奥穂高岳 岳沢〜重太郎新道〜前奥穂〜涸沢
- GPS
- 15:49
- 距離
- 27.0km
- 登り
- 1,988m
- 下り
- 1,981m
コースタイム
8/17 岳沢小屋テン場4:40→5:22カモシカの立場→6:59紀美子平→7:26前穂高岳7:36→紀美子平8:03→9:47奥穂高岳10:15→10:51穂高岳山荘11:10→12:40涸沢テント場(テント泊)
8/18 涸沢ヒュッテ6:20→7:12本谷橋→7:57横尾→8:50徳澤→10:20上高地バスターミナル
天候 | 8/16 晴れのち曇り 8/17 晴れのち曇り 8/18 晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
シャトルバスにて上高地へ |
コース状況/ 危険箇所等 |
○上高地〜岳沢 危険な箇所はありません。大雨時の岳沢の横断は困難そう 小屋やテン場にて上高地方向へ携帯をかざすとソフトバンクでもバッチり使えます ○岳沢〜前穂高岳 重太郎新道はとにかく急です ハシゴや鎖場多数、ルートの6割以上は両手で岩を掴んで攀じ登る感じ ストックが使えるような場所はほぼありません 下りはクライムダウンの場所多数で大変そう 上部に人がいる際は常に落石の危険があります。ヘルメット必須 上高地が見下ろせる場所はソフトバンクが使えます ○紀美子平〜奥穂高岳 南稜ノ頭手前に鎖場あり 擦れ違い困難な場所が多いので、対向者の状況を常に気にかけるよう 奥穂山頂にて上高地が見える場所ならソフトバンクが使えます ○奥穂高岳〜穂高岳山荘 山荘の上の急斜面はザレており落石注意。自分でも絶対に落とさないこと ○穂高岳山荘〜涸沢 ザイデングラードはザレているので落石注意 ○涸沢〜横尾 涸沢から下りてすぐのところに残雪あり 傾斜がないので問題ないが、早朝は硬く滑りやすいかも ○横尾〜上高地 小屋や売店多数、アルコール系飲料の誘惑に注意 上高地周辺は観光客多数につき衝突注意 |
写真
感想
お盆休み後半は上高地から重太郎新道を登り奥穂高へ行ってきた。
今年の自分の盆休みは8/14〜8/18の5日間。
初日の8/14は高校同級生との白山登山&打ち上げ飲み会なので翌15日も二日酔い必至。体の疲れ等も考えると16日は軽い行動の方が無難だと考え、前から行きたかった岳沢テント泊でプランを練った。
8/16、今日も快晴の上高地着。河童橋では岳沢やこれから登る前穂、奥穂が一望でテンションアップ。
が、岳沢への登山道に入ると汗が吹き出す。まぁ昨日は二日酔いで水分を摂取し過ぎなのでしょうがない。途中風穴に癒されたりしながらほどなく岳沢小屋着。ここは毎日ホームページをチェックし気になっていた小屋だ。またもテン場一番乗りだが、テン場は河原の横なため暑くて過ごせない。設営後小屋に戻りビールを飲んだりとまったり過ごした。
翌17日はいよいよ重太郎新道を登り穂高を目指す。
午前3時起床、準備が整ったので4:40ヘルメットにヘッドランプを装着して出発。
しばらくはジグザグに淡々と登るが、やがて長い梯子が出ると岩場の登りが延々続く。
両手をフルに使い三点確保で慎重に。このルート、朝は日陰なので涼しくて助かる。
しかし衣食住18キロのザックは重く、ヘロヘロになって紀美子平着。
ここにザックをデポし空身になって前穂高岳へアタック。
しばらく進むとGPSをザックに忘れたことに気が付くが、面倒なのでそのまま登る。この登り、空身でもとても辛い。
我慢の登りで7:26前穂高到着。絶景・大満足の頂上だった。
今日は先が長い。紀美子平へ戻ると再び重いザックを背負い吊尾根を進む。
3000Mの稜線歩きは空気が薄く全くペースが上がらない。
やがて奥穂方面から擦れ違う人も増え、その多くが韓国からのツアー客だ。
彼らは自分から待つことは決してせず、常にこちらが待たなくては擦れ違うことができない。10人程度の列がいくつか、計100人以上の韓国の人と擦れ違っただろうか。後で聞いたところ、穂高岳山荘はもちろん今朝の奥穂山頂も韓国人で埋まっていたとのこと。うーむ、こちらはひととおり擦れ違うと終ったので良かったかも。
さて微妙な鎖場をあえぎ登ると南稜ノ頭。昨日からずっと見上げてきたトリコニーの尾根の高みだ。ここを過ぎるとひと登りで奥穂山頂。
という訳で9:47奥穂高岳到着。
大感激の絶景を堪能後、今日のテン場へ向う。
実は今日の宿はまだはっきりとは決めていない。体力が順調なら涸沢岳を超えて北穂でテントも考えたが、気分的にもう登りはお終い。白出のコルを挟んで涸沢岳への登り返しを見るととても…(笑
奥穂の下り、長いハシゴ場の真下の穂高岳山荘はここ連日テン場も満杯らしい。まだ時間が早いので張ってあるテントは少ないがテント同士ギリギリ詰めて張ってあるのがよくわかる。これじゃ快適に過ごすことはできないなぁ。
という訳で涸沢に下りることに。
ザイデングラードをゆっくり下り雪渓をグリセードでショートカットしつつ12:40涸沢のテン場到着。ここはヒュッテから近いところは岩ゴロばかりでコンパネを借りてテントを張る。ヒュッテから少し離れるが整地され土が出ているところもまだ十分空いていたので、そこをチョイス。今日歩いた吊尾根が正面に見えるようテントを設営した。
全く知らなかったが、今日から「涸沢音楽祭」というイベントが開かれるらしく、やがてブラスの音色が山間に響き出した。テントに寝転んで吊尾根を眺めながらブラスの演奏を堪能した(もちろんウイスキー付)。
なぜか夜半より風が強くなり、最終18日となった。
途中フライの張り綱を直したりで何度も外へ出る。またも寝不足の夜が明ける。
周りの住人もゴソゴソやり出したので4:30に朝食。まだ時間は早いしもう一回横になろうかな、と思った朝5時過ぎ、ファンファーレが鳴り響く。
テントから出てみると、なんとテン場にブラス隊が出向き演奏を始めていた。
穂高の稜線は多くがガスに包まれているものの、赤く染まりだす。
ブラスの響きにモルゲンロート。テン場が一気に盛り上がったことは言うまでもない。
名残惜しいが6:20ヒュッテ出発、横尾のビール自販機はチラ見で流し、途中徳沢でトイレに入った以外ノンストップで上高地へ帰着。10:30のシャトルバスに乗って午後2時には自宅でビールとなった。
天気が良くて素晴らしい山行ですね。お疲れさまでした。
岳沢から明神と前穂の間のコルに行く登山道は重太郎新道って言うんですね。昨年5月連休に下山に使いましたが、ただの雪壁でした。何の苦もなく降りてきましたが、同じところとは思えないほど急ですね 。
涸沢のにぎわいは昔と同じですね。夏に訪れたのは91年が最後です。ヒュッテでのビールとおでんが楽しみでした。
夏の屏風岩、学生時代に毎夏、クライミングを楽しんでいました。写真を見ていると盛夏の陽光と岩のにおいが昨日のように甦ります。
たくさんの写真、堪能しました。有り難うございました 。
真鍋さんありがとう。
残雪期に下りたのは奥明神沢じゃないでしょうか?
重太郎新道はその左斜面を前穂に向かってまっすぐに延びています。急ですがザックが軽ければさほど苦労しなかったと思います。
涸沢はソロでテントを張るところじゃないですね。
喧騒の中の孤独を感じました(笑)
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