初めての富士登山(1982)
- GPS
- 24:20
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,487m
- 下り
- 2,690m
コースタイム
8/29 2:30 7合目発−5:20-6:20 富士山富士吉田口山頂−9:20 5合目−10:50馬返し−11:50 中の茶屋
天候 | 8/28 晴れのち雷雨 8/29 曇り、霧 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
バス
【帰り】富士吉田登山道 中の茶屋ー(車に同乗)−河口湖ー(バス)−新宿 |
コース状況/ 危険箇所等 |
富士吉田口 5合目より下部の道は、割と整備されて歩きやすかった。ただし登山者は皆無。 |
予約できる山小屋 |
里見平★星観荘
|
写真
感想
【山行No 23】
※ 東京に出る用事ができた。これはチャンスと思い、用事を終えた後で、1泊2日で富士登山をしてみることにした。
それまで九州の、2000m以下の山しか登ったことがないので、自分としてはチャレンジだ。
8月28日(土)
・新宿に出て、富士山5合目への直行バスへ乗る。
昨日、台風が通った余波か、上空は雲の流れが速い。
11:10-30 富士吉田5合目登山口(標高=2300m)
・ここまで車で来れるので、観光客があふれている。
さっそく登山を開始する。
・6合目まではガレた広い道が続き、観光客も結構歩いている。
時々、観光用の馬も通っており、道には馬糞が転がっていた。
12:00-20 6合目
・ここからいよいよ大斜面へ取りつく。ちょうどこの付近が森林限界と
なっているようで、上の方は木も生えておらず赤茶けた斜面がはるかに続いている。
・急なジグザグ道をいつものペースで歩き始めるが、結構、心臓がバクバクする。
やはり急に2500mまで高度を上げたので、空気が薄いせいだろう。少しペースを落としてみる。
13:50 7合目(山小屋群)
・7合目の山小屋が固まって建っているところに到着。
時刻はまだ早いが、結構疲れているし、上部は雲がかかっているので、
ここで宿泊することにした。宿は「東洋館」という名前で結構大きい山小屋。
・午後は、2段ベットに寝転び、のんびりする。
窓から外の景色がなかなか良い。雲を眼下に見るのも、九州の山ではなかなかないことで、高山の雰囲気だ。
夕方から混むかと思っていたが、シーズンも終わりかけのせいか、それほど混まなかった。
夕食は、持ってきた食パン、缶詰、ソーセージで、簡単に済ます。
・夜になると、外はすごい雷雨となった。その中をまだ登ってくる人がいるのにも驚く。
なんとなく寝苦しい感じで、ようやく眠りについたのは23時ころ。
8月29日(日)
・午前2時起床。全然眠り足りないが、周りの人もぞろぞろと出発し始めているし、
窓から外を見ると星空がでており晴れているので、寝不足を押して出発。
出発時、水筒にお茶を汲んでいこうとしたら、
「ここでは水は貴重品だから」ということで有料。300円払った。さすがに天下の富士山だナ。
2:30 7合目発
・外に出ると、上空は、まさに降るような星空!この星空を見れただけでも感動ものだった。
登山道を行くと、夜中というのに、すでに道は登山者でいっぱいとなっており、
行列ができている。
最初は他の人のペースに合わせて歩いていたが結構、息が苦しくなり、
その後は自分のペースにして歩くようにしたら、調子良くなってきた。
・8合目を過ぎるころから雲の中に入った。さきほどまで星空だったのに、
山頂部だけ雲がかかっているようだ。さらに霧雨もふりだした。
5:20-6:20 富士山山頂(吉田口山頂;3720m)
・9合目あたりから急登で足が重くなったが、ようやく夜明けごろに頂上に到着。
頂上部は西から吹く風が冷たく、セータを着る。
視界がないので、ほかの人は早々に下山しているが、自分は、少しでも晴れないかな?
と思い、1時間ほど粘ったが、結局天気は回復せず、残念な山頂だった。
・下りは快調に高度を下げる。8合目付近より再び雲の下にでた。
眺めも出てきて、下界の風景が雲間に見える。あれは河口湖あたりかな?
途中で、今日の第一食(朝食)とする。
9:20-30 吉田口5合目
・ここでとりあえず富士登山は終わったが、時刻がずいぶん早いし、
歩き足りない感じがしたので、下りは下界まで徒歩で下ってみることにした。
・ここから旧道の登山道に入ると、さきほどとは一転して、人影がなくなった。
道自体はよく整備されていて歩きやすい。
5合目より下は樹林帯となっており、名前がよく解らないが、道脇に花も多かった。
上空は再び曇りとなり、独りだけでシーンとした森の道を歩いていると、
少し淋しい気分にもなる。所々、打ち捨てられた小屋があるのもうら寂しい。
10:50 馬返し(1合目下)
・このあたりから傾斜が緩くなり、平地のみちのようななだらかな砂利道となる。
相変わらず人影はなく、周りの樹海がシーンとしているのが少し不気味なくらいだ。
11:50 中の茶屋(標高=1200m)
・そのまま延々と富士吉田の街まで歩く覚悟だったが、ここでちょうど車と出会った。
道を聞いたら、「車で送ってあげよう」と、有りがたい言葉をかけてもらった。
平地の道を延々と歩くのに疲れていたので、乗せてもらうことにした。
12:10 河口湖町
・ここの駅前まで結局車で送ってもらい、感謝!
予想外に早く麓まで下山できた。
裏山の天上山に、ついでに登ろうか?とも思ったが、下界は暑いので、
やはり止めにして、高速バスで東京への帰路に着いた。
・東京に出てから、ぶらぶらと時間をつぶし、東京駅より夜行特急「さくら」号で九州への帰路についた。
※ 登山歴2年目で富士山に登れて、ずいぶんと自信になった。
次は日本アルプスだな! と夢は膨らむ。
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