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Yamareco

記録ID: 324413
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

なかなか微笑まない笊ヶ岳(椹島からピストン)

2013年07月21日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
12:35
距離
16.6km
登り
1,858m
下り
1,851m

コースタイム

椹島04:20-04:30登山口04:30-05:10コル05:20-07:30標柱07:30-07:45最初の沢07:50-08:15 3つ目の沢08:30-09:00 5つ目の沢09:05-09:40上倉沢09:45-11:05稜線下降点11:10-11:50山頂12:05-12:25下降点12:25-13:05上倉沢13:20-13:30 6つ目の沢13:40-13:42 2つ目の沢13:45-14:15 3つ目の沢14:20-14:45 2つ目の沢14:50-15:09標柱15:09-15:50トラバース道入口15:50-16:14コル16:20-16:42登山口16:42-16:55椹島
天候 晴れ後曇
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
コース状況/
危険箇所等
思った以上に整備されている。しかし、少し気を緩めると獣道に迷い込んだりすることがある。常に周囲に気を配ってルートを見極めながら進む必要がある。
ちなみに、トラバース道で大きな倒木が2か所あるので、早めに撤去願えればと思う。
椹島売店のたたずまい。ここは本当に良いところである。(前日の夕方)
2013年07月20日 18:40撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/20 18:40
椹島売店のたたずまい。ここは本当に良いところである。(前日の夕方)
朝4時過ぎに出発。最後まで登れるか不安に思いながら1歩を踏み出す。
2013年07月21日 04:31撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 4:31
朝4時過ぎに出発。最後まで登れるか不安に思いながら1歩を踏み出す。
獣道に1時的に迷い込んだり、倒木を越えたりしながら進んで行く。
2013年07月21日 06:53撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 6:53
獣道に1時的に迷い込んだり、倒木を越えたりしながら進んで行く。
標柱の手前のピークに到達。この辺りではまだ薄暗く、撮影した写真の大部分がブレていた。
2013年07月21日 07:18撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 7:18
標柱の手前のピークに到達。この辺りではまだ薄暗く、撮影した写真の大部分がブレていた。
少し下ると
2013年07月21日 07:26撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 7:26
少し下ると
標柱があった。トラバース道の入口にあると言う大岩は、「あ、そう言えばさっきのか」と思い返した。
2013年07月21日 07:28撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 7:28
標柱があった。トラバース道の入口にあると言う大岩は、「あ、そう言えばさっきのか」と思い返した。
コースタイムより遅いが、あまり遅れていないのでもう少し進むことにする。
2013年07月21日 07:34撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 7:34
コースタイムより遅いが、あまり遅れていないのでもう少し進むことにする。
最初の流れがある沢。表流水だがお構いなしに飲む。
ブログの情報などによればこの後6つの沢があるということだったが、その通りであった。
2013年07月21日 07:44撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
1
7/21 7:44
最初の流れがある沢。表流水だがお構いなしに飲む。
ブログの情報などによればこの後6つの沢があるということだったが、その通りであった。
良く見ないと道型がクリアでない場所も。
2013年07月21日 07:55撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 7:55
良く見ないと道型がクリアでない場所も。
枯れ沢を過ぎる。この沢は数に入っていなかった
2013年07月21日 07:58撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 7:58
枯れ沢を過ぎる。この沢は数に入っていなかった
ステップの無い梯子。帰りはここで間違えたようだ。
2013年07月22日 14:44撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/22 14:44
ステップの無い梯子。帰りはここで間違えたようだ。
小さな木が岩から剥がれていた。
2013年07月21日 08:08撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 8:08
小さな木が岩から剥がれていた。
この倒木を撮影した理由は、剥がれた根の中にクロスズメバチの巣があったからだ。まだ小さなものだが、これも倒れた原因の一つかな?
2013年07月21日 08:08撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 8:08
この倒木を撮影した理由は、剥がれた根の中にクロスズメバチの巣があったからだ。まだ小さなものだが、これも倒れた原因の一つかな?
ここが一番ひどい倒木。10本くらいの木が上の岩場から落下していた。
2013年07月22日 14:44撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/22 14:44
ここが一番ひどい倒木。10本くらいの木が上の岩場から落下していた。
連続して倒木が。
2013年07月21日 08:16撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 8:16
連続して倒木が。
3つ目の沢は奥に10mほどの滝がかかっている。水量も多い。
2013年07月22日 23:28撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/22 23:28
3つ目の沢は奥に10mほどの滝がかかっている。水量も多い。
シャクナゲが咲いているが、もう時期的に遅いようである。
2013年07月21日 08:38撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 8:38
シャクナゲが咲いているが、もう時期的に遅いようである。
突然眼前に展望が開ける。笊ヶ岳の方向ではあるが手前にある2500mほどのピークである。本峰は奥に隠れている。
2013年07月21日 08:41撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
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7/21 8:41
突然眼前に展望が開ける。笊ヶ岳の方向ではあるが手前にある2500mほどのピークである。本峰は奥に隠れている。
こんな平坦な場所もあるが、全行程に比べればとても少ない。
2013年07月22日 23:36撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/22 23:36
こんな平坦な場所もあるが、全行程に比べればとても少ない。
5番目の沢。ここは小さな滝がたくさんかかっている。
2013年07月21日 08:59撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 8:59
5番目の沢。ここは小さな滝がたくさんかかっている。
最後の滝。どうやら上倉沢までは行けそうだ。
2013年07月21日 09:12撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 9:12
最後の滝。どうやら上倉沢までは行けそうだ。
全く突然に主脈が見える。山の形から聖岳と思うが自信はない。高いピークの左奥にある尖った峰が上河内岳と推量。
2013年07月21日 09:30撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
1
7/21 9:30
全く突然に主脈が見える。山の形から聖岳と思うが自信はない。高いピークの左奥にある尖った峰が上河内岳と推量。
上倉沢に到着。いくつかのネット情報で、この景色が見たかったのだ。こんな山の上の方にこれだけ広大なガレ場があるとは。
2013年07月21日 09:34撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
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7/21 9:34
上倉沢に到着。いくつかのネット情報で、この景色が見たかったのだ。こんな山の上の方にこれだけ広大なガレ場があるとは。
反対側には笊ヶ岳が屹立している。先ほどまで見えていたピークは右側の塊のようである。
2013年07月21日 09:36撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 9:36
反対側には笊ヶ岳が屹立している。先ほどまで見えていたピークは右側の塊のようである。
上倉沢のテントサイトから偃松尾方向を見上げる
2013年07月21日 09:40撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
1
7/21 9:40
上倉沢のテントサイトから偃松尾方向を見上げる
テントを張っておられた3人パーティと少しお話をして先を急ぐ。ようやく上まで登れるような気になってくる。
2013年07月21日 09:42撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 9:42
テントを張っておられた3人パーティと少しお話をして先を急ぐ。ようやく上まで登れるような気になってくる。
小さな支沢をダラダラと登るが、途中で腹ごしらえをする。
2013年07月21日 09:49撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 9:49
小さな支沢をダラダラと登るが、途中で腹ごしらえをする。
ここからは赤石岳が見えるようになった。
2013年07月21日 10:03撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 10:03
ここからは赤石岳が見えるようになった。
沢の途中で尾根に取り付く
2013年07月21日 10:19撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 10:19
沢の途中で尾根に取り付く
赤石がまだ見えている、が、ガスが降りてきており悪沢岳は既にガスの中である。
2013年07月21日 10:25撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 10:25
赤石がまだ見えている、が、ガスが降りてきており悪沢岳は既にガスの中である。
2013年07月21日 10:54撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/21 10:54
稜線に出る。もう少しもってくれないかなー、ガスよ。
2013年07月21日 10:55撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 10:55
稜線に出る。もう少しもってくれないかなー、ガスよ。
下降点の表示。大変しっかりしていて見逃すことはない。
2013年07月21日 11:03撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 11:03
下降点の表示。大変しっかりしていて見逃すことはない。
富士山も見えているので、小笊を従える定番の富士を期待する。
2013年07月21日 11:03撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 11:03
富士山も見えているので、小笊を従える定番の富士を期待する。
尾根道が結構きつい。
2013年07月21日 11:05撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 11:05
尾根道が結構きつい。
偃松尾山と生木割を振り返る
2013年07月21日 11:10撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
1
7/21 11:10
偃松尾山と生木割を振り返る
山頂に到着。しかーし、小笊はガスの中。やはり日帰りでは見せてくれないのか・・・
2013年07月21日 11:57撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
1
7/21 11:57
山頂に到着。しかーし、小笊はガスの中。やはり日帰りでは見せてくれないのか・・・
笊の山頂。老平から上がって来た単独行者と御挨拶。写真を撮っていただきありがとうございました。
2013年07月21日 11:59撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
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7/21 11:59
笊の山頂。老平から上がって来た単独行者と御挨拶。写真を撮っていただきありがとうございました。
長居は無用。しかし下降点まで降りるとまだ富士が見えている。ほんの100mだけガスがかかっているのであった。
2013年07月21日 12:11撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
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7/21 12:11
長居は無用。しかし下降点まで降りるとまだ富士が見えている。ほんの100mだけガスがかかっているのであった。
南嶺の方もガスが出てくる。
2013年07月21日 12:19撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 12:19
南嶺の方もガスが出てくる。
主脈の方は雨が降りそうな勢いだ
2013年07月21日 12:22撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
7/21 12:22
主脈の方は雨が降りそうな勢いだ
もう一度世界遺産に御挨拶。
2013年07月21日 12:26撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
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7/21 12:26
もう一度世界遺産に御挨拶。
全く晴れる気配なし
2013年07月21日 12:32撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 12:32
全く晴れる気配なし
帰りは倒木でも数えてみますか。これは左に乗り越える道がありました。
2013年07月21日 12:51撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 12:51
帰りは倒木でも数えてみますか。これは左に乗り越える道がありました。
ここは右側の細いところが持ち上がるか、と思いましたが重かった
2013年07月21日 12:53撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 12:53
ここは右側の細いところが持ち上がるか、と思いましたが重かった
ここも右端を越えて行く
2013年07月21日 12:55撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 12:55
ここも右端を越えて行く
上倉沢に帰って来た
2013年07月21日 13:12撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 13:12
上倉沢に帰って来た
尾根側からは難なく沢筋に降りれるが、反対側の取付きが見つけにくい。私はピストンなのでわかっていたが、下りだけ使う人には見つけにくいかも。ガレの上にある小さな道標を見つけることができれば簡単。(少し上流になる)
2013年07月21日 13:16撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 13:16
尾根側からは難なく沢筋に降りれるが、反対側の取付きが見つけにくい。私はピストンなのでわかっていたが、下りだけ使う人には見つけにくいかも。ガレの上にある小さな道標を見つけることができれば簡単。(少し上流になる)
ミネウスユキソウが咲いているところは、さすがに高山だ。
2013年07月21日 13:18撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 13:18
ミネウスユキソウが咲いているところは、さすがに高山だ。
もう一度御挨拶
2013年07月21日 13:18撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 13:18
もう一度御挨拶
笊ヶ岳にも
2013年07月21日 13:21撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
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7/21 13:21
笊ヶ岳にも
6番目の沢で十分飲み溜めをして先を急ぐ
2013年07月21日 13:43撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 13:43
6番目の沢で十分飲み溜めをして先を急ぐ
ギンリョウソウの束があった
2013年07月21日 13:48撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 13:48
ギンリョウソウの束があった
一番ひどい倒木を再度
2013年07月21日 14:26撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 14:26
一番ひどい倒木を再度
これは立派な梯子
2013年07月21日 14:39撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 14:39
これは立派な梯子
この岩がトラバース道の入口(帰りは出口)のようだ
2013年07月21日 15:26撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/21 15:26
この岩がトラバース道の入口(帰りは出口)のようだ
下山。林道から千枚岳への登山道入り口にある滝を撮る
2013年07月23日 00:57撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/23 0:57
下山。林道から千枚岳への登山道入り口にある滝を撮る
立派な夕食が出たが、疲れのためほとんど喉を通らなかった
2013年07月21日 17:54撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
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7/21 17:54
立派な夕食が出たが、疲れのためほとんど喉を通らなかった
翌朝、バスが出る前に売店の広場から東側を見る。昨日は右側の尾根を登ったのである。
2013年07月22日 05:59撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/22 5:59
翌朝、バスが出る前に売店の広場から東側を見る。昨日は右側の尾根を登ったのである。
畑薙へ向かうバスから笊ヶ岳を見る。3つのこぶに見える。
2013年07月22日 06:39撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
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7/22 6:39
畑薙へ向かうバスから笊ヶ岳を見る。3つのこぶに見える。
静岡県民の森から南ア主脈を眺める
2013年07月22日 09:13撮影 by  NIKON D600, NIKON CORPORATION
1
7/22 9:13
静岡県民の森から南ア主脈を眺める
ここは見晴らしが良いところだ
2013年07月22日 09:15撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
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7/22 9:15
ここは見晴らしが良いところだ
天気と相まって最高の景色に酔う
2013年07月22日 09:15撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/22 9:15
天気と相まって最高の景色に酔う
ちょっと車を止めると、アブや蜂が寄ってくる。その中にコムラサキがいた。最近はなかなか見ない蝶である。
2013年07月22日 09:26撮影 by  Canon PowerShot SX150 IS, Canon
7/22 9:26
ちょっと車を止めると、アブや蜂が寄ってくる。その中にコムラサキがいた。最近はなかなか見ない蝶である。

感想

昨年10月に笊ヶ岳に行ったときには、秋にも関わらずガスの中で何も展望を得ることができなかった。あれ以来南ア南部主脈の展望を得たくて椹島からの往復ルートが気になっていた。(こちら側であれば登っている間ずっと見える側のはず。)
そこで会社の夏休み4日間を利用して椹島からピストンすることにしたが、出発の日からテンションが上がらない。ようやく10時過ぎに家を出るが、最終バスに間に合うかぎりぎりのタイミングである。厚木から乗ったのが12時過ぎ、新静岡を降りたのが1時半、本当にギリギリである。15:20畑薙到着。運転手さんに着替えるから待ってくれと頼んで、大急ぎで準備を完了。
それでもまだ本当に登るか自分の中では半信半疑。そのせいか夕食でちょっと飲みすぎだが8時前に就寝。3時半から目覚めてそろそろ準備を始める。
4時20分、行けるところまで行くことにして出発。登山口手前でサイレンが鳴った。登山口のところで丁度準備中の釣りの方に聞くと、ダムの放水相図だろうとのこと。なるほど。
最初は例によって急坂である。しばらく登ると鉄塔に着く。まだ登りが続く。約1時間でコルに着く。ここからしばらくが急坂。ちょっとした岩の間などを抜け、トラバース道の入り口はまだだろうか、と思い始める頃標柱に着く。エッ、CTから相当遅れている感覚であったが、ほぼCTで着いたので行く気になってくる。ほぼ平坦な道を少し行くと尾根の右側に少しずつ下るようになる。と、最初の沢に到着。もう衛生状況などはかまっている余裕も無く、表流水をゴクゴク。
どなたかのブログにこの先上倉沢までに6本の沢を越えると書かれていたが、全くそのとおり。間隔の長短こそあれ、きっちり6本であった。倒木を越え沢への上下などを繰り返してよやく上倉沢に到着。ここはテント泊に慣れた方であれば一度は張ってみたいと思われる場所であろう。また、偃松尾山から続くようみ見えるガレ場は、赤崩れほどではないにしても、目を見張るものがある。雨飾山の荒菅沢(布団菱)を思い出す。岩壁とガレ沢の違いはあるが、写真的な規模感覚が似ている。沢筋を渡った対岸の丘で3人のパーティがテン張っておられた。どうやら今日のこちらからの登山者は自分一人のようである。
気持ちの良いカラマツ林を抜けると幅10mほどの沢に出て、しばらく沢通しの道になる。しかし横倒しになった倒木を越えるのが大変であるがエルタテハなどが飛んでおり楽しい場所だ。お腹にちょっと詰め込みながら進むと、尾根に取り付くジグザグ道になる。この登りは今日2番目に苦しかったが、樹間に見え隠れする肝心の南部主脈の様子が怪しい。既に悪沢岳は山頂がガスに包まれ始めた。モッテクレー、と叫びながら進むが一向に足が出ない。休みながらようやく稜線の分岐へ到着。お、富士山が見えている。これは定番の小笊を従えた富士山が撮れるか、と期待する。
稜線の急坂を登りきって山頂の一角に立ったが、ウン、小笊が無い。いや、ガスの中なんだ。本当に小笊だけがガスに入っている。本峰はかかっていないのだ。証拠に主脈は見えているのだから(てっぺんはガスだが^^)。
山頂で老平から上がられた単独の方と少し話をし、写真を撮っていただいてから下山。下降点で再度東側を見るとまだ富士山が見えている。ここから小笊までほんの100mだけガスがかかっているのだ。いい加減にしろ、と言いたくなった。
上倉沢を再度目に焼き付けてから降りる。帰りは倒木の記録をしようかと思って撮影したが、手ぶれしている写真が多く、割愛させていただいた。
ロッジでは疲れすぎのため食事がのどを通らず、スタッフの方にはご心配をおかけした。
翌朝は6:30のバスで畑薙へ向かったが、予定していた島田へ出る道の時間通行止めにかかってしまい、止むなく口坂本ルートへ。そして大日峠で道を間違えて県民の森のスキー場に入ってしまった。しかし、ここで思わぬ大展望を得ることができ、けがの功名。大満足の最終日であった。

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