【寝坊、薮漕ぎ、星空と雷光】笠取小屋~甲武信ヶ岳


- GPS
- 32:00
- 距離
- 28.4km
- 登り
- 2,307m
- 下り
- 2,289m
コースタイム
12:15 道の駅みとみ
12:25 雁峠登山口
12:40 亀田林業所
13:40 脇道に迷い込む
14:30 沢沿いでルートロス、藪漕ぎ開始
16:00 ヤブ沢峠下の林道に出る
16:10 ヤブ沢峠
16:25 笠取小屋
■28日■
05:00 笠取小屋
05:15 雁峠
05:45 燕山
06:55 古札山
07:05 水晶山
07:35 雁坂峠
08:20 雁坂嶺
09:10 東破風山
09:40 西破風山
10:15 破風山避難小屋(小休止)
10:35 スタート
11:30 巻き道分岐
11:45 甲武信小屋(大休止)
12:30 スタート(ザックデポ)
12:40 甲武信ヶ岳
12:50 甲武信小屋
13:05 木賊山
13:15 戸渡尾根分岐
14:35 分岐を徳ちゃん新道へ
16:05 林道出合い
16:30 道の駅みとみ
天候 | 27日:はれのち雷雨 28日:はれのちガス、一時あめ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
復路:勝沼IC~高井戸IC 渋滞回避のため初狩PAにて仮眠 駐車場:道の駅みとみ、西沢渓谷駐車場は満車でした |
コース状況/ 危険箇所等 |
雁峠までの林道でふざけていたら脇道に入ってしまいました。 多少退屈でも、しっかり林道を進んでください(←あたりまえ)。 稜線上はアップダウンがきついですが、危険な箇所はなし。 破風山からの下りの岩場が雨で濡れていて少し嫌らしかったです。 甲武信からの下りは徳ちゃん新道を利用、途中急なところはありますが、まあ大丈夫かと。 みとみから下ってすぐの「笛吹の湯」利用、大人500円。 集落の皆さんの憩いの場と言った風情のいい温泉でした。 食事はもう少し先の「花かげの湯」の入り口にある食事処「はくさい」。 食欲に自信のある方のみご注文くださいと書かれた特盛穴子天丼、すごいボリューム。 サービスに出していただいた桃が驚きの甘さ。 |
写真
感想
4時出発、6時半に登山開始の予定だったのに、目が覚めたのが6時50分。案の定環八も中央道も渋滞で西沢渓谷に12時到着。駐車場は満車だったので、道の駅みとみに車を停めて車道を下り、雁峠入口から林道を歩き笠取小屋を目指す。
沢沿いの林道は歩きやすいものの、容赦なく照りつける太陽に汗ダラダラ。ちょっと気になる作業道にふらりと足を踏み入れたら、伐採地で遊ぶ鹿の親子に遭遇。楽しくなってそのまま進み、藪を漕いで林道に無事復帰。しかしこの林道も実は脇道で、どんどん進んで行ったら完全に道が消える。
この時点でもまだ脇道なことに気づかず、少しガラガラした崖を手を使って進み、完全に藪に囲まれた所でGPS機能使ってみたら、えらい場所にいることが判明。まあ引き返すのも何なので、獰猛な笹薮と格闘しながら進むと、少し開けた場所に出る。人のものなのか獣のものかわからない踏み跡を辿っていると空が一気に暗くなり、遠くから雷鳴が聞こえ出す。ヤバイヤバイと先に進むと、ポンと林道に出る。
どうやらヤブ沢峠の少し下辺り、そのまま見憶えのある林道を進んで行くと、笠取小屋に到着。ご主人にご挨拶していたら雨がポツポツ、急遽平日しか使えない避難小屋を開けていただきひとまず避難した瞬間、バケツをひっくり返したような豪雨。すでにテント張り終えていた方々もたまらず避難。着替えたりビール飲んだりしていたら、1時間ほどで雨も通り過ぎ、空には大きな虹が。受付済ませ、しばし雑談。最悪非難小屋に寝てもいいよと言われたが、今回の課題「ツェルトで雨を凌ぐ」を実践すべく幕営。多少狭いながらも、普通に寝られそうなスペース完成。晩ごはんの焼きビーフン食べて、ウイスキー少し飲んだらすぐさま眠りの底に。
真夜中に何だか眩しいなあと目を覚まし、ツェルトから顔を出すと天頂に夏の大三角形がくっきり。そして眩しい光の正体は、笛吹の町をスッポリと覆った雷雲から放たれる稲妻の光。星を見上げ、稲妻を見下ろす。稲妻が光る度に不謹慎かとは思いつつ「薙ぎ払え!焼き払え!」とか心の中で念じてひとりナウシカごっこ。
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翌朝はもちろん快晴。暗いうちにサッサと準備して出発。朝日を背負った笠取山を横目に雁峠方面へ。気温高く最初の登りでもう汗ばむ、燕山から古札山に向かう辺りで大菩薩嶺と富士山どーん。富士山は終始可愛らしい帽子をかぶっていました。雁坂峠で作場平から雁坂嶺ピストンすると言う男性と会い、しばしご一緒。
雁坂嶺超えた辺りからずっとヘリコプターが行ったり来たり、どうやら甲武信小屋の荷揚げっぽい。縞枯れの隙間から見える破風山と甲武信ヶ岳はスッキリと晴れていて、こりゃあうまく行けば八ヶ岳とかも見られるかなと気を良くして進むも、西破風山下るあたりから急激にガス発生。何はともあれ甲武信小屋に着きお昼ごはん。パラパラと雨も降ってきて、もう山頂はいいかなあなんてしばし悩む。結局ザックをデポして空身で往復、思ったより眺望もあり満足して下山。
木賊山から振り返ると甲武信の山頂はうっすらガス。小学生の一団が居たなあと思い大きな声で「ヤッホー!」とやったら可愛らしい声のヤッホーが沢山帰ってきた。戸渡尾根に差し掛かったところでザーッと雨、ザックカバーしてレイン着て雨降る森を歩く。徳ちゃん新道はひたすら下るのみ、長い長い下山道を経て林道へ。西沢渓谷をぶらぶらと抜けて駐車場に無事帰還。
少し下った所にある「笛吹の湯」にて汗を流す。露天風呂は地元の方々の社交場、みんな口々に昨日の雷雨の被害を話し合っている。「あそこの部落じゃあ、えれーでけー木に雷が落ちたっていうじゃあ」等々。その雲の上でナウシカごっことかしてごめんなさいと、心の中で謝罪。晩ごはんを調べたら、近くにある花かげの湯の前にある店が良さそう。じゃあお風呂もそっちで良かったなあなんて思いながら到着すると、お風呂は休館日。ツイてる。
目の前にある食事処「はくさい」にて、特盛穴子天丼。「食欲に自信のある方のみご注文ください」の注意書きどおり、なかなかのボリューム。大穴子に海老が6本、舞茸インゲンカボチャにサツマイモ。デカ盛りメニューに有りがちな雑な味ではなく、きちんと揚がった天ぷらに甘辛タレがいい感じ。ペロリと完食したらお店の方がサービスねと桃を出してくれた。その桃が今まで食べた事のないくらいの甘さ。大満足で帰路。
帰りも案の定渋滞。急ぐ旅でもないので初狩PAにて仮眠、22時くらいに走り出すも相模湖辺りはまだまだノロノロ、それでも日付変わってすぐぐらいに無事帰宅。
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いつかは奥秩父主脈全山縦走をと思っているのですが、3日に分けたら今回の工程×3かあと思い、ちょっと思案中。
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