なかなか微笑まない笊ヶ岳(椹島からピストン)
![情報量の目安: S](https://yamareco.info/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
- GPS
- 12:35
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 1,858m
- 下り
- 1,851m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
思った以上に整備されている。しかし、少し気を緩めると獣道に迷い込んだりすることがある。常に周囲に気を配ってルートを見極めながら進む必要がある。 ちなみに、トラバース道で大きな倒木が2か所あるので、早めに撤去願えればと思う。 |
写真
感想
昨年10月に笊ヶ岳に行ったときには、秋にも関わらずガスの中で何も展望を得ることができなかった。あれ以来南ア南部主脈の展望を得たくて椹島からの往復ルートが気になっていた。(こちら側であれば登っている間ずっと見える側のはず。)
そこで会社の夏休み4日間を利用して椹島からピストンすることにしたが、出発の日からテンションが上がらない。ようやく10時過ぎに家を出るが、最終バスに間に合うかぎりぎりのタイミングである。厚木から乗ったのが12時過ぎ、新静岡を降りたのが1時半、本当にギリギリである。15:20畑薙到着。運転手さんに着替えるから待ってくれと頼んで、大急ぎで準備を完了。
それでもまだ本当に登るか自分の中では半信半疑。そのせいか夕食でちょっと飲みすぎだが8時前に就寝。3時半から目覚めてそろそろ準備を始める。
4時20分、行けるところまで行くことにして出発。登山口手前でサイレンが鳴った。登山口のところで丁度準備中の釣りの方に聞くと、ダムの放水相図だろうとのこと。なるほど。
最初は例によって急坂である。しばらく登ると鉄塔に着く。まだ登りが続く。約1時間でコルに着く。ここからしばらくが急坂。ちょっとした岩の間などを抜け、トラバース道の入り口はまだだろうか、と思い始める頃標柱に着く。エッ、CTから相当遅れている感覚であったが、ほぼCTで着いたので行く気になってくる。ほぼ平坦な道を少し行くと尾根の右側に少しずつ下るようになる。と、最初の沢に到着。もう衛生状況などはかまっている余裕も無く、表流水をゴクゴク。
どなたかのブログにこの先上倉沢までに6本の沢を越えると書かれていたが、全くそのとおり。間隔の長短こそあれ、きっちり6本であった。倒木を越え沢への上下などを繰り返してよやく上倉沢に到着。ここはテント泊に慣れた方であれば一度は張ってみたいと思われる場所であろう。また、偃松尾山から続くようみ見えるガレ場は、赤崩れほどではないにしても、目を見張るものがある。雨飾山の荒菅沢(布団菱)を思い出す。岩壁とガレ沢の違いはあるが、写真的な規模感覚が似ている。沢筋を渡った対岸の丘で3人のパーティがテン張っておられた。どうやら今日のこちらからの登山者は自分一人のようである。
気持ちの良いカラマツ林を抜けると幅10mほどの沢に出て、しばらく沢通しの道になる。しかし横倒しになった倒木を越えるのが大変であるがエルタテハなどが飛んでおり楽しい場所だ。お腹にちょっと詰め込みながら進むと、尾根に取り付くジグザグ道になる。この登りは今日2番目に苦しかったが、樹間に見え隠れする肝心の南部主脈の様子が怪しい。既に悪沢岳は山頂がガスに包まれ始めた。モッテクレー、と叫びながら進むが一向に足が出ない。休みながらようやく稜線の分岐へ到着。お、富士山が見えている。これは定番の小笊を従えた富士山が撮れるか、と期待する。
稜線の急坂を登りきって山頂の一角に立ったが、ウン、小笊が無い。いや、ガスの中なんだ。本当に小笊だけがガスに入っている。本峰はかかっていないのだ。証拠に主脈は見えているのだから(てっぺんはガスだが^^)。
山頂で老平から上がられた単独の方と少し話をし、写真を撮っていただいてから下山。下降点で再度東側を見るとまだ富士山が見えている。ここから小笊までほんの100mだけガスがかかっているのだ。いい加減にしろ、と言いたくなった。
上倉沢を再度目に焼き付けてから降りる。帰りは倒木の記録をしようかと思って撮影したが、手ぶれしている写真が多く、割愛させていただいた。
ロッジでは疲れすぎのため食事がのどを通らず、スタッフの方にはご心配をおかけした。
翌朝は6:30のバスで畑薙へ向かったが、予定していた島田へ出る道の時間通行止めにかかってしまい、止むなく口坂本ルートへ。そして大日峠で道を間違えて県民の森のスキー場に入ってしまった。しかし、ここで思わぬ大展望を得ることができ、けがの功名。大満足の最終日であった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する