鳥海山(鉾立〜新山初登頂)
- GPS
- 10:00
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,438m
- 下り
- 1,430m
コースタイム
- 山行
- 7:43
- 休憩
- 2:18
- 合計
- 10:01
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
幅広ウロコ板(G3スピットファイアー 170cm 120-88-111mm)
ケーブル式金具(ロッテフェラー)
プラブーツ(スカルパT2エコ)
シールは使わず
|
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感想
先月初めに訪れた鳥海山(鉾立〜扇子森往復)がなかなか良かったので、シーズンの滑り納めにもう一度訪れた。
今度は広島からの直行になるので、前々日の6/4午前に出発したのち、富山県の有磯海SAで車中泊をして、翌6/5の正午前に日本海東北自動車道の酒田みなとICを降りる。酒田に近づく高速道からも見えたが、 庄内平野に広がる水田の向こうにたたずむ鳥海山が美しい。
この日は鳥海ブルーライン標高1000mのところにある大平山荘に宿をとっていたが、まだ時間があったので、各登山口を偵察することとした。まずは山形県酒田側の湯ノ台口。 滝ノ小屋下の登山口に上がる車道は自然融雪に任せて除雪はされないらしいので、どこまで車で行けるか確かめる目的もあった。はたして登山口の約3km手前、標高1030m付近で残雪が道路に大きくかぶさり、 それ以上は車では無理だった。
続けて秋田県由利本荘側の祓川口。にかほ市から中島台経由の最短道路が通行止めとなっていたので、少し大回りをして花立牧場経由で祓川に上がる。鳥海高原から眺める鳥海山がなかなかきれいだ。 祓川の駐車場についてヒュッテ前、さらにすぐそばの小山に登ってみる。北面だけあって残雪が多い。広島を出発する前は、1日目吹浦または鉾立から往復したのち、 2日目のコースは湯ノ台を考えていたが、こちらのほうがよさそうだ。取り付きも楽だし。
祓川から往路を戻り、象潟側から鳥海ブルーラインに入り、鉾立に上がる。ここでもひと休憩して偵察する。1ヶ月前に訪れた時よりはやはり雪がずいぶん少なくなっている。大平山荘に向かう途中、 吹浦口近くの山スキー取り付き点も偵察したが、もはや道路脇に雪はなく、藪漕ぎが必要なようであった。したがって1日目は登山道のある鉾立から取り付くことにした。
6/6、5月の時と同じく、朝食は弁当にしてもらい、大平山荘を6時半前に出発。鉾立の駐車場に着くと、もう1台車がいて、やはり登山をされるようであった。 スキー板にブーツも装着してザックに取り付けて担ぐという久々のスタイルで登山を開始。歩きはやはり登山靴のほうが快適だ。あまり苦労なく30分ほどで登山道から雪渓に出、そこでスキーを履く。
雪渓の傾斜は緩く、ステップ板・ノンシールで問題なし。1時間かからずに鳥海湖・御浜分岐の鞍部すぐ手前の雪渓上端に到着。5月に来た時はここはまだ雪で埋まっており、 そのまま鳥海湖の南側を回って扇子森のすぐ近くまでスキーで登ったのだが、このたびは一旦谷へ降らなければスキーは使えないようだったし、その先も雪がつながっているかどうか不明だったので、 鞍部にスキー道具一式をデポして(雪渓歩きを考え、ピック付きのストック1本は持参)、まだ果たしていない鳥海山登頂を目指すことにした。
歩きだとやはりスキーがない方が軽快だ。雪を求めて雪渓通しに登ったために先に行かれていたもう一人の登山者の方に千蛇谷分岐で追いつき、 何回か鳥海山に訪れているというその方に山頂へのコースのことなどを教えてもらう。千蛇谷の方が速いかもしれないというので、分岐からいったんそちらに向かう。 けれども一旦数十mほど降らなければならないようだったし、ずっと雪渓の歩きになり、落石もありそうだったので、外輪山通しで行くことにした。
先に出発していた登山者の方は七高山で昼食を取っていた。私もそこで昼食休憩とした。すると祓川の方からスキーで登ってくる人が二人ほどいた。雪渓の上端まで降りて一人の人に近づき声をかけると、 なんとクロスカントリースキーで登ってこられていた!
七高山に登り返して、もう一人の登山者の方に新山まで行くのかと尋ねると「ハイ」と言われたので、私も行ってみることにした。実は、外輪山から見る新山は手前に急な雪面があるようで、 ちょっと不安があったのだが、行ってみるとそれほどのことはなかった。もちろん雪が固い時にはアイゼンなしでは危険だが、この日は軽登山靴のアイゼンなしでも大丈夫であった。
それにしても新山の山頂一帯は奇怪とも言える光景だ。大きな板状の岩がいくつも積み重なっている。ルートを示す白ペンキに従って進んでピークと思われる所に一度立ったが、 あとから来たもう一人の登山者の方がどうも様子が違うというので隣のピークを確認すると、そちらに「山頂→」という白ペンキがあり、登り直して「登頂」!
往路の外輪山をまた降り、御田ヶ原分岐からは鳥海湖方面にルートを取った。遊歩道の半分くらいは雪に埋まっていて、鳥海湖の西側では新山への斜面よりもさらに急な斜面に出くわし、 トラバースするのは不安だったので、ひと頑張りして上に登り、傾斜の緩い所でスキーデポ地点へと降った。途中、外輪山からの雪渓の状況を確認したが、 デポ地点下の谷まで雪がつながっているかどうかはわからなかった。けれども大部分はつながっていた。登頂が目的でなければ、6月に入っても十分スキーはできそうだった。
デポ地点すぐ先の雪渓上端から、いよいよ本日のスキー滑降。ただし雪面には凸凹が多く、先月のような気持ちのいい滑降はできなかった。登りでスキーを履いた地点でスキーを脱ぎ、 今度はスキー靴のままで降っていたが、途中でやはり登山靴に履き替えた。先行されていた登山者の方にはスキー終了点で一旦追いついたが、スキーを脱ぎ、 ブーツを履き替えたりしていると結局先に行かれてしまった。
下山後は秋田県にかほ市の道の駅象潟「ねむの丘」にて車中泊。夕日がきれいで温泉(21時まで)もある。レストランもラストオーダー20時で遅めまで営業していた。
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