ロープがぶら下がっているだけ・・・下手すると怪我します（汗）手前から入ることもできそうだが、溝があったりすんなりとはいかないかも。

5/30 6:46

河原に出ると渡渉しないといけない。足を濡らしたくなくて、渡渉ポイントを探し回った。なんとかクリア。

5/30 6:54

適当な踏み跡を辿って尾根筋に登り上げる。

5/30 7:10

尾根上には登山道があったので、尾根末端から素直に登った方が良かったかも。

5/30 7:45

山と高原地図には記載されていないが、登山道として整備されている。

5/30 8:22

通常（？）ルートと出合うとすぐに風越山。

5/30 8:29

風越山を過ぎてアルプス展望台から、右手に三ノ沢岳、中央は木曽駒ヶ岳、左手は木曽前岳、牙岩。

5/30 12:08

左手に三ノ沢岳、右は独標方面。雪は全く見えない。

5/30 12:08

右から三ノ沢岳、中岳、木曽駒ヶ岳、木曽前岳、麦草岳。

5/30 12:09

独標から見た蕎麦粒岳。ここにも行きたいな〜

5/30 12:16

独標から三ノ沢岳。手前のポコポコが独標尾根。さあ行きますか！

5/30 13:11

道はないです。歩くところがあるだけマシな感じの場所。

5/30 13:51

道はないです（涙）うっすらとある踏み跡と時々あるピンクテープ位。ピンクテープは積雪期のものが多いような気がする。

5/30 14:03

こういう所は歩きやすいが、あまり無い。

5/30 14:03

シャクナゲ、ハイマツ、シラビソ等をかき分け、踏みつけながら進みます。

5/30 14:59

北斜面に残雪がある所は利用しながら歩く。

5/30 15:43

三ノ沢岳が段々と近づいてくるのだけがモチベーション。この時点で3時間半位薮こぎしてます（涙）

5/30 18:35

山頂まで延々と続くハイマツの海（山？）ビバークできるスペースがあったので今日はここまで。

5/30 18:35

独標尾根を振り返る。独標からここまで6時間超。薮こぎの自己最高記録！！疲れ果てました。

5/30 19:23

ツェルトを張って、食事も取らずに爆睡。

5/31 4:28

日は変わって、朝からハイマツ漕ぎと岩登り。

5/31 4:43

振り返ると御嶽山の朝焼け。梅雨とは思えない好天。

5/31 4:50

岩場があるから楽になると思ったが、そうは問屋がおろさない。山頂までハイマツと岩の攻撃を受ける。

5/31 5:30

東面には残雪あり、なんとなく踏み跡もある。物好きはいるもんだね〜

5/31 5:30

富士山も出迎えてくれたぞ。

5/31 6:03

ビバーク地点から1時間半で三ノ沢岳山頂に到着！！！達成感というより、もう薮こぎしなくて良いと思うと本当に嬉しかった（笑）

5/31 6:04

熊沢岳、空木岳、南駒ヶ岳方面

5/31 6:04

乗鞍岳と北アルプス連峰。

5/31 6:20

ここからは一般登山道だ、正面は宝剣岳。

5/31 6:23

山頂付近は雪が硬かったのでアイゼンをつけたが、すぐに雪はなくなって外した。それ以降はアイゼンは必要なかった。

5/31 6:42

三ノ沢岳ブルーに月が浮かぶ。

5/31 6:59

三ノ沢カール

5/31 7:33

宝剣岳手前稜線からの三ノ沢岳。存在感が凄い。

5/31 8:17

空木岳、南駒ヶ岳方面

5/31 8:17

宝剣岳。ここを登って帰ろう。

5/31 8:17

乗鞍岳、今年は乗鞍岳周辺で沢山雪遊びしたな〜

5/31 8:18

南アルプスと富士山。雪は無いな〜

5/31 8:18

甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳や北岳などなど、本当に良い天気。

5/31 8:29

千畳敷カール方面。昨日のものだろうか？スキーのシュプールが見える。

5/31 8:50

宝剣岳から三ノ沢岳。中央アルプスで一番カッコいいと思う。

5/31 8:53

宝剣岳頂上の岩。

5/31 8:53

千畳敷カールにはまだ雪がいっぱいある。

5/31 8:54

5/31 9:25

5/31 9:56

木曽前岳と麦草岳

5/31 11:33

上松Aコース下山途中からの三ノ沢岳。右手の尾根を登った（這い上がった？）

撮影機器：

OLYMPUS Tough TG-6 オリンパス

感想

tooruoh

中央アルプスの中で山容としては一番カッコいいと個人的には思っている三ノ沢岳へ以前から登ってみたいと思っていた。ロープウェイを使えば簡単に登れるのだが、できれば登山口から登ってみたい。自分の脚力で日帰りは無理なので、一泊となるが中々機会がなかった。また、独標尾根からの変態的なルートもあるとの事も見聞きしていたので興味を持っていた。そして、梅雨の晴れ間の仕事休みを利用して挑戦することができた。

今回のルートのメインディッシュはなんと言っても独標尾根の薮こぎだった。体験していただくのがいいとは思うが（？）自分史上最高の薮こぎでした。独標から三ノ沢岳頂上まで計8時間位かかっているが、そのほとんどがシャクナゲ、ハイマツ、シラビソとの戦いだった。薮こぎに慣れていない（慣れたくないよ〜）せいもあると思うが、両手でかき分け、かき分け、足で踏みつけ乗り越え・・・要するに全身運動だ。ビバーク地点までは6時間半かかっているが、その疲労感は自分史上最高レベルだった。ツェルトを張って横になったら爆睡してました（食欲も無くなっていた）。頂上に立った時は達成感より薮こぎから解放された喜びの方が大きかった（笑）

薮山マニアからすれば笑止ということかもしれないが、いい体験をしたということにしておこう。基本的には積雪期のルートということでしょうね。次回があれば積雪期にしたい。

これを読んで行こうと思う人はいないと思うが、情報として記しておきます。水場は見かけなかった。残雪があれば利用できるかも。ビバーク適地はほとんど無いですね。自分は2650m付近にあった平地にツェルトを張りました。多分、このルートを通る人はよく使っていると思われます。その先に同じようなスペースを2〜3ヶ所見ました。

コメント

グリーン☕⛷

素晴らしい！
こんばんは。
独評までは行ったことがあり、三ノ沢岳へも行きたいなあ、、、と思っていましたが、過去レコから、その過酷さを感じていたので、夢だけにしておきました。まさか、ここ数年、まともなレコのないこのコースを行かれる方がいるとは驚きです。本当に素晴らしいです。
大変貴重なレコ、ありがとうございました。

tooruoh

Re: 素晴らしい！
greenriverさん、コメントありがとうございます。

お褒めいただき恐縮です。自分も気持ちだけはあったのですが、とうとう行ってしましました。ルート途中で後悔したのですが、時すでに遅し、行くも地獄、帰るも地獄（オーバーですが）。このところの座右の銘「じっくり行こう」と観念して進みました。

greenriverさんの糸瀬山周回も楽しく拝見しました。自分も糸瀬山に登った時に、奥に続く稜線を見てどうなっているのか興味は持っていました。大変、参考になりました。

行く山域も重なっているみたいなので、ひょんなところでお会いするかもしれません。よろしくお願いします。では。

graveltrek

磨きを掛けましたね
tooruohさんお疲れさまでした。
これで変態の殿堂入りが確実に成りますね。
藪漕ぎ？嫌いです！
graveltrek

tooruoh

Re: 磨きを掛けましたね
イヤイヤイヤ、これくらいでは変態の殿堂入りは無理です。何人もみてますから〜（笑）
今度、ご一緒しましょう。楽しいですよ（本当か？）

ランドレ

お疲れ様でした。
お疲れ様でした。
先週末に計画をお聞きした時に「マジで行くっスか… 」と驚きましたが踏破おめでとうございます。
私も上松Ａに行く度に風越山の道標が気になってましたが、あの護岸ですから、かつては道があったけど護岸工事により失われたルートなんだと思ってました。
あの道標、オンルートだったんですね
大変なルートだったようですが、好天幸いで良かったですね。
私も来週は木曽駒かな行こうかと計画しています。


上松Ａピストンでｗ

tooruoh

Re: お疲れ様でした。
ありごとうございます。何とかミッションコンプリートできました。好天だったのは人徳の成せる技ですねwww

ところで、上松Aコースからはスキー担いで行くんですよね。頑張ってください。では。

TtmDeriv

大変参考にあるレコをありがとうございます！上松A登山口から風越山に行く道にちゃんと道標あるんですね、ロープをごぼうで下りるのは怖そうですが…。まだ、藪漕ぎにびびりまくってますが、研究しています😀

tooruoh

TtmDerivさん

コメントありがとうございます。風越山への道標のところにあったロープはちょっと危険でしたね。もう少し手前で河原に降りられそうなところがあればそちらの方が良いかもしれません。渡渉ポイントは自分で判断するしかないですから。藪漕ぎは基本的に根性ですかね〜じっくり焦らず進むしかないです。ご健闘をお祈りします。達成感は間違い無くありますよ。

TtmDeriv

tooruohさん、ありがとうございます！