笈ヶ岳 無限藪地獄
- GPS
- 09:05
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 2,380m
- 下り
- 2,371m
コースタイム
- 山行
- 8:54
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 9:05
天候 | 雨のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雄谷林道 林道は荒れて車の底を擦ります。落石も多くパンクの危険もあります。4WDなら林道終点まで行けますが行かないほうがいい。潔く歩きましょう。 林道終点〜北電取水ダム 水平道では、ながらスマホはやめましょう、過去に一度落ちました。 一部歩道が損壊、ロープと鉄筋のステップがあるので慎重に行きましょう。 取水ダム〜西尾根登山口 ワサビ小屋の管理者の方が整備しています、ご苦労様です。 明るければ道迷いの心配はない。枝沢の通過は足元に注意しましょう。水晶谷の橋はありませんが下流側に倒木の一本橋があります。増水時は崖からのアプローチなのでロープがいります。 登山口〜笈ヶ岳 今の時期は下から上まで藪漕ぎ一級の激藪です。心して取りつかないと心が折れます。新緑の時期までと紅葉の時期が藪は少ない。激藪ながらピンクテープが多いので迷うことはないです。 |
その他周辺情報 | 新中宮温泉、比廚療髻△近いです。 |
写真
感想
土日はイマイチの天気、金曜の天気予報では土曜がよさげなので山に行こう。行き先は多分この時期は誰も登らないであろう笈ヶ岳、この時期は標高差700mの激藪漕ぎだから誰も来ないだろう。
遅めの4時過ぎに若者とスタート、雨が小降りになるのを待っていた。スタートと言っても雄谷林道終点ではない、道は荒れていたので下から歩くべ。ガシガシ歩き1時間で取水ダムに着いた。いつもは暗闇のダムで不気味だけど今日は雨だが心は晴れる、明るいって素晴らしい。
ダムを渡り雄谷沿いに山腹の道を行く、整備途中の感じだがステップも切ってあり安心して歩けた。下草が多く足元が見えない所は慎重に歩いた。さあ水晶谷に着いた、橋は無く増水で渡渉ができなければここで敗退…ありました一本橋。上流から流れてできた立派な流木橋でした。第一関門突破です。
ここからは山腹道から癒しの原生林になる、相変わらず雨が降っているがマイナスイオン満点でした。ダムから2時間かけて登山口に着いた、周囲は草が刈ってありピンクテープもバッチリ、初めて来た人も直ぐに分かるだろう。あわよくば清水谷を遡行してピークに行く予定であったが増水していて無理、尾根から行くしかない。
休憩したら雨上がりの西尾根に取りつく、第二関門、無限藪漕ぎの開始です。出だしから藪、草に付いた水滴で早くも全身ずぶ濡れ、土砂降りと同じです。無限に続くずぶ濡れ藪漕ぎ、物好きでなければ心が折れるでしょう。たまに現れる視界がある場所は正にオアシスであった。
この条件でここに来る人はまずいない、ある意味初登みたいな感じですか。これマジで地獄、ずぶ濡れで藪漕ぎを標高差700m往復4時間耐えなければならない。2人で黙々と藪を漕ぐ、全く楽しくない、なぜこんな事をするのだろうと自問自答する。答えはただピークに行く為だ。
所々倒木で道が塞がれていたが巻道がありピンクテープを追っていけば迷うことはなかった。岩峰を超えると急斜面の藪漕ぎ、低木だが斜度がきついから背丈以上の藪と同じ。もう勘弁してほしかった。
ラスト標高差120mは笹薮地獄だ、藪の下に踏み後があるのが救いだが踏み後から外れると藪に溺れてしまう。
雨ニモマケズ藪ニモマケズ…2時間以上戦いピークに着き藪漕ぎから解放された、分かっちゃいたけど視界が全くない山頂、達成感よりも帰りの藪漕ぎの事で憂鬱感だった。写真を撮って休憩する、濡れた服を絞って水気を取った。暖かいのが救いであった。さあ後半戦の開始、やはり早くもずぶ濡れバンザイだった。
下りは尻もち祭り、何度スリップしたか覚えていない。行きも帰りも無限地獄でした。えらい時間がかかって登山口に降り立った、やっとずぶ濡れ藪漕ぎから解放され達成感が湧いてきた。もうこの時期のこの条件では二度と来ません…絶対に。
後は消化試合、長い山腹道を歩いていく。ダムの手前でワサビ小屋の管理者の方2人と出会った、クワとカマを使って道を整備していた、ご苦労様です。こういう方々がいるから道が維持できるのです、藪化にさせない為にも皆さん歩きましょう。
終わってみれば9時間ちょいの笈ヶ岳、やっぱ清水谷を詰めて登ったほうが楽しいな。。。
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