「『憧れ』だけで登りに来るな」と言われた 剱岳早月尾根
- GPS
- 15:30
- 距離
- 16.6km
- 登り
- 2,482m
- 下り
- 2,466m
コースタイム
- 山行
- 13:23
- 休憩
- 2:07
- 合計
- 15:30
台風接近の強風と、雨の降りだしが主原因で、ほかに行動食によるエネルギーチャージの遅れも反省点だと思っていました。
天候 | 晴れ 昼頃から曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
落ちてはいけない 急登部は下りも苦しむ |
写真
感想
梅雨明けし、五輪対応の連休設定で本格的な山シーズンです。
そこが読み切れておらず、3時に馬場島荘前に到着した時点であたりの駐車場はほぼ満車。なんとかスペースを見つけて無理矢理駐車しましたが、少し下にも広い駐車スペースがあるのでそこに停めるべきだったかもしれません。
出だしの急登は前回より堪えました。
なかなか「1600」に着かない、「1920の三角点」が遠い、と感じたのですが、「せめて早月小屋で本峰を拝むまでは・・」「2800で前回の撤退地点を越えるまでは」と辛抱しながらなんとか早月小屋到着。
この時点では雲海の上におり、素晴らしい眺望が期待できました。
しかしそこから山頂までは「試練」の連続。2600を越えたあたりでガスに追いつかれ雲の中。
核心部は鎖場の連続でしたが、「足」は疲労困憊ながら、「腕」には余力が残っており、そこは面白かったです。
本当の試練は「下り」に待っていました。「足」を使い切っていたため、バランスを崩したら踏ん張りがきかず、何回も尻もちをつく。急登部は段差が大きく、膝で衝撃を和らげることができないので、いちいち木の根っこなどを掴んで下りることしかできません。
早月小屋から下は200m毎のプレートだけを意識しました。
結果、馬場島到着は19時。日が長い季節とはいえ、山間の馬場島では日没後となってしまい、ヘッデンを使うことはなかったものの、登山者としては失格です。
「試練と憧れ」の5文字は「憧れだけで来てはいけない」という剱からのメッセージだと感じました。自分の脚力を冷静に勘案すれば小屋泊が正解でしょう。
ところで、馬場島まで車で走っているとき、真っ暗な道路を走っている人を何人か見かけました。「ひとりTJAR」とでもいうのでしょうか?すごいですよね。
上がってくるガスに負けてしまいましたが、おかげで暑熱は緩和されました。ライチョウが出てきたのも雲の中だったからでしょう。
ずっと陽射しの中だったら、もっと体力は消耗したことでしょう。それでも下りの早月小屋までに2ℓ以上の水分とゼリー2本を消費し、小屋で水を補給することになってしまいました。小屋の存在が安全な登山を支えてくれていると感じました。
早月尾根日帰りは大変ですよねぇ…。
でも,達成感は半端ないですよね。自慢できますね
3日たちましたが、筋肉痛は半端ないです。痛みが残っているうちは「二度とやらない」という気持ちが強いですが、その痛みが引いたら、じわじわと感じてくるのでしょうか?
時間がかかりすぎているので「自慢」でもないのですが、自分の中では「勲章」ですかねえ。
・・・その気持ちを「自慢」っていうのでしょうかね・・・。
早月小屋過ぎて森林限界を超えた辺りからが長いんですよねぇ。
かなり登ってるはずなのに,見える山頂は同じような形に見えて,苦しいんですよねぇ。
でも,苦労した分,筋肉痛が取れるとじわじわきますよ〜♪
で,次は,甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根でしょうか。あそこも似た距離と高度差があります。
でも,劔岳に比べると怖くはないですよ。
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