雨にも負けず鷲羽岳、水晶岳 黒部川源流、テント泊3日間


- GPS
- 29:18
- 距離
- 48.5km
- 登り
- 3,469m
- 下り
- 3,441m
コースタイム
4:35新穂高温泉駐車場-5:15新穂高温泉登山口-6:05笠新道分岐-
6:25わさび平小屋-6:45小池新道登山口-7:40秩父沢出合-8:20イタドリが原-
9:55鏡平山荘10:15-11:05弓折乗越-12:20双六小屋12:40-13:00巻道分岐-
14:35三俣峠-15:05三俣山荘
歩き約9時間40分+休憩約50分=10時間30分
7月28日(日)双六小屋テント泊
5:05三俣山荘-6:05鷲羽岳-6:40ワリモ岳-6:55ワリモ北分岐-7:35水晶小屋8:15-
8:45水晶岳9:10-9:35水晶小屋-10:00ワリモ北分岐-10:15岩苔乗越-
11:20黒部川水源地標-11:50三俣山荘12:55-13:35三俣峠-13:55三俣蓮華岳14:00-
15:25双六岳15:40-16:15中道分岐-16:25双六小屋
歩き約9時間+休憩テント撤収約2時間20分=11時間20分
7月29日(月)下山
5:10双六小屋-6:10弓折乗越-6:45鏡平山荘6:55-7:45イタドリが原-
8:45小池新道登山口-9:00わさび平小屋9:10-9:15笠新道分岐-
9:55新穂高温泉登山口-10:10新穂高温泉駐車場
5時間
天候 | 7月27日(土)曇り後小雨 7月28日(日)曇り時々小雨 7月29日(月)大雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
週末なので満車が予想されるので金曜日の夜に到着して車中泊。 23時頃到着して残り35台。 夜中でも駐車場管理のおじさんが、あと何台とカウントしており、 満車になると新穂高ロープウェイの第一を登った鍋平に停めることになり、 かなり時間のロスになる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
☆登山道 新穂高温泉〜小池新道入口 長い林道歩き危険箇所特に無し 小池新道入口〜弓折乗越 長い登りになり、途中ゴツゴツした岩の急登が続く。 又秩父沢等の沢を渡るので増水時、要注意! 雪渓もチラホラ出てくる 弓折乗越〜双六小屋 稜線に出て、痩せ細った尾根道を歩くので滑落要注意! 又雪渓も横断するのでこちらも滑落注意! 双六小屋〜巻道経由〜三俣山荘 巻道は、雪渓を何度も横断するが、アイゼンは、必要なかった。 雪渓の入口と出口は、雪が溶け出しているので、踏み抜き注意! 又、岩場、ガレ場の下りが何度もあり、今回は濡れていたので特に滑り易かっ た。 三俣山荘〜鷲羽岳 ガレ場の急登が1時間続く、今回最大の急登。落石注意! 自分のペースでゆっくり登ろう! 鷲羽岳〜水晶小屋 気持ちの良い稜線歩きが続くが、一部細い尾根もあり、滑落注意! 水晶小屋〜水晶岳〜水晶小屋 出だしは、平坦な高原地帯を進むが、急峻な岩場の登りが始まる。 高度感もあり、ロープ等の補助ある。滑落要注意! 水晶小屋〜岩苔乗越〜三俣山荘 岩苔乗越から少し下ると、雪解け水が登山道に流れ込むようになり、 沢下り状態だった。又雪渓を横断しながら下っていくが、1番下部にある 最大の雪渓は、登山道が雪渓で隠れており、ルートが消えている場所がある。 雪渓の入口と出口は、大きな穴が開いており、その下を激流がながれており 踏み抜いたら大変!ルートをよく考えて進む必要あり。 三俣山荘〜三俣蓮華岳 三俣蓮華岳手前、三俣峠から先が岩場の急登になり、ここも登山道の 一部が雪渓で隠れている場所あり。 三俣蓮華岳〜双六岳 歩きやすい稜線歩きが続くが、双六岳手前だけ、少し岩場の登りがある。 双六岳〜双六小屋 広い台地を下るので、ガスが出ていると方向感覚が無くなり、迷う可能性もあ る。 ケルンを目印に下る事!又通常の登山道は、残雪が多く閉鎖されているので 春道を進むことになっているが、この春道が、ザレ場を下るので滑りやすく 目印も少なく、迷う可能性有り 双六小屋〜小池新道入口 最終日大雨になったので、特に弓折乗越から先、登山道が川状態! まるで沢下りをしてる感じ、いくつかの沢は、激流状態の中、横断 これ以上水かさが増えると横断も無理、特に秩父沢なんて、橋の上まで 激流が押し寄せてくる感じだった。早めの出発で良かった! 小池新道入口〜新穂高温泉駐車場 特に危険箇所無し ☆登山ポスト 新穂高温泉登山道入口のゲート脇に有り ☆テント場 三俣山荘のテン場 背の低い茂みの中のスペースがある 砂地+石ころ 近くに沢が流れている パイプで設けられた水取り場があった トイレは山荘の中 双六小屋のテン場 小屋下の開けた平地 砂地+石ころ 風しのぐものがない 水は小屋横の蛇口から トイレは小屋横の外トイレを使用 ☆下山後の温泉 平湯温泉の、ひらゆの森 一人500円 http://www.hirayunomori.co.jp/ 乳白色の硫黄泉で露天風呂もたくさん有り、サウナまである。 又館内に食事処もみの木もありここで昼食。 すごい人気で食事するのに順番待ちをした。 http://www.hirayunomori.co.jp/contents/mominoki/mominoki.html |
写真
感想
今回の山行の予定は、2泊3日のテント泊で、新穂高温泉をスタートして
水晶岳まで往復する事。その為に7月27日(土)朝早く新穂高温泉を出て、
なんとか三俣山荘まで行きテント泊する事。7月28日(日)も朝早く出て、
鷲羽岳、水晶岳を登り、黒部川源流を通り、三俣山荘に戻りテントを撤収して
三俣蓮華岳、双六岳を登って、双六小屋まで下り、テント泊する事。
7月29日(月)も朝早く出て10時位には、新穂高温泉に戻ってきて
ゆっくり温泉に入り疲れを取る事。このような計画でスタート。
天気予報は、初日、2日目は、曇り、3日目は、曇りのち晴れで
まあまあの天気。1回ぐらいは、槍の稜線を見ながら歩けれたらいいな〜
結構長い距離をテントを担いで歩くので少し不安があるが、元気よくスタート!!
7月27日(土)
4:35 新穂高温泉駐車場を出発。天気は、曇り、今のところは、雨の心配は
なさそう。駐車場の奥に進み蒲田川沿いに遊歩道を進むと、車道に出るので、
そこを少し歩くと新穂高温泉のバスターミナルに到着。ここで蒲田川に架かる
架設の橋を渡り左俣林道に入っていく。しばらく舗装された道を進むと、
林道のゲートが現れ、ここが新穂高温泉の登山口になっている。
5:15 新穂高温泉登山口を出発。ここから本格的な登山が始まる小池新道登山口
までは、ひたすら長い平坦な林道が続く。途中、笠新道分岐やわさび平小屋を過ぎ
小池新道登山口に到着。
6:45 小池新道登山口を出発。登山道は、急だが登りやすい岩畳の階段に
なっているのでグングン高度を稼げる。秩父沢まで来ると周りには、たくさんの
雪渓が出始める。秩父沢出合の橋を渡りさらに登ると、イタドリが原、
シシウドが原に到着。この辺で高山植物の花々が姿を現す。近くを歩いていた
年配の女性に、登山道脇に咲くキヌガサソウを教えてもらった。この大輪の
花が咲くキヌガサソウは、至る所で満開だった。さらに高度をあげ、
9:55 鏡平山荘に到着。湖面に映る槍の姿は無し。雲の中、う〜ん残念!
池の前にはテラスも有り、お花も咲いており、休憩するのに最高の場所。
皆んなは、山荘名物のかき氷を食べていたが、曇っていて少し寒いので今回は
パス。でも美味しそう!帰りには食べるぞ〜 ここまで5時間25分
10:15 鏡平山荘出発。さらに急登を進み弓折乗越に到着。ここは、晴れてたら
槍等が見える絶景ポイントのはずが、雲がかかっていて鏡池あたりまでしか
見えない。
11:05 弓折乗越出発。ここからは稜線歩きが始まる。でも素晴らしい眺めはゼロ
その代わり素晴らしいお花畑がたくさん出迎えてくれる。チングルマ、
ハクサンイチゲ、シナノキンバイ、クロユリ等、満開状態、こんなに素晴らしい
お花畑は、初めて。すぐに止まってカメラでパシャリしちゃう。
いくつかの雪渓を越え、少し下りに差し掛かり、満開のコバイケイソウの中を
過ぎると、目の前に双六小屋が見え、なんとその奥に明日登る、雄大な鷲羽岳の
姿が見えた。12:20 双六小屋着。中々いいペースでここまで来てる。
双六小屋の前は、登山客で賑わっている。ベンチが置かれ、目の前の鷲羽岳の
絶景を眺めながら休憩できる。なんて贅沢なんだ!
12:40 双六小屋出発。小屋を出てすぐに急登が始まり、登りきると巻道分岐に
到着。行きは、早めに三俣山荘に入りたいので、雪渓の状態が気になるが
1番近道の巻道を進んだ。天気がこの辺で曇りから小雨に変わりだした。
巻道といっても、結構起伏があり、登り下りを繰り返すのと、今までの疲れで
体はバテバテ。残雪が多く、広大な雪渓には、少しビックリ!雪は固く
締まっておりアイゼンは、必要無いが、滑落には要注意!巻道コース最後の
登りを登りきると、三俣蓮華岳との分岐になる三俣峠に到着。
14:35 三俣峠出発。 後は三俣山荘に向かい下るのみ。15:05 三俣山荘着
ここまで10時間30分の道のり、長い長い1日が終わった。
早速、テントを設営した。周りは木々に囲まれているので、風を
遮ってくれそうだ。水はテントサイトに豊富にある。ただ、トイレは、山荘の
中にしか無く、離れているので少し不便がある。でも綺麗だった。
天気は、小雨が降り続く、明日天気にな〜れ!
7月28日(日)
5:05 三俣山荘出発。天気はガス、ガス。良くなる気配無し。ここから鷲羽岳に
向かい、今回1番のザレ場の急登が続く。朝1番で体力があるうちの登りで
良かった!周囲は、ガスであまりよく見えない中、1時間で山頂に到着。
景色は、無し残念。こんな天候で誰もいないと思っていたら、山頂には、
おばさま達のグループがいて、写真を撮ってもらった。これから水晶岳に向かう
ところで、本日は、双六小屋まで戻るとの事。自分達とほぼ同じコースだ。
年配のおばさま達に元気をもらい、次の頂きワリモ岳に向かい出発!
6:05 鷲羽岳出発。ここからは、稜線歩きだ。ザラザラの道を下り、又岩場を
登ったりして、ワリモ岳に到着。ここも眺めは無いの素通りして、ワリモ北分岐
まで下ってきた。ワリモ北分岐から水晶小屋までは、素晴らしいお花畑が
広がっている。7:35 水晶小屋着。こじんまりした可愛らしい小屋だ。
あいにくの天気なので、中に入れさせてもらい、休憩しました。
感じのよい女性の方が対応してくれて、黒部川源流の雪渓の情報ももらいました。
8:15 水晶小屋出発。最初は平坦な登山道だがすぐに急峻な岩場の登りになり
ロープ等もあり、高度感もある。8:45 水晶岳に到着。眺めは無いが、
こんな遠い所まで来れた達成感で満足、満足!山頂には、誰もいなかったが、
すぐに女性1人が登って来た。その方は、雲ノ平から登ってきて、荷物を
岩苔乗越に置いてきたらしく、再び荷物を取りに行き、鷲羽岳に登る行程で
本日は双六小屋泊まりになるらしい。重い荷物を背負ってグングン急登を
登って行く姿をみて、すごいな〜 俺も頑張ろうとパワーをもらった。
この方と再び双六小屋で再会して、嬉しかったな〜
9:10 水晶岳を出発。水晶小屋、ワリモ北分岐を経て岩苔乗越まで下ってきた。
ここから先は黒部川の源流地帯に入って行く。最初は、なんでもない登山道が
すぐに雪解け水が流れ込んできて、沢下り状態になり、その後雪渓が徐々に
現れ、ルートが雪渓の下に隠れるようになり、又この雨で踏み跡も消えており、
少し迷う。雪渓の入口と出口は、大きな穴が開いており、その下を激流が
流れていて踏み抜いたら大変!1歩1歩慎重にルートを探しながら進む。
たまたま下から登ってきたグループがいたので、お互いルート情報を交換して
進んだのでよかった。苦労して雪渓を抜けた所に、黒部川水源地標があった。
この辺りで初めておひさまが顔を出し、鷲羽岳や三俣蓮華岳、遠くに黒部五郎岳が
見えた。今後天気が良くなると思ったら大間違いだった。ここから少し登り
三俣山荘へ11:50 戻ってきた。ぐるっと1周、6時間45分で回ってきた。
テントを撤収しようとしたら、運悪く大雨が降り出し、仕方なくテント内で
足止め。雨が弱くなってきたので、さっさと撤収して
12:55 三俣山荘出発。だいぶん時間をロスした。ここからは、三俣峠までは
登りが続く。テントを担いだ重い荷物が疲れを倍増させる。三俣峠では
たくさんの人達が休憩しており、この先のルートを思案中だった。この時間で
この場所だと、たいてい双六小屋泊まりになるが、天気が悪いので皆さん
近道の巻道コースで帰るらしい。私達だけが、三俣蓮華岳、双六岳経由で
双六小屋に向かった。さらに急登を進み、すぐに三俣蓮華岳に到着。
相変わらず展望は無く、ガスの中すぐに、
14:00 三俣蓮華岳出発。ここから視界が悪い中、稜線を歩く。すぐ横には、
大雪渓が広がっているのがよくわかる。又、可憐な高山植物もたくさん
咲いており、疲れた体を和ませてくれる。双六岳手前の岩場を登り切ると
15:25 双六岳到着。ここで双六小屋から登ってきた人達と、出会う。
この先、視界が悪いのでケルンを目印に下ったらよいと、アドバイスをもらう。
15:40 双六岳出発。後は、双六小屋まで下るのみだが、通常のコースは、
残雪でクローズされており、春道をくだる。この春道は、目印が乏しく
道迷いの可能性あり。16:25 双六小屋到着。アー疲れた!
本日も11時間20分の長い行程。テントサイトは、小屋の南側、広々とした平地だ。
トイレも水場も小屋の北側にある為、少し不便だが、晴れたら眺めもよく、
雰囲気の良い人気のある場所だと思う。
7月29日(月)
昨夜から雨が本降りになってきており、雨音と風音で早くから目が覚める。
最悪の日になってきた。雨が小降りになってきたのと同時に、テントを撤収して
5:10 双六小屋を出発。時折、土砂降りの中、進み弓折乗越を越え、鏡平山荘に
向かっているところから、登山道が川状態になってきて滝のように流れている
所を進む。ようやくたどり着いた鏡平山荘入口の軒を借りて休憩。
6:55 鏡平山荘出発。この先も同じように沢下り状態が続く。こんな天気でも
続々と登山者が登ってくる。この先、沢を渡るがどんな状態か、不安だが
登山者が登ってくるということは、まだ大丈夫ということか。
さらに下り、いよいよ沢を渡る。案の定、激流となっており、足を滑らせると
大変!慎重に進む。秩父沢出合の沢は、特に濁流となっており、すごい勢いで
水が落ちてくる。ここは、木の細い板で橋が架かっているがあと少し雨量が多いと
橋も飲み込まれそうな勢いだ。なんとか無事に通過して、小池新道登山口まで
降りてきた。ここまで来れば、後は、平坦な林道歩き、安全で帰れる。
途中、わさび平小屋で一休みして、さらに下る。この林道は、疲れた足には、
とても長く感じる。9:55 新穂高温泉登山口に帰ってきた。ここからさらに駐車場
まで下り 10:10 新穂高温泉駐車場に到着。本日は5時間で双六小屋から
戻ってきた。今回の山行は、天候は最悪、槍は一度も顔を出さず、でも雨の山行は
よい勉強になり、次回に活かせる事もたくさんあった。又たくさんの人達と声を
掛け合ったり、こんなたくさんのお花畑は、今まで見た事も無く、それだけでも
行った価値があり、よい思い出になりました。この行程を、ほぼ計画通り達成し、
自己満足の世界に浸っています。
アーふくらはぎが筋肉痛だ〜
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