高の峰
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.9km
- 登り
- 575m
- 下り
- 557m
コースタイム
- 山行
- 2:30
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 3:00
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
備考 |
---|
感想
新潟日報の地域面に高の峰に関する記事が載った。記事の内容は、地域の方々が登山道の補修を行い、記念の祝宴を催したとある。登山道完成10周年の行事らしい。らしいというのは、確実なところは忘れてしまって、その時の新聞もゴミ収集に出してしまったからである。標高は577mで弥彦山より低い。一時間で登れると思った。
朝起きたら快晴。用事もないので急きょ出かけることにする。出発の準備をしていると、カミさんが「私も行っていいかしら」と言い出す。記事を読んで、カミさんには、弥彦山より低いと話していたのだ。それで行きたくなったのだろうが、海岸の標高ゼロからの出発でルートの距離が長い。これはチョットまずいことになったぞ、と思った。しかし、コロナ禍で日常のストレスを発散する機会が無い。地図で見る登山道の距離は長いが厳しいところは無い、と見て同意する。すると、Tさんを誘うとなる。誘うのはいいが新潟から電車だ。今の今では無理だろうと思ったが同行となる。
新津駅でTさんをピックアップ、三条インターから高速を走る。天気は上々で道中、あれは粟ヶ岳、向こうは米山。あの時はああだった、こうだったと話は弾んだ。しかし、私の勘違いで降りるIⅭを間違ってしまい迷走。ガソリンスタンドで道を教えてもらう。ナビは壊れたままで直していなかったのだ。それでも現在地は分かるので役には立っている。登山口の北陸本線「うらもと」駅近くまで来ているのは分かったが、道路上に駅の案内板は見当たらず、それらしい建物も見当たらない。ちょうどコンビニが有ったので聞いて見ると、すぐ傍だった。
登山口へと向かうと、追い越した車の運転手が窓から手を振って左折の合図をしている。たぶんコンビニでのやり取りを聞いていた人に違いない。登山の準備をしていると、おばさんも出てきて道を教えてくれた。線路を歩いて行くという。「線路歩いていいんですか」といったら、「大丈夫。みんな歩いている」とのことだが、線路を行かない「別な道もある」とおっしゃるので、そちらから進む。まあ、昔は線路を歩くのは日常茶飯事だった。私も良く歩いたものである。しかし、現在では緊急時以外は歩いちゃだめだろうなあ。基本的には、不法侵入、または、運行妨害だもんな。
山に向かって右手に進む。そしてお寺の参道を進むと登山道に導かれる。標識が設置されていて、道もしっかりしているので昔からよく歩かれているようである。すぐに杉林となる。すらっと伸びた立派な杉の林である。それを抜けると小さな段々畑のような痕跡が現れる。まっすぐ伸びた細いフキがたくさん出ていた。柿の木などもある。海端の町は平地が少ないので、それぞれの地形条件を生かして耕作しているのであろう。
カミさんが突然、私たちはこの辺で遊んでいるので一人で行って来てといいだす。電話した時に山菜でも取っている約束でもしたのかもしれない。もう少し行けば、見晴らしの出るところがあるはずである。山菜取りもいいけど、そこまでは行ったら、と勧めて先行する。先行したのはいいけれど地図で見る距離は長いので中退かもなあ、という迷いも出る。まあ、それは歩いてみての勝負である。
エゴの木や笹百合が咲いている。笹百合は微かにピンク色に染まる。全体に優しそうな感じで、もしかしたヒメサユリかもなあと思う。私は花より歩きで花には疎い。道の土質は礫や岩はほとんど無きに等しく、粘土っぽい締まった土で歩きやすい。ツツジは盛りが過ぎていて勢いが無い。イワカガミやショージョーバカマも道の脇を埋めるが、すでに盛りは過ぎた。しかし、真っ盛りの時は、見飽きることは無いだろうと思われる。木立が道の両脇を埋め見晴らしは良くない。
木立が刈払われて青い草が生い茂っている円形の場所はヘリポートである。送電線点検や補修、遭難対策等のために整備されたのであろう。もうそろそろ山頂かと思ったが、ナビは忘れたので正確なところは分からない。まだですか〜と言っても状況は変わらず、ひたすら歩いていると小さな祠が見えた。ここが高の峰に違いない。祠の周りにはスコップが立てかけてあり、青いビニール等も置かれている。登山道補修用として置いてあるのであろう。登山道維持も長い道だから大仕事である。関係者の方々に心よりお礼申し上げます。
祠の前方は刈払われていて見晴らしは良い。そこからは雪を抱いた大きな山体が見えた。位置的に焼山や白馬岳あたりだと思うが雲がかかっていて特定は難しかった。それでも北アルプス方面の山々の繋がりは雄大なり、という雰囲気は味わえる。一巡りすると何することもなく下る。
下りは待ち人有りで小走りで降りる。土の道だから足に優しく走りやすい道である。休まずに下り、見晴らしを過ぎ、杉林に入る手前で二人と合流する。カミさんたちは、見晴らしまでは行かず、その手前の草地で山菜を取っていたとのことである。笹より団子か。まあ、それもいいでしょう。のんびりと命の洗濯だ。あとはノンビリと登山口まで歩いた。
途中で、おばちゃんたちが声をかけてくれて、アトホーム的な、ほっこりした気分で山行終了となる。いや終了ではなく終演である。私は、山行はドラマだと思っている。計画(脚本)を作り、実行(公演)し、評価する。そして次回へとつないでいくからだ。しかし、私は久々の山行で、しかも駆け下りたので明日の筋肉痛の方が先に立つ。まあ、それも話のタネ。山の楽しみの一つである。(注:マゾではありません。念のため)
追記 心配した筋肉痛は無いとは言えないが、それほどでもなく、通常の生活には何の支障もありません (^_^)
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する