【夏山の訓練で◆枷ケ岳・道の駅こぶちさわから権現小屋往復
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- GPS
- 09:12
- 距離
- 22.8km
- 登り
- 1,864m
- 下り
- 1,865m
コースタイム
- 山行
- 7:59
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 9:12
天候 | 曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
帰りは、富士見平から道の駅こぶちざわまで車道をジョギングで下りました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
棒道から富士見平までのコースは、雑草が多いことを除けばマトモな道。 |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
雨具
靴
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
地図(地形図)
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
タオル
カメラ
テント
シェラフ
アームウォーマー
スパッツ
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感想
7月11日に、前の週(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3319801.html)に引き続いての夏山登山の訓練のため、八ヶ岳の権現岳まで行って来た。そもそも前の週に悪天候のため断念した「第1候補」とは今回のこのコースのこと。
今回のスタート地点は、標高1,000 mを若干切る『道の駅こぶちさわ』。ここから標高2,700 mの権現岳までの標高差は1,700 m。今回の訓練の主たる目的は標高差1,700 mをテント泊相当の荷物を背負って登れるかの確認。もう1つの目的は、JR小淵沢駅から富士見平〜観音平まで(クルマででは無く)歩いて上るルートの確認。今回は、時間と駐車場の関係で『道の駅こぶちさわ』を発着点とした。
梅雨時で天候が不安定なので、今回も「第1候補」から「第4候補」まで準備してた。7月10日夜の天気予報を確認した時点では権現岳は「第3候補」の位置付けだったけど、朝2時半に起床して天気予報を確認したら、「第1候補」と「第2候補」は予報が雨に変わっていて、「第3候補」だったハズの権現岳が一番予報がよくなっていた(苦笑)。前夜までは東海北陸道を走る気満々だったけど、急遽行き先を小淵沢に変更。最初から小淵沢に行くって分かってたなら、2時に起きたのに…(苦笑)。『キャラメルハウス』(自宅)を3時にクルマで出発。目的地の『道の駅こぶちさわ』には、6時半前に到着。
6:35に『道の駅こぶちさわ』を出発。クルマがビュンビュン通るのに怯えながら八ヶ岳高原ラインを歩くのはイヤだったので、八ヶ岳ロングライディングの前から枝道に入る。前夜の雨の影響か、目指す先をみても南アルプス方面をみても山は雲に隠れたけど、これから目指す方向にある編笠山だけはハッキリみえた。その編笠山も、こちらが別荘地まで歩みを進めると、樹木に邪魔されみえなくなった…。そのまま別荘地のなかを歩き、小淵沢カントリークラブとの境界の柵に出ると、左折。棒道の案内があるT字路に出ると、こちらは右折。次の突き当たりが棒道の筋のようで、ここで左折し、県道11号(支線)のほうへ上がる。県道11号(支線)を挟んだ先にも道の続きがあるので、県道を渡って引き続き上っていく。この道は地形図には一条線の車道として描かれているけど、長らくクルマは通っていない様子。轍の真ん中に岩がドンと鎮座してたり(苦笑)。事前に『Google Map』の『ストリートビュー』みたら、この道の一部区間だけ載ってたけど、「Googleカー、よくここを走ったなぁ〜」と感心したほどだった。車道としては×だけど、歩道としては道が明瞭。ただ、雑草が繁茂してて雨上がりだと靴が濡れる。なにもなさ過ぎて「ホントにこの道は富士見平(観音平方面)まで続いてるのか?」と心配になってきたけど、「川崎市八ヶ岳少年自然の家」や「江東区富士見高原学園」が設置したと思しき標識が現れ、観音平まで道が続いていることを約束してくれているのに安心(苦笑)。変わりばえのしない草原の道が続くけど、延命水からの垂れ流しの水が沢のように流れてくるようになると、出口は近い。標識に導かれ、観音平への車道のカーヴ部分に出る。そこから1分くらいで富士見平に8:13に到着。計画では『道の駅こぶちさわ』から富士見平まで80分を見込んでたけど、実際には100分くらいかかってた。富士見平で弁当喰ってから、帰りに使うジョギングシューズをベンチの裏側にデポ。ホントは弁当ガラも置いておこうと思ったけど、害獣による被害を考慮し、こっちはきちんとザックのなかに入れた。
8:23から一般登山ルートである富士見平の登山口から入山。展望台で観音平からの道と合流し、なおも上ってくと、9:13に雲海に到着し、ここで休憩。ずっと雲が多かったけど、時折陽が射すようになって来た。雲海で休憩してたら八ヶ岳名物のアブ軍団が集まってきて、腕を刺された〜(泣)。雲海から押出川を目指す。中間地点付近にベンチがあって登山者が休んでたけど、このベンチを境に道の様子が変わり、石だらけで歩きにくくなる。押出川には8:59に到着。
押出川からは編笠山へのルートと青年小屋へのルートに分かれるけど、これまで編笠山ルートしか歩いていない。今回歩いた青年小屋へのルートは、私にとって初めての道になる。ここまでほぼ計算どおりに歩けてたけど、押出川ー青年小屋間のルートは雨上がりだと滑りやすい石が多い道で、途中緩い下りもあり、意外に時間を要した。夜8時まで帰宅したかったこともあり、12時で行けるところまで行って引き返すつもりだったけど、権現まで行けるかアヤしくなってきた…。細い水の流れがある沢ふうの道になり、やがて水が流れなくなる。夏山らしい青空もみえる青年小屋には、11:11に到着。
12時まで権現岳まで行くのは無理なので、編笠山に登ってそのまま下山することも考えたけど、今回の目的は標高差を克服する訓練なので(苦笑)12時で打ち切りの腹づもりで権現岳を目指すことにする。11:21に青年小屋を出発。11:46にのろし場を通過。ギボシの上りで12時を廻ったけど、鞍部を挟んで権現小屋がみえてる。タイムアップしてるけど、あそこまでは行きたい!…と、権現小屋を目指した。権現小屋には12:17に到着。小屋に着いたら着いたで、すぐ上に標識が立ってるのがみえる。その標識まで行ってみよう…と、標識までは行った。立ってたのは、赤岳・キレット小屋方面の案内標識で、そこには「権現山頂3分→」と書かれてた…。キリが無いので、潔くこの標識で引き返すことを決断。権現小屋まで戻る。権現小屋は現在休業中だけど、屋根に傷みがあり、再開は大変そう…。
権現小屋を12:27に出発。晴れてたのにもくもくとガスが上がってくる。事前の天気予報で15時くらいから雨になってたことを思い出し、足早に下山する。青年小屋には13:08に戻る。青年小屋は17年前に弟子(妻)とテント泊した思い出の地であり(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2460020.html)、弟子への土産に『乙女ノ水』を汲んで帰ろう…とか、編笠山を越えて下りよう…とか当初は予定していたけど、そんなことをしてる時間なんて無い! 富士見平まで、来た道を忠実に下る。雲海を過ぎたあたりから、遠くのほうでゴロゴロと雷が鳴るのが聞こえる。ヤバい! やっぱ、もっと早く下りておくべきだった!…と思っても、もう遅い。展望台で観音平への道を分けると、自分でも「こんな急坂、登ったっけ?」と思うほどの歩き易い急坂で、面白いように高度を落としてく。15時には富士見平に下山の予定だったけど、たった4分のオーヴァーで富士見平に戻った。権現まで強行した割には早い(苦笑)。
ここで靴をデポしておいたジョギングシューズに履き替えたんだけど、ベンチの裏に隠しておいたオレンジ色のシューズバッグは観音平へ往来するクルマからは丸見えだったようで、不審に思われた誰かの手によってテーブルの上に引き出されてた(苦笑)。まだ雨は降り出していなかったけど、すぐにでも降り出しそうだったので、山靴とザックはテーブルの下に収納(隠すためではなく、雨濡れ対策)。15:12に富士見平をジョギングでスタート。恐れてたとおり雨が降り出したけど、幸い本降りになることはなく、すぐに止んだ。約6.5 km走って、15:47に『道の駅こぶちさわ』に到着。クルマに乗って、富士見平までザックと靴を回収しに行く。さすがにテーブルの下に収納されたままで、誰かにテーブル上に引きずり出されてる…ということは無かった(苦笑)。
時間の関係で権現岳登頂と編笠山を割愛することになったけど、本来の目的である標高差1,700 mを半日で歩けることが確認できて、これからのシーズン本番に向けて自信につながった実りの大きい山旅となった。
富士見平を16時過ぎにクルマで出発。家族揃っての夕食に間に合うように…と頑張って20時には『キャラメルハウス』に戻ったけど、誰も私の帰りなど待たずに晩御飯を食べた後だった…。
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